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Too Proud

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Too Proud
宇多田うただヒカル featuring Jevonの楽曲がっきょく
収録しゅうろくアルバム初恋はつこい
リリース2018ねん6がつ27にち
録音ろくおん2018ねん
ジャンル
時間じかん4ふん41びょう
レーベルエピックレコードジャパン
作詞さくししゃ
  • 宇多田うただヒカル
  • Jevon Ellis
作曲さっきょくしゃ
  • 宇多田うただヒカル
  • Jevon Ellis
プロデュース
初恋はつこい 収録しゅうろくきょく
Forevermore
(5)
Too Proud featuring Jevon
(6)
Good Night
(7)
Too Proud (L1 Remix)
宇多田うただヒカル featuring XZT, Suboi, EKの配信はいしん限定げんていシングル
リリース2018ねん11月6にち
規格きかくデジタル・ダウンロード
ジャンル
時間じかん4ふん19びょう
レーベルエピックレコードジャパン
プロデュース
チャート順位じゅんい
宇多田うただヒカル 年表ねんぴょう
  • Too Proud (L1 Remix)
  • (2018ねん
音源おんげん(ショートver.)
「Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)」 - YouTube

Too Proud」(トゥー・プラウド)は、宇多田うただヒカル楽曲がっきょくである。2018ねん6がつ27にちにリリースされた7thアルバム『初恋はつこい』にJevonとのコラボレーション・ソングとして収録しゅうろくされた。2018ねん11月6にち中国ちゅうごくからXZT、ベトナムからSuboi、韓国かんこくからEKと、総勢そうぜい3めいのアジアンラッパーを客演きゃくえんむかえたリミックスバージョン「Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)」が配信はいしん限定げんていでリリースされた。

背景はいけい制作せいさく

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オリジナルバージョンの「Too Proud featuring Jevon」のトラックメイキングは宇多田うただ小袋こぶくろ成彬せいひんともさくで、リミックスバージョンの「Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)」はプロデューサーユニットのiivvyyや、ドラマー/プロデューサーのTepppeiといった世界せかい舞台ぶたい活躍かつやくするアーティストたちがむかえられた。ロッキング・オン小池こいけ宏和ひろかずはこれについて、「みずからの楽曲がっきょく新進しんしん気鋭きえいアーティストが活躍かつやくする『』として提供ていきょうする姿勢しせいうかがえる。つまり、楽曲がっきょくのテーマをもとに対話たいわ範囲はんいひろげながら、わば『次世代じせだい音楽おんがくシーンをプロデュースする』こころみがたされているのである。」と指摘してきした[3]

宇多田うただヒカルの12ねんぶりのツアー『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018』のスタートを記念きねんして、各種かくしゅストリーミングサービスや配信はいしんサイトで「Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)」がリリースされた。配信はいしん限定げんていシングルとしては『初恋はつこい』よりやく半年はんとしぶり。また、YouTubeでは、90びょう試聴しちょうムービーも公開こうかいされた[4]。タイトルにある「L1 Remix」とは、「Language1 Remix」の略称りゃくしょうであり、宇多田うただおよびかくラッパーがそれぞれのくに母国ぼこく(Language1)で参加さんかしていることに由来ゆらいするとのこと[5]

参加さんかアーティスト

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2016ねん復帰ふっきさくFantome』の「忘却ぼうきゃく」でKOHHをフィーチャー、2017ねんには「ひかり (Ray Of Hope MIX)」でPUNPEEをリミキサーに抜擢ばってき、さらにほん楽曲がっきょくのオリジナルバージョンでUKラッパーのJevonを起用きようするなど、近年きんねん宇多田うただは、ヒップホップまわりのアーティストを度々たびたびフックアップしてきた[6]今回こんかいのリミックスでは中国ちゅうごくからXZTが、ベトナムからSuboi、韓国かんこくからEKと総勢そうぜい3めいのアジアンラッパーをむかえてのかたちっており、宇多田うただ日本にっぽん以外いがいのアジアのアーティストとコラボするのは自身じしんはつのことになる[4]

Suboi、2013ねんホーチミンにて

中国ちゅうごくの3人組にんぐみヒップホップグループ・Straight Fire GangのメンバーであるXZTは、障壁しょうへきまえでもがく一般いっぱんてき若者わかもの視点してんいたリリックが共感きょうかんんでいる[4]2018ねんにリリースされた1stアルバム『These Kids Climbing Wall』はだい好評こうひょうけた。「ベトナム・ヒップホップかい女王じょおう」とばれるSuboi英語えいごばんは、2015ねんにはアメリカの巨大きょだいフェス『SXSW』にベトナムじんとしてはじめて出演しゅつえんし、グローバルな活躍かつやくせている女性じょせいラッパー[4]ホーチミンそだち、14さいときアメリカのヒップホップに影響えいきょうけてラップをはじめた。2010ねんにソロデビューをたし、2014ねんには自主じしゅレーベル<Suboi Entertainment>を設立せつりつしている。EKは、韓国かんこく新鋭しんえいラッパー。ヒップホップグループ・Most Badass Asian(以下いかMBA)のメンバーとして2015ねんから活動かつどう開始かいしした。インディペンデントの新人しんじんであるにもかかわらず、ぐんいた実力じつりょくたかさでまたた頭角とうかくあらわし、韓国かんこくヒップホップシーンのだたるラッパーたちからりだこになった[4]

