小川 正洋
おがわ まさひろ | |
---|---|
1948 | |
2018 | |
| |
| |
| |
| |
| |
1969 | |
| |
「 | |
| |
| |
| |
| |
|
経歴
[生 い立 ち
[1948
日 学 同 ――森田 必勝 との出会 い
[1967
その
1969
この「
楯 の会 へ
[1970
三島 事件 裁判 陳述
[「自衛隊 が治安 出動 するまでの空白 を埋 めるのが、楯 の会 の目的 だった。国 がみずからの手 で日本 の文化 と伝統 を伝 え、国 を守 るのを憲法 で保障 するのは当然 である」
「三島 先生 の『右翼 は理論 でなく心情 だ』という言葉 はとてもうれしいものでした。自分 は他 の人 から比 べれば勉強 も足 りないし、活動 経験 も少 ない。しかし、日本 を思 う気持 だけは誰 にも負 けないつもりだ。三島 先生 は、如何 なるときでも学生 の先頭 に立 たれ、訓練 を共 にうけました。共 に泥 にまみれ、汗 を流 して雪 の上 をほふくし、その姿 に感激 せずにはおられませんでした。これは世間 でいう三島 の道楽 でもなんでもない。また、文学 者 としての三島 由紀夫 でもない。(中略 )楯 の会 の例会 を通 じ、先生 は『左翼 と右翼 との違 いは“天皇 と死 ”しかないのだ』とよく説明 されました。『左翼 は積 み重 ね方式 だが我々 は違 う。我々 はぎりぎりの戦 いをするしかない。後世 は信 じても未来 は信 じるな。未来 のための行動 は、文化 の成熟 を否定 するし、伝統 の高貴 を否定 する。自分 自 らを、歴史 の精華 を具現 する最後 の者 とせよ。それが神風 特攻隊 の行動 原理 “あとに続 く者 ありと信 ず”の思想 だ。(中略 )武士 道 とは死 ぬことと見 つけたりとは、朝 起 きたらその日 が最後 だと思 うことだ。だから歴史 の精華 を具現 するのは自分 が最後 だと思 うことが、武士 道 なのだ』と教 えてくださいました。(中略 )私 達 が行動 したからといって、自衛隊 が蹶起 するとは考 えませんでしたし、世 の中 が急 に変 わることもあろうはずがありませんが、それでもやらねばならなかったのです」 —小川 正洋 「裁判 陳述 」[3][5]
三島 事件 後
[1971
1974
2018
人物 像
[- 1969
年 (昭和 44年 )11月3日 に国立 劇場 屋上 で行 われた楯 の会 結成 一 周年 パレードでは、白地 に兜 を赤 く染 めた隊 旗 を掲 げて行進 した[22][23]。 長身 で口髭 を生 やしていた小川 は、「応援 団 」タイプだった[10]。規律 正 しい生活 に憧 れていたという[4]。不測 の事態 に備 えて書 いた辞世 の句 は以下 のものである[24]。
小川 正洋 と面識 のあった作家 の渥美 饒 兒 によれば、小川 の印象 は「温厚 な人 」で、「三島 事件 についてはあまり語 りたがらず、過去 を封印 しているようにも見 えた」という[1]。また、小川 と浜松 市 で40年間 ほど親交 のあった男性 は小川 について、「とても穏 やかだが、影 のある人 。仕事 以外 の交友 関係 をあまり広 げたがらなかった」と語 っている[1]。
脚注
[注釈
[出典
[- ^ a b c d e f 「
小川 正洋 さん死去 「楯 の会 」三島 事件 に参加 」(中日新聞 、2018年 11月27日 ) - ^ a b c d e f g h i 「
国会 を占拠 せよ ■第 二 回 公判 」(裁判 1972, pp. 59–82) - ^ a b 「
春 の雪 ■第 一 回 公判 」(裁判 1972, pp. 20–59) - ^ a b c d 「
最高 の師 ■第 十 回 公判 」(裁判 1972, pp. 197–202) - ^ a b c d e f g 「『
日本 刀 は武士 の魂 』 ■第 七 回 公判 」(裁判 1972, pp. 123–150) - ^ 「『
天皇 中心 の国家 を』■第 十 五 回 公判 」(裁判 1972, pp. 233–244) - ^ 「
非常 の連帯 ■第 十 六 回 公判 」(裁判 1972, pp. 245–270) - ^ 「
第 二 章 ノサップ」(彰彦 2015, pp. 71–136) - ^ a b c d 「
第 一 章 曙 」(火 群 2005, pp. 9–80) - ^ a b c d 「
第 三 章 惜別 の時 」(彰彦 2015, pp. 137–198) - ^ 「IV
行動 者 ――集団 という橋 」(村松 1990, pp. 443–468) - ^ 「VIII
遠 ・近 目標 混淆 のなかで」(山本 1980, pp. 176–205 - ^ 「
昭和 44年 」(日 録 1996, pp. 365–384) - ^ a b 「
第 七 章 」(梓 1996, pp. 233–256) - ^ 「
第 四 章 その時 、そしてこれから」(火 群 2005, pp. 111–188) - ^ a b 「
第 七 章 」(長和 2023, pp. 176–189) - ^ 「
第 十 章 35尽日 は?」(長和 2023, pp. 227–231) - ^ a b 「
