多た変量へんりょう解析かいせき

多た変量へんりょう解析かいせき（たへんりょうかいせき、英語えいご: multivariate analysis）は、多た変量へんりょうのデータの特徴とくちょうを要約ようやくする方法ほうほうのことである^[1]。データの要約ようやくにより、データの特徴とくちょうを単純たんじゅん化かし、分析ぶんせきしやすくする^[2]。

当初とうしょは統計とうけい学がくの理論りろんとして生うまれたが、コンピュータの発展はってんとともに他たの分野ぶんやでも応用おうようされるようになっていった^[1]。

主おもな多た変量へんりょう解析かいせき[編集へんしゅう]

各かく分野ぶんやでの利用りよう[編集へんしゅう]

人文じんぶん地理ちり学がく[編集へんしゅう]

人文じんぶん地理ちり学がくでは、地域ちいき分析ぶんせきにおいて多た変量へんりょう解析かいせきが重要じゅうような手法しゅほうとなる^[3]。1950年代ねんだい後半こうはん以降いこう、計量けいりょう地理ちり学がくの理論りろんを構築こうちくしていくうえで多た変量へんりょう解析かいせきが利用りようされていった^[4]。人文じんぶん地理ちり学がくでは、重じゅう回帰かいき分析ぶんせきによる地域ちいき間あいだの連結れんけつ性せいの把握はあく、主成分しゅせいぶん分析ぶんせきによる都市としの内部ないぶ構造こうぞうの分析ぶんせき、因子いんし分析ぶんせき・クラスター分析ぶんせきによる因子いんし生態せいたい分析ぶんせきや等質とうしつ地域ちいき・機能きのう地域ちいきの地域ちいき区分くぶんなどが行おこなわれる^[5]。

地域ちいき分析ぶんせきで多た変量へんりょう解析かいせきを行おこなう場合ばあいは、まず地理ちり行列ぎょうれつを作成さくせいする^[6]。等質とうしつ地域ちいきの設定せっていを行おこなう場合ばあいは属性ぞくせい行列ぎょうれつ、機能きのう地域ちいきの設定せっていを行おこなう場合ばあいは相互そうご作用さよう行列ぎょうれつを作成さくせいし、多た変量へんりょう解析かいせきを行おこなうことになる^[7]。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

水野みずの欽司きんじ『多た変量へんりょうデータ解析かいせき講義こうぎ』朝倉書店あさくらしょてん、1996年ねん。ISBN 4-254-12548-8。
村山むらやま祐司ゆうじ、駒木こまき伸しん比ひ古いにしえ『新版しんぱん地域ちいき分析ぶんせき』古今ここん書院しょいん、2013年ねん。ISBN 978-4-7722-5272-0。