姫路ひめじ市し交通こうつう局きょくモノレール線せん

姫路ひめじ市し交通こうつう局きょくモノレール線せん
手柄てがら山さん交流こうりゅうステーション（旧きゅう手柄てがら山さん駅舎えきしゃ）で 保存ほぞんされている車両しゃりょう（2011年ねん8月がつ）
基本きほん情報じょうほう
現況げんきょう	廃止はいし
国くに	日本にっぽん
所在地しょざいち	兵庫ひょうご県けん姫路ひめじ市し
種類しゅるい	跨またが座ざ式しきモノレール（ロッキード式しき）
起点きてん	姫路ひめじ駅えき
終点しゅうてん	手柄てがら山さん駅えき
駅えき数すう	3駅えき
開業かいぎょう	1966年ねん5月17日にち
休止きゅうし	1974年ねん4月がつ11日にち
廃止はいし	1979年ねん1月がつ26日にち
所有しょゆう者しゃ	姫路ひめじ市し交通こうつう局きょく（営業えいぎょう当時とうじ）
運営うんえい者しゃ	姫路ひめじ市し交通こうつう局きょく（営業えいぎょう当時とうじ）
車両しゃりょう基地きち	手柄てがら山さん駅えき構内こうない検けん修おさむ施設しせつ
使用しよう車両しゃりょう	100形かたち、200形かたち
路線ろせん諸しょ元もと
路線ろせん距離きょり	1.6 km
線路せんろ数すう	単線たんせん
電化でんか方式ほうしき	直流ちょくりゅう600 V 第だい三さん軌条きじょう方式ほうしき
最大さいだい勾配こうばい	60 ‰
最小さいしょう曲線きょくせん半径はんけい	80 m
保安ほあん装置そうち	ATS
最高さいこう速度そくど	50 km/h

モノレール線せん（モノレールせん）は、かつて兵庫ひょうご県けん姫路ひめじ市し内うちで姫路ひめじ駅えきと手柄てがら山さん中央公園ちゅうおうこうえんにあった手柄てがら山さん駅えきの間あいだで運行うんこうされていた姫路ひめじ市し交通こうつう局きょくの鉄道てつどう路線ろせん（モノレール）。『鉄道てつどう要覧ようらん』等とうには路線ろせん名めいの記載きさいは無なく、一般いっぱんには姫路ひめじ市営しえいモノレール（ひめじしえいモノレール）、姫路ひめじモノレール（ひめじモノレール）などと呼よばれていた。1966年ねんの姫路ひめじ大だい博覧はくらん会かい開催かいさいに伴ともなって開業かいぎょうしたが、営業えいぎょう不振ふしんなどにより8年ねん後ごの1974年ねんに休止きゅうし、1979年ねんに廃止はいしとなった。

路線ろせんデータ

• 路線ろせん距離きょり：
  • 線路せんろ延長えんちょう： 1,824m（免許めんきょ区間くかんは姫路ひめじ - 手柄てがら山南さんなん2.0km）
  • 営業えいぎょうキロ： 1,630m
• 方式ほうしき：跨またが座ざ式しき（ロッキード式しき、軌道きどう桁けた断面だんめん幅はば 900mm）
• 駅えき数すう：3駅えき（起おこり終点しゅうてん駅えき含ふくむ）
• 複線ふくせん区間くかん：なし（全線ぜんせん単線たんせん）
• 電化でんか区間くかん：全線ぜんせん 直流ちょくりゅう600V（第だい三さん軌条きじょう方式ほうしき）
• 閉塞へいそく方式ほうしき：なし
• 保安ほあん装置そうち：ATS
• 最さい急きゅう勾配こうばい： 60‰（約やく3°26′。山陽電気鉄道さんようでんきてつどう本線ほんせんオーバークロス部ぶの前後ぜんご）
• 最小さいしょう半径はんけい： 80m（大将軍だいしょうぐん駅えきの手柄てがら山方やまがた）
• 所要しょよう時分じぶん： 下くだり（姫路ひめじ→手柄てがら山さん）3分ふん50秒びょう、上のぼり（手柄てがら山さん→姫路ひめじ）4分ふん40秒びょう

  上のぼりの所要しょよう時間じかんが50秒びょうも長ながいのは、60‰の下くだり勾配こうばいを経へての姫路ひめじ駅えき進入しんにゅうがATSによる10km/h制限せいげんが課かされていたため。

歴史れきし

姫路ひめじ市しの戦後せんご復興ふっこうを指導しどうした石見いわみ元秀もとひで市長しちょうの下した、交通こうつう混雑こんざつの緩和かんわと市勢しせい拡大かくだいを目指めざして、市し南部なんぶの工業こうぎょう地域ちいきや市し北部ほくぶの住宅じゅうたく地域ちいきと都心としんを結むすぶ目的もくてきで企画きかくされた。石見いわみは海外かいがい視察しさつで乗車じょうしゃしたアメリカのディズニーランドのモノレールの快適かいてきさに強つよく興味きょうみを引ひかれたという。

