ヘルメット (オートバイ)
ヘルメットはオートバイやそれに
起源 [編集 ]
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形状 による違 い[編集 ]
- ハーフ
形 半球 形 、半 キャップ、お椀 形 とも呼 ばれる。気軽 に被 れ、価格 が安 いのが利点 であるが、保護 範囲 が狭 いのが欠点 であり、特 に側 頭部 への衝撃 が致命傷 になりやすい(耳 の上方 にあたる部分 の頭蓋骨 は比較的 薄 い)。耳 を露出 しているため、高速 走行 時 には風切 り音 のノイズのせいで周囲 の音 が聞 こえにくくなるという問題 もある。日本 では排気 量 125ccまでのオートバイ用 規格 で製造 されている。- スリークォーターズ
形 - ハーフ
形 よりも側 頭部 の保護 範囲 が耳 を半分 覆 う程度 まで広 げられており、ハーフ形 とオープンフェース形 (ジェット形 )の中 間 的 形状 であるところからセミジェット形 とも呼 ばれる。業務 用 オートバイでの使用 が多 い。シールドが装着 できるものもあり、シールドがないと顔面 から転倒 するような場合 には顔 を傷 つける恐 れがある。ただしシールドがあっても顔面 を保護 できるが顎 を損傷 する恐 れがある。 日本 では排気 量 125ccまでのオートバイ用 規格 で製造 されているものがほとんどである。- オープンフェース
形 側 頭部 と後頭部 のほぼ全 てを覆 うが顔面 は露出 しているタイプ。昔 のジェット戦闘 機 の操縦 士 が装着 していたヘルメットの形状 からジェット形 とも呼 ばれる。上記 二 つと比 べて安全 性 が高 いほか、視野 の広 さ、開放 感 、利便 性 (顔 を隠 さないので、ヘルメットを被 ったまま水 を飲 んだり会話 できる)を損 なわない。シールドが装着 できるものもある。日本 ではほぼ全 排気 量 のオートバイ用 規格 で製造 されている。- フルフェース
形 - インテグラル
形 とも呼 ばれる。オープンフェース形 にチンガード(顎 の部分 の覆 い)を付 けたもの。視界 を確保 する部分 以外 は覆 われることになる。より高 い安全 性 (顔面 から転倒 するような場合 )が最大 の利点 であり、また、風 を巻 き込 みにくいため特 に高速 走行 時 の快適 性 に優 れている。顔面 や頭部 への損傷 は防 ぐことができるが、頸部への負荷 がかかりやすく脊髄 損傷 や呼吸 困難 などを引 き起 こす恐 れもある。また、口元 が覆 われていることで気道 確保 等 の救命 措置 を妨 げることがあり、そのため、ヘルメットリムーバーと呼 ばれる事故 発生 時 にすぐにヘルメットを外 せるような構造 のものもある。スペインのヘルメットメーカーであるAPCシステムズからエアバッグ内蔵 のヘルメットが開発 されている。さらに頸部への負荷 を軽減 するためエアバッグジャケットやネックブレースシステムなどと組 み合 わせることで安全 性 は上 がる。基本 的 に全 排気 量 のオートバイ用 規格 で製造 されている。SKULLYをはじめBikesystems、BMWなどがHUD内蔵 のヘルメットを開発 している。
また、
- ベンチレーションシステム
- フルフェース
形 やオープンフェース形 では通気 口 が設 けられているものがあり、そういったタイプでは見 た目 に反 して走行 中 は涼 しく快適 になっている。最近 は、女性 向 けにシールドにUVカットを施 したり、サイドシールドの風 の巻 き込 みを低減 させたりして軽 さを重視 した構造 のものもあり、ファミリー形 と呼 ばれている。 - ハーフ
形 は一見 涼 しそうに見 えるが、ベンチレーションシステムが無 く、通気 性 がないために夏場 は中 が蒸 れ、冬 は露出 部 の多 さで顔 が凍 えるように寒 くなる。そういった点 ではジェット形 やフルフェース形 よりも不快 である。 - オフロード
向 けの改良 - オフロード
専用 に作 られたフルフェース形 はモトクロスをはじめとしたレース用 として作 られているため視界 は悪 い。そのため、シールドを外 してゴーグルを着用 することもある。最近 はフルフェース形 でありながらフェースガード部分 をシールドごと開閉 出来 たり、帽 体 との分割 ・合体 が自在 な構造 のものもあり、フリップアップ形 (システム形 )と呼 ばれている。ノーラングループが製造 しているクロスオーバー形 は状況 に応 じてチンガードが着脱 できたり、バイザーも交換 できる。 - オフロード
