ディス・イズ・ザ・ワン

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『ディス・イズ・ザ・ワン』
Utada の スタジオ・アルバム
リリース	2009年ねん3月がつ14日にち （#リリース日び一覧いちらんを参照さんしょう）
ジャンル	ポップ、R&B
時間じかん	37:09（アメリカ） 45:35（日本にっぽん）
レーベル	アイランド
プロデュース	トリッキー・スチュワート、スターゲイト
専門せんもん評論ひょうろん家かによるレビュー
Allmusic link Amazon.com (favorable) link AudioScribbler link Bleu Magazine link The Japan Times Online link Billboard Business News link Korea Times (favorable) link
チャート最高さいこう順位じゅんい
週間しゅうかん3位い（オリコン） 69位い（ビルボード） 39位い（ビルボード）リズミックチャート 2009年ねん3月がつ度ど月間げっかん6位い（オリコン） 2009年ねん4月がつ度ど月間げっかん10位い（オリコン） 2009年度ねんど上半期かみはんき13位い（オリコン） 2009年度ねんど年間ねんかん29位い（オリコン） 2009年度ねんど年間ねんかん4位い（iTunes Music Store） 2009年度ねんど年間ねんかん14位い（mora）
ゴールドディスク
プラチナ（日本にっぽん）
Utada アルバム 年表ねんぴょう
エキソドス (2004年ねん) HEART STATION （2008年ねん） (宇多田うただヒカル名義めいぎ) ディス・イズ・ザ・ワン （2009年ねん） ウタダ・ザ・ベスト (ベスト盤ばん) ・ Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2 (ベスト盤ばん・宇多田うただヒカル名義めいぎ) （2010年ねん）
『ディス・イズ・ザ・ワン』収録しゅうろくのシングル
「カム・バック・トゥ・ミー」 リリース: 2009年ねん2月がつ10日とおか 「サンクチュアリ」 リリース: 2009年ねん7月がつ21日にち 「ダーティー・デザイア」 リリース: 2009年ねん12月21日にち

『ディス・イズ・ザ・ワン』は、2009年ねん3月がつから5月がつにかけてアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく並ならびに日本にっぽんでリリースされた日本にっぽんの歌手かしゅ/ソングライターUtadaの英語えいごによるセカンド・アルバム。日本にっぽんでは3月がつ14日にちにCDリリース、全米ぜんべいではデジタル・ダウンロードでのリリースが3月24日にち、CDでのリリースが5月12日にちにされた。

リリース

前作ぜんさく『EXODUS』より約やく4年ねん半はんぶりのリリースとなるUtada名義めいぎでのセカンド・アルバム。日本にっぽんでの発売はつばい日びは当初とうしょ2009年ねん3月がつ4日にちの予定よていだったが、アルバム完成かんせいが遅おくれたために3月がつ14日にちにリリースされた。なお、日本にっぽんにおける一般いっぱん的てきなCDの発売はつばい日びは水曜日すいようびだが、今いま作さくは土曜日どようびという特殊とくしゅな発売はつばい日びとなっている。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおけるリリースは、デジタル配信はいしんが2009年ねん3月がつ24日にち、CD発売はつばいが5月12日にち。

3月25日にちにアメリカのiTunes Store Album Chart（US）で総合そうごう部門ぶもん19位い、ポップス部門ぶもん2位いを記録きろくしており、これは現時点げんじてんでの日本人にっぽんじん最高さいこう記録きろくである。また4月がつ11日にち付づけのビルボード200では、デジタル配信はいしんのみの売上うりあげで178位いに初はつ登場とうじょう（前作ぜんさく「エキソドス」は最高さいこう位い160位い）、さらにCD発売はつばい後ごの5月がつ30日にち付づけのビルボード200では、デジタル配信はいしんとCD発売はつばいが2ヶ月かげつほどずれたにもかかわらず、69位いという記録きろくを残のこしている。邦人ほうじんアーティストが同どうチャート100以内いないに入はいるのはLOUDNESSが1986年ねんにアルバム『LIGHTNING STRIKES』で64位いを記録きろくして以来いらい、23年ねんぶり。ビルボード200において100位い内ないに入はいった7人にん目めの邦人ほうじんアーティストとなった。