1966年ねん4月がつ6日にちから同年どうねん6月がつ5日にちにかけて手柄てがら山さんで開催かいさいされた「姫路ひめじ大だい博覧はくらん会かい」（以下いか、姫路ひめじ博はく）会場かいじょうへの輸送ゆそう機関きかんという名目めいもくで、姫路ひめじ駅えき - 手柄てがら山さん駅えき間あいだを先行せんこう開業かいぎょうさせた。総そう工費こうひ14億おく5千せん万まん円えんと8か月げつの工期こうきを要ようした。当初とうしょは開幕かいまくに先立さきだつ4月がつ3日にちの開業かいぎょうを予定よていしていたが、姫路ひめじ駅えき予定よてい地ちの立たち退のき交渉こうしょうに手間取てまどったこと、台風たいふうや集中しゅうちゅう豪雨ごううの影響えいきょうもあって姫路ひめじ博はく開幕かいまくには間まに合あわず、会期かいき後半こうはんの5月がつ17日にちになってようやく開業かいぎょうした。これに続つづけて飾磨しかま・広畑ひろはたの臨海りんかい工業こうぎょう地域ちいきまで路線ろせんを延のばすことが検討けんとうされ、さらに市内しないに環状かんじょう路線ろせんを建設けんせつし、日本海にほんかい側がわの鳥取とっとりまで路線ろせんを延伸えんしんする壮大そうだいな構想こうそうが立たてられていたという。

しかし、運行うんこう距離きょりが短みじかく、終端しゅうたんが山上さんじょうの都市とし公園こうえん内ないという立地りっちもあって、姫路ひめじ博はく終了しゅうりょう後ごは利用りよう者しゃが激減げきげん。開業かいぎょう初年度しょねんどは402,967人にんだった利用りよう者しゃ数すうも、翌年よくねん（1967年ねん）度どには334,517人にん、翌々年よくよくねん（1968年ねん）度どは245,718人にんと、当初とうしょ予想よそうの100万まん人にんを大おおきく割わり込こんだ。輸送ゆそう密度みつども毎年まいとし300 - 400人にん台だいが続つづき、後年こうねんの国鉄こくてつ特定とくてい地方ちほう交通こうつう線せん並なみに低迷ていめいしていた。起おこり終点しゅうてんの立地りっちもさることながら、並行へいこうする山陽さんよう電鉄でんてつの姫路ひめじ - 手柄てがら間あいだの運賃うんちんが1969年ねんまで20円えん、1974年ねんまで30円えんだった時期じきに、姫路ひめじ - 手柄てがら山間さんかんが100円えんという高額こうがくな運賃うんちんの影響えいきょうも大おおきく、「タクシーの方ほうが安やすかった」とまで言いわれた。営業えいぎょう係数けいすうは開業かいぎょうした1966年ねんで195、翌年よくねん以降いこうは400を超こえる水準すいじゅんで推移すいいし、毎年まいとし1億おく円えんあまりの資金しきんが姫路ひめじ市しの一般いっぱん会計かいけいから投入とうにゅうされ、一部いちぶの市民しみんからは「市しのお荷物にもつ」とまで言いわれたという。

開業かいぎょう前まえから革新かくしん勢力せいりょくを中心ちゅうしんにモノレール建設けんせつ反対はんたい運動うんどうが展開てんかいされ、1964年ねん7月がつに反対はんたい派ははモノレール建設けんせつの仮かり契約けいやくが姫路ひめじ市し契約けいやく条例じょうれいに違反いはんするとして監査かんさ請求せいきゅうを行おこない、これが却下きゃっかされると行政ぎょうせい訴訟そしょうも提起ていきされた。これらは成果せいかを上あげることができず1965年ねん4月がつの市議会しぎかいでモノレール建設けんせつ予算よさんが承認しょうにんされたが、この確執かくしつが契機けいきとなり石見いわみ市政しせいに対たいする住民じゅうみんの不満ふまんや不信ふしん感かんが高たかまっていく。1967年ねん4月がつの姫路ひめじ市長しちょう選挙せんきょにおいて、革新かくしん勢力せいりょく等とうの支持しじを受うけた吉田よしだ豊信とよしげが石見いわみを破やぶって当選とうせんすると、吉田よしだは直ただちにモノレール事業じぎょうの見直みなおしに着手ちゃくしゅする。1967年ねん8月がつ30日にちにモノレール対策たいさく審議しんぎ会かいが設置せっちされると吉田よしだはモノレールの存廃そんぱい等とうについて諮問しもんし、審議しんぎ会かいは同年どうねん10月がつ12日にちに「モノレールの路線ろせん延長えんちょうは不可能ふかのう」とする結論けつろんを出だし、10月24日にちには「モノレール事業じぎょうを交通こうつう事業じぎょうとして継続けいぞくすることには賛成さんせいできない。また観光かんこう事業じぎょうとしても成算せいさんの見通みとおしはたたない。事業じぎょうを打うち切きるにしても多おおくの難点なんてんがある。目下めしたの事態じたいでは運営うんえいの合理ごうり化かを図はかり、乗客じょうきゃく誘致ゆうち策さくを講こうじ、損失そんしつを最小限さいしょうげんにとどめて経営けいえいを継続けいぞくし、欠損けっそん額がくと創業そうぎょう建設けんせつ費ひについては一般いっぱん会計かいけいで負担ふたんするしか方法ほうほうはない。」と答申とうしん、事実じじつ上じょう「打うつ手てなし」として審議しんぎ会かいは解散かいさんした。

