国鉄 DT32形 台車
概説
[これらは1962
構造
[台車 枠
[しかしながら、
軸 箱 支持 機構
[DT21
この
それゆえ、
また、
枕 ばね支持 機構
[ベローズ
インダイレクトマウント
この
このうち、
この
なお、
仕様
[形式 - 2軸 動力 台車 車体 支持 機構 - インダイレクトマウント式 ・大 径 心 皿 方式 枕 ばね - ベローズ式 あるいはダイアフラム式 空気 ばね台車 枠 -鋼板 プレス材 溶接 組立 軸 ばね - コイル式 ウィングばね軸 箱 支持 装置 -軸 箱 守 (ペデスタル)方式 軸 距 - 2,100 mm車輪 径 - 860 mm備考 - アンチローリング装置 としてトーションバーを装備
派生 形式
[これに
国鉄 電車 向 け
- TR69:
本 形式 の付随 台車 版 。基礎 ブレーキが片 押 し式 の踏面ブレーキからTR62などと同様 のディスクブレーキに変更 されており、このため各 軸 2基 ずつ装着 されたローターそれぞれに対応 するブレーキキャリパーがトランサムから突 き出 すようにして装着 されている。また、このディスクブレーキキャリパー装着 のためにトランサムそのものの取 り付 け位置 もDT32とは異 なり、やや車軸 よりに移設 されている。 - DT32A・TR69A:481
系 特急 形 電車 用 として採用 。 - DT32B・TR69B:
従来 型 の使用 実績 を反映 し、ベローズ式 空気 ばねのままで耐久 性 を向上 、またボルスタアンカーをより丈夫 なものに設計 変更 し、車軸 径 を増大 したタイプ。量産 中 の165系 などから採用 が開始 された。 - DT32C・TR69C:181
系 特急 形 電車 の100番 台車 に採用 。181系 は床 面 高 さが他 系列 よりも低 いため、それに合 わせた設計 変更 が実施 されている。 - DT32D・TR69D:581・583
系 寝台 特急 形 電車 に採用 。DT32B・TR69Bを基本 としつつ、板 厚 を増 して重 装備 で車体 が重 い同 系列 での使用 に備 え、また枕 ばねをベローズ式 からダイアフラム式 に変更 したが、昼夜 を問 わぬ過酷 な運用 もあってトラブルが続出 した。 - DT32E・TR69E:485
系 用 として、1971年 度 (昭和 46年度 )製 の途中 より採用 。同 時期 製造 の489系 の一部 と、183系 特急 形 電車 にも採用 された。DT32D・TR69Dでの設計 変更 を反映 し、DT32A・TR69Aの空気 ばねをダイアフラム式 に変更 したもの。 - TR69F:TR69Bの
空気 ばねをダイアフラム式 に変更 したもの。サロ110形 1200番台 以降 に採用 された。 - DT32F・TR69J:417
系 近郊 形 電車 用 として採用 。DT32E・TR69Eを基本 にブレーキシリンダーや軸 箱 周辺 の凍結 ・耐 雪 対策 を実施 したもの。 - DT32G・TR69G:
北海道 向 けに新造 された485系 1500番台 用 として採用 。DT32Fと同様 、耐 雪 対策 を講 じているが、DT32Gでは片 押 し式 であった基礎 ブレーキ装置 を両 抱 き式 に変更 し、鋳鉄 製 制 輪 子 を常 に軽 く踏面に当 ててその熱 で雪 噛 みを防 ぐ「耐 雪 ブレーキ」の使用 を可能 とし、更 に踏面清掃 装置 を付加 して降雪 時 の制動 力 向上 を図 っている。
- TR69H:TR69Eのブレーキシリンダーをダイヤフラム
式 に変更 したもの。1974年 度 (昭和 49年度 )発注 の485系 より採用 された。 - DT32I・TR69I:183
系 1000番台 用 として設計 。DT32E・TR69Eの耐寒 耐 雪 バージョンに相当 する。189系 にも採用 された。 - DT32H・TR69K:117
系 近郊 形 電車 および185系 特急 形 電車 用 として製造 。 - DT32J:1C6M
制御 を行 う、193系 電気 検 測 試験 車 のために設計 。主 電動 機 支持 架 の相違 から区分 されるが、基本 はDT32I相当 となる。
- DT34・TR204:
