天てん問とい1号ごう

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	火星かせい探査たんさ機き「天てん問とい1号ごう」からの画像がぞう; 中国ちゅうごくの国家こっか航こう天てん局きょく（CNSA） 2022年ねん1月がつ1日にち公開こうかい

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	中国ちゅうごくの火星かせい探査たんさ車しゃ「祝融しゅくゆう」が撮影さつえいした写真しゃしん; 中国ちゅうごくの国家こっか航こう天てん局きょく（CNSA） 2021年ねん7月がつ9日にち公開こうかい

天てん问一号ごう; Tianwen-1
所属しょぞく	中国ちゅうごく国家こっか航こう天てん局きょく
主しゅ製造せいぞう業者ぎょうしゃ	中国ちゅうごく航こう天てん科技かぎ集団しゅうだん
国際こくさい標識ひょうしき番号ばんごう	2020-049A
カタログ番号ばんごう	45935
状態じょうたい	運用うんよう中ちゅう
目的もくてき	火星かせい探査たんさ
観測かんそく対象たいしょう	火星かせい
打上うちあげ場所ばしょ	文ぶん昌あきら衛星えいせい発射はっしゃ場じょう
打上うちあげ機き	長ちょう征せい5号ごう
打上うちあげ日時にちじ	2020年ねん7月がつ23日にち4時じ41分ふん15秒びょう (UTC)
軌道きどう投入とうにゅう日び	2021年ねん2月がつ10日とおか11時じ52分ふん (UTC)
軟着陸なんちゃくりく日び	2021年ねん5月がつ14日にち23時じ18分ふん (UTC)
本体ほんたい寸法すんぽう	2.6 m × 3 m × 1.85 m（ローバー）
質量しつりょう	5,000 kg (11,000 lb); オービター: 3,175 kg (7,000 lb); ローバー：240 kg (530 lb)
軌道きどう要素ようそ
周回しゅうかい対象たいしょう	火星かせい
軌道きどう傾斜けいしゃ角かく (i)	11.8度ど
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天てん問とい1号ごう（てんもんいちごう、拼音: Tiānwèn ティエンウェン、Tianwen-1^[2]）は、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくが2020年ねん 7月がつ23日にちに打うち上あげに成功せいこう^[2]した火星かせい探査たんさミッションで用もちいる探査たんさ機きの名称めいしょうである^[3]。

中国ちゅうごくが打うち上あげ・着陸ちゃくりくに成功せいこうした初はつの火星かせい探査たんさ機きである（2011年ねんにロシア連邦れんぽうに委託いたくした「蛍火ほたるび1号ごう」打うち上あげは失敗しっぱいしたため^[4]）。

概要がいよう[編集へんしゅう]

探査たんさ機きは火星かせい軌道きどうを周回しゅうかいするオービターと着陸ちゃくりく船せん(ランダー)、探査たんさ車しゃ（マーズ・ローバー）^[2]から構成こうせいされている。探査たんさ機きの名称めいしょうの「天てん問とい」は戦国せんごく時代じだいの詩人しじん、屈こごめ原はらが宇宙うちゅう創造そうぞう伝説でんせつなどへの疑問ぎもんをつづった詩し『天てん問とい』に由来ゆらいし、真理しんりを追究ついきゅうする精神せいしんを託たくした^[5]。探査たんさ機きの総そう質量しつりょうは約やく5tで、周回しゅうかい機きには各種かくしゅカメラのほか、磁力じりょく計けい、地中ちちゅう探査たんさレーダー、赤外線せきがいせん分光ぶんこう計けい、荷電かでん粒子りゅうし・中性ちゅうせい粒子りゅうしセンサーを搭載とうさいする。探査たんさ車しゃの質量しつりょうは約やく240kgで、太陽光たいようこうで駆動くどうし、航法こうほうや探査たんさに使つかう各種かくしゅカメラのほか、レーザー誘さそえ起おこりブレークダウン分光ぶんこう計けい、磁場じば検出けんしゅつ器き、地中ちちゅうレーダーなどを搭載とうさい^[6]、約やく90火星かせい日び（約やく90地球ちきゅう日ひ）間あいだ稼働かどうする予定よていで、地形ちけいや地質ちしつ、気象きしょうの調査ちょうさを予定よていしている^[2]。探査たんさ車しゃは中国ちゅうごく神話しんわの祝融しゅくゆうにちなんで「祝融しゅくゆう号ごう」と命名めいめいされた^[7]。

