川崎かわさき寛治かんじ

川崎かわさき 寛治かんじ（かわさき かんじ、1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）4月がつ18日にち - 2005年ねん（平成へいせい17年ねん）12月3日にち）は、日本にっぽんの政治せいじ家か。日本にっぽん社会党しゃかいとう衆議院しゅうぎいん議員ぎいん。

来歴らいれき・人物じんぶつ

日本にっぽん統治とうち時代じだいの台湾たいわんの台たい南市みなみいち生うまれ。台北たいぺい高等こうとう学校がっこう (旧制きゅうせい)を経へて、京都きょうと帝国ていこく大学だいがく法学部ほうがくぶへ進すすむ。1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）から学徒がくと動員どういんで従軍じゅうぐんし、台湾たいわん最南端さいなんたんの地ちで終戦しゅうせんを迎むかえる。1946年ねん（昭和しょうわ21年ねん）春はるに鹿児島かごしま県けん川辺かわべ町まちに引ひき揚あげて、大学だいがくに復学ふくがくし卒業そつぎょう。

高校こうこう教諭きょうゆ、参議院さんぎいん議員ぎいん秘書ひしょなどを経へて、1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）の第だい28回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょで社会党しゃかいとう公認こうにんで旧きゅう鹿児島かごしま1区くに立候補りっこうほし落選らくせん、3度目どめの挑戦ちょうせんとなった1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）の第だい30回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょで初はつ当選とうせんする。以後いご当選とうせん通算つうさん9回かい。当初とうしょは赤あか路ろ友とも蔵ぞう、1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）の第だい33回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょからは新しん盛もり辰雄たつおと共ともに、鹿児島かごしま1区くでの2人ふたりの社会党しゃかいとう公認こうにん候補こうほの一方いっぽうを務つとめ、1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）の第だい36回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょで落選らくせんした以外いがいは議席ぎせきを維持いじした。

党務とうむでは1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）から1977年ねん（昭和しょうわ52年ねん）まで社会党しゃかいとう国際こくさい局長きょくちょうに就任しゅうにんし、社会党しゃかいとうが友好ゆうこう関係かんけいを持もっていた中国共産党ちゅうごくきょうさんとうが統治とうちする中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくとの日にち中ちゅう国交こっこう正常せいじょう化か問題もんだいへの関与かんよを含ふくめ、アジア・アフリカ諸国しょこくとの党とう外交がいこうを推進すいしんした。また1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん）のロッキード事件じけんでは社会党しゃかいとう党とう調査ちょうさ団長だんちょうとして訪米ほうべいしている。衆議院しゅうぎいん予算よさん委員いいん会かいなどに長ながく所属しょぞくし、リクルート事件じけんなどで政府せいふ与党よとうに対たいして、党とうを代表だいひょうをして質問しつもんした論客ろんかくの一人ひとりであった。 当時とうじ自民党じみんとうのヤジ将軍しょうぐんだった鈴木すずき宗男むねおに野次やじを飛とばされ「鈴木すずき君くん黙だまれ」と一喝いっかつした。

1993年ねん（平成へいせい5年ねん）の第だい40回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょで社会党しゃかいとうが惨敗ざんぱいする中なか、川崎かわさきも新盛しんせいと共ともに落選らくせん、政界せいかいを引退いんたいした。2005年ねん（平成へいせい17年ねん）12月3日にち、間あいだ質しつ性せい肺炎はいえんのため死去しきょ。享年きょうねん83。

政策せいさく

• 選択せんたく的てき夫婦ふうふ別姓べっせい制度せいど導入どうにゅうに賛成さんせい。

著作ちょさく

• 『政治せいじに理想りそうの灯ひを - 川崎かわさき寛治かんじ元もと社会党しゃかいとう国際こくさい局長きょくちょうの回顧かいこ』 - 名越なごや護まもる著ちょ、2003年ねん、南みなみ日本にっぽん新聞しんぶん社しゃ。南みなみ日本にっぽん新聞しんぶんに連載れんさいした回顧かいこ録ろくを、同紙どうし編集へんしゅう委員いいんの名越なごしがまとめた著作ちょさく。

脚注きゃくちゅう

議会ぎかい
先代せんだい 葉梨はなし新五郎しんごろう	衆議院しゅうぎいん労働ろうどう委員いいん長ちょう 1991年ねん - 1993年ねん	次代じだい 岡田おかだ利春としはる
先代せんだい 湯山ゆやま勇いさむ	衆議院しゅうぎいん災害さいがい対策たいさく特別とくべつ委員いいん長ちょう	次代じだい 米田よねだ東ひがし吾われ