地下鉄 乗 り入 れ用 の301系 通勤 形 電車 用 として設計 。通勤 形 として、そして在来 線 向 けとして初 採用 となる、車体 直結 のベローズ式 空気 ばねによるダイレクトマウント式 の揺 れ枕 装置 を備 える。ただし軸 箱 支持 機構 のオイルダンパは省略 され、DT34のみ103系 と同 じMT55を主 電動 機 として装 架 する必要 から車輪 径 が910 mmに拡大 されている。なお、103系 のDT33ではMT55の直径 増大 から軸 間 距離 が通常 より長 い2,300 mmであったのに対 し、DT34では揺 れ枕 部 が車体 直結 方式 となっていて構造 が異 なることから、通常 と同 じ2,100 mmとなっている。
国鉄 気動車 向 け
- DT44・TR227:
枕 ばねがコイルばねでは着 雪 ・固着 が問題 となるキハ40系 気動車 (2代 )の酷寒 地形 ・寒 地形 に採用 。軸 箱 支持 機構 は簡素 なペデスタル+軸 ばね式 で、このため側 枠 は新規 に設計 されているが、揺 れ枕 より上 はDT32E・TR69E以降 と共通 部品 を採用 して保守 コストの低減 を図 っている。軸 ばねには、ゴムの被覆 で雪 噛 みを防 ぐ「エリゴばね」が採用 されている。1978年 (昭和 53年 )から、DT46と共通 化 が図 られたDT44A・TR227Aに取 って代 わられた。
私鉄 向 け
川崎重工業 - KW-9・KW-10:
西鉄 2000形 電車 全車 と西鉄 5000形 電車 第 1次 車 から第 5次 車 までに採用 。本 形式 の枕 ばねをダイレクトマウント式 とし、1,435 mm軌間 用 に変更 したもの。KW-9が電動 車 用 、KW-10が制御 車 用 で、基礎 ブレーキはいずれも踏面片 押 し式 ブレーキを採用 。なお、5000系 第 6次 車 以降 に採用 されたKW-9A・10Aは、サフィックスが付与 されただけのバリエーションモデルとされるが、側 枠 (角形 断面 に変更 )・軸 箱 支持 機構 (円筒 案内 式 に変更 )と主要 部 が全面 的 に新 設計 のものに置 き換 わっており、実質 的 には全 くの別 形式 である。 - KW-12:
神戸 電気 鉄道 3000系 電車 の第 1編成 から第 7編成 まで採用 。本 形式 のダイレクトマウント版 に相当 する。山岳 線区 用 のため、基礎 ブレーキは踏面両 抱 き式 である。 - KW-15・KW-16:
山陽 電鉄 3050系 電車 の1973年 (昭和 48年 )・1977年 (昭和 52年 )製 の11両 に採用 。KW-9・10と同系 だがブレーキシリンダーがダイアフラム式 となって内装 されている点 で異 なる。 - KW-27・KW-28:
山陽 電鉄 3050系 電車 の1978年 (昭和 53年 )・1979年 (昭和 54年 )製 の6両 に採用 。KW-15・16の同等 品 であるが、ブレーキシリンダーが通常 のシリンダー式 に戻 って側 枠 に取 り付 けられるなど、各部 の形状 が若干 異 なる。
- KW-9・KW-10:
川崎重工業 ・東急 車輛 製造 - TH-1000T:
従来 製造 メーカーごとに台車 形式 が異 なっていた京浜急行電鉄 デハ1000形 電車 (初代 )の台車 形式 統合 による保守 の合理 化 を目的 として川崎重工業 で1971年 に設計 され、京浜急行電鉄 へ車両 を納入 する川崎重工業 (川崎重工業 としての社内 形式 はKW-11)と東急 車輛 製造 の2社 で合計 136両分 が製造 された。1,435 mm軌間 用 で枕 ばね装置 がダイレクトマウント式 に変更 され、地下鉄 線 乗 り入 れ車 として高 加減 速 運用 に充当 されることから基礎 ブレーキとして踏面両 抱 き式 ブレーキを備 え、各 側 枠 に2基 ずつブレーキシリンダーが露出 して取 り付 けられている。
- TH-1000T:
日立製作所 - KH-39・KH-39A・KH-55・KH-55A:
京王帝都電鉄 5000系 電車 用 に製造 された台車 。国鉄 DT32と同 じインダイレクトマウント式 で、京王線 用 の1,372 mm軌間 対応 であるが、標準軌 にも対応 できる構造 となっている。軸 ばねオイルダンパはなく、ブレーキワークは両 抱 き・片 押 しと各 形式 で異 なる。
- KH-39・KH-39A・KH-55・KH-55A:
日本車輌製造 - NA-312A:
同 じく京王 5000系 電車 用 。
- NA-312A:
海外 向 け
台湾 鉄路 管理 局 - KH-125・KH-126:1986
