広橋ひろはし百合子ゆりこ

広橋ひろはし百合子ゆりこ
選手せんしゅ情報じょうほう
フルネーム	廣橋ひろはし百合子ゆりこ
ラテン文字もじ	Yuriko Hirohashi
愛称あいしょう	ユリッペ
国籍こくせき	日本にっぽん
競技きょうぎ	陸上りくじょう競技きょうぎ
種目しゅもく	走高跳はしりたかとび
所属しょぞく	羽咋はくい高だか女おんな→日にち女体にょたい専せん
大学だいがく	日本にっぽん女子じょし体育たいいく専門せんもん学校がっこう（現げん・日本女子体育大学にほんじょしたいいくだいがく）
生年月日せいねんがっぴ	1916年ねん5月12日にち
出身しゅっしん地ち	日本にっぽん石川いしかわ県けん羽咋はくい郡ぐん北きた荘しょう村むら小川おがわ（現げん・宝たから達いたる志水しみず町まち小川おがわ）
居住きょじゅう地ち	日本にっぽん石川いしかわ県けん河北かほく郡ぐん津幡つばた町まち
没ぼつ年月日ねんがっぴ	(1977-04-26) 1977年ねん4月がつ26日にち（60歳さい没ぼつ）
死没しぼつ地ち	日本にっぽん石川いしかわ県けん河北かほく郡ぐん津幡つばた町まち津幡つばたロ 河北かほく中央ちゅうおう病院びょういん
身長しんちょう	150 cm
体重たいじゅう	40 kg（1932年ねん）
オリンピック	8位い（1932 ロサンゼルス）
国内こくない大会たいかい決勝けっしょう	優勝ゆうしょう4回かい
自己じこベスト	1m52（1932年ねん）
獲得かくとくメダル 女子じょし陸上りくじょう競技きょうぎ 日本にっぽん 日本にっぽん選手権せんしゅけん 金きむ 1931 東京とうきょう 走高跳はしりたかとび 金きむ 1933 東京とうきょう 走高跳はしりたかとび 金きむ 1934 西宮にしのみや 走高跳はしりたかとび 金きむ 1937 東京とうきょう 走高跳はしりたかとび
編集へんしゅう

広橋ひろはし 百合子ゆりこ（廣橋ひろはし 百合子ゆりこ、ひろはし ゆりこ、1916年ねん5月12日にち - 1977年ねん4月がつ26日にち）は、走高跳はしりたかとびを専門せんもんとする日本にっぽんの陸上りくじょう競技きょうぎ選手せんしゅ、学校がっこう教師きょうし。結婚けっこん後ごの姓せいは長井ながい（ながい）。石川いしかわ県けん羽咋はくい郡ぐん北きた荘しょう村むら（現げん・宝たから達いたる志水しみず町まち）出身しゅっしんで、大島おおしま鎌がま吉きちと並ならぶ石川いしかわ県けん初はつのオリンピック選手せんしゅである。元もと日本にっぽん記録きろく保持ほじ者しゃ。

黎明れいめい期きの日本にっぽん女子じょし走高跳はしりたかとびを支ささえた人物じんぶつで、3度どオリンピック出場しゅつじょうを目指めざしたが、実際じっさいに出場しゅつじょうが叶かなったのは1932年ねんロサンゼルスオリンピックの1度どであった。

