三輪車さんりんしゃ

三輪車さんりんしゃ（さんりんしゃ、英えい: three wheelerスリーホイーラー あるいは英えい: tricycleトライシクル）は、三みっつの車輪しゃりんを持もつ乗のり物ものの総称そうしょうである。

三輪車さんりんしゃという概念がいねん・用語ようごは、二輪車にりんしゃや四よん輪りん車しゃという概念がいねん・用語ようごなどと対比たいひされているものである。英語えいごの学術がくじゅつ用語ようごでは「three wheeler」となる（やや硬かたい）。「tricycle」は広ひろく使つかえる表現ひょうげん。若者わかものなどが気軽きがるに短縮たんしゅくして呼よびたい場合ばあいは「英えい: trike　トライク」と呼よんでいる。

世界せかい的てきに見みると三輪車さんりんしゃはさかんに利用りようされており、大人おとな用ようの台数だいすうが圧倒的あっとうてきに多おおい。

フランス語ふらんすごでは「tricycle」という用語ようごは、1828年ねんに omnibus tricycle（三さん輪りんバス）という用語ようごで登場とうじょうしており、1830年ねんに三さん輪りんの voiture を指さすために用もちいられた（なお1828年ねんの三さん輪りんバスも、1830年ねんの voiture も、時代じだいごとの技術ぎじゅつを考慮こうりょするとどちらも内燃ないねん機関きかんを搭載とうさいしたものではなく、それぞれ馬車ばしゃ方式ほうしきのバス、つまり乗のり会あい馬車ばしゃのことで、1830年ねんの voiture は（おそらく個人こじん所有しょゆうの）馬車ばしゃのこと）。そのおよそ60年ねん後ごの1889年ねんにペダルでこぐタイプが「tricycle」と呼よばれた。 英語えいご（など）で"tricycle"の語源ごげんはラテン語らてんごで「3」を意味いみする接頭せっとう辞じの "tri" と「輪わ」を意味いみする "cyclus" に由来ゆらいする。ドイツ語ごでは ”Dreirad” と呼よび、これも「3」+「車輪しゃりん」という表現ひょうげん。

分類ぶんるい、種類しゅるい

さまざまな分類ぶんるい法ほうがある。ひとつは車輪しゃりんの配置はいちで分類ぶんるいする方法ほうほうである。使用しよう目的もくてきで分類ぶんるいする方法ほうほうもある。駆動くどう方式ほうしきで分類ぶんるいする方法ほうほうもある。三輪車さんりんしゃの利用りようがさかんな国々くにぐにでは、荷台にだいの形状けいじょうや屋根やねの有無うむなど、特徴とくちょう的てきなタイプを独特どくとくの愛称あいしょうで呼よんで分類ぶんるいしている。世界せかい的てきに見みると、非常ひじょうにさまざまなタイプがあり、簡単かんたんには分類ぶんるいできないほどである。

では車輪しゃりんの配置はいちによる分類ぶんるいに話はなしを戻もどすと、三輪車さんりんしゃの車輪しゃりんは基本きほん的てきに車両しゃりょう中心ちゅうしんに対たいして左右さゆう対称たいしょうの二等辺三角形にとうへんさんかっけいに配置はいちされるが、ミニカーなど、場合ばあいによっては変則へんそく的てきな配置はいちのものもある。左右さゆう対称たいしょうに配置はいちされたものは前輪ぜんりんが一ひとつのデルタタイプ（英えい: delta）と、後こう輪わが一ひとつのオタマジャクシタイプ（タッドポールタイプ）（英えい: tadpole）などと分類ぶんるいする

駆動くどうする車輪しゃりんが後こう輪わのタイプと、前輪ぜんりんのタイプがある。

エンジン付つきのタイプと、エンジン無なしのタイプがある。さらに言いうと、電動でんどうモーターを搭載とうさいしたものもあり、純粋じゅんすいに電動でんどうモーターだけで動うごくタイプと、ペダルと電動でんどうモーターの両方りょうほうを備そなえた電動でんどうアシストタイプがあるので、分類ぶんるいは複雑ふくざつである。

車体しゃたいを左右さゆうに傾かたむけられないのが一般いっぱん的てきであるが、左右さゆうに傾かたむけること（リーン）が可能かのうな三輪車さんりんしゃをen:Tilting three-wheelerと分類ぶんるいする。（ただの実験じっけん的てき車両しゃりょうだけでなく、量販りょうはん型がたでも）ここ数すう十じゅう年ねん、エンジンつきで左右さゆうに傾かたむけることができるタイプが販売はんばいされている（ヨーロッパのメーカーのものが先行せんこうし、近年きんねんになり日本にっぽんのメーカー製せいのヤマハ・トリシティやヤマハ・NIKENが登場とうじょうした）。