当時とうじは国くにからの補助ほじょ金きん交付こうふ制度せいどがなかったこともあり、累積るいせき赤字あかじが膨ふくらみ、また路線ろせんも延伸えんしんされないまま「乗客じょうきゃく増ぞうが見込みこめない」「老朽ろうきゅう化かによる維持いじ修繕しゅうぜん費ひの増大ぞうだいが見込みこまれる」「特殊とくしゅな構造こうぞうのため部品ぶひん補充ほじゅうが難むずかしい」などの理由りゆうにより、第一次だいいちじオイルショック後ごの1974年ねんにわずか8年ねんで営業えいぎょう休止きゅうしとなり、1979年ねんに正式せいしきに廃止はいしされた。この営業えいぎょう期間きかんはモノレールでは約やく1年ねん4か月げつで休止きゅうしとなったドリームランドモノレールことドリーム開発かいはつドリームランド線せんの次つぎに短みじかい。1974年ねん4月がつ時点じてんでの累積るいせき赤字あかじは10億おく7200万まん円えんにも達たっしていた。

廃止はいし後ごも軌道きどう桁けたなどの設備せつびは、撤去てっきょ費用ひようや起債きさいの償還しょうかん等とうの問題もんだいもあり放置ほうちされていたが、一部いちぶで歩道ほどう化かなど再さい利用りようについての検討けんとうも行おこなわれていた。この間あいだ、休止きゅうし中ちゅうは実施じっしされていた、保線ほせん車両しゃりょうによる保守ほしゅが廃止はいしで取とりやめとなった結果けっか、1984年ねん10月13日にち夜よるに手柄てがら山さん駅北えききた方かたで老朽ろうきゅう化かした饋電線せんが800mにわたって落下らっかする事故じこが発生はっせい。このため同年どうねん以後いごは他た事業じぎょうに絡からむ部分ぶぶんから撤去てっきょが開始かいしされた。しかし恒久こうきゅう施設しせつとして建設けんせつされた鉄筋てっきんコンクリート製せい橋脚きょうきゃくの解体かいたいや、大型おおがたレッカれっかー車しゃの手配てはいを要ようする軌道きどう桁けたの撤去てっきょには約やく20億おく円えんもの費用ひようがかかるため、現在げんざいでも軌道きどう跡あと下かにビルなどが建たっている部分ぶぶんなどを中心ちゅうしんに橋脚きょうきゃくや軌道きどう桁けたが撤去てっきょされずに残のこっている区間くかんがある。1991年ねんには社会しゃかい学者がくしゃの鵜飼うかい正樹まさきが、古代こだいローマの水道すいどう橋きょうをも連想れんそうさせるこの廃はい線せん跡あとを「現代げんだい遺跡いせき」と命名めいめいした。

• 
  船場ふなば川がわ沿ぞいの路線ろせん跡あと
• 
  路線ろせんの支柱しちゅう

年表ねんぴょう

• 1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）5月がつ17日にち - 姫路ひめじ駅えき - 手柄てがら山さん駅えき間あいだ (1.6 km) が開業かいぎょう。
• 1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）
  • 1月がつ31日にち - 大将軍だいしょうぐん駅えき休止きゅうし。
  • 7月がつ21日にち - それまでの15分ふん間隔かんかくから20分ふん間隔かんかくに減げん便びん。
• 1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）4月がつ11日にち - 休止きゅうし。本来ほんらいは3月がつ31日にち休止きゅうし予定よていだったが、運輸省うんゆしょう（当時とうじ）への手続てつづきミスで延のびていた。さよなら運転うんてんは前日ぜんじつ4月がつ10日とおか。
• 1979年ねん（昭和しょうわ54年ねん）1月がつ26日にち - 正式せいしき廃止はいし。
• 2020年ねん（令れい和わ2年ねん）9月がつ28日にち - 姫路ひめじ市営しえいモノレール遺構いこう群ぐん（旧きゅう手柄てがら山さん駅舎えきしゃ〈現げん手柄てがら山さん交流こうりゅうステーション〉など）が土木どぼく学会がっかい選奨せんしょう土木どぼく遺産いさんに認定にんてい。

利用りよう状じょう況きょう

姫路ひめじ市営しえいモノレール線せんが営業えいぎょうしていた8年間ねんかんの各かく年度ねんどごとの輸送ゆそう・営業えいぎょう実績じっせきを下表かひょうに記しるす。輸送ゆそう量りょうは目標もくひょうに遠とおく届とどかなかった。下表かひょうでは、各かく項目こうもくの最さい高値たかねを赤色あかいろの背景はいけい色しょくで、最低さいてい値ちを青色あおいろで表示ひょうじしている。

