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マリナー6ごうと7ごう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
マリナー6ごう
マリナー7ごう
Mariner Mars 69A / 69B
所属しょぞく アメリカ航空こうくう宇宙うちゅうきょく (NASA)
ジェット推進すいしん研究所けんきゅうじょ (JPL)
状態じょうたい 運用うんよう終了しゅうりょう
目的もくてき 火星かせい探査たんさ
観測かんそく対象たいしょう 火星かせい
打上うちあ アトラス・セントール SLV-3C
打上うちあ日時にちじ 1969ねん2がつ24にち 01:29:02 UTC
1969ねん3月27にち 22:22:01 UTC
物理ぶつりてき特長とくちょう
質量しつりょう 411.8 kg
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マリナー6ごうと7ごう(マリナー6ごうと7ごう、Mariner 6 and 7)は、1969ねん火星かせいへの並行へいこう飛行ひこうミッションをはじめてったマリナー計画けいかく探査たんさである。

ミッション目的もくてきとく地球ちきゅうがい生命せいめい探索たんさく関連かんれんする将来しょうらい調査ちょうさ基礎きそ確立かくりつするために、火星かせい接近せっきん通過つうかおこな表面ひょうめん大気たいき調査ちょうさ将来しょうらい火星かせいミッションやその太陽たいようからとおはなれた長期間ちょうきかんミッションで必要ひつようとなる技術ぎじゅつ開発かいはつ実証じっしょうすることである。またマリナー6ごうは、5にちにマリナー7ごう遭遇そうぐうするプログラミングに有用ゆうよう経験けいけん情報じょうほう提供ていきょうした。

火星かせい赤道あかみち南極なんきょく地方ちほう上空じょうくう飛行ひこうして、リモートセンサーで大気たいき表面ひょうめん分析ぶんせきし、すうおおくの画像がぞう撮影さつえいして地球ちきゅう送信そうしんした。偶然ぐうぜんにも、りょう探査たんさとも通過つうかしたのがクレーターだらけの地域ちいき上空じょうくうであったため、のち発見はっけんされる巨大きょだい火山かざんであるオリンポスさん赤道せきどう付近ふきん巨大きょだいマリネリス峡谷きょうこくのがしてしまった。それでも、接近せっきん撮影さつえいされた画像がぞう火星かせい表面ひょうめんやく20 %および、地球ちきゅうからもながえるくら特徴とくちょうられたが、天文学てんもんがくしゃあやまった運河うんがつからなかった。以前いぜんマリナー4ごう撮影さつえいされたものよりくわしい画像がぞう全部ぜんぶで198まい撮影さつえいされ、地球ちきゅう送信そうしんされた。りょう探査たんさとも、火星かせい大気圏たいきけん調査ちょうさした。

りょう探査たんさによる火星かせいへのさい接近せっきんは、1969ねん8がつ5にちの2,130マイル(3,430 km)であった。

マリナー6・7ごう積載せきさいされた紫外線しがいせん分光ぶんこうけいは、コロラド大学だいがくボルダーこう大気たいき宇宙うちゅう物理ぶつりがく研究所けんきゅうじょ (LASP) の製造せいぞうである。

マリナー6・7ごうのエンジニアリングモデルが現存げんそんし、ジェット推進すいしん研究所けんきゅうじょ所有しょゆうしている。現在げんざい大気たいき宇宙うちゅう物理ぶつりがく研究所けんきゅうじょ貸与たいよされ、ロビーに展示てんじされている。

りょう探査たんさともに、現在げんざい機能きのう停止ていしして太陽たいよう周回しゅうかい軌道きどうにある。

探査たんさ搭載とうさい機器きき

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マリナー6・7ごう探査たんさまった同一どういつで、たいかくが138.4 cmたかさ45.7 cmのはち角形かくがたをしたマグネシウム筐体きょうたい構成こうせいされている。筐体きょうたいうえにある円錐えんすいがた上部じょうぶ構造こうぞうには、直径ちょっけい1 mのこう利得りとくパラボラアンテナがっている。筐体きょうたい上端じょうたんかくには、それぞれ 215 × 90 cm の太陽たいよう電池でんちパネルが4まい取付とりつけられ、展開てんかいしてはしからはしまでは5.79 mある。こう利得りとくアンテナのとなりにあるたかさ2.23mのマストには、指向しこうせいてい利得りとくアンテナがけられている。八角はっかくがた筐体きょうたい底面ていめんには、科学かがく機器きき格納かくのうされた2じく走査そうさプラットフォームがある。科学かがく機器きき全体ぜんたい質量しつりょうは57.6 kgであり、探査たんさ全体ぜんたいたかさは3.35 mである。

3のジャイロ、太陽たいよう電池でんちパネルはし取付とりつけられた6窒素ちっそガスジェットが2くみカノープス追跡ついせきが1あるじ太陽たいようセンサーが2補助ほじょ太陽たいようセンサーが4により、探査たんさは(太陽たいようとカノープスを基準きじゅんとする)3じく姿勢しせいたもつ。ヒドラジンを推進すいしんざいとする推力すいりょく223 Nのロケットエンジンが筐体きょうたいないけられ、4まい噴流ふんりゅうつばさづけノズルがはち角形かくがた筐体きょうたい側面そくめんよりしている。4まいで7.7平方へいほうメートルの面積めんせきがある太陽たいよう電池でんちパネルに17,472セルの太陽たいよう電池でんちがあり、地球ちきゅう付近ふきんでは800 W、火星かせいでは449 Wの電力でんりょく供給きょうきゅう可能かのう必要ひつよう最大さいだい出力しゅつりょくは、火星かせい接近せっきんに380 Wである。また、1,200 Whのぎん亜鉛あえん蓄電池ちくでんち予備よび電力でんりょくとしてもちいられる。ねつ制御せいぎょは、しゅ区画くかく側面そくめん可変かへんはいねつあなおこなわれる。

通信つうしんよう回線かいせんが3チャンネル用意よういされていて、チャンネルAは 813 または 3313 bit/s で技術ぎじゅつデータに、チャンネルBは 6623 または 270◆bit/s で科学かがくデータに、チャンネルCは 16,200 bit/s で科学かがくデータに、それぞれ使つかわれる。10Wと20WのSバンド進行しんこうかんアンプの送信そうしんが2だいと、受信じゅしんが1だいあり、こう利得りとく低利ていりとくのアンテナで通信つうしんおこなわれる。テレビ画像がぞうは、容量ようりょうが1おく9500まんビットのアナログテープレコーダーに記録きろくして、あと送信そうしんすることができる。科学かがくデータは、デジタルレコーダーへ記録きろくされる。中央ちゅうおうコンピュータとシーケンサー (CC&S) からなるコマンドシステムは、正確せいかく時刻じこく特定とくていのイベントを作動さどう出来できるようになっている。打上うちあまえに、標準ひょうじゅんてきなミッションと予備よび堅実けんじつてきなミッションが CC&S にプログラムされたが、飛行ひこうちゅうさいプログラムすることも可能かのうである。CC&S は、53直接ちょくせつコマンド、5制御せいぎょコマンド、4量的りょうてきコマンドを実行じっこうすることが可能かのう

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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