• 現代げんだいのさまざまな三輪車さんりんしゃ
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  バングラデシュを走行そうこうする三輪車さんりんしゃ（2005年ねん）
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  三輪車さんりんしゃ（バングラデシュ、ダッカ、2014年ねん）
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  ベナンを走行そうこうする三輪車さんりんしゃ（2020年ねん）。
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  ガーナ北部ほくぶで普及ふきゅうしており、現地げんちで便利べんりな足あしとして重宝ちょうほうがられている三さん輪りんのタクシー(2020年ねん）
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  ガーナの三輪車さんりんしゃ。商品しょうひん運搬うんぱんに使つかわれているもの（現代げんだい）。
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  ガーナで大だい人数にんずうが乗のって走はしっている様子ようす（2019年ねん）
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  ナイジェリアの三輪車さんりんしゃ（2020年ねん）。
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  ドゥアラで活躍かつやくしている三輪車さんりんしゃ。商品しょうひんの配達はいたつに使つかっている（2020年ねん）
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  三輪車さんりんしゃ（フランス、現代げんだい）。モペット方式ほうしきで、小型こがたエンジンが前輪ぜんりんを直接ちょくせつ駆動くどう。
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  ドイツ、ニュルンベルク近ちかくの街まちの三輪車さんりんしゃ（2015年ねん）後ご輪わ駆動くどう
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  三輪車さんりんしゃ（米国べいこく、ラスベガス、2019年ねん）後ご輪わ駆動くどう
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  プジョー・メトロポリス400（フランス、2018年ねん）。後こう輪わ駆動くどう。走行そうこう時じに車体しゃたいを左右さゆうに傾かたむけることができる。
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  ヤマハ・トリシティ（日本にっぽん、2017年ねん）後ご輪わ駆動くどう。走行そうこう時じに車体しゃたいを左右さゆうに傾かたむけることができる。
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  三輪車さんりんしゃ（イスラエル、2011年ねん）
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  三輪車さんりんしゃ（イギリス、カッスルフォード、2018年ねん）
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  三輪車さんりんしゃ（日本にっぽん、2008年ねん）
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  三輪車さんりんしゃ（ベトナム、2013年ねん）
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  三輪車さんりんしゃ（台北たいぺい市し木柵もくさく路ろ）
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  台湾たいわんの宅配たくはい便びん（ヤマト系列けいれつ）の三輪車さんりんしゃ
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  商品しょうひん販売はんばいに使つかわれている三輪車さんりんしゃ（中国語ちゅうごくご圏けん、2014年ねん）
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  子供こども用よう三さん輪りん車しゃ（英語えいご圏けん、2008年ねん）
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  子供こども用よう三さん輪りん車しゃ（2010年ねん、日本にっぽん）
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  子供こども用よう三輪車さんりんしゃ。竹たけ製せい。
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  三輪車さんりんしゃ（中国語ちゅうごくご圏けん、2014年ねん)ゴミ収集しゅうしゅう用よう。
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  前輪ぜんりん1つ後のち輪わ2つ、低ひくい姿勢しせいのリカンベントでラダックをツーリングする人ひとたち
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  前輪ぜんりんが2つで後のち輪わが1つで、低ひくい姿勢しせいで走はしるリカンベント三輪車さんりんしゃ

歴史れきし

3輪りんの、記録きろくに残のこる最初さいしょの使用しようは、1828年ねんの三さん輪りん馬車ばしゃ。その後ご、ペダルつき、蒸気じょうき機関きかん、内燃ないねん機関きかんなどが登場とうじょうしてからはそれを搭載とうさいするものも発達はったつした。trike（トライク）という略称りゃくしょうの使用しようは1883年ねんに遡さかのぼることができる。

初期しょきの時点じてんから三輪車さんりんしゃは大人おとな用ようであり、大人おとな用ようペダル式しき三輪車さんりんしゃは1868年ねんから存在そんざいする。エンジン付つきのものなどさまざまな三輪車さんりんしゃが登場とうじょうしたわけである。 世界せかい的てきに見みると、現在げんざいでも三輪車さんりんしゃの大半たいはんは大人おとな用ようである。

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  歴史れきし的てきな三輪車さんりんしゃ
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  19世紀せいき、イランの三輪車さんりんしゃ
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  ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン（1885年ねん）。内燃ないねん機関きかんで走はしる世界せかい初はつの自動車じどうしゃ。
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  1886年ねんの三輪車さんりんしゃ
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  1888年ねんの三輪車さんりんしゃ
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  1895年ねんの三輪車さんりんしゃ
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  子供こども三輪車さんりんしゃ（1958年ねん、ドイツ）

