フリュム

フリュム（古こノルド語ご：Hrymr）は、北欧ほくおう神話しんわに登場とうじょうする巨人きょじん。名前なまえは「老おいた者もの」「虚弱きょじゃくな者もの」の意いと考かんがえられているが、はっきりしていない。

彼かれは『古こエッダ』の『巫女ふじょの予言よげん』、『スノッリのエッダ』第だい一部いちぶ『ギュルヴィたぶらかし』の、ラグナロクの場面ばめんに登場とうじょうしている。

巫女ふじょの予言よげん

フリュムは楯だてをかざして東ひがしよりやって来くる、と語かたられている。

ギュルヴィたぶらかし

第だい51章しょうにおいて、ヨルムンガンドの巨躯きょくが起おこした高潮こうちょうの中なかに船ふねのナグルファルが浮うかび、その舵かじをフリュムがとっている、と語かたられている。

やがてフリュムは霜しもの巨人きょじん全員ぜんいんを従したがえて、ヴィーグリーズの野のに現あらわれる。

参考さんこう文献ぶんけん

• V.G.ネッケル他た編へん 『エッダ 古代こだい北欧ほくおう歌謡かよう集しゅう』谷口たにぐち幸男ゆきお訳わけ、新潮社しんちょうしゃ、1973年ねん、ISBN 4-10-313701-0。