年度ねんど別べつ輸送ゆそう・営業えいぎょう実績じっせき

年とし 度ど	輸送ゆそう人員じんいん 千せん人にん	輸送ゆそう密度みつど 千せん人にん/km	旅客りょかく運賃うんちん収入しゅうにゅう 千せん円えん	営業えいぎょう収入しゅうにゅう 千せん円えん	営業えいぎょう費ひ 千せん円えん	営業えいぎょう係数けいすう %	特記とっき事項じこう
1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）	403	645	32,917	33,501	65,363	195	5月17日にち営業えいぎょう開始かいし
1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）	334	541	21,856	22,421	91,901	410
1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）	246	410	21,339	22,317	78,435	352
1969年ねん（昭和しょうわ44年ねん）	255	417	22,034	22,508	100,738	442
1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）	217	355	17,006	17,861	82,372	461
1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）	226	368	19,145	20,451	85,962	420
1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）	211	344	17,738	19,051	90,182	473
1973年ねん（昭和しょうわ48年ねん）	241		20,192				『交通こうつう年鑑ねんかん』昭和しょうわ50年度ねんど版ばんには「休止きゅうし中ちゅう」としてデータ無なし
1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）	12		646				4月がつ11日にち休止きゅうし 『交通こうつう年鑑ねんかん』昭和しょうわ51年度ねんど版ばんには「休止きゅうし中ちゅう」としてデータ無なし

駅えき一覧いちらんとその現状げんじょう

全ぜん駅えき兵庫ひょうご県けん姫路ひめじ市しに所在しょざい。括弧かっこ内ないは姫路ひめじ駅えきからの累計るいけい営業えいぎょうキロ。

姫路ひめじ駅えき (0.0km) - 大将軍だいしょうぐん駅えき (0.5 km) - 手柄てがら山さん駅えき (1.6 km)

姫路ひめじ駅えき

姫路ひめじ駅えきは仮かり駅えきとして建設けんせつされたため、軌道きどう桁けたが神姫しんきバスの姫路ひめじバスターミナル直前ちょくぜんで断たち切きれ、終端しゅうたん部ぶに車止くるまどめが設もうけられているだけのシンプルな線路せんろ配置はいちで、駅舎えきしゃも仮設かせつの簡素かんそな物ものだった。延長えんちょう時じには、大手前おおてまえ通どおりをまたいで東側ひがしがわに直進ちょくしんする予定よていであり、これに備そなえて国鉄こくてつ姫路ひめじ駅えき構内こうないの播但線ばんたんせんホームの北側きたがわに正規せいきの駅えき用地ようちの一部いちぶが確保かくほされていた。このためこの地区ちくには現在げんざいも旧きゅう国鉄こくてつ用地ようちに食くい込こむようにして、姫路ひめじ市有しゆう地ちが存在そんざいしている。

廃はい線せん後ご、駅えき跡あとは神姫しんきバスターミナルおよび山陽百貨店さんようひゃっかてん新館しんかんとなった。

姫路ひめじ市営しえいモノレール大将軍だいしょうぐん駅えき跡あと（2004年ねん10月がつ）

大将軍だいしょうぐん駅えき

駅名えきめい標しるべは旧きゅう字体じたいで「大將軍だいしょうぐん駅えき」とされていた物ものもあった。ロろーマ字まじは訓令くんれい式しき(DAISYOGUN)とヘボン式しき(HIMEJI)が混まぜて使つかわれていた。

恒久こうきゅう施設しせつとして建設けんせつされた大将軍だいしょうぐん駅えきは、公団こうだん高尾たかおアパートなどが入居にゅうきょする高層こうそうビルの3階かいから4階かいにかけて吹ふき抜ぬけ構造こうぞうとされ、3階かい部分ぶぶんに軌道きどうが、4階かい部分ぶぶんにホームが設置せっちされている。

もとは25m幅はばの道路どうろの中央ちゅうおうに5m幅はばのグリーンベルトを設もうけ、そこにモノレールを敷設ふせつする構想こうそうであった。ところが当時とうじの建設けんせつ大臣だいじん河野こうの一郎いちろうが「道路どうろを他たの目的もくてきに使つかうとはけしからん」と言いい出だしたことで、この構想こうそうは消きえてしまった。そこでこれに代かえて20m幅はばの道路どうろに沿そって10m幅はばの用地ようちを確保かくほし、ここに4階かい建だてに高たかさを揃そろえたビルを建設けんせつし3階かい部分ぶぶんにモノレールを通とおすというアイデアを立たてた。実際じっさいに建設けんせつされたのは大将軍だいしょうぐん駅えきのある公団こうだん高尾たかおアパートだけだが、これは都市とし再さい開発かいはつと軌道きどう敷じきを一体いったい整備せいびし、都心としん部ぶでの導入どうにゅう空間くうかん確保かくほと市街地しがいち改善かいぜんを同時どうじに行おこなう工夫くふうとして注目ちゅうもくされた。もっとも大将軍だいしょうぐん駅えきは姫路ひめじ駅えきに近ちかすぎて歩あるいた方ほうが早はやいほどだったため利用りよう客きゃくは見込みこみほど多おおくなく、開業かいぎょう後ご2年ねん足たらずで営業えいぎょう休止きゅうしとなっている。