エンジン付つき

• 前ぜん1輪りん後ご2輪りん、屋根やねつき
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  タイで観光かんこう客きゃく向むけタクシーとしてさかんに利用りようされている三さん輪りん自動車じどうしゃ。タイではトゥクトゥクと呼よばれている。
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  タイの交通こうつう警察けいさつの警察けいさつ車両しゃりょうとして使つかわれている三さん輪りん自動車じどうしゃ
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  インドでタクシーとして利用りようされている三さん輪りん自動車じどうしゃ
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  フィリピンのトライシクル
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  ガーナ北部ほくぶでタクシーとして普及ふきゅうしている三さん輪りん自動車じどうしゃ(2020年ねん）
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  オートバイを改造かいぞうしたタイプ（タイ王国おうこく）

オートバイ類るい

• 前ぜん一いち輪りん後ご二に輪りんのオートバイ
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  三輪車さんりんしゃ（フランス、現代げんだい）。モペット方式ほうしきで、小型こがたエンジンが前輪ぜんりんを直接ちょくせつ駆動くどう。
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  ドイツ、ニュルンベルク近ちかくの街まちの三輪車さんりんしゃ（2015年ねん）後ご輪わ駆動くどう
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  三輪車さんりんしゃ（米国べいこく、ラスベガス、2019年ねん）後ご輪わ駆動くどう

• 側がわ車しゃ式しき
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  オートバイに側がわ車しゃをつけたタイプの三輪車さんりんしゃ

• 前ぜん二に輪りん後ご一いち輪りん（かつ、左右さゆうに傾かたむけられるタイプ）
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  プジョー・メトロポリス400（フランス）。前ぜん二に輪りん後ご一いち輪りんで、後こう輪わ駆動くどう。走行そうこう時じに車体しゃたいを左右さゆうに傾かたむけることができる。
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  ヤマハ・トリシティ（日本にっぽん、2017年ねん）後ご輪わ駆動くどう。走行そうこう時じに車体しゃたいを左右さゆうに傾かたむけることができる。
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  ヤマハ・NIKEN。845cc。いくつものコースで、オートバイとしてのコース記録きろくをたたき出だしている。

• 前ぜん二に輪りん後ご一いち輪りん（かつ、左右さゆうに傾かたむけられないタイプ）
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  オートバイを改造かいぞうしたらしき三輪車さんりんしゃ（左右さゆうに傾かたむけられない）
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  Can-Am Spyder。（左右さゆうに傾かたむけられない）。

ペダル式しき（脚あしこぎ式しき、手てこぎ式しき）三輪車さんりんしゃ

前ぜん一いち輪りん、後こう二に輪りん

後うしろの車輪しゃりんの間あいだに買かい物ものかごなどをおく。フランスでもイスラエルでも、世界せかい各地かくちにある。

前ぜん二に輪りん、後こう一いち輪りん

ヨーロッパや東南とうなんアジアでは、前ぜん二に輪りんの間あいだに幅はばの広ひろい運搬うんぱん・乗車じょうしゃ用よう装置そうちをおくものが発達はったつしている。

• 前ぜん一いち輪りん後ご二に輪りんタイプ
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  バングラデシュを走行そうこうする、脚あしこぎ式しきの三輪車さんりんしゃ（2005年ねん）
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  三輪車さんりんしゃ（バングラデシュ、ダッカ、2014年ねん）
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  スペイン・バルセローナのベロ・タクシーに使つかわれている三輪車さんりんしゃ
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  フランス・リヨンのベロ・タクシーに使つかわれている三輪車さんりんしゃ
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  ドイツ、フランクフルト・アム・マインのベロ・タクシーに使つかわれている三輪車さんりんしゃ
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  中国ちゅうごく・上海しゃんはいで三輪車さんりんしゃで荷物にもつを運はこぶ人ひと
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  ペダル式しき三輪車さんりんしゃ。折おりたたみ式しき。

• 前ぜん二に輪りん後ご一いち輪りんタイプ
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  タクシーとして利用りようされている三輪車さんりんしゃ
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  タンデム用よう
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  普段ふだん車くるまいすに乗のる人ひとを前まえに乗のせて走はしれる三輪車さんりんしゃ

各かく言語げんごでの呼よび方かたはさまざま。タイ語ごでは「サムロー」と呼よぶ。

フランス語ふらんすごではtricycleあるいは短みじかくtrikeと呼よぶ。

英語えいごでは人力じんりきを動力どうりょくとするものも原動機げんどうきを備そなえるものも共ともに trike と呼よび、前後ぜんごの文脈ぶんみゃくから区別くべつするか、特とくに必要ひつような場合ばあいは人力じんりきのものに Human-powered を付つけて Human-powered-trike とするか、原動機げんどうきを持もつものに motor を付つけて motor-trike とするなどして区別くべつする。

