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ラムエア・タービン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ラムエア・タービン (ram-air turbine, RAT) とは、航空機こうくうき補助ほじょ動力どうりょく装置そうちとして装備そうびされる風力ふうりょく原動機げんどうきである。もっとおお用途ようと非常ひじょうようで、いち動力どうりょくげんしゅエンジンとう)および補助ほじょ動力どうりょくげんAPUひとし)の両方りょうほう機能きのうしなくなったさいに、操縦そうじゅうのための最低限さいていげん必要ひつよう動力どうりょく操縦そうじゅう系統けいとう関連かんれんする油圧ゆあつ系統けいとう)および電力でんりょく計器けいきるいとう)をるために、小型こがたプロペラ機外きがい展開てんかい油圧ゆあつポンプ、もしくは発電はつでん駆動くどうするように装備そうびされる。一部いちぶの RAT では油圧ゆあつ発生はっせい機構きこうのみをち、この油圧ゆあつもちいて発電はつでんおこなうタイプも存在そんざいする。

ボーイング757のラムエア・タービン
F-105しき RAT

概要がいよう[編集へんしゅう]

現代げんだい航空機こうくうきにおいては、電力でんりょく油圧ゆあつといった動力どうりょく発生はっせいげんしゅエンジンおよび補助ほじょ動力どうりょく装置そうち (APU) であるが、いずれも燃料ねんりょう必要ひつようとする。RAT は飛行ひこうちゅう機体きたい外側そとがわ空気くうきりゅう飛行ひこうふう)を動力どうりょくげんとしている。通常つうじょう胴体どうたいまたはつばさなか格納かくのうされており、非常時ひじょうじにはフタがひらいて展開てんかいされる。

種類しゅるい / 出力しゅつりょく[編集へんしゅう]

動力どうりょくうしなうことが想定そうていないである軍用ぐんようでは、ごく普通ふつうに RAT が装備そうびされている。ほとんどの旅客機りょかくきも RAT をつ(1960年代ねんだいのビッカース VC-10 以降いこう)が、小型こがた民間みんかんでの装着そうちゃくれいわずかである。エアバスA380ではプロペラみち 1.63 メートルという大型おおがたのものが装着そうちゃくされているが、一般いっぱんてきには 80 センチメートル程度ていどのものがおおい。大型おおがた旅客機りょかくきよう RAT の出力しゅつりょくは 5 - 70 キロワット程度ていどである。プロペラは 2 まいまたは 4 まいのものが一般いっぱんてきだが、軍用ぐんようではしきブレードをつダクテッドタイプが普及ふきゅうしつつある(旅客機りょかくきよう採用さいようれい増加ぞうかしている)。低速ていそくよう小型こがた RAT では出力しゅつりょく 400 ワットというものもある。

その[編集へんしゅう]

これらのほかにぐん用例ようれいとして、M61A1 がたガトリングほう(バルカン)のモーター駆動くどう動力どうりょくようとして、また電波でんぱ妨害ぼうがいようシステムAN/ALQ-99電源でんげんようとしてもガンポッド収納しゅうのうタイプの RAT が装着そうちゃくされ、これらは飛行ひこうちゅう常時じょうじ回転かいてんしている。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]