この下層かそう部ぶにはビジネスホテルがあったが後のちに廃業はいぎょうし、その後ごは市しが倉庫そうことして活用かつようしていた。その他たの部分ぶぶんは上層じょうそう部ぶのビルや東側ひがしがわの軌道きどう桁けたも含ふくめほぼ当時とうじの姿すがたのままだったが、後述こうじゅつの解体かいたい工事こうじ開始かいし直前ちょくぜんの一般いっぱん公開こうかいを例外れいがいとして一般いっぱん向むけには閉鎖へいさされていた。阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさい後ごの耐震たいしん診断しんだんで倒壊とうかいのおそれが指摘してきされたため補強ほきょう工事こうじが検討けんとうされていたが、所有しょゆう者しゃの都市とし再生さいせい機構きこうはコスト面めんから補修ほしゅうを断念だんねんし、ビルを解体かいたいする方針ほうしんであることを明あきらかにした。ビル解体かいたいを前まえに2016年ねん8月がつ13日にち・14日にち、48年ねんぶりに一般いっぱん公開こうかいされた。跡地あとちの再さい開発かいはつを見据みすえてビルの解体かいたい工事こうじが行おこなわれたが、2017年ねんになり杭くい基礎きそとして用もちいていたH形かたち鋼こう200本ほんあまりの頭部とうぶが変形へんけいし、掘ほり出だしが困難こんなんとなっていることが判明はんめい。市しでは杭くい基礎きその撤去てっきょを断念だんねんし、敷地しきちを当面とうめん駐車ちゅうしゃ場じょうにせざるを得えなくなるなど再さい開発かいはつ計画けいかく策定さくていに影響えいきょうが生しょうじている。

なお、「大将軍だいしょうぐん」とはこの駅えきがある姫路ひめじ市し高尾たかお町まちと隣となりの南畝のうねん町まち（のうねんちょう）にかけて存在そんざいした小字こあざであり、大将軍だいしょうぐん神社じんじゃが付近ふきんに現存げんそんする。大将軍だいしょうぐん神社じんじゃは十じゅう二に所しょ神社じんじゃの御旅所おたびしょで方位ほうい神しんの大将軍だいしょうぐんを祀まつっている。ほかに延のべ暦れき年間ねんかんに播磨はりま国こく総社そうしゃに祈願きがんした征夷大将軍せいいたいしょうぐん・坂上田村麻呂さかのうえのたむらまろが十じゅう二に所しょ神社じんじゃにも祈願きがんし、寄進きしんした田たが字じの名なとなったという説せつもある。

姫路ひめじ市営しえいモノレール手柄てがら山さん駅えき跡あと（2006年ねん4月がつ）

手柄てがら山さん駅えきに保管ほかんされている車両しゃりょう。移動いどうのため休止きゅうし以来いらい35年ねんぶりに屋外おくがいへと出だされた（2009年ねん11月15日にちの公開こうかいイベントにて）

手柄てがら山さん駅えき

姫路ひめじ博はくに合あわせて整備せいびされた手柄てがら山さんの幾いくつかの施設しせつと同様どうように、おとぎの国くにの城しろをモチーフとしたようなデザインの建物たてもので、山やまの斜面しゃめんに半分はんぶん埋うまるようにして建設けんせつされていた。その北側きたがわ壁面へきめんの中心ちゅうしんに開口かいこうしたトンネルの中なかに軌道きどうと列車れっしゃが吸すい込こまれるような構造こうぞうで、建物たてものに合あわせたデザインの円柱えんちゅう形がたの駅舎えきしゃが建物たてもの南側みなみがわ寄よりの屋上おくじょうにあって、建物たてもの本体ほんたい内部ないぶのコンコース階かい（ホームと検けん修おさむ線せんの真上まうえに当あたる）へはこの駅舎えきしゃと水族館すいぞくかん脇わきの出入口でいりぐちから出入でいりするようになっていた。また駅舎えきしゃの上うえには360°を見渡みわたせる展望てんぼう台だいも設もうけられていた。この手柄てがら山やま駅えきの奥おく（南側みなみがわ）にはトンネルの出口でぐちが存在そんざいし、車両しゃりょうはここでスイッチバックして検けん修おさむ線せんに入はいっていた。このスイッチバック構造こうぞうは飾磨しかま方面ほうめんへの延伸えんしんを考慮こうりょして用意よういされたものであり、ここに設もうけられた巨大きょだいな可動かどう部ぶを持もつポイント機構きこうは、ロッキード式しきモノレールのものとしては本線ほんせん用ようとして日本にっぽんで設置せっちされた唯一ゆいいつのものであった。