特徴とくちょう

長所ちょうしょ

• 二輪車にりんしゃ（以下いか、この記事きじでいう二輪車にりんしゃは、車輪しゃりんを前後ぜんご一いち列れつに並ならべたもの（Bike - Bicycle）を指さす）は、停止ていし時じには乗員じょういんが地面じめんに足あしを着つくなどするか、スタンドを立たてるなどして車体しゃたいを支ささえなければ横倒よこだおしに倒たおれてしまう。またごく低速ていそくで走行そうこうする際さいには、倒たおれないようにバランスを取とることに技量ぎりょうを要ようする。これに対たいして、三さん輪りんのトライクは自立じりつ性せいを持もつため、特とくに遅おそい速度そくどで走はしる時ときは運転うんてんが容易よういである（ただし「決けっして転倒てんとうしない」ということではない）。
  • またこの自立じりつ性せいゆえに、二輪車にりんしゃを運転うんてんすることが困難こんなんな身体しんたい障害しょうがい者しゃが手軽てがるに乗のれる乗のり物ものとしても注目ちゅうもくされている。パラリンピックでは重度じゅうどおよび中なか度どの脳性のうせい麻痺まひの選手せんしゅが使用しようする（中ちゅう度どの場合ばあい二に輪りん車しゃの使用しようも可か）。
• 二輪車にりんしゃよりも積載せきさい能力のうりょくに優すぐれており、四よん輪りん車しゃよりも小しょう動力どうりょくで運行うんこうでき小回こまわりの利きく輸送ゆそう機器ききである。
  • この特徴とくちょうを生いかして、運転うんてん席せきの他ほかに座席ざせきを設もうけて乗客じょうきゃくを乗のせる自転車じてんしゃタクシー（輪りんタク）に用もちいられることがある。現在げんざいの日本にっぽん国内こくないでは観光かんこう地ちなどで少数しょうすうのベロタクシーなどが運行うんこうされているのみであるが、日本にっぽん国外こくがいでは現在げんざいもよく見みられる。また電動でんどうトライクが空港くうこうや大だい規模きぼ鉄道てつどう駅えき内うちにおいて、旅客りょかくや従業じゅうぎょう員いんの移動いどうに使用しようされることがある。
• 車体しゃたいの構造こうぞうが単純たんじゅんで開放かいほう的てきであるため、二輪車にりんしゃに準じゅんずる（場合ばあいによっては上回うわまわる）開放かいほう感かんが得えられる。

短所たんしょ

• 停止ていし時じと低速ていそく時じの自立じりつ性せいはあるが、カーブでの旋回せんかい時じに遠心えんしん力りょくを受うけた際さいに、四よん輪りん車しゃと比較ひかくして安定あんてい性せいの限界げんかいが低ひくいものが多おおく、運転うんてん者しゃの技量ぎりょうによっては横転おうてん事故じこを起おこす恐おそれがある。特とくに前まえ一いち輪りん後ご二に輪りんのものは、旋回せんかい中ちゅうにブレーキを働はたらかせて減速げんそくしようとした場合ばあい、遠心えんしん力りょくと慣性かんせい力ちからの合成ごうせいによって転倒てんとうしやすい性質せいしつがある。
• 二輪車にりんしゃに比くらべ車体しゃたいが大おおきく重おもいため、機敏きびんな動うごきが取とり難がたく、狭隘きょうあいな通路つうろの通とおり抜ぬけが困難こんなん。また動力どうりょくの消費しょうひ量りょうも多おおい。
• 車体しゃたいの構造こうぞうが単純たんじゅんで開放かいほう的てきであるため、悪天候あくてんこう時じや事故じこの際さいに乗員じょういんを保護ほごする機能きのうが脆弱ぜいじゃく。

前ぜん一いち輪りん後ご二に輪りん

前輪ぜんりん直結ちょっけつのペダルを直接ちょくせつ回まわす小児しょうに用ようの三輪車さんりんしゃとは異ことなり、一般いっぱん的てきな二に輪りん自転車じてんしゃと似にた構造こうぞうで後のち輪わをチェーンにより駆動くどうさせている。このさい後ご輪わの片側かたがわだけを回まわす構造こうぞうのものが多おおく、路面ろめんの状態じょうたいによりスリップや走行そうこう不安定ふあんていになることもあるため、後こう二に輪りんに駆動くどう力りょくを分配ぶんぱいするものも作つくられている（宮田工業みやたこうぎょう スカーフウィンディ など）。