走行 ではフロントアップやアクセルターンなどボディアクションが大 きく体力 消費 が大 きいので、呼吸 が少 しでも行 いやすいようにチンガードが前方 に伸 びている。また、自 車 や周囲 の車両 により泥 が跳 ね上 げられる為 、バイザーが取 り付 けられている。それでも多少 なりゴーグルが汚 れ視界 が塞 がるため、複数 枚 重 ねた使 い捨 てフィルムや巻 取 り装置 付 きのフィルムを併用 する場合 もある
使用 限度 [編集 ]
ヘルメットは
また、ヘルメットは
装着 義務 [編集 ]
日本 [編集 ]
なお、
1965
1972
1975
1978
1986
1990
2009
各国 [編集 ]
ベトナムではオートバイ
規格 [編集 ]
ヘルメットの
日本 [編集 ]
- MFJ
規格 日本 モーターサイクルスポーツ協会 が制定 した競技 対応 規格 。ほぼJISまたはスネル規格 (下記 )どちらかの認定 を受 けているが競技 用途 によって規格 が異 なり、ロードレース用 では耐 貫通 性 がスネル規格 準拠 となっている[11]。- JIS T8133(2007
年 改定 版 )における・1種 (125cc以下 限定 ) - 125cc
以下 の二輪車 限定 で使用 されることを想定 して最低限 の安全 性 確保 を目的 とした規格 。過去 の旧 JIS・A種 と比 べ安全 性 が強化 された。ハーフ形 ・スリークォーターズ形 が該当 。 - JIS T8133(2007
年 改定 版 )における・2種 (排気 量 無制限 ) 排気 量 にかかわらずすべての二輪車 での使用 を想定 した規格 。基本 的 に旧 C種 をベースとしつつ安全 性 の強化 が図 られた。一部 、耐 貫通 性 のテストで甘 くなっている部分 もあるが、今 までのJIS規格 の中 で最 も安全 性 が高 いとされている。オープンフェース形 ・フルフェース形 が該当 。旧 JIS規格 ・A種 - 125cc
以下 の二輪車 限定 で使用 が許 されている規格 。低速 での安全 性 のみ確保 されている。 旧 JIS規格 ・B種 - 125cc
超 の二輪車 に対応 しており、最低限 必要 な安全 性 は満 たしている。 旧 JIS規格 ・C種 旧 JIS規格 の中 では最 も安全 性 が高 いもの。- PSCマーク
日本 国内 で販売 されている「乗車 用 ヘルメット」は必 ずこの表示 があり、消費 生活 用 製品 安全 法 が定 める技術 基準 に適合 していることを示 す。この表示 がないと他 の規格 の表示 があっても「乗車 用 ヘルメット」として販売 ・陳列 は認 められない。上記 JIS規格 と同 じく「125cc以下 限定 」と「排気 量 無制限 」の二 種類 の基準 があり、それぞれ旧 JISのA種 ・B種 相当 であったが、2010年 (平成 22年 )5月 の改訂 によりJIS2007の1種 ・2種 相当 の基準 に引 き上 げられ、安全 性 が強化 された。- SGマーク
製品 安全 協会 の審査 により基準 に適合 しているものと認 めた製品 に表示 されるもの。規格 内容 自体 はPSCと同等 であるが、第三者 機関 による審査 が義務付 けられており(PSCはメーカー内 の検査 のみで足 りる)、製品 の欠陥 により被害 が発生 したときのための対人 賠償 保険 (1億 円 限度 )が付帯 される。SGマークは任意 であるが、日本 国内 で流通 するヘルメットの大半 にPSCと並 んでSGマークが表示 されている。
法的 基準 [編集 ]
道路 交通 法 第 七 十 一 条 の四 - 1.
大型 自動 二 輪 車 又 は普通 自動 二 輪 車 の運転 者 は、乗車 用 ヘルメットをかぶらないで大型 自動 二 輪 車 若 しくは普通 自動 二 輪 車 を運転 し、又 は乗車 用 ヘルメットをかぶらない者 を乗車 させて大型 自動 二 輪 車 若 しくは普通 自動 二 輪 車 を運転 してはならない。 - 2.
原動機 付 自転車 の運転 者 は、乗車 用 ヘルメットをかぶらないで原動機 付 自転車 を運転 してはならない。 - (3〜5.
省略 ) - 6.
第 1項 及 び第 2項 の乗車 用 ヘルメットの基準 は、内閣 府 令 で定 める。
内閣 府 令 (道路 交通 法 施行 規則 第 九 条 の五 )乗車 用 ヘルメットの基準 - 1.
左右 、上下 の視野 が十 分 とれること。 - 2.