経歴けいれき

生誕せいたんからロス五輪ごりんまで（1916-1932）

1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）5月がつ12日にち、石川いしかわ県けん羽咋はくい郡ぐん北きた荘しょう村むら小川おがわ（現げん・宝達ほうだつ志水しみず町まち小川おがわ）にて5人にんきょうだい（1男なん4女じょ）の三さん女じょとして生うまれる。実家じっかは照あきら覚寺かくじという真宗しんしゅう大谷おおや派はの仏教ぶっきょう寺院じいんで、父ちちは僧侶そうりょ、母ははも羽咋はくいの寺てらから嫁とついだ人ひとであった。父ちちは大谷おおや派はの輪番りんばんで家いえを空あけがちで、母ははが家いえを守まもり子育こそだてを行おこなった。幼少ようしょう期きは実家じっかの寺てらの境内けいだいや1kmほど離はなれた砂浜すなはま海岸かいがんを遊あそび場ばにしており、他たのきょうだいと同様どうようにかけっこが得意とくいであった。ジャンプも得意とくいで、周囲しゅういが眉まゆをひそめるのも気きにせず短たんパン姿すがたで飛とび跳はねていた。さらに柔軟じゅうなん性せいが高たかく、片かた脚あしを垂直すいちょくに上あげて、母ははの肩かたを足あしで叩たたいて叱しかられることもあった。

1929年ねん（昭和しょうわ4年ねん）、石川いしかわ県立けんりつ羽咋はくい高等こうとう女学校じょがっこう（羽咋はくい高だか女おんな、現げん・石川いしかわ県立けんりつ羽咋高等学校はくいこうとうがっこう）に入学にゅうがくし、走高跳はしりたかとびを始はじめる。はさみ跳とび（またぎ跳とび）の技法ぎほうは独学どくがくで身みに付つけ、1年生ねんせいの頃ころは1m15が自己じこベストであった。2年生ねんせいになった1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）10月がつに初はじめての大おおきな競技きょうぎ会かい・石川いしかわ県けん下か女子じょし中等ちゅうとう学校がっこう競技きょうぎ会かいに出場しゅつじょうし、1m29.5をマークした。3年生ねんせいになった1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）、同どう大会たいかいで1m45を跳とんで当時とうじの日本にっぽん記録きろくまで後こう1cmに迫せまり、明治めいじ神宮じんぐう体育たいいく大会たいかいでは1m46を記録きろくし、相良さがら八重やえ（土佐とさ高だか女おんな）を押おさえて日本にっぽん女子じょし走高跳はしりたかとび十じゅう傑すぐるのトップに立たち、期待きたいの新星しんせいと目めされた。そのうちの1人ひとりに二階堂にかいどうトクヨがおり、ある大会たいかいで準備じゅんび体操たいそうをしていたところを二階堂にかいどうが見みつけ、体操たいそうする姿すがたのきれいさから自身じしんの経営けいえいする日本にっぽん女子じょし体育たいいく専門せんもん学校がっこう（日にち女体にょたい専せん、現げん・日本女子体育大学にほんじょしたいいくだいがく）への入学にゅうがくを勧すすめた。この時とき、まだ進学しんがくなど考かんがえてもいなかったが、とりあえず「よろしくお願ねがいします」と答こたえた。

1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）5月がつ、ロサンゼルスオリンピックの予選よせん会かいで1m48の日本にっぽん新しん記録きろくをマークして日本にっぽん代表だいひょうに選出せんしゅつされた。陸上りくじょう競技きょうぎ日本にっぽん代表だいひょうとしては渡辺わたなべすみ子こ（当時とうじ15歳さい）に次つぎ柴田しばたタカと並ならぶ16歳さいという若わかさでオリンピック日本にっぽん代表だいひょうとなった。女子じょし選手せんしゅにはユニフォームや正装せいそう用ようの衣装いしょう、着物きもの、ドレスにトランクまで支給しきゅうされ、1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）6月11日にちに大勢おおぜいに見送みおくられて羽咋はくい駅えきを出発しゅっぱつ、6月30日にちに他たの選手せんしゅとともに昭和しょうわ天皇てんのうの下賜かし金きんで仕立したてられた「恩賜おんしのブレザー」を着きて東京とうきょう市し中なかを行進こうしんし、横浜よこはま港こうからロサンゼルスへ向むかった。東京とうきょう駅えきではチュニック姿すがたの日ひ女体にょたい専せんの生徒せいとが応援おうえんに集あつまっており、その中なかに「がんばれ、体からだ専せん、廣橋ひろはし」と書かかれた幟のぼりを持もった生徒せいとがいた。当時とうじ羽咋はくい高だか女おんな4年生ねんせいで、日にち女体にょたい専せんの生徒せいとでなかったのにこうした幟のぼりが掲かかげられたのは、百合子ゆりこが「よろしくお願ねがいします」と言いったことを二階堂にかいどうが覚おぼえていたからであった。