イタリアのDi Blasi社しゃでは、車体しゃたいをコンパクトに折おり畳たためるユニークな製品せいひんを作つくっている（Di Blasi製せい TRICYCLE R31）。これにはスイング機構きこうは付ついていない。

前ぜん二に輪りん後ご一いち輪りん

前方ぜんぽうに大型おおがたの荷台にだいが付ついている三さん輪りん自転車じてんしゃ

欧州おうしゅう諸国しょこくではクリスチャニア・Zigo・nihora・JERNHESTEN等とうがあり、目めが届とどくことから子守こもりに使用しようされることも多おおい。 そのほか諸しょ外国がいこくでは貨物かもつ運搬うんぱん用ようのカーゴバイクのほか、自転車じてんしゃタクシーの一部いちぶにもこの形式けいしきが見みられる。

前ぜん二に輪りん型がたは車体しゃたいのもっとも幅広はばひろい部分ぶぶんが運転うんてん者しゃの視界しかいの中なかに位置いちするため、後こう二に輪りん型がたよりも車くるま幅はば感覚かんかくがつかみ易やすい利点りてんがあり、これに着目ちゃくもくしたものも造つくられている（ブリヂストンサイクル ブリヂストン・ミンナ など）。これもカーブを曲まがる時ときに車体しゃたいが傾かたぶかずバランスが取とれなくなる弱点じゃくてんがあるが、前ぜん二に輪りんに特殊とくしゅなリンク機構きこうなどを加くわえて傾かたぶかせることを可能かのうとし、普通ふつうの自転車じてんしゃに準じゅんずる旋回せんかい性せいを与あたえた車両しゃりょうも存在そんざいする（アバンテク「trikeシリーズ」やランドウォーカー「ランドウォーカー」など）。

参考さんこう写真しゃしんの様ように前輪ぜんりんの幅はばを広ひろく取とったものもあれば、車くるま幅はばを取とらず安定あんてい性せいのみを高たかめる目的もくてきとして、前ぜん二に輪りんの横よこ幅はばを一般いっぱん的てきなシティサイクルとほぼ同おなじに詰つめたものも存在そんざいする。

リカンベントトライク

前ぜん二に輪りん後ご一いち輪りんのリカンベントトライク（ICE社しゃ製せい）

三さん輪りん式しきのリカンベントを指さす。

欧米おうべいでは、極端きょくたんに車くるま高だかを低ひくくし、寝ねそべるような乗車じょうしゃ姿勢しせいとすることで重心じゅうしん位置いちを下さげると同時どうじに、左右さゆう輪わの間隔かんかく（トレッド）を広ひろく設定せっていすることで安定あんてい性せいを確保かくほし、さらに低ひくい車くるま高だかにともなう前面ぜんめん投影とうえい面積めんせきの縮小しゅくしょうによる空気くうき抵抗ていこう削減さくげんの効果こうかもあわせて、高速こうそく走行そうこうを可能かのうとするもの（リカンベントトライク）が作つくられており、熱心ねっしんな愛好あいこう家かがいる。

詳細しょうさいは「リカンベント」を参照さんしょう

電動でんどうアシストタイプ

三さん輪りんの自転車じてんしゃは二に輪りんのものより重量じゅうりょうが重おもくなるため、電動でんどうアシスト自転車じてんしゃとしての機能きのうの恩恵おんけいが大おおきい。

障害しょうがい者しゃスポーツ用よう車くるまいす

障害しょうがい者しゃスポーツ用よう車くるまいす

障害しょうがい者しゃスポーツである車くるまいす陸上りくじょう競技きょうぎでは、前ぜん一いち輪りん、後こう二に輪りんで、後こう輪わを直接ちょくせつ手しゅで回まわす三輪車さんりんしゃが使用しようされている。

詳細しょうさいは「車くるまいすマラソン#競技きょうぎ用よう車くるまいす」を参照さんしょう

ハンドサイクル

ハンドサイクルでの自転車じてんしゃ競技きょうぎ

ハンドルをクランクとして回まわして駆動くどうするハンドサイクルは基本きほん的てきに三輪車さんりんしゃの形態けいたいが多おおい。車輪しゃりん構造こうぞうは前まえ一いち輪りん、後こう二に輪りんのものが多おおいが、前ぜん二に輪りん、後こう一いち輪りんのものも開発かいはつされている。