製作せいさく

Utadaは2007年ねん秋あき頃ごろ、自身じしんの日記にっきで「向むこうの会社かいしゃ（ユニバーサル ミュージック）の人ひとと次つぎのアルバムの打うち合あわせをした」「次つぎの日本語にほんごのアルバム（『HEART STATION』）と英語えいごのアルバムを同時どうじ進行しんこうでつくっているようなもんだから」などと制作せいさくをほのめかしていることから、『HEART STATION』制作せいさくと同どう時期じきにUtada セカンド・アルバムの製作せいさく段階だんかいに入はいっていたということが分わかる。

これは『HEART STATION』に収録しゅうろくされた「Prisoner Of Love」は、英語えいごのアルバム用ように制作せいさくされ英語えいご詞しも書かかれていたことや、アルバムリリース時じの雑誌ざっしのインタビューでは、「そろそろやらないといけない」と思おもっている事ことや、今後こんごの予定よていを聞きかれ「次つぎは英語えいごのアルバムかな」と話はなしていたことからも推察すいさつできる。

また2008年ねん5月がつには突如とつじょネット上じょうで「アップル・アンド・シナモン」というタイトルのみが流出りゅうしゅつ。それから半年はんとし以上いじょうが経過けいかした2009年ねん1月がつに自身じしんのオフィシャル・サイトで、アルバムからのファースト・シングル「カム・バック・トゥ・ミー」を公開こうかい。セカンド・アルバム『ディス・イズ・ザ・ワン』のリリースを正式せいしきに発表はっぴょうした。

収録しゅうろく曲きょく数すうは10曲きょく。プロデューサーにはスターゲイトやブリトニー・スピアーズなどを手掛てがけたトリッキー・スチュワートなどが参加さんかしており、10曲きょくのうちスターゲイトは6曲きょく、トリッキー・スチュワートは4曲きょくをプロデュースしている。

トリッキー・スチュワートとは数すう日間にちかんじっくり方向ほうこう性せいについて議論ぎろんを交かわしたが、スターゲイトとは正味しょうみ1時じ間あいだほどしか会あっていなく、ほぼデータのやりとりのみだったと言いう。しかしこれについてスターゲイトは「未来みらい的てきだ」と子供こどものように言いっていたという。

また今いま作さくについてUtadaは、これがUtadaのデビューアルバムのような気持きもちで、完成かんせいされた、聞ききやすい自然しぜんな出来できになったと述のべている。基本きほんに帰かえり、凝こっていない、素直すなおで自信じしんとユーモアに溢あふれた作品さくひんで、前作ぜんさくに比くらべ自分じぶんが今いま何なにをしているか理解りかいできるようになった、大人おとなになったと語かたっている。

楽曲がっきょくについて

1. オン・アンド・オン - On & On

   独立記念日どくりつきねんびにアトランタでレコーディングしたため、その騒さわがしくにぎやかな様子ようすが曲きょくに現あらわれたと述のべている。また、歌詞かしに「ゲイ・パレード」という一節いっせつがあるなど、遊あそび心ごころ満載まんさいの弾ひけた曲きょくであるとも語かたっている。

2. メリークリスマス・ミスター・ローレンス - FYI - Merry Christmas Mr. Lawrence

   坂本さかもと龍一りゅういちの「Merry Christmas, Mr. Lawrence」をサンプリングしているが、「どうしても聴きいて欲ほしい」というStargateからの強つよい要望ようぼうから発案はつあんされた。アルバムの最終さいしゅう的てきな方向ほうこう性せいを決定けってい付つけた曲きょくで、力強ちからづよく、確たしかなメッセージ性せいのある、今いまの自分じぶんにフィットした、「Utada」を紹介しょうかいするにはもってこいの曲きょくだという。

   2007年ねん12月にデモを取とったが非常ひじょうに難むずかしい楽曲がっきょくで、当時とうじは出来できに満足まんぞくがいかなかったが、数ヶ月すうかげつ前まえに歌詞かしが浮うかんで、メロディーも従来じゅうらいのものから変更へんこうした結果けっか非常ひじょうに良よいものになったとのこと。歌詞かしには六ろく字じ大明だいめい呪のろいが含ふくまれていたり、テレビドラマ『スタートレック』の主要しゅよう人物じんぶつジャン＝リュック・ピカードに言及げんきゅうしている。