7月がつ22日にち、イングルウッドでの練習れんしゅう中ちゅう、1m51と日本にっぽん記録きろくを超こえる高たかさに成功せいこうした。この時とき相良さがらは1m53を跳とんでいた。こうして好調こうちょうのまま8月がつ7日にちにロサンゼルスオリンピック女子じょし走高跳はしりたかとび本番ほんばんを迎むかえた。出場しゅつじょう者しゃは10人にんで広橋ひろはしは最もっとも身長しんちょうが低ひくく、子供こどもと大人おとなみたいだったと本人ほんにんが語かたっている。バーの高たかさが1m50に上あがり、他国たこくの選手せんしゅが軽々かるがると超こえていく中なか、百合子ゆりこと相良さがらは2回かい連続れんぞく試技しぎを失敗しっぱいし、相良さがらは3回かい目めも失敗しっぱいして敗退はいたいした。残のこされた百合子ゆりこは「一層いっそう頑張がんばらねば」と思おもい、3度目どめの試技しぎで1m50を成功せいこうした。1m50を跳とんだ後のち、普段ふだんの大会たいかいでやっていたように、バーの下したをスタスタとくぐり抜ぬけると、スタンドから歓声かんせいが上あがった。次つぎの1m52は跳とぶことができず、1m50で8位いという成績せいせきで競技きょうぎを終おえた。9月3日にち、日本にっぽんに帰国きこくし、次つぎのオリンピック出場しゅつじょうに向むけた決意けついを記者きしゃに語かたった。

ベルリン・東京とうきょう五輪ごりんへの挑戦ちょうせんと挫折ざせつ（1933-1941）

1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）に羽咋はくい高だか女おんなを卒業そつぎょう後ご、二階堂にかいどうとの約束やくそく通どおり、日にち女体にょたい専せんに入学にゅうがくした。陸上りくじょう競技きょうぎ部ぶに入部にゅうぶし、競技きょうぎ力りょく向上こうじょうに励はげみ、1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）11月20日にちには日本にっぽん陸上りくじょう競技きょうぎ連盟れんめい（陸連りくれん）から1936年ねんベルリンオリンピックの陸上りくじょう競技きょうぎ日本にっぽん女子じょし代表だいひょう候補こうほ20人にんのうちの1人ひとりに選出せんしゅつされた。日にち女体にょたい専せんではほかに同期どうきの林はやし月がつ雲くも、後輩こうはいの三井みつい美代子みよこも候補こうほに入はいり、二階堂にかいどうは候補こうほ選手せんしゅのための「ドイツ部屋へや」を寄宿舎きしゅくしゃ内ないに設もうけて練習れんしゅうに専念せんねんできる環境かんきょうを整ととのえた。百合子ゆりこは林はやし・三井みついといつも3人にんで行動こうどうするようになり、お茶目ちゃめな百ひゃく合ごう子こが台湾たいわんなまりの日本語にほんごで話はなす林はやしと会話かいわしている光景こうけいはさながら漫才まんざいの掛かけ合あいのようであったと読売新聞よみうりしんぶんが報ほうじた。この間あいだ、1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）・1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん）と連続れんぞくで日本にっぽん選手権せんしゅけんで優勝ゆうしょうした。