詳細しょうさいは「ハンドサイクル」を参照さんしょう

幼児ようじ用よう三輪車さんりんしゃ

子供こども三輪車さんりんしゃ、子供こども用よう三輪車さんりんしゃ、キッズ三輪車さんりんしゃなどと言いう。

一般いっぱん的てきにデルタタイプ。ペダルで前輪ぜんりんを直接ちょくせつ駆動くどうし、ステアリングも前輪ぜんりん。つまり後ご輪わは空回からまわりしているだけ。多おおくは自転車じてんしゃに乗のることを覚おぼえる前まえの幼児ようじが使つかう。

三みっつの車輪しゃりんがあることで、安定あんていが良よく、ほとんどバランス感覚かんかくを必要ひつようとせず簡単かんたんに乗のりこなすことができる。ペダルが直結ちょっけつされている前輪ぜんりんの直径ちょっけいが小ちいさいため、速度そくどはあまり出でない。

平地ひらちでの使用しようを想定そうていしているためブレーキ装置そうちを持もたないものが多おおく、傾斜地けいしゃちでは暴走ぼうそうの危険きけんがあるため、保護ほご者しゃは注意ちゅういを払はらう必要ひつようがある。

保護ほご者しゃが立たった姿勢しせいのまま車体しゃたいを押おして移動いどうさせるための棒状ぼうじょうのハンドルを取とり付つけることができるものがあり、それらの中なかにはそのハンドルを介かいして保護ほご者しゃが舵取かじとりを行おこなえるものもある。このようなタイプは玩具おもちゃとしての用途ようとと乳母車うばぐるまに似にた用途ようとを兼かねているといえる。

近年きんねんは自動車じどうしゃなどに載のせての移動いどうや収納しゅうのうスペースの節約せつやくのために、車体しゃたいをコンパクトに折おり畳たたむことができるものもある。

日本にっぽん

自転車じてんしゃ

日本にっぽんの三さん輪りん自転車じてんしゃ ブリヂストン・ミンナ

日本にっぽんの典型てんけい的てきな三さん輪りん自転車じてんしゃ ブリヂストン・ワゴン

日本にっぽんの場合ばあい、昔むかしから作つくられているものは前まえ一いち輪りん後ご二に輪りんのものが多おおく、現在げんざいでも多数たすうを占しめている。これらは2本ほんの後のち輪わの間あいだに大型おおがたの荷台にだいもしくは荷に乗のせカゴを持もつ、実用じつよう性せいを重視じゅうしした製品せいひんがほとんどである。

日本にっぽんにおいてスイング機構きこうを持もつ三さん輪りん自転車じてんしゃが発達はったつしたのは、狭せまく混雑こんざつした道路どうろ環境かんきょうにより車くるま幅はばの広ひろい自転車じてんしゃは使つかいにくいことや、普通ふつう自転車じてんしゃの規定きていに合致がっちさせることが利便りべん性せいの面めんで有利ゆうりであるため、車くるま幅はばを広ひろげることで安定あんてい性せいを確保かくほする手法しゅほうは避さけられ、代かわりに車体しゃたいを傾かたむけることで旋回せんかい安定あんてい性せいを確保かくほする手法しゅほうが求もとめられたためである。

古ふるくは前輪ぜんりんのハンドル部分ぶぶんしか曲まげることが出来できず、旋回せんかい時じの安定あんてい性せいが悪わるいという欠点けってんがあったが、1970年代ねんだい前期ぜんき頃ごろから、前輪ぜんりんだけでなくフレーム主要しゅよう部ぶと後こう輪わ部分ぶぶんとの間あいだに「スイング機構きこう」を追加ついかして車体しゃたいを傾かたむけられるようにすることで、二輪車にりんしゃとも遜色そんしょくない旋回せんかい特性とくせいが得えられ、なおかつ同どう機構きこうに組くみ込こまれたばねの復元ふくげん力りょくによって、ある程度ていどの自立じりつ補助ほじょが得えられるように改良かいりょうされたものが主流しゅりゅうとなった。ただし、何なんらかの理由りゆうで自みずからバランスを取とることが困難こんなんなユーザーのために、あえてスイング機構きこうを固定こていまたは動作どうさ制限せいげんしてしまうオプションが選えらべる物ものが多おおい。この場合ばあい、上述じょうじゅつの通とおり旋回せんかい時じの安定あんてい性せいが低下ていかするため、カーブに入はいる前まえに充分じゅうぶん速度そくどを落おとさなければ横転おうてん事故じこに至いたる危険きけんがあることを、運転うんてん者しゃは理解りかいしておかなければならない。