3. アップル・アンド・シナモン - Apple And Cinnamon

   2008年ねん5月がつ頃ごろに突如とつじょタイトルのみ流出りゅうしゅつし、話題わだいとなっていた曲きょく。ゆったりとした切せつないミドルナンバー。作つくった気きがしないほど簡単かんたんに出来上できあがり、達成たっせい感かんは全まったくなかったとのこと。ボーカルもほぼデモテープのものを使用しようしている。

4. テイキング・マイ・マネー・バック - Taking My Money Back
5. ディス・ワン (クライング・ライク・ア・チャイルド) - This One (Crying Like A Child)
6. オートマティック・パートII - Automatic Part II

   タイトルは最後さいごにつけたもの。これは「宇多田うただヒカル」も「Utada」も意識いしきして区別くべつされる曲きょくづくりをしていない、どちらも同おなじ1つのものだということを示しめしたかったという意図いとからきている。

   アルバムの全体ぜんたいを繋つなぐインタールードのような楽曲がっきょくで、同時どうじに前述ぜんじゅつのとおり「宇多田うただヒカル」と「Utada」の2つをまとめ上あげたような曲きょくにもなっていると述のべている。

   『Automaticの続編ぞくへんではなく、パロディーという感かんじ』語かたっている。。

7. ダーティー・デザイア - Dirty Desire

   2010年ねん1月がつ～2月がつにハワイ、北米ほくべい、ロンドンで開催かいさいされるUtada初はつの海外かいがいツアーに合あわせ、セカンド・シングルとしてDJ Mike Rizzo、Razor 'n' Guido等とうのリミックスにより配信はいしん限定げんていシングルとして12月21日にちにリリース（アメリカ限定げんてい）。

8. ポッピン - Poppin'

   仮かりタイトルは「オースティン・パワーズ・ソング」。

9. カム・バック・トゥ・ミー - Come Back To Me

   アルバムからの1stシングルで、日米にちべいリード・トラック。音楽おんがく配信はいしんは2月がつ10日とおかにアメリカのiTunes Store、Amazon.comでスタート。

   ラジオで聞きいたときに耳みみ当あたりのいいキャッチーさと心しんに残のこる深ふかさの2つを兼かね備そなえるような曲きょくにしたかったという。その点てんでは「宇多田うただヒカル」名義めいぎで前年ぜんねんリリースされた『HEART STATION』と方向ほうこう性せいが共通きょうつうしている。こんなにポップな曲きょくがかけるんだぜ!ということも示しめしたかったと語かたった。

   PVはアンソニー・マンドラーが監督かんとくを務つとめる。PVのメイクは日本人にっぽんじんを起用きようしており、それについて本人ほんにんも気きに入いったようで、「このかわいい人ひとは誰だれ?（笑）」と冗談じょうだん半分はんぶんに語かたっている。

   ビルボードのHot 100 Airplayでは最高さいこう位い69位いを獲得かくとく（4/11付づけ、日本人にっぽんじん最高さいこう記録きろく）。また、アメリカでビルボードと並ならぶ権威けんいを誇ほこるラジオ&レコーズのリズミックチャートで同おなじく日本人にっぽんじん最高さいこうの39位いを発売はつばい日びまでに記録きろくしている。

10. メ・ムエロ - Me Muero

    スペイン語ごで「死しんじゃいそう」。ラテン調ちょうの楽曲がっきょくで、このアルバムの中なかでUtadaが一番いちばん気きに入いっており、ふざけているが同時どうじに洗練せんれんされていて他たの曲きょくにはない気持きもちにさせると語かたっている。Stargateはこの曲きょくの「ベッドに寝ねそべってゴディバのチョコレートを食たべる」という歌詞かしが気きに入いっていると言いう。

