井上 光貞
1917 | |
1983 | |
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経歴
[さらに、
略 年譜
[- 1917
年 (大正 6年 )9月 父 侯爵 井上 三郎 (桂 太郎 三男 )、母 千代子 (井上 馨 長女 )の長男 として、東京 市 麻布 区 宮村 町 (現在 の東京 都 港 区 )に生 まれる。 - 1924
年 (大正 13年 )4月 学習 院 初等 科 入学 。 - 1930
年 (昭和 5年 )4月 成蹊高等学校 尋常 科 入学 。 - 1934
年 (昭和 9年 )4月 成 蹊高校 高等 科 (のちの成蹊大学 )理科 乙 類 入学 。 - 1935
年 (昭和 10年 )12月 腎臓炎 に罹 る。 - 1937
年 (昭和 12年 )4月 成 蹊高校 高等 科 文科 乙 類 2年 に編入 。夏 、再 び腎臓炎 に罹 る。 - 1940
年 (昭和 15年 )3月 成 蹊高校 高等 科 文科 乙 類 卒業 。 4月東京 帝国 大学 文学部 国史 学科 入学 。同窓 に日本 古代 史 学者 の関 晃 (東北大学 名誉 教授 )・山田 英雄 (新潟大学 名誉 教授 )等 。 - 1942
年 (昭和 17年 )9月 東京帝大 文学部 国史 学科 卒業 。卒業 論文 「奈良 遷都 以前 の社会 と仏教 」。 10月 東京帝大 文学部 大学院 入学 。帝国 学士 院 勤務 (『帝室 制度 史 』編纂 のため)。 - 1946
年 (昭和 21年 )3月 東京帝大 文学部 助手 。 - 1948
年 (昭和 23年 )10月 教員 適格 判定 審査 に合格 。 - 1949
年 (昭和 24年 )4月 6月 東京大学 教養 学部 講師 。 - 1950
年 (昭和 25年 )3月 東京大学 教養 学部 助教授 に昇任 。 - 1957
年 (昭和 32年 )7月 デリー大学 附属 国際 問題 研究所 にて講義 のためインド訪問 。(1958年 6月 まで) - 1958
年 (昭和 33年 )6月 インドを発 ち、イラン・イラク・レバノン・エジプト・トルコ・ギリシア・イタリア・スイス・フランス・イギリス・アメリカを訪問 (同年 11月 帰国 )。 - 1959
年 (昭和 34年 )4月 「日本 浄土 教 成立 史 の研究 」により、東京大学 から文学 博士 の学位 を取得 。 - 1961
年 (昭和 36年 )4月 東京大学 文学部 助教授 となり、大学院 人文 科学 研究 科 国史 学 課程 を担任 。 8月 ハーバード大学 教授 エドウィン・ライシャワーの日本 大使 就任 に伴 い、同 教授 の代行 としてハーバード大学 の臨時 講師 に就任 (1962年 7月 帰国 )。 - 1964
年 (昭和 39年 )8月 平城 宮 跡 発掘 調査 指導 員 となる。(1974年 まで) - 1967
年 (昭和 42年 )4月 東京大学 文学部 教授 に昇任 。国史 学 第 一 講座 担当 。 - 1968
年 (昭和 43年 )2月 東大 紛争 はじまる。 6月 東京大学 学生 委員 会 副 委員 長 となり、紛争 に取 り組 む。 11月平城 宮 跡 保存 整備 準備 委員 会 基本 計画 部会 長 。 - 1969
年 (昭和 44年 )7月 多賀城 跡 調査 研究 指導 委員 会 委員 。 8月 東京大学 評議 員 。 - 1974
年 (昭和 49年 )10月 東京大学 文学 部長 に就任 。 - 1976
年 (昭和 51年 )2月 心臓 発作 に倒 れ、順天堂大学 附属 病院 に入院 (3月 退院 )。 - 1977
年 (昭和 52年 )2月 順天堂大学 病院 再 入院 。心臓 バイパス手術 を受 け、4月退院 。 - 1978
年 (昭和 53年 )4月 東京大学 文学部 教授 定年 退官 。文化庁 国立 歴史 民俗 博物館 設立 準備 室長 に就任 。 5月 東京大学 名誉 教授 の称号 を受 ける。 9月国立 民族 学 博物館 評議 員 。 - 1980
年 (昭和 55年 )11月紫綬褒章 を受章 。 - 1981
年 (昭和 56年 )4月 国立 歴史 民俗 博物館 初代 館長 に就任 。 - 1983
