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ドルトンの法則ほうそく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ドルトンの法則ほうそく(ドルトンのほうそく、英語えいご: Dalton's law)、あるいはぶんあつ法則ほうそくとは、理想りそう気体きたい混合こんごうぶつ圧力あつりょくかく成分せいぶんぶんあつひとしいことを主張しゅちょうする法則ほうそくである[1]1801ねんジョン・ドルトンにより発見はっけんされた。

この法則ほうそくは、気体きたい理想りそうてき混合こんごうをしているけいにおける近似きんじ法則ほうそくである。理想りそう混合こんごうけいにおいて、複数ふくすう気体きたいからなる混合こんごう気体きたい容器ようきれたときのある温度おんどでの圧力あつりょくぜんあつ)は、それぞれの気体きたいたんはなれしておな容器ようきれたときのおな温度おんどでの圧力あつりょくぶんあつ)のひとしい。つまり、成分せいぶん iぶんあつpi とすると、ぜんあつ p

あたえられる。化学かがく反応はんのうによって物質ぶっしつりょう増減ぞうげんしょうじないとき、理想りそう気体きたい混合こんごうけい理想りそう混合こんごうけいとなる。理想りそう気体きたい状態じょうたい方程式ほうていしきから、成分せいぶん i物質ぶっしつりょうNi とするとき、温度おんど T体積たいせき V でのぶんあつ pi

あたえられる。ドルトンの法則ほうそくからぜんあつ

となる。理想りそう気体きたいにおいて状態じょうたい方程式ほうていしきかたち気体きたい種類しゅるいによらない。これは混合こんごうけいにおいてもおなじで、容器ようきない気体きたい分子ぶんしすうにのみ依存いぞんし、個別こべつ分子ぶんし種類しゅるいにはよらない。また、ぜんあつたいするぶんあつ

となり、モルぶんりつひとしくなる。

理想りそう混合こんごうけいにおいて、混合こんごうによるヘルムホルツエネルギー変化へんかはない。いいかえれば、かく成分せいぶんたんはなした純粋じゅんすいけいにおけるヘルムホルツエネルギーのひとしい[2]。つまり、温度おんど T体積たいせき V物質ぶっしつりょう N=(Ni)i=1,2,...=(N1,N2,...)理想りそう混合こんごうけいにおけるヘルムホルツエネルギーは

あたえられる。Fi純粋じゅんすい成分せいぶん iけいのヘルムホルツエネルギーである。 圧力あつりょくはヘルムホルツエネルギーの体積たいせきによるへん微分びぶんあたえられるので

となる。ここで

成分せいぶん iたんはなして、おな温度おんど体積たいせきにしたときの圧力あつりょく、つまりぶんあつである。これを代入だいにゅうすればドルトンの法則ほうそくみちびかれる。

脚注きゃくちゅう

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 田崎たさきはれあきらねつ力学りきがく 現代げんだいてき視点してんから』培風館ばいふうかんしん物理ぶつりがくシリーズ〉、2000ねんISBN 4-563-02432-5 
  • P. W. Atkins『物理ぶつり化学かがく じょう千原ちはら秀昭ひであき中村なかむらわたるおとこ わけだい6はん)、東京とうきょう化学かがく同人どうじん、2001ねんISBN 4-8079-0529-5 

関連かんれん項目こうもく

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