向むかい寿ひさし

向むかい 寿ひさし（しょう じゅ、生なま没年ぼつねん不ふ詳しょう）は、中国ちゅうごく戦国せんごく時代じだい末期まっきの秦はたの政治せいじ家か。宣せん太ふと后きさきの甥おいで公子こうし稷きび（後ごの昭あきら襄じょう王おう）と共ともに育そだてられ、その即位そくい後ごは大臣だいじんとして仕つかえ甘あま茂しげるの亡命ぼうめい後ごに丞相じょうしょうとなった。

経歴けいれき

武たけ王おう3年ねん（紀元前きげんぜん308年ねん）、武たけ王おうの使者ししゃとして甘あま茂しげると共ともに魏たかしへ向むかい、後のちに甘あま茂しげるの意向いこうで先さきに帰国きこくしその伝言でんごんを武たけ王おうに伝つたえた。

昭あきら襄じょう王おうの時代じだいになり、向むかい寿ひさしは宣せん陽ひを平たいらげ楚すわえ韓かんと対峙たいじした。のちに甘あま茂しげるは武たけ遂とげを韓かんに返還へんかんする事ことを昭あきら襄じょう王おうに進言しんげんし、向むかい寿ひさしと公孫こうそん奭はこれに反対はんたいしたがき入きいれられなかった。向むかい寿ひさしと公孫こうそん奭はこれを恨うらんで甘あま茂しげるを讒言ざんげんする様ようになり、恐おそれた甘あま茂しげるは亡命ぼうめいしてしまった。

昭あきら襄じょう王おう13年ねん（紀元前きげんぜん294年ねん）に韓かんを攻せめ、これを伐うって武たけ始はじめを取とった。

昭あきら襄じょう王おう14年ねん（紀元前きげんぜん293年ねん）、罷免ひめんされた。

参考さんこう文献ぶんけん

• 『史記しき』樗ぶな里子さとご 甘あま茂しげる列伝れつでん
• 『戦国せんごく策さく』韓かん策さく、楚すわえ策さく
• 『韓非子かんぴし』内ない儲もうか説せつ篇へん 下か