廃はい線せん後ごは南北なんぼくのトンネル状じょうの出入口でいりぐちが封鎖ふうさされ、ホームもコンコース部ぶの改札かいさつ口こうを壁かべで塞ふさいで立たち入いり禁止きんしとされ、当時とうじの車両しゃりょうは検けん修おさむ線せんに集あつめられて残のこっていた。手柄てがら山さん駅えきの駅舎えきしゃは路線ろせんが休止きゅうしされた後のちは長ながらく営業えいぎょう時じほぼそのままの姿すがたで売店ばいてん・待合室まちあいしつとして利用りようされていたが、その後ご建たて替かえられて姫路ひめじ市しの「緑みどりの相談そうだん所しょ」となっている。またコンコース部ぶは、改札かいさつ口こうなどの設備せつびを撤去てっきょして緑みどりの相談そうだん所しょの研修けんしゅう室しつや多目的たもくてきホールに転用てんようされた。このホーム内ないの施設しせつと車両しゃりょうは、人ひとの手てや風雨ふううの入はいらない閉鎖へいさ空間くうかんにあったため35年ねんの歳月さいげつを経へても良好りょうこうな状態じょうたいを保たもっていた。

長ながらく非公開ひこうかいとなっていた手柄てがら山さん駅えきのホームと車両しゃりょうについて、石見いわみ元秀もとひでの三男さんなん・石見いわみ利勝としかつが市長しちょうとなった2003年ねん以降いこう、再さい公開こうかいに向むけての検討けんとうが進すすめられてきた。まず耐震たいしん化か工事こうじ実施じっし計画けいかく委託料いたくりょうが2008年度ねんど予算よさんに盛もり込こまれ、2009年ねん秋あきには検けん修おさむ線せんからホーム内ないに車両しゃりょうのうち2両りょうを移転いてんする作業さぎょうが行おこなわれた。ホームはほぼそのままモノレール展示てんじ室しつに、検けん修おさむ線せん部分ぶぶんは改修かいしゅうして姫路ひめじ市立しりつ水族館すいぞくかんの一部いちぶを移転いてんさせた水族館すいぞくかん新館しんかんとし、モノレールと水族館すいぞくかんを併あわせて「昭和しょうわレトロ」をテーマとした展示てんじ施設しせつへと改装かいそうすることとなり、2011年ねん4月がつ29日にちに手柄てがら山さん交流こうりゅうステーションとしてオープンした。また水族館すいぞくかん新館しんかんは2011年ねん7月がつ2日にちにオープンした。これに際さいして、一度いちど封鎖ふうさされた南北なんぼくのトンネル状じょうの出入口でいりぐちも、歩廊ほろうを設もうけて交流こうりゅうステーションの出入口でいりぐちの一ひとつとして再さい活用かつようされている。水族館すいぞくかん脇わきの出入口でいりぐちは水族館すいぞくかんの本館ほんかんと新館しんかんを結むすぶ通路つうろとして整備せいびされ、また旧きゅうコンコース部ぶからモノレール展示てんじ室しつに入はいる事ことはできなくなっているため、建物たてもの屋上おくじょう（駅舎えきしゃ跡あとの北きた隣となり）に新あらたにモノレール展示てんじ室しつに直通ちょくつうする出入口でいりぐちが設置せっちされた。

システム

跨またが座ざ式しきモノレールで、ロッキード式しきと称しょうされた。軌道きどう桁けた上じょうに一本いっぽん設置せっちされた、当時とうじの新幹線しんかんせんと同おなじ50Tレール上うえを鉄てつ車輪しゃりんで走行そうこうする方式ほうしきで、桁けたの両側りょうがわには下部かぶ安定あんてい輪わ用ようの22kgレールが、手柄てがら山さんに向むかって右側みぎがわに給電きゅうでん用ようの30kgレールが取とり付つけられていた。高速こうそく走行そうこうも可能かのうで一般いっぱん的てきな鉄道てつどう車両しゃりょう技術ぎじゅつとも一定いっていの共通きょうつう性せいがあり、都市とし交通こうつう機関きかんとして発展はってんが期待きたいされた。しかし走行そうこう時じの騒音そうおんは、後年こうねん日本にっぽん跨またが座ざ式しきとして標準ひょうじゅん化かされたゴムタイヤを用もちいる日立ひたちアルウェーグ式しきに比くらべて格段かくだんに大おおきく、特とくに国鉄こくてつ山陽さんよう本線ほんせんを乗のり越こえるトラス橋きょうを中心ちゅうしんとする鋼はがね製せい橋梁きょうりょう部分ぶぶんの通過つうか時じには、大おおきな反響はんきょう音おんが発生はっせいした。システム開発かいはつに携たずさわったアメリカのロッキード社しゃは、最終さいしゅう期きはモノレール市場いちばそのものから撤退てったいし、日本にっぽんロッキード・モノレール社しゃも1970年ねん9月がつに解散かいさんした。これに伴ともなう補修ほしゅう部品ぶひんの供給きょうきゅう難なんと予算よさん不足ふそくで車両しゃりょう、軌道きどう共どもに保守ほしゅ状態じょうたいが悪化あっかし、乗のり心地ごこちも著いちじるしく低下ていかした。部品ぶひん不足ふそくを補おぎなうため、4両りょう在籍ざいせきした旅客りょかく車しゃのうち1 - 2両りょうを休きゅう車しゃとして部品ぶひんの補填ほてんを行おこなった。