この形式けいしきのものは、車体しゃたい前半ぜんはん部ぶの構造こうぞうが二に輪りんの自転車じてんしゃと同様どうようであり、スイング機構きこうによって操縦そうじゅう感覚かんかくも二輪車にりんしゃと似にているが、あくまでも三輪車さんりんしゃであるため、後こう輪わの通とおる軌跡きせきが二輪車にりんしゃとは異ことなる。これを忘わすれて二に輪りん車しゃの感覚かんかくで走行そうこうした場合ばあい、内輪うちわ差さにより曲まがり角かどの障害しょうがい物ぶつに内側うちがわ後ご輪わを引ひっ掛かけたり、あるいは乗のり上あげたり、段差だんさや側溝そっこうに脱だつ輪わするなどして、激はげしく転倒てんとうし大だい事故じこに至いたる危険きけんがあることを、運転うんてん者しゃは理解りかいしておかなければならない。

1978年ねんの道路どうろ交通こうつう法ほう改正かいせいにより、ペダルを脚あしでこぐタイプで、なおかつ基準きじゅんを満みたしたものは普通ふつう自転車じてんしゃ扱あつかいとなった。さらに2007年ねん（平成へいせい19年ねん）に道路どうろ交通こうつう法ほうが改正かいせいされ、自転車じてんしゃは原則げんそく的てきには歩道ほどうの走行そうこうが禁止きんしとなった（歩道ほどう走行そうこうはやむを得えない場合ばあいだけ、例外れいがい的てきに認みとめられる）。三輪さんりん自転車じてんしゃも原則げんそく的てきに歩道ほどうの走行そうこうは不可ふか。

日本にっぽんの場合ばあい、前ぜん二に輪りん後ご一いち輪りんタイプは、古ふるくは小型こがたの貨物かもつ自動車じどうしゃが普及ふきゅうする以前いぜんに、実用じつよう車しゃの車体しゃたい前半ぜんはん部ぶを取とり払はらい、代かわりにリヤカーを前後ぜんご逆ぎゃくに取とり付つけたような重量じゅうりょう物ぶつ運搬うんぱん用よう自転車じてんしゃ（フロントカー）もあったが、これは国内こくないではめったに見みられなくなった。

欧米おうべい製せいの三さん輪りん自転車じてんしゃを輸入ゆにゅうした場合ばあいは、欧米おうべい流りゅうに、そしておしゃれに「トライク」と呼よんでいる場合ばあいがある。

電動でんどうアシスト

2005年ねんの愛あい・地球ちきゅう博はくでは、場内じょうないタクシーとしてこのタイプのトライクが3種類しゅるい活躍かつやくした。

• ヤマハ発動機やまははつどうき製せい PASワゴン
• ブリヂストンサイクル製せい アシスタワゴン
• パナソニック サイクルテック製せい かろやかライフEB
• アバンテク製せい trike typeSE
• 豊田とよだトライク。

幼児ようじ用よう

日本にっぽんにおける幼児ようじ用よう三輪車さんりんしゃの安全あんぜん性せいを担保たんぽするものとして財団ざいだん法人ほうじん製品せいひん安全あんぜん協会きょうかいが定さだめる安全あんぜん基準きじゅんがあり、この基準きじゅんに適合てきごうした製品せいひんにのみ「SGマーク」が表示ひょうじされる。

三輪車さんりんしゃを用もちいた競技きょうぎ

オートバイの鈴鹿すずか8時じ間あいだ耐久たいきゅうロードレースを模もした形かたちでの長時間ちょうじかん耐久たいきゅうレースも各地かくちで開催かいさいされている。その中なかで、継続けいぞくして実施じっしされている（た）ものを以下いかに記しるす。これらのレースにおいては、選手せんしゅが長時間ちょうじかん乗車じょうしゃできるよう、ルールによる制限せいげんは設もうけているものの、強度きょうど面めんなどの理由りゆうもあり改造かいぞうもしくはフルスクラッチでの新造しんぞうを基本きほん的てきに考慮こうりょするものとしていることが多おおい。

全日本ぜんにほん8時じ間あいだ耐久たいきゅう三輪車さんりんしゃレース（宮城みやぎ県けん石巻いしのまき市し）

改造かいぞうした市販しはん車しゃのみ参加さんか可か。無む改造かいぞう車しゃによる2時じ間あいだ耐久たいきゅうレースもあり。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい以後いごの開催かいさいについては不明ふめい。

三輪車さんりんしゃ12時じ間あいだ耐久たいきゅうレース（東京とうきょう・お台場だいば）

上うえの全日本ぜんにほん大会たいかいを模もして行いった。

WEC Japan（ウェック ジャパン、静岡しずおか県けん小山おやま町まち（富士ふじスピードウェイ）、元もと「3輪りんワールドGP」）

（WECは「ワールド・エコロジカルカー・チャンピオンシップ」の略りゃく（自動車じどうしゃの耐久たいきゅうレースの世界せかい選手権せんしゅけん World Endurance Championship、および過去かこに存在そんざいした WEC-JAPAN に掛かけている））