収録しゅうろく曲きょく

日本にっぽん版ばんと海外かいがい版ばんでは収録しゅうろく順じゅんが異ことなっている。また、日本にっぽん版ばん、アメリカ版ばんにはそれぞれ別べつのボーナストラックが収録しゅうろくされている。特とくにアメリカ版ばんのボーナストラックには、宇多田うただヒカル名義めいぎでCOLORSのカップリングに収録しゅうろくされた「Simple and Clean」や、「Passion」の英語えいご版ばんで、版権はんけんの関係かんけいから今いままでCD音源おんげん化かされていなかった「Sanctuary」といった、ゲーム「キングダム ハーツ」シリーズで使用しようされたことによる海外かいがいでの知名度ちめいどの高たかい楽曲がっきょくが収録しゅうろくされた。

日本にっぽん版ばん

#	タイトル	作詞さくし・作曲さっきょく	プロデューサー	時間じかん
1.	「On and On」	Utada, S.Hall, C.Tricky Stewart	C.Tricky Stewart, Sean K.	3:17
2.	「Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI」	Utada, M.S. Eriksen, T.E. Hermansen, 坂本さかもと龍一りゅういち	Stargate	3:49
3.	「Apple and Cinnamon」	Utada, Eriksen, Hermansen	Stargate	4:38
4.	「Taking My Money Back」	Utada, Stewart	Stewart	3:12
5.	「This One (Crying Like a Child)」	Utada, Eriksen, Hermansen	Stargate	4:30
6.	「Automatic Part II」	Utada, S.Hall, Stewart	Stewart, Sean K., Kuk Harrell	3:00
7.	「Dirty Desire」	Utada, Stewart	Stewart, Kuk Harrell	3:51
8.	「Poppin'」	Utada, Eriksen, Hermansen	Stargate	3:31
9.	「Come Back to Me」	Utada, Eriksen, Hermansen	Stargate	3:56
10.	「Me Muero」	Utada, Eriksen, Hermansen	Stargate	3:25

日本にっぽん盤ばんボーナス・トラック

#	タイトル	作詞さくし	作曲さっきょく・編曲へんきょく	リミキサー	時間じかん
11.	「Come Back to Me」(Seamus Haji & Paul Emanuel Radio Edit)			Seamus Haji & Paul Emanuel	4:03
12.	「Come Back to Me」(Quentin Harris Radio Edit)			Quentin Harris	4:23

海外かいがい版ばん

#	タイトル	作詞さくし	作曲さっきょく・編曲へんきょく	時間じかん
1.	「Come Back to Me」			3:56
2.	「Me Muero」			3:25
3.	「Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI」			3:49
4.	「Apple and Cinnamon」			4:38
5.	「Taking My Money Back」			3:12
6.	「This One (Crying Like a Child)」			4:30
7.	「Automatic Part II」			3:00
8.	「Dirty Desire」			3:51
9.	「Poppin'」			3:31
10.	「On and On」			3:17

US盤ばんボーナス・トラック

#	タイトル	作詞さくし・作曲さっきょく	プロデューサー	時間じかん
11.	「Simple and Clean」	Utada	Akira Miyake	5:03
12.	「Sanctuary」(Opening)	Utada	Akira Miyake	4:25
13.	「Sanctuary」(Closing)	Utada	Akira Miyake	5:58

チャート

チャート	最高さいこう 順位じゅんい
オリコン ウィークリーチャート	3
オリコン インターナショナル・アルバム	1
台湾たいわん インターナショナル	5
台湾たいわん Western	2
U.S. Billboard Billboard 200	69
U.S. Billboard Top Heatseekers	6
U.S. Billboard Top Heatseekers (Pacific)	2
U.S. Billboard Top Heatseekers (Middle Atlantic)	3
U.S. Billboard Comprehensive Albums	71
U.S. Billboard Top Internet Albums	17

リリース日び一覧いちらん

地域ちいき	リリース日び
日本にっぽん	2009年ねん3月がつ14日にち（パッケージ）
	2009年ねん3月がつ14日にち（デジタル）
カナダ	2009年ねん3月がつ24日にち（デジタル）
	2009年ねん5月がつ12日にち（パッケージ）
韓国かんこく	2009年ねん3月がつ24日にち
香港ほんこん
台湾たいわん
タイ	2009年ねん4月がつ2日にち
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく	2009年ねん3月がつ24日にち（デジタル）
	2009年ねん5月がつ12日にち（パッケージ）

外部がいぶリンク

• Utada - Myspace
• Utada - Utada公式こうしきウェブサイト。
• 作品さくひん紹介しょうかいページ This Is The One