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否定ひてい論理ろんりせき

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

否定ひてい論理ろんりせき(ひていろんりせき)とは、あたえられた複数ふくすう命題めいだいのうちににせ (False)であるものがふくまれることをしめ論理ろんり演算えんざんである。NAND (Not AND; "ナンド"とまれる)と表記ひょうきされる。べつ表記ひょうきほうとして、ヘンリー・シェファー英語えいごばんが1913ねん導入どうにゅうしたシェファーのぼう記号きごうえい: Sheffer stroke記号きごう "|" であらわす)や矢印やじるしの「↑」をもちいる表記ひょうきほうもある。

性質せいしつ[編集へんしゅう]

完全かんぜんせい[編集へんしゅう]

一般いっぱんに、いくつかのかぎられた種類しゅるい論理ろんり演算えんざん任意にんいわせることにより、任意にんいブール関数かんすう構成こうせい可能かのうであることを、その演算えんざんくみは functionally complete であるという(詳細しょうさい英語えいごばん記事きじ en:Functional completeness参照さんしょう)。ANDとORはどちらも単調たんちょうであるため「ANDとOR」だけでは完全かんぜんにならず、NOTをくわえる必要ひつようがある。一方いっぽう「ANDとNOT」や「ORとNOT」は完全かんぜんであり、ANDとNOTの組合くみあわせであるNAND(や、NOR(否定ひてい論理ろんり))はそれひとつだけで完全かんぜんである。以下いかにNOT・AND・ORのNANDのみによる構成こうせいしめす。

  • NOT A = A NAND A
  • A AND B = NOT ( A NAND B ) = ( A NAND B ) NAND ( A NAND B )
  • A OR B = ( NOT A ) NAND ( NOT B ) = ( A NAND A ) NAND ( B NAND B )

真理しんりひょう[編集へんしゅう]

否定ひてい論理ろんりせき真理しんりひょう

命題めいだい P 命題めいだい Q P NAND Q
しん しん にせ
しん にせ しん
にせ しん しん
にせ にせ しん

ベン図べんず[編集へんしゅう]

否定ひてい論理ろんりせきベン図べんず

否定論理積のベン図

応用おうよう[編集へんしゅう]

NANDゲートなどの記事きじ参照さんしょう

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]