年 (昭和 58年 )2月 肺炎 にて順天堂大学 病院 に入院 。2月27日 死去 (65歳 )。
家族
[父 ・井上 三郎 (1887年 - 1959年 ) -桂 太郎 の三男 母 ・千代子 (1899年生 ) -井上 馨 の長女 (庶子 )。妻 ・明子 -二 荒 芳徳 の三 女 。父方 祖父 に伊達 宗徳 、母方 祖父 に北白川宮能久親王 長女 ・雅子 (1944年 9月 15日 、小林 元 夫人 [1])長男 ・井上 光 順 (1949年 3月 17日生 [1]) -博報堂 社員 。妻 の真美子 は柳原 承 光 (松平 忠 寿 二男 )の三 女 [1]。次女 ・君子 (1947年 4月 16日 、ジェフリー・松永 夫人 [1])
系譜
[井上 氏
柳原 承 光 ━━真美子 ┏━━━井上 馨 ━━━━━千代子 ┃ ┏井上 光隆 ┗━━━光 遠 ━━勝之助 ┃ ┣━━┫ || ┣━━━井上 光貞 ┃ ┗井上 光博 || ┃ ┃ ┏━井上 光 順 桂 太郎 ━━━井上 三郎 ┃ ┏━━━┫ ┏雅子 ┣━┫ ┗━━┫伊達 宗徳 ━━二 荒 芳徳 ┃ ┣井上 元 勝 ┗君子 ┃ ┏明子 ┣井上 元 広 ┣━━┫ ┗武子 ┃ ┗治子 北白川宮能久親王 ━━━拡子 ┃ ┃石坂 泰三 ┏石坂 一義 ┃ ┃ ┣━╋石坂 泰介 ┃ ┃織田 一 ━━雪子 ┣石坂 泰夫 ┃ ┣石坂 泰彦 ┃ ┣石坂 信雄 ┃ ┣智子 ┃ ┗操子 ┃霜山 精一 ━━霜山 徳 爾
著書
[著作 集
[日本 古代 国家 の研究 日本 古代 思想 史 の研究 古代 国家 の形成 大化 前代 の国家 と社会 古代 の日本 と東 アジア古代 世界 の再 発見 日本 浄土 教 成立 史 の研究 日本 古代 の国家 と仏教 古代 仏教 の展開 日本 の文化 と思想 私 と古代 史学
単 著
[- 『
日本 古代 史 の諸 問題 大化 前代 の国家 と社会 』思索 社 1949年 (新版 1972年 )(NDLJP:1159204/3 ) - 『
日本 史 』学生 社 1952年 (改訂 版 1955年 )(NDLJP:2531342/3 ) - 『
大化 改新 』要 書房 〈要 選書 〉 1954年 /弘文 堂 書房 〈アテネ新書 〉 1970年 (増 訂 版 ) - 『
日本 史 の人 びと 1 とおい昔 花 の都 』筑摩書房 1956年 (NDLJP:1627793 ) - 『
日本 浄土 教 成立 史 の研究 』山川 出版 社 1956年 (改訂 版 1975年 ) - 『
日本 国家 の起源 』岩波 新書 1960年 (復刊 2008年 ほか) - 『
日本 史 提要 』秀 英 出版 1961年 - 『
日本 古代 国家 の研究 』岩波書店 1965年 - 『
日本 古代 の国家 と仏教 』岩波書店 〈日本 歴史 叢書 〉 1971年 /岩波 モダンクラシックス 2001年 - 『
日本 の歴史 3飛鳥 の朝廷 』小学館 1974年 /講談社 学術 文庫 2004年 -解説 大津 透 - 『
古代 史 研究 の世界 』吉川弘文館 1975年 - 『
日本 古代 仏教 の展開 』吉川弘文館 1975年 - 『
東大 三 十 余 年 』私家版 1978年 - 『
日本 古代 思想 史 の研究 』岩波書店 1982年 - 『わたくしの
古代 史学 』文藝春秋 1982年 / [人間 の記録 163]日本 図書 センター 2004年 - 『
日本 古代 の王権 と祭祀 』東京大学 出版 会 〈歴史 学 選書 〉 1984年 、新装 版 2009年 (未完 の論考 集 ) - 『
天皇 と古代 王権 』岩波 現代 文庫 2000年 -吉村 武彦 編 ・解説
編著
[- 『
新 日本 史 大系 第 2巻 古代 社会 』朝倉書店 1952年 - 『
近代 以前 の日本 上 社会 科 歴史 文庫 5』三省堂 1956年 (NDLJP:1627645 ) - 『
図説 日本 歴史 第 2巻 貴族 文化 の形成 』中央公論社 1960年 - 『
日本 の歴史 第 1巻 神話 から歴史 へ』中央公論社 1964年 、中公 バックス 1970年 - 『
大和 奈良 朝 その実力 者 たち』人物 往来 社 1965年 - 『
日本 史 入門 』有斐閣 1966年 - 『
大 世界 史 5日本 の登場 』文藝春秋 1967年 。※佐伯 有 清 等 が参加 - 『
