ドゥル天てん

ドゥル天てん

ドゥル天てんの中身なかみ

ドゥル天てん（どぅるてん）は、タイモを使つかった沖縄おきなわ県けんの揚あげ物もの料理りょうり。ドゥルワカシーに衣ころもを付つけて揚あげることで作つくる。ひらがなで「どぅる天てん」とも書かく。沖縄おきなわ県けんの郷土きょうど料理りょうりだが、その歴史れきしは新あたらしい。

概要がいよう

ドゥル天てんとは、ドゥルワカシー(泥どろ沸わかし)の天てんぷら、という意味いみである。ただし、通常つうじょうの天てんぷらのように小麦粉こむぎこと卵たまごを使つかった衣ころもが使つかわれるわけではない。発祥はっしょう店てんのうりずんでは、元々もともとは素もと揚あげをしていたが、その後ごはコロッケと同様どうようにパン粉ぱんこを衣ころもに使つかうようになっている。片栗粉かたくりこを衣ころもに使つかう場合ばあいなど、ほかにも様々さまざまなバリエーションがある。

ドゥルワカシーは琉球りゅうきゅう王国おうこく時代じだいからの伝統でんとう料理りょうりで、南西諸島なんせいしょとうのタイモ(田た芋いも)や芋茎ずいきに、だし汁じるを加くわえて煮込にこみ、豚肉ぶたにくやかまぼこ、シイタケを加くわえて練ねりつぶして作つくる、キントンのような食しょく感かんの料理りょうりである。

歴史れきし

昭和しょうわ52年ねん(1977)年ねんごろのある日ひ、那覇なは市しの琉球りゅうきゅう料理りょうり店てん「うりずん」で、料理人りょうりにんが、売うれ残のこったドゥルワカシーをもったいないと思おもい、これをコロッケのように丸まるめて油あぶらで素もと揚あげにしたところ、店主てんしゅやスタッフに大だい好評こうひょうで、まかないやおやつになった。その後ご、素もと揚あげではなくパン粉ぱんこを使つかった衣ころも揚あげに改良かいりょう。その存在そんざいが店みせの客きゃくにも知しれ渡わたり、裏うらメニューとして提供ていきょうしたところ大だい好評こうひょうとなったため、「うりずん」の定番ていばんメニューに格上かくあげされた。それが広ひろまり、現在げんざいでは全国ぜんこく各地かくちの沖縄おきなわ料理りょうり店てんでも提供ていきょうされるようになった。

関連かんれん項目こうもく

• タイモ
• 沖縄おきなわ料理りょうり
• 天てんぷら