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大川上美良布神社(おおかわかみびらふじんじゃ)[1]は、高知県香美市香北町にある神社。式内社で、旧社格は県社。
社殿には名工による精緻な彫刻が施され、建造当時は「土佐日光」と呼ばれた。
国道195号沿いの道の駅美良布前の信号から北へ約100mの場所にある。神社の名になっている美良布(びらふ)の美良は「みら」とも読まれニラの古語である。当地の地名は韮生野(にろうの)であり韮生は「にらふ」とも読め美良布と同義である。
当社の創建は雄略天皇の時代と言われているが伝承の域を出ない。古記録によれば平安時代前期の承和8年(841年)以前から存在していたとの記述がある。延長5年(927年)に編纂された延喜式神名帳にも土佐国香美郡四座並小の一座として記載されている。
古くは「川上大明神」「大河上宮」とも呼ばれており、韮生郷50ヶ村の総鎮守である。幕末の嘉永5年12月2日(1853年1月11日)、勅宣により神階が最高位の正一位となった。
境内には樹齢1000年とも言われる杉の巨木があり御神木となっている。樹高は約40m。
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本殿(高知県指定文化財)
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本殿近影
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拝殿(高知県指定文化財)
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通夜殿(香美市指定文化財)
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御神木の杉
毎年11月2日から3日の2日間催される。
高知県無形民俗文化財に指定されている「おなばれ」と呼ばれる御神幸が行われる。「おなばれ」では棒打ち、碁盤振り、神輿行列、鼻高、稚児行列、約5mの棒の先に鳥毛などを付けた鳥毛・羽熊などが行われる。また、境内には建物内に回り舞台を持った通夜殿があり、江戸時代中期の延享4年(1747年)より毎年、狂言が上演されている。
重要美術品(国認定)
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- 高さ75.7cmと67cmの2口の銅鐸。香北町西部の旧五百蔵(いおろい)村で出土し当社に奉納されたと伝わる社宝である。「韮生の降鐘(にろうのふりがね)」と呼ばれ物部川で雨乞い神事に使用されたと言われる。1934年(昭和9年)9月1日認定[2]。
- 有形文化財
- 無形民俗文化財
- 有形文化財
- 大川上美良布神社通夜殿廻り舞台
- 1970年(昭和45年)1月16日指定(旧香北町)。
登録有形文化財(国登録)
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- ^ 『高知県の歴史散歩』では名称を「美良布神社」としており大川上は敬称であるとしている。鳥居の扁額や高知県文化財登録名は「大川上美良布神社」、拝殿の扁額は「正一位美良布神社」、説明板は「正一位大川上美良布神社」となっている。
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昭和9年文部省告示第245号『重要美術品等ノ保存ニ関スル物件認定』1934年9月1日。ウィキソースより閲覧。
- ^ 文化遺産オンライン
- 高知県高等学校教育研究会歴史部会/編 『高知県の歴史散歩』 山川出版社/刊 2006年 146-148ページ
- 現地説明板
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