大伴室屋おおとものむろや

凡例はんれい大伴おおとも室屋むろや
	大伴室屋おおとものむろや（菊池きくち容斎ようさい画が『前賢ぜんけん故実こじつ』
時代じだい	古墳こふん時代じだい
生誕せいたん	不ふ詳しょう
死没しぼつ	不ふ詳しょう
官位かんい	大連たいれん
主君しゅくん	允恭天皇いんぎょうてんのう → 安康天皇あんこうてんのう → 雄略天皇ゆうりゃくてんのう →; 清せい寧やすし天皇てんのう → 顕宗けんそう天皇てんのう
氏族しぞく	大伴おおとも連れん
父母ちちはは	大伴おおとも山やま前まえ？
妻つま	あり
子こ	談だん連れん、若子わかこ連れん、一説いっせつ：金村かなむら連れん、御物ぎょもつ連れん
特記とっき; 事項じこう	佐伯さえき連れん、佐伯さえき宿禰すくね祖そ。
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大伴おおとも室屋むろや（おおとものむろや、生なま没年ぼつねん不ふ詳しょう）は、古代こだい日本にっぽんの豪族ごうぞく。姓せいは連れん。一般いっぱんに流布るふしている系図けいずでは大伴おおとも武たけし以（武たけ持じ・健けん持じ：たけもち）の子ことされるが^[1]、世代せだいは合あわない^[2]。ほかに、武たけ以と室屋むろやの間あいだに3代だいを記しるす系図けいずもある^[3]。子こに談だん・御物ぎょもつがいたとする系図けいずがある^[1]^[4]。佐伯さえき連れん・佐伯さえき宿禰すくねの祖そ^[5]。

経歴けいれき[編集へんしゅう]

允恭天皇いんぎょうてんのうから顕宗けんそう天皇てんのうまで5代だいの天皇てんのうに大連たいれんとして仕つかえた^[6]。允恭天皇いんぎょうてんのう（仁徳天皇にんとくてんのうの皇子おうじ）の代だい、妃ひの衣ころも通どおり郎ろう姫ひめのために藤原ふじわら部ぶを定さだめる。雄略天皇ゆうりゃくてんのう2年ねん、百済くだらの池津いけつ媛ひめを犯おかした石川いしかわ楯だてを、来らい目め部ぶに命めいじて処刑しょけいさせる。同どう23年ねん8月がつ、天皇てんのう崩御ほうぎょに際さいして後事こうじを託たくされ、直後ちょくごに起おこった星川ほしかわ稚やや宮みや皇子おうじの叛乱はんらんを東ひがし漢かん掬きくと共ともに鎮圧ちんあつ。清せい寧やすし天皇てんのう2年ねんには、諸国しょこくに天皇てんのうの御ご名代なだいとして白髪はくはつ部ぶ舎人とねり・膳夫かしわて（かしわで）・靱負ゆきえ（ゆげい）を置おいた。武たけ烈れつ天皇てんのう3年ねん天皇てんのうの詔みことのりに従したがい、役やく丁ひのとを徴発ちょうはつして城しろの形かたちを水みず派は邑（みまたのむら、現在げんざいの奈良なら県けん河合かわい町まちか）に築きずいた。

^ ^a ^b 「伴ばん氏し系図けいず」（『続ぞく群ぐん書しょ類従るいじゅう』巻まき第だい182所収しょしゅう）等とう
^ 武たけ以は仲哀ちゅうせつ天皇てんのう代だいの人物じんぶつとされる（『日本書紀にほんしょき』仲哀ちゅうせつ天皇てんのう9年ねん2月がつ5日にち条じょう）
^ 『寛政かんせい重じゅう修おさむ諸家しょか譜ふ』巻まき1142,山岡やまおか氏しでは健けん友とも・武たけ季き・建けん室しつの三さん代だいを記しるす。
^ 『古屋こや家家いえいえ譜ふ』（『甲斐かい国こく一之宮いちのみや浅間あさま神社じんじゃ誌し』資料しりょう編へん及および『各かく家系かけい譜ふ』所収しょしゅう）によると、室屋むろやの弟おとうとに談だんを、子こに金村かなむら・御物ぎょもつ・若わか古いにしえを置おく。
^ 『新撰しんせん姓氏せいし録ろく』左京さきょう神かみ別べつ中ちゅう
^ 『公卿くぎょう補任ほにん』