1936年ねん（昭和しょうわ11年ねん）に日にち女体にょたい専せんを卒業そつぎょうしたが、オリンピック出場しゅつじょうに全力ぜんりょくを注そそぐため就職しゅうしょくはしなかった。5月23日にち・24日にちに明治めいじ神宮じんぐう外苑がいえん競技きょうぎ場じょうで開ひらかれた代表だいひょう選考せんこう会かいでは、どしゃ降ぶりの中なか競技きょうぎが行おこなわれ、百合子ゆりこは2位いとなり、1位いの西田にしだ順子じゅんこが日本にっぽん代表だいひょうに選えらばれ、出場しゅつじょう権けんを逃のがした。内心ないしんは平静へいせいを装よそおっていたが、日本にっぽん代表だいひょうのベルリンへの出発しゅっぱつを見送みおくった後のち、早稲田大学わせだだいがくに通かよっていた兄あにの下宿げしゅくを訪おとずれて泣なき明あかした。恩師おんしの二階堂にかいどうはこれまで毎年まいとし日本にっぽんのトップにいた百合子ゆりこが代表だいひょうに選えらばれなかったのは、選考せんこう方法ほうほうが不公平ふこうへいだと激怒げきどし、今後こんご一切いっさい、陸上りくじょう競技きょうぎ大会たいかいに体からだ専せんの生徒せいとを補助ほじょ員いんとして協力きょうりょくさせないと宣言せんげんした。母ははは娘むすめがオリンピック代表だいひょう候補こうほに選えらばれて以降いこうの心労しんろうが祟たたり、脳溢血のういっけつで同年どうねん8月がつに急死きゅうしした。

1936年ねん（昭和しょうわ11年ねん）秋あき、二階堂にかいどうの助手じょしゅとして日にち女体にょたい専せんに一旦いったん戻もどり、1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）4月がつより父ちちの輪番りんばんに付つき添そうことを決きめ、福岡ふくおか県けん門司もじ市し（現げん・北九州きたきゅうしゅう市し）の鎮西ちんぜい高等こうとう女学校じょがっこう（現げん・敬愛けいあい中学校ちゅうがっこう・高等こうとう学校がっこう）に就職しゅうしょくした。就職しゅうしょく後ごも1940年ねん東京とうきょうオリンピックを目指めざして競技きょうぎを続つづけ、同年どうねんの日本にっぽん選手権せんしゅけんで3年ねんぶりに優勝ゆうしょうした。その後ご、熊本くまもと県立けんりつ第だい一いち高等こうとう女学校じょがっこう（現げん・熊本くまもと県立けんりつ第一高等学校だいちこうとうがっこう）に転勤てんきんした。1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）7月がつ15日にち、東京とうきょうオリンピックの返上へんじょうが発表はっぴょうされ、練習れんしゅう目標もくひょうを失うしなうことになった。

教員きょういん生活せいかつと晩年ばんねん（1941-1977）

1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）10月がつ、父ちちの輪番りんばんが東本願寺ひがしほんがんじ木浦きうら別院べついんになったため朝鮮ちょうせんへ渡わたり、木浦きうら別院べついん幼稚園ようちえんの教師きょうしとなる。1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）、故郷こきょうの石川いしかわ県けんに戻もどり、石川いしかわ県立けんりつ七なな尾び高等こうとう女学校じょがっこう（現げん・石川いしかわ県立けんりつ七なな尾び高等こうとう学校がっこう）教師きょうしとなった。

1946年ねん（昭和しょうわ21年ねん）、母校ぼこうの羽咋はくい高だか女おんなの教師きょうしに着任ちゃくにんする。学制がくせい改革かいかくにより羽咋はくい高だか女おんなは1948年ねん（昭和しょうわ23年ねん）に羽咋はくい中学ちゅうがくと統合とうごうして羽咋はくい高校こうこうとなり、男女だんじょ共学きょうがく化かした。新制しんせい羽咋はくい高校こうこうで陸上りくじょう競技きょうぎ部ぶの指導しどうを担当たんとうし、後のちにオリンピック選手せんしゅとなる室しつ矢や芳隆よしたかや陸連りくれん理事りじとなる山本やまもと敦あつしを育そだてた。その後ご、金沢かなざわ泉いずみ丘たかし・松任まっとう・金沢かなざわ商業しょうぎょう高等こうとう学校がっこうで体育たいいく教師きょうしを歴任れきにんし、1969年ねん（昭和しょうわ49年ねん）に石川いしかわ県立けんりつ養護ようご学校がっこう保健ほけん主事しゅじとなり、障碍しょうがい児じの体育たいいくを指導しどうした。この間あいだ、プライベートでは1953年ねん（昭和しょうわ28年ねん）に松任まっとう高校こうこうの同僚どうりょう教師きょうしと結婚けっこんして長井ながい姓せいとなり、1児じの母ははとなった。職場しょくば恋愛れんあいは周囲しゅういに秘密ひみつにしており、同僚どうりょうは夏休なつやすみ明あけに百ひゃく合ごう子この姓せいが長井ながいに変かわり、長井ながい先生せんせい（夫おっと）が転勤てんきんしていたと語かたっている。

1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）、石川いしかわ県けん教育きょういく委員いいん会かいから永年えいねん勤続きんぞく者しゃ表彰ひょうしょうを受うけた。その後ご退職たいしょくして、トレーニングセンターの顧問こもんとして中高年ちゅうこうねんの健康けんこう指導しどうに当あたった。1977年ねん（昭和しょうわ52年ねん）4月がつ、津幡つばた町まちの自宅じたくで倒たおれ、河北かわきた中央ちゅうおう病院びょういんに運はこばれたが、脳血栓のうけっせんのため逝去せいきょした。60歳さい没ぼつ。百合子ゆりこの死しは突然とつぜんのことで、照あきら覚寺かくじを継ついだ甥おいは死しを信しんじることができなかったという。

人物じんぶつ

石川いしかわ県けんの教師きょうし時代じだいは、どの学校がっこうへ赴任ふにんしても「百合子ゆりこ先生せんせい」と呼よばれて生徒せいとから慕したわれた。オリンピック選手せんしゅだったことは生徒せいとに知しられていたが、自みずからオリンピックの経験けいけんを語かたることはなかったという。羽咋はくい高校こうこうで指導しどうを受うけた室しつ矢や芳隆よしたかは、さばさばした男おとこっぽさと細ささやかな神経しんけいを併あわせ持もった先生せんせいだったと語かたり、同おなじく羽咋はくい高校こうこうで教おそわった山本やまもと敦あつしは、当時とうじ珍めずらしかったスラックスを身みに付つけ、他たの女性じょせい教師きょうしと異ことなり姿勢しせいよくバネのある歩あるき方かたをしていたと印象いんしょうを語かたっている。室しつ矢やは卒業そつぎょう時じに、ロサンゼルスオリンピックで着きていた赤あかいセーターを百ひゃく合ごう子こから贈おくられ、大事だいじにしていた。

『少女しょうじょ倶楽部くらぶ』1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん）6月がつ号ごうの巻頭かんとう特集とくしゅう「女子じょしスポーツ選手せんしゅグラフ」で万国ばんこく女子じょしオリムピック大会たいかいに出場しゅつじょう予定よていの11人にんのうちの1人ひとりとして取とり上あげられている。この中なかで「まだ肩上かたあげの下おりぬ優やさしい少女子おとめご」ながら「素晴すばらしい腰こしバネを持もつ跳躍ちょうやくの名めい選手せんしゅ」であると紹介しょうかいされた。ほかの選手せんしゅの紹介しょうかいの仕方しかたも似にたり寄よったりで、普段ふだんは伝統でんとう的てき規範きはんを守まもる静的せいてきな日本にっぽん女性じょせいであることが強調きょうちょうされている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 勝かち場じょう勝子かつこ・村山むらやま茂代しげよ『二階堂にかいどうを巣立すだった娘むすめたち―戦前せんぜんオリンピック選手せんしゅ編へん―』不ふ昧堂出版しゅっぱん、2013年ねん4月がつ18日にち、171頁ぺーじ。ISBN 978-4-8293