鉄てつ車輪しゃりんと鉄てつ軌条きじょうを用もちいるロッキード式しきは、最高さいこう160 km/hまで可能かのうとされた高速こうそく走行そうこうの利点りてんがある一方いっぽう、急きゅう勾配こうばい登坂とさか能力のうりょくと静粛せいしゅく性せいの点てんで不利ふりであり、未来みらいの都市とし交通こうつうの担にない手てとしては、部品ぶひん供給きょうきゅうを絶たたれたこの方式ほうしきの継続けいぞく使用しように合理ごうり性せいは無なかった。

ロッキード式しきは日本にっぽん国内こくないでは他たに、小田急電鉄おだきゅうでんてつの向ヶ丘むこうがおか遊園ゆうえんモノレールに採用さいようされた。こちらは部品ぶひんを自社じしゃ工場こうじょうで製作せいさくする技術ぎじゅつ力りょくと資金しきん力りょくがあり、一般いっぱん鉄道てつどうの車両しゃりょうと親和しんわ性せいの高たかいロッキード式しきのシステムもあって保守ほしゅ上じょう致命ちめい的てきな問題もんだいが長期ちょうきにわたって発生はっせいせず、姫路ひめじ市営しえい線せんの廃止はいし後ごも長ながく運行うんこうされたが、最終さいしゅう的てきには台車だいしゃに亀裂きれつが入はいり代替だいたい部品ぶひんの確保かくほも困難こんなんなことから2000年ねんに運行うんこう休止きゅうしとなった。

使用しよう車両しゃりょう

200形かたち202。同型どうけいの201（写真しゃしんの奥おくにあるホーム内ないに先さきに移動いどうさせられた）と共ともに保存ほぞんされることとなった。かつてポイントのあった場所ばしょに仮設かせつ桁けたを設もうけて、油圧ゆあつジャッキ（連結れんけつ器きに取とり付つけられた青あおい棒ぼう）で移動いどうさせられた（2009年ねん11月15日にちの公開こうかいイベントにて）

ロッキード式しきモノレール台車だいしゃ。ただしこの画像がぞうのものは下した側がわの左右さゆう安定あんてい輪わが取とり外はずされている（同上どうじょう）

再さい塗装とそうされて手柄てがら山さん交流こうりゅうステーションに屋外おくがい展示てんじされているロッキード式しきモノレール台車だいしゃ。

開業かいぎょう時じに片かた運転うんてん台だい式しきの100形かたち101・102、両りょう運転うんてん台だい式しきの200形かたち201・202の計けい4両りょうが川崎かわさき航空機こうくうき岐阜ぎふ工場こうじょうで製造せいぞうされた。これらは同おなじロッキード式しきの小田急おだきゅう500形かたち電車でんしゃが観光かんこう路線ろせん向むけの「標準ひょうじゅんI型がた」と呼よばれたのに対たいして、より大型おおがたの「標準ひょうじゅんII型がた」と呼よばれていた。他たに内燃ないねん式しきの軌道きどう点検てんけん車しゃが1両りょうあった。

アルミニウム合金ごうきん製せいの部材ぶざいを沈頭鋲びょうで組くみ立たてるという、完全かんぜんに航空機こうくうきの流儀りゅうぎで設計せっけいされた軽量けいりょうセミモノコック構造こうぞうの流線型りゅうせんけい車体しゃたいで、全長ぜんちょう15m、全幅ぜんはば2.9m、自重じちょうは100形かたちが18t、200形かたちが18.4t。車体しゃたい前面ぜんめんは曲面きょくめんガラスと貫通かんつう扉とびらを組くみ合あわせ、100形がたの連結れんけつ面めんと200形かたちには貫通かんつう幌ほろが装着そうちゃくされた。窓まど配置はいちは100形かたちがd1D4D11（d；乗務じょうむ員いん扉とびら、D：客きゃく用よう扉とびら、D隣接りんせつの1枚まい窓まどは戸袋とぶくろ窓まどで幅はばが約やく半分はんぶん、それ以外いがいは約やく1.5m幅はばの広こう窓まどを採用さいようした）、200形かたちがd1D4D1dである。車内しゃないは窓まど配置はいちに合あわせた固定こてい式しきクロスシートのみという、当時とうじとしては贅沢ぜいたくな設計せっけいであった。側がわ窓まどは、常用じょうようで約やく11センチ、非常ひじょうで約やく35センチ下降かこうさせることができた。天井てんじょうにはファンデリアが設置せっちされ、常時じょうじ稼働かどうで強制きょうせい換気かんきを実施じっしした。モノレール特有とくゆうの非常ひじょう脱出だっしゅつ装備そうびとして円筒えんとう形がたの脱出だっしゅつシュートが各かく車両しゃりょうに備そなえ付つけられ、非常時ひじょうじには扉とびら外側そとがわにつり下さげられることになっていた。

電装でんそう品ひんは明電舎めいでんしゃ製せいの端子たんし電圧でんあつ300Vの75kW級きゅう主しゅ電動でんどう機きを4基き搭載とうさい、直角ちょっかくカルダン駆動くどうにより各かく台車だいしゃの各かく車輪しゃりんを個別こべつに駆動くどうし、4.0km/h/sという高こう加速かそく性能せいのうを実現じつげんした。