憂国 と法理 の接点 ■第 十 八 回 公判 」(裁判 1972, pp. 305–318) - ^ 「
終章 『三島 事件 』か『楯 の会 事件 』か」(保阪 2001, pp. 303–322) - ^ a b 「
第 四 章 取 り残 された者 たち」(村田 2015, pp. 161–222) - ^
三島 由紀夫 研究 会 メルマガ通巻 第 1298号 (2018年 11月27日 ) - ^ 「
第 四 章 邂逅 、そして離別 」(保阪 2001, pp. 189–240) - ^ 「IX
絶望 に耐 えてなお活路 を」(山本 1980, pp. 206–222 - ^ 「『
散 ること花 と……』■第 三 回 公判 」(裁判 1972, pp. 83–98)
参考 文献
[安藤 武 編 『三島 由紀夫 「日 録 」』未知 谷 、1996年 4月 。NCID BN14429897。安藤 武 『三島 由紀夫 の生涯 』夏目 書房 、1998年 9月 。ISBN 978-4931391390。井上 豊 夫 『果 し得 ていない約束 ――三島 由紀夫 が遺 せしもの』コスモの本 、2006年 10月 。ISBN 978-4906380800。鈴木 亜 繪美 、監修 ・田村 司 『火 群 のゆくへ――元 楯 の会 会員 たちの心 の軌跡 』柏 艪舎、2005年 11月。ISBN 978-4434070662。伊達 宗 克 『裁判 記録 「三島 由紀夫 事件 」』講談社 、1972年 5月 。NCID BN0140450X。中村 彰彦 『三島 事件 もう一人 の主役 ――烈士 と呼 ばれた森田 必勝 』ワック、2015年 11月。ISBN 978-4898317297。 -初刊 版 は『烈士 と呼 ばれる男 ――森田 必勝 の物語 』(文藝春秋 、2000年 5月 、文春 文庫 で再刊 、2003年 6月 )ISBN 978-4163562605。ISBN 978-4167567071長和 由美子 『手記 三島 由紀夫 様 私 は森田 必勝 の恋人 でした』秀明 大学 出版 会 、2023年 6月 。ISBN 978-4915855474。平岡 梓 『伜 ・三島 由紀夫 』文藝春秋 〈文春 文庫 〉、1996年 11月。ISBN 978-4167162047。 - ハードカバー版 は1972年 5月 NCID BN04224118。雑誌 『諸君 !』1971年 12月 号 -1972年 4月 号 に連載 されたもの。平岡 梓 『伜 ・三島 由紀夫 (没後 )』文藝春秋 、1974年 6月 。NCID BN03950861。福島 鑄 郎 『再訂 資料 ・三島 由紀夫 』(増補 再訂 )朝 文 社 、2005年 9月 。ISBN 978-4886951809。 -再訂 の初版 は1989年 6月 ISBN 978-4886950130。原本 の初刊 は『資料 総 集 ・三島 由紀夫 』(新人物往来社 、1975年 6月 )NCID BN06124544保阪 正 康 『三島 由紀夫 と楯 の会 事件 』角川書店 〈角川 文庫 〉、2001年 4月 。ISBN 978-4043556021。 - ちくま文庫 で再刊 、2018年 1月 。ハードカバー版 は『憂国 の論理 ――三島 由紀夫 と楯 の会 事件 』(講談社 、1980年 11月)NCID BN0927574X松浦 芳子 、監修 ・松浦 博 『今 よみがえる三島 由紀夫 ――自決 より四 十 年 』高木 書房 、2010年 12月。ISBN 978-4884710866。村上 建夫 『君 たちには分 からない――「楯 の會 」で見 た三島 由紀夫 』新潮社 、2010年 10月 。ISBN 978-4103278511。村田 春樹 『三島 由紀夫 が生 きた時代 ――楯 の会 と森田 必勝 』青 林堂 、2015年 10月 。ISBN 978-4792605322。村松 剛 『三島 由紀夫 の世界 』新潮社 、1990年 9月 。ISBN 978-4103214021。 -新潮 文庫 で再刊 、1996年 10月 ISBN 978-4101497112持丸 博 ;佐藤 松男 『証言 三島 由紀夫 ・福田 恆 存 たった一 度 の対決 』文藝春秋 、2010年 10月 。ISBN 978-4163732503。森田 必勝 『わが思想 と行動 ――遺稿 集 』(新装 )日新 報道 、2002年 11月。ISBN 978-4817405289。 -初刊 版 は1971年 NCID BA51175945山本 舜 勝 『三島 由紀夫 ・憂悶 の祖国 防衛 賦 ―市ケ谷 決起 への道程 と真相 』日本文芸社 、1980年 6月 。NCID BN10688248。山本 舜 勝 『自衛隊 「影 の部隊 」――三島 由紀夫 を殺 した真実 の告白 』講談社 、2001年 6月 。ISBN 978-4062107815。三島 由紀夫 『決定 版 三島 由紀夫 全集 38巻 書簡 』新潮社 、2004年 3月 。ISBN 978-4106425783。佐藤 秀明 ;井上 隆史 ;山中 剛史 編 『決定 版 三島 由紀夫 全集 42巻 年譜 ・書誌 』新潮社 、2005年 8月 。ISBN 978-4106425820。