風圧 によりひさしが垂 れて視野 を妨 げることのない構造 であること。 - 3.
著 しく聴力 を損 ねない構造 であること。 - 4.
衝撃 吸収 性 があり、かつ、帽 体 が耐 貫通 性 を有 すること。 - 5.
衝撃 により容易 に脱 げないように固定 できるあごひもを有 すること。 - 6.
重量 が二 キログラム以下 であること。 - 7.
体 を傷 つけるおそれがある構造 でないこと。
この
ただし、
シールド(
各国 [編集 ]
- EU・ECE R22-05
- イギリス・BSI 6658
及 びACU - アメリカ
及 びカナダ・DOT FMVSS 218 - ブラジル・NBR 7471
- オーストラリア
及 びニュージーランド・AS/NZS 1698 - インドネシア・SNI
- ベトナム・TCVN 5756
- マレーシア・SIRIM QAS
- インド・IS 4151
韓国 ・KS台湾 ・CNS
などがあり、ヘルメットメーカーはこれらの
モータースポーツ用 [編集 ]
バイクレース
テスト方法 [編集 ]
オートバイのヘルメットの
衝撃 吸収 テスト人体 頭部 模型 (ダミーヘッド。以下 、人頭 模型 )にヘルメットをかぶらせ、各 規格 で定 められた高 さから落 とすことにより人頭 模型 へのダメージを検証 するテスト。試験 するヘルメットのサイズによって異 なる人頭 模型 を使用 する。事前 に試験 用 ヘルメットを異 なるコンディション(高温 、低温 、常温 、浸水 )にしておき、さまざまな環境 を想定 した試験 を行 う。規格 によりヘルメットの落下 高度 やどこにダメージを与 えるかが違 う。- JIS
規格 では、全 排気 量 対応 ヘルメット(2腫 )は同 じ箇所 を2回 衝撃 を与 える。1回 目 は7.0m/s、2回 目 は5.0m/s - Snell M2010では7.75 m/s (27.9km/h) での
衝突 を行 う[18]。 耐 貫通 性 テスト突起 物 に対 するヘルメットの強度 を測 るテスト。実際 に重量 物 (ストライカー)をヘルメットに落 として行 う。路上 には突起 物 が無数 にあるためそれがヘルメットに当 たった際 にヘルメットを貫通 してしまうようでは安全 とはいえないことから行 われる。- JIS
規格 では、高 さ2mからストライカーを落下 させる。MFJ規格 では、高 さ3m。ECE規格 では耐 貫通 テストはない。 顎 紐 の強度 テスト転倒 時 や事故 発生 時 に顎 紐 が伸 びたり、切 れたりすることでヘルメットが頭 から外 れてしまわないかを調 べるテスト。顎 紐 に重量 物 を取 り付 けて規定 の距離 で落 として顎 紐 の伸 びた長 さが規定 値 内 に収 まっているかを調 べる。- ロールオフテスト
- ヘルメットを
脱 がすような力 を加 え、ヘルメットが脱 げないかを調 べるテスト。固定 した人頭 模型 にヘルメットをかぶせ、ヘルメットが脱 げるような力 を加 えて調 べる。 視野 角 、保護 範囲 テスト人頭 模型 にヘルメットを装着 させ、視野 がしっかり確保 されていること、また定 められた頭部 の保護 範囲 が正 しくシェルと衝撃 吸収 ライナーで覆 われていることを調 べる。- チンバーテスト
- ヘルメットの
顎 (チン・バー)部分 の強度 を測 るテスト。転倒 時 に顎 を打 つライダーも多 いため顔面 を傷 つける恐 れがあることから顎 部分 に錘 を落 とすことで強度 を調 べる。ECE規格 。
製造 販売 業者 [編集 ]
日本 [編集 ]
- アークス「AXS」
- アーク・ヒル「ArkHill」
- アクショントゥールズ「ZAP」
- アライヘルメット
- ウインズヘルメット
- オージーケーカブト
岡田 商事 「AZ」「ZCOO」「CEPTOO」- カスタムジャパン「モトボワットBB」
川村 商店 「KAR」- コミネオートセンター
真田 嘉 商店 「MACH」- ジーピーカンパニー「spoon JET」
- ジェーアンブル「RUMBLE」
- ジャムテックジャパン「72JAM」
- SHOEI
- スズキ「スコーピオン」シリーズ
- ダムトラックス「DAMMTRAX」「The Rolling Stones」
立花 - TNK
工業 「SPEEDPIT」 南海 部品 「NANKAI」「ZEUS」日新 商会 「HBN」- ヒートグループ「HEAT GROUP」
- フリーライド
- プロジェクト・ケイ「GRITTER」
- ホンダアクセス「Rheos」「AmiMind」
他 - マルシン