台車だいしゃは川崎かわさき車両しゃりょうが製作せいさくした、ダイアフラム式しき空気くうきバネとトーションバーを組くみ合あわせた特徴とくちょう的てきな構造こうぞうの2軸じくボギー式しきで、610mm径みちの弾性だんせい車輪しゃりんを採用さいよう、タイヤのフラット発生はっせいが直接ちょくせつ乗のり心地ごこちに悪影響あくえいきょうをおよぼすため、自動車じどうしゃによく見みられたドラムブレーキが採用さいようされた。ブレーキシステムは三菱電機みつびしでんき製せいHSC電磁でんじ直通ちょくつうブレーキで回路かいろ構成こうせいの簡略かんりゃく化かのためか発電はつでん制動せいどうはなく、減速げんそく度どは4.0km/h/sである。車輪しゃりん径みちが610mmと小型こがたであるため、コンパクトかつ低ひくい車くるま高だかで完全かんぜんにフラットな床ゆか面めん構造こうぞうを実現じつげんしていた。

姫路ひめじ博はく期間きかん中ちゅうは3両りょう編成へんせいで運行うんこうされていた。姫路ひめじ博はく終了しゅうりょう後ごは200系けいの単行たんこうでも十分じゅうぶんな程度ていどの乗客じょうきゃくしかいなかったが、万一まんいちの故障こしょうに備そなえて2両りょう編成へんせいで運行うんこうされていた。

政策せいさく的てき特徴とくちょう

全体ぜんたい構想こうそうは一般いっぱん的てきな市内しない交通こうつうとしての位置付いちづけであったが、開業かいぎょう区間くかんは都心としん地域ちいきと都市とし公園こうえん（手柄てがら山さん総合そうごう公園こうえん）を地理ちり的てきに近ちかづける水平すいへいエレベーター（短距離たんきょりの公共こうきょう交通こうつう機関きかんをエレベーターに例たとえたもの）としての機能きのうが意識いしきされていた。また手柄てがら山さん公園こうえんの駐車ちゅうしゃ場じょうを利用りようしたパークアンドライド・観光かんこうバスアンドライド（観光かんこうバスを郊外こうがいに置おき公共こうきょう交通こうつう機関きかんへ乗のり換かえること）を実施じっしするなど、非常ひじょうに先進せんしん的てきな実施じっし事例じれいがあった。北部ほくぶの野里のざと方面ほうめん、南部なんぶの飾磨しかま方面ほうめんまで延伸えんしんする計画けいかくもあった。

参考さんこう文献ぶんけん

• 姫路ひめじ市し（編へん）『姫路ひめじ市しのモノレールについて』姫路ひめじ市役所しやくしょ、1963年ねん。
• 『姫路ひめじモノレール』姫路ひめじ市し、1965年ねん。
• 「〈特集とくしゅう〉日本にっぽんのモノレール」『鉄道てつどうピクトリアル』1970年ねん4月がつ号ごう通巻つうかん236号ごう、電気でんき車しゃ研究けんきゅう会かい（鉄道てつどう図書としょ刊行かんこう会かい）。
  • 藤井ふじい信夫しのぶ「日本にっぽんロッキードの代表だいひょう 姫路ひめじ市営しえいモノレール」同上どうじょう、pp.35 - 37。
• 宮脇みやわき俊三しゅんぞう（編著へんちょ）『鉄道てつどう廃はい線せん跡あとを歩あるくV』JTBキャンブックス、JTB、1998年ねん、ISBN 4-533-03002-5。
• 佐藤さとう信之のぶゆき『モノレールと新しん交通こうつうシステム』グランプリ出版しゅっぱん、2004年ねん、ISBN 4-87687-266-X。
• 岡田おかだ昌あきら彰あきら「ランドスケープ再さい見み(4) 姫路ひめじモノレール廃はい線せん 夢ゆめを語かたり続つづける軌道きどう跡あと」『土木どぼく技術ぎじゅつ』2008年ねん6月がつ号ごう（63巻かん6号ごう）、土木どぼく技術ぎじゅつ社しゃ、pp.88 - 91。
• 今尾いまお恵めぐみ介かい（監修かんしゅう）『日本にっぽん鉄道てつどう旅行りょこう地図ちず帳ちょう 9号ごう 関西かんさい2』新潮社しんちょうしゃ、2009年ねん、ISBN 978-4-10-790027-2、p.47
• 姫路ひめじ市し史し編集へんしゅう専門せんもん委員いいん会かい編集へんしゅう『姫路ひめじ市し史し』第だい6巻かん本編ほんぺん近きん現代げんだい3 平成へいせい28年ねん3月がつ30日にち発行はっこう

外部がいぶリンク

• 公式こうしきウェブサイト - 姫路ひめじ市し公式こうしきサイト
• 手柄てがら山さん交流こうりゅうステーション - 姫路ひめじ市し公式こうしきサイト