複数ふくすうカテゴリの混こん走はしレース。自称じしょう「富士ふじスピードウェイの最さい遅おそカテゴリー」「無理むりすれば、誰だれでも出でれる、世界せかい選手権せんしゅけん!」「三輪車さんりんしゃや椅子いすによる人力車じんりきしゃレースの最高峰さいこうほう」。カテゴリGT3（グレートチューニング三輪車さんりんしゃ）が三輪車さんりんしゃのカテゴリである。ルールから抜粋ばっすいすると、前ぜん1輪りん駆動くどうの3輪りん車しゃで、クランク軸じく=車軸しゃじくでなくともよい（チェン駆動くどう等とうも可か）が、比ひが1:1でなければならない。富士ふじスピードウェイ付属ふぞく施設しせつの一ひとつであるカートコースを使用しようする。5時じ間あいだ耐久たいきゅう。2009年ねんに第だい1回かいが開催かいさいされた。

南みなみ飛騨ひだ三さん輪りん8耐たい（岐阜ぎふ県けん下呂げろ市し）

旧きゅう萩原はぎはら町まちで実施じっしされ、別名べつめい「萩原はぎはら8耐たい」。ルール（縦横じゅうおう高たかさ合計ごうけい3m以内いない）に基もとづく手作てづくり三輪車さんりんしゃによるレース。1997年ねんに第だい1回かいを開催かいさいした。2009年ねんを最後さいごに開催かいさいされていない。

全日本ぜんにほんあいとう4時じ間あいだ耐久たいきゅう三輪車さんりんしゃレース（滋賀しが県けん東ひがし近江おうみ市し）

旧きゅう愛東あいとう町まちで毎年まいとし10月がつの第だい4日曜日にちようびに開催かいさいされている。最もっとも歴史れきしの古ふるい三輪車さんりんしゃレースである（2013年ねんで26回かい目め（2011年ねんは中止ちゅうし））。2014年ねん以降いこうの開催かいさいは不明ふめい。

改造かいぞう部門ぶもんとノーマル部門ぶもんの二ふたつの部門ぶもんがある。

1周しゅう350〜400mの特設とくせつサーキットを走行そうこうする。コースレイアウトは毎年まいとし変かわる。

ロングストレート・連続れんぞくヘアピン・アップ&ダウン等とうテクニカルなコースレイアウトが特徴とくちょう。

南みなみ丹にサンサン祭さい4時じ間あいだ耐久たいきゅう三輪車さんりんしゃレース（京都きょうと府ふ南みなみ丹に市し）

毎年まいとし10月がつの「南みなみ丹にサンサン祭さい」の際さいに実施じっしされていた。規定きてい内ないの自作じさく車両しゃりょうを使用しよう。サンサン祭さい自体じたいは2009年ねんに第だい1回かいが開催かいさいされている。参加さんか企業きぎょうのブログによると、2023年ねんを最後さいごに祭まつり自体じたいが終了しゅうりょうした。

かつらぎ三輪車さんりんしゃ4時じ間あいだ耐久たいきゅうレース（和歌山わかやま県けんかつらぎ町まち）

規定きていに従したがった自作じさくまたはレンタル車両しゃりょうでのレース。第だい1回かいは1990年ねんに開催かいさいされた。第だい1回かいのみ4月がつの実施じっしで、第だい2回かい以降いこうは毎年まいとし11月がつに実施じっしされていた。2018年ねんの第だい30回かいを最後さいごに終了しゅうりょう。

養父やぶ市し三輪車さんりんしゃ4時じ間あいだ耐久たいきゅうレース（兵庫ひょうご県けん養父やぶ市し）

2013年ねんに第だい1回かいを開催かいさい。主催しゅさい者しゃが用意よういした車両しゃりょうを使つかう「レンタルクラス」と、規定きてい内ないの改造かいぞう車しゃ・市販しはん車しゃ・自作じさく車しゃのいずれでもエントリー可能かのうな「オリジナルクラス」がある。2019年ねんの第だい7回かいまでは開催かいさいが確認かくにんできるが、2020年ねん以降いこうは不明ふめい。

遠賀おんが町まち三輪車さんりんしゃ4時じ間あいだ耐久たいきゅうレース（福岡ふくおか県けん遠賀おんが町まち）

2017年ねんで16回かいを数かぞえていた。2019年ねんの第だい18回かいまでの開催かいさいが確認かくにんできるが、2021年度ねんどにコロナ禍かでの市しのイベント事業じぎょう見直みなおしにより「当初とうしょの目的もくてきを一定いってい程度ていど果はたした」として廃止はいしが決定けっていされた。

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