音楽おんがくせい

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ほん楽曲がっきょくは、トラップ影響えいきょうけたパーカッシブなりをれており、宇多田うただのヴァース〈 おのれなぐさめるじゅつしていくことよ 〉では、末尾まつびいたさんれんと8ふん音符おんぷを、端正たんせいなリズムのうたけで往復おうふくしている[7]批評ひひょう/ライターのimdkmは、自著じちょ「リズムからかんがえるJ-POP」でほん楽曲がっきょく言及げんきゅう。トラップの影響えいきょうけたりとは対照たいしょうてきに、ベルらされる「3:3:2」のパターンなどをげ、これをフットワークてきだと指摘してきしている。また、トラップの特徴とくちょうである32ふん音符おんぷや64ふん音符おんぷのロールでらされるハイハット使用しようされてないことや、キックおとたかいことなどから、ほん楽曲がっきょくのトラック自体じたいはトラップてきでないとしている[7]

歌詞かしめんでは、参加さんかした3にんがそれぞれに母国ぼこくで、オリジナルの「Too Proud featuring Jevon」という楽曲がっきょく主題しゅだいである「セックスレス他者たしゃとの関係かんけいせい」をったリリックをつづり、共感きょうかん拡散かくさんする過程かていえがしている。これらの歌詞かしについては、「それぞれに母国ぼこくのトーンを尊重そんちょうして感情かんじょうまれたリリックは、個々ここのいいぶん際立きわだたせながらひびいている。」と指摘してきされている[3]

評価ひょうか

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批評ひひょう

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ライターの小池こいけ宏和ひろかずは、ロッキング・オンにて、ほんさく宇多田うただは「今後こんご10ねん、20ねんさきのポップミュージックを見据みすえるように、気鋭きえいアーティストがひろられる機会きかいそうとしている」と指摘してき。「未知みち才能さいのうをキャッチするアンテナの感度かんどたかさをっくるめて、ポップミュージックのあそかたたのしみかた提示ていじしてみせる、そんな宇多田うただヒカルのいまかびがってくる作品さくひん」とコメントした[3]Real Soundは、ほんさくについて、「他国たこくのトレンドまで宇多田うただヒカルのするど感覚かんかく情報じょうほうりょくおどろかされる」と称賛しょうさんし、「起用きようアーティストの新鋭しんえいとベテランのバランスや性別せいべつのバランスまで絶妙ぜつみょうわせたてん」をたか評価ひょうか。そして、今後こんご宇多田うただの「グローバルで新鮮しんせんなコラボ」にも期待きたいせた[4]

チャート成績せいせき

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「Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)」は、Billboard JAPANダウンロード部門ぶもんで63[2]、ラジオ部門ぶもんで15記録きろく[8]総合そうごうチャート最高さいこう63獲得かくとくした[1]

収録しゅうろくきょく

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  1. Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)
    作詞さくし作曲さっきょく宇多田うただヒカル、Javon Ellis、XZT、Suboi英語えいごばん、EK
    プロデュース:宇多田うただヒカル、小袋こぶくろ成彬せいひん
  2. Too Proud featuring Jevon
    作詞さくし作曲さっきょく宇多田うただヒカル、Javon Ellis
    プロデュース:宇多田うただヒカル

クレジット

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Too Proud featuring XZT、Suboi、EK(L1 Remix)
Too Proud featuring Jevon
  • Jevon:Featured Artist
  • 宇多田うただヒカル:Vocals・Programming
  • 小袋こぶくろ成彬せいひん:Programming

脚注きゃくちゅう

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出典しゅってん

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  1. ^ a b Billboard Japan Hot 100 | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神はんしんコンテンツリンク (2018ねん11月14にち). 2020ねん6がつ24にち閲覧えつらん
  2. ^ a b ja:Billboard Japan Top Download Songs | Charts”. Billboard JAPAN (2018ねん11月14にち). 2020ねん6がつ24にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c 宇多田うただヒカルがアジアの気鋭きえいラッパーとのコラボ配信はいしんシングルでつたえるもの”. rockin'on.com (2018ねん11月14にち). 2020ねん10がつ17にち閲覧えつらん
  4. ^ a b c d e f 宇多田うただヒカル Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix) 配信はいしんリリース:Real Sound
  5. ^ 宇多田うただヒカル、アジアン・ラッパー3めいをフィーチャリングしたリミックス“Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)”試聴しちょうムービー公開こうかい本日ほんじつ11がつ6にちより12ねんぶりの国内こくないツアーがスタート:タワーレコードオンラインニュース
  6. ^ 宇多田うただヒカル「Too Proud (L1 Remix)」参加さんかのアジアラッパーたち最近さいきんのアジア音楽おんがく事情じじょう調しらべてみたけん”. letter music (2018ねん11月6にち). 2020ねん10がつ17にち閲覧えつらん
  7. ^ a b リズムからかんがえるJ-POP だい9かい宇多田うただヒカル『初恋はつこい』にる「J」以後いごの「POP」”. Real Sound (2019ねん8がつ4にち). 2020ねん10がつ17にち閲覧えつらん
  8. ^ Too Proud feat.XZT,Suboi,EK”. Billboard Japan Chart Insight. 2021ねん1がつ11にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

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