工業 「Marushin」「SAFIT」 山城 「JUQUE」- ライズインターナショナル「RIDEZ」
- リード
工業 「STRAX」「BARTON」「CROSS」他 - ワイズギア「ZENITH」「RPHA」
日本 国外 [編集 ]
- IXS( スイス)
- アイコンモータースポーツ(アメリカ)
- Airoh HELMET( イタリア)
- アクマヘルメット(アメリカ)
- アンサーレーシング(アメリカ)
- ウベックス( ドイツ)
- AXO Sport( イタリア)
- AFX(
台湾 ) - エアロカンパニー
- AGV( イタリア)
- APCシステムズ( スペイン)
- XPEED(アメリカ)
- S.el.ev( イタリア)
- S.Y.K.オートパートインポート・エクスポート
- NZI( スペイン)
- FMヘルメット( イギリス)
- MSR(アメリカ)
- オズベ( イタリア)
- カバーグヘルメット
金 泰 公司 - クラフトヘルメット
- クロムウェルヘルメット
- KBCヘルメット(アメリカ)
高 靖 工業 - CMS( ポルトガル)
- ジビ( イタリア)
- シャークヘルメット( フランス)
- シューベルトヘルメット( ドイツ)
- シロヘルメット
- ジロ(アメリカ)
- シンプソン・パフォーマンス・プロダクツ(アメリカ)
- Suomy( イタリア)
- SKULLY
- スコーピオン・スポーツ
- スティーロ( イタリア)
- スパークス
- ダイネーゼ( イタリア)
- ダビダ( イギリス)
東和 興 実業 - ソアーモトクロス
- トロイ・リー・デザイン
- ニューマックス
- ノーランヘルメット( イタリア)
- バンディット
- ハンミグローバル
- P.H.I.
- BMW( ドイツ)
- VCAN
- ウィンズ
- ビエッフェ
- ヴェマーヘルメット
- フォックスレーシング
- ベルスポーツ(アメリカ)
- フライレーシング
- ホンジンHJC(
韓国 ) - モモ( イタリア)
- ライズアウトフィッターズ
- ルーフインターナショナル
- レーザー
- レヴィオール
- ロックハードヘルメット
- ワン・インダストリーズ
かつて製造 していたメーカー[編集 ]
脚注 [編集 ]
- ^ Lawrence of Arabia, Sir Hugh Cairns, and the origin of motorcycle helmets.(
英語 ) - ^ SHOEI HELMET SIZING, HANDLING, AND CARE(
英語 ) - ^ Shoei F.A.Q.(
英語 )、HELMET WARRANTY(英語 ) - ^ SGマーク Q&Aコーナー
- ^ ヘルメットのご
使用 にあたって (SHOEI)、FAQ (ARAI) - ^ a b
乗車 用 ヘルメットの規格 と技術 変遷 (PDF)社団 法人 自動車 技術 会 - ^ “バイクのヘルメット
義務 化 反対 の米 議員 が事故死 、着用 して”. CNN (2016年 9月 16日 ). 2020年 7月 20日 閲覧 。 - ^ “ベトナムでヘルメット
義務 化 10年 、着用 率 9割 に”. SankeiBiz(サンケイビズ) (2018年 1月 5日 ). 2021年 9月 19日 閲覧 。 - ^ a b
消費 生活 用 製品 安全 法 の概要 経済 産業 省 - ^ a b c
特定 製品 ・特別 特定 製品 とは財団 法人 製品 安全 協会 - ^ MFJ
競技 用 ヘルメット公認 に関 する規則 - 2009年 10月 現在 - ^
根本 学 ,佐藤 陽二 ,後藤 英昭 ほか、「二輪車 事故 におけるヘルメットの保護 性能 についての報告 特 に日本工業規格 (JIS規格 )A種 ヘルメットの危険 性 について」 『日本 救急 医 学会 雑誌 』 1999年 10巻 12号 p.717-724, doi:10.3893/jjaam.10.717 - ^ PSCマークのない「
乗車 用 ヘルメット」にご注意 下 さい -経済 産業 省 - - ^ SNELL MEMORIAL FOUNDATION(
英語 ) - ^ アライヘルメット・
規格 について - ^ ショウエイの
新 ヘルメット『X-SPR Pro』がFIM公認 に。MotoGPライダーがテストで使用 - オートスポーツ・2022年 2月 17日 - ^ Helmets - FIM RACING HOMOLOGATION PROGRAMME
- ^ 2010 STANDARD FOR PROTECTIVE HEADGEAR(
英語 )