年 日立製作所 製 。DR2900系 ・DR3000系 気動車 用 として設計 された動力 台車 (KH-125)および付随 台車 (KH-126)。いずれもDT32を基本 とするが、基礎 ブレーキ装置 は台湾 鉄路 管理 局 (TRA)の仕様 要求 に適合 させるため、DT32Gと同様 の両 抱 き式 踏面ブレーキに変更 している。また気動車 用 であるため、KH-125にはトランサムに主 電動 機 支持 架 に代 えて最終 減速 機 の転 動 防止 用 リンクの支持 架 が追加 されている。台湾 での使用 条件 に合 わせて、DT32Gに比 して梁 や枕 梁 を強化 している。
- KH-125・KH-126:1986
採用 された車両
[※
国鉄 ・JR通勤 形 - 107系 (廃車 発生 品 )近郊 形 - サロ110形 (300番台 ・350番台 ・400番台 ・500番台 ・1200番台 ・1300番台 ・1350番台 、1200番台 以外 は改造 車 )・サロ112形 (改造 車 ・51のみ)・サロ113形 ・サロ124形 (初期 車 のみ・廃車 発生 品 ・後年 はサロ212形 ・サロ213形 に改造 )・115系 3500番台 (改造 車 )・117系 0番台 ・413系 (流用 品 )・417系 ・419系 (改造 車 )・715系 (改造 車 )・717系 (流用 品 )・719系 0番台 (廃車 発生 品 )急行 形 - 163系 ・165系 ・167系 ・169系 ・451系 ・453系 ・455系 ・457系 ・471系 ・473系 ・475系 特急 形 - 181系 100番台 ・183系 ・185系 ・189系 ・481系 ・483系 ・485系 ・489系 ・581系 ・583系 事業 用 車 - クモヤ191形 ・193系 0番台 ・443系 気動車 - キサロハ182形 5100番台 (廃車 発生 品 )客車 - オハ24形 300番台 ・スシ24形 (改造 車 )
私鉄 ・第 三 セクター
脚注
[- ^
初期 のモデルでは6 mm鋼板 を使用 し、車軸 も中空 車軸 を用 いていた。 - ^ これにより
台車 枠 の板 厚 を9 mmに変更 した。 - ^ このため
総 重量 は輪 軸 込 みで約 7.5 tとなり、同 時代 の同種 台車 としては一般 的 な重量 となっている。もっとも、自重 の重 い581・583系 寝台 特急 電車 についてはさらに補強 対策 を行 ったDT32D・TR69Dでさえ強度 が不足 し、初期 トラブル多発 の一因 となった。 - ^
本 台車 は新幹線 用 試作 車 向 けダイレクトマウント式 試作 台車 各種 と並行 して設計 されており、ダイレクトマウント式 の効用 は既 に認識 されていた。 - ^
心 皿 部分 で台車 と車体 を分離 する従来 型 の台車 と異 なり、ダイレクトマウント式 や以後 のボルスタレス式 の場合 、枕 ばねとなる空気 ばねの上部 で車体 と台車 が分離 され、センターピンを車体 側 に持 たないことから、検 修 等 での台車 抜 き取 り時 の取 り扱 いが異 なる。このため、仮 台車 を別途 用意 する必要 が生 じるなど、いくつかの点 で取 り扱 いに相違 がある。この問題 は1979年 (昭和 54年 )の201系 通勤 形 電車 の試作 時 にも再度 表面 化 し、この際 にもダイレクトマウント式 が試験 採用 されたが、結局 量産 形 は保守 陣 の強 い反対 で本 形式 と同 じ、大 径 心 皿 方式 によるインダイレクトマウント式 とすることで決着 した。このため、国鉄 在来 線 向 けでは2軸 駆動 システムの制約 から他 の選択肢 が存在 しなかったキハ90系 気動車 やキハ181系 気動車 などの新 系列 気動車 を例外 として、DT50でボルスタレス台車 が採用 されるまで、心 皿 で車体 と台車 を分離 できない方式 は制式 採用 されていない。 - ^ インダイレクトマウント
式 のものも存在 する - ^ それらは
側 枠 部 の形状 と寸法 、それにウィングばねの軸 箱 支持 座 形状 が本 形式 のそれと一致 あるいは酷似 しており、製造 に当 たってプレス型 の流用 が行 われたものと見 られる。
参考 文献
[- 『ステンレスカー』、
山陽電気鉄道 、1961年 (2500号 新造 時 に発行 されたパンフレット) 日本 機械 学会 編 『鉄道 車両 のダイナミクス最新 の台車 テクノロジー』、電気 車 研究 会 、1994年 川崎重工業 株式会社 車両 事業 本部 編 『蒸気 機関 車 から超 高速 車両 まで写真 で見 る兵庫 工場 90年 の鉄道 車両 製造 史 』、交友 社 (翻刻 )、1996年
関連 項目
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