発射はっしゃ[編集へんしゅう]

2020年ねん7月がつ23日にち、海南かいなん省しょうの文ぶん昌あきら衛星えいせい発射はっしゃ場じょうから長ちょう征せい5号ごうロケットで打うち上あげられた^[2]。

長ちょう征せい5号ごうで打うち上あげられる天てん問とい1号ごう
打うち上あげ成功せいこうの宣言せんげん
打うち上あげと観衆かんしゅうの様子ようす
着陸ちゃくりくの様子ようすを示しめしたCG

探査たんさ車しゃ[編集へんしゅう]

「祝融しゅくゆう号ごう」を参照さんしょう

祝融しゅくゆう号ごうの構造こうぞう
祝融しゅくゆう号ごうの模型もけい

探査たんさ活動かつどうの進捗しんちょく[編集へんしゅう]

2021年ねん[編集へんしゅう]

2月がつ5日にち、火星かせいまで220万まんkmの地点ちてんにて、撮影さつえいした火星かせい画像がぞうが公開こうかいされた^[8]。
2月がつ10日とおか20時じ頃ごろ (CST)、火星かせい周回しゅうかい軌道きどう投入とうにゅう^[9]。
5月14日にち23：18(UTC)、着陸ちゃくりく船せん（ランダー）がユートピア平原へいげんの南部なんぶにある着陸ちゃくりく予定よてい地点ちてんに無事ぶじ着陸ちゃくりくした。ランダーと探査たんさ車しゃ「祝融しゅくゆう」を積つんだ大気圏たいきけん突入とつにゅうカプセルが大気圏たいきけん突入とつにゅう後ご、パラシュートを開ひらき減速げんそく、逆ぎゃく噴射ふんしゃを経へて、ランダーは予定よてい地点ちてんにソフトランディングした^[10]^[11]。
5月22日にち11時半じはん過すぎ (JST)、探査たんさ車しゃが着陸ちゃくりく機きを離はなれて火星かせい表面ひょうめんでの活動かつどうを開始かいし。火星かせい表面ひょうめんの探査たんさはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくに続つづいて2か国こく目め^[12]。

2022年ねん[編集へんしゅう]

1月がつ1日にち、中国ちゅうごく国家こっか航こう天てん局きょくは「天てん問とい１号ごう」から送信そうしんされた、周回しゅうかい機きの一部いちぶ、火星かせいの北きた極冠きょっかん、周回しゅうかい機きと火星かせいなどの画像がぞうを公開こうかいした^[13]。
3月7日にち、米国べいこくの「パーサヴィアランス(Perseverance)」火星かせい探査たんさ車しゃを撮影さつえいした^[14]。
6月29日にち、火星かせいへの既定きていのリモートセンシング探査たんさミッションを完了かんりょう^[15]。
9月18日にちから22日にちまで開催かいさいされた第だい73回かい国際こくさい宇宙うちゅう会議かいぎ（IAC）にて、「天てん問とい1号ごう」は火星かせい周回しゅうかい、着陸ちゃくりく、巡視じゅんし探査たんさを1回かいの探査たんさで実現じつげんしたのは人類じんるい史上しじょう初はつとして、「天てん問とい１号ごう」のミッションチームが国際こくさい宇宙うちゅう航行こうこう連盟れんめい（IAF）の2022年度ねんど「世界せかい宇宙うちゅう賞しょう」を受賞じゅしょう、またすでに休眠きゅうみん状態じょうたいにある「祝融しゅくゆう号ごう（Zhurong）」火星かせい探査たんさ車しゃは今年ことしの12月に自主じしゅ的てきに再さい起動きどうする予定よてい^[16]。