完全かんぜん競争きょうそう

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完全かんぜん競争きょうそう(かんぜんきょうそう、えい: perfect competition)とは、『すべての経済けいざい主体しゅたい家計かけい企業きぎょう)が価格かかくを「所与しょよ」として行動こうどうしている』という仮定かていである[1]完全かんぜん競争きょうそうにおける経済けいざい主体しゅたい価格かかくたいする影響えいきょうりょく一切いっさいたないため、かれらはプライス・テイカーえい: price taker価格かかく受容じゅようしゃ)とばれる[2]

しん古典こてん経済けいざいがく代表だいひょうてき仮定かていであり[3]厚生こうせい経済けいざいがく基本きほん定理ていりつための必要ひつよう条件じょうけんとされる[1]

概要がいよう[編集へんしゅう]

しん古典こてん経済けいざいがくでは、個々ここ企業きぎょう家計かけい生産せいさんりょう消費しょうひりょう変更へんこうしても市場いちば成立せいりつしている価格かかく影響えいきょうしないような状況じょうきょう前提ぜんていとされる。このような状況じょうきょう完全かんぜん競争きょうそう[4]

引用いんよう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 奥野おくの正寛まさひろ『ミクロ経済けいざいがく東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱんかい、2008ねんISBN 978-4130421270 
  • 奥野おくの正寛まさひろ; 鈴村すずむらきょう太郎たろう『ミクロ経済けいざいがくだいいちかん)』 だいいち岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみモダン・エコノミックス〉、1985ねんISBN 4-00-004321-8 
  • 神取かんどりみちひろし ちょ「ゲーム理論りろんによる経済けいざいがくしずかな革命かくめい」、岩井いわい克人かつと; 伊藤いとう元重もとしげ へん現代げんだい経済けいざい理論りろん東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱんかい、1994ねん、15 - 56ぺーじ 
  • 神取かんどりみちひろし『ミクロ経済けいざいがくちから日本にっぽん評論ひょうろんしゃ、2014ねんISBN 9784535557567 
  • 武隈たけくま慎一しんいち数理すうり経済けいざいがくしんしゃしん経済けいざいがくライブラリ(25)〉、2001ねんISBN 4-88384-024-7 

出典しゅってん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]