日本 の名著 1日本書紀 』(責任 編集 )中央公論社 1971年 、中公 バックス 1983年 - 『
日本 の社会 文化 史 総合 講座 1原始 ・古代 社会 』(責任 編集 )講談社 1973年 - 『ジュニア
日本 の歴史 2貴族 のさかえ』小学館 1978年 - 『
日本 古代 史 国家 の成立 と文化 をさぐる』旺文社 1980年 - 『
日 中 古代 文化 の接点 を探 る』山川 出版 社 1982年 - 『
日本書紀 』中央公論社 (上下 ) 1987年 。監修 [2]、川副 武 胤 ・佐伯 有 清 ・笹山 晴生 訳注
共編 著
[- 『
古代 の日本 』(歴史 のアルバム)毎日新聞社 1954年 - 『
日本 史 百 話 』 (笠原 一男 ・安田 元久 と共編 )山川 出版 社 1954年 - 『
日本 史 セミナ-問題 研究 -』 (笠原 一男 と共編 )学生 社 1955年 (改訂 新版 1969年 )(NDLJP:2430854/3 ) - 『
日本 史 史料 演習 』 (藤木 邦彦 と共編 )東京大学 出版 会 1956年 - 『
日本 史 史料 集 』 (藤木 邦彦 ・笠原 一男 と共編 )山川 出版 社 1956年 - 『
図説 日本 文化 史 大系 第 5巻 平安 時代 下 』 (青木 和夫 と共編 )小学館 1957年 - 『
日本 史 レジメ-まとめとエピソード-』 (笠原 一男 と共編 )学生 社 1958年 - 『
日本 史 史料 セミナ-問題 研究 -』 (笠原 一男 と共編 )学生 社 1959年 - 『
日本 史 読本 』 (児玉 幸 多 ・大久 保利 謙 と共編 )東洋経済新報社 1962年 - 『
体系 日本 史 叢書 第 1政治 史 』 (藤木 邦彦 と共編 )山川 出版 社 1965年 - 『
日本 史 の考 え方 レジメ=シリーズ』 (笠原 一男 と共編 )学生 社 1965年 - 『
日本 古典 文学 大系 67・68日本書紀 』 (坂本 太郎 ・家永 三郎 ・大野 晋 と共編 )岩波書店 1965-1967年 (新装 版 1993年 ) - 『
邪馬台国 -シンポジウム-』 (石井 良助 と共編 )創 文 社 1966年 - 『
日本 の歴史 別巻 第 1図録 原始 から平安 』 (竹内 理 三 と共編 )中央公論社 1967年 - 『
高松 塚 壁画 古墳 -朝日 シンポジウム-』 (末永 雅雄 と共編 )朝日新聞社 1972年 - 『
高松 塚 古墳 と飛鳥 』 (末永 雅雄 と共編 )中央公論社 1972年 - 『
日本 思想 大系 7往生 伝 ・法華 験 記 』 (大曾根 章介 と共編 )岩波書店 1974年 (新装 版 1995年 ) - 『
日本 史 研究 入門 第 4』 (永原 慶 二 と共編 )東京大学 出版 会 1975年 - 『
日本 思想 大系 3律令 』 (関 晃 ・土田 直 鎮・青木 和夫 と共編 )岩波書店 1977年 (新装 版 1994年 ) - 『
鉄 剣 の謎 と古代 日本 -シンポジウム』新潮社 1979年 - 『
東 アジア世界 における日本 古代 史 講座 』全 10巻 学生 社 1980年 -1984年 - 『
年表 日本 歴史 』全 6巻 筑摩書房 1980年 -1993年 - 『
大化 改新 と東 アジア』 (武田 幸男 ・西嶋 定 生 他 3名 と共編 )山川 出版 社 1981年 - 『
飛鳥 -古代 を考 える-』 (門脇 禎二 と共編 )吉川弘文館 1987年
論文
[参考 文献
[井上 光貞 『わたくしの古代 史学 』文藝春秋 -月刊 誌 「諸君 !」で連載 された。
回想
[脚注
[- ^ a b c d e f 『
平成 新 修 旧 華族 家系 大成 』上巻 、185-186頁 。 - ^ 『
日本書紀 』単行 版 は、原文 ・読 み下 し・現代 語 訳 ・注解 での大著 。改訂 版 現代 語 全訳 :中公 クラシックス(全 3巻 ) 2002年 、中公 文庫 (上下 ) 2020年 。
外部 リンク
[吉村 武彦 『井上 光貞 の業績 と『令 集 解 』研究 』明治大学 日本 古代 学 研究所 〈日本 古代 学 研究 の世界 的 拠点 形成 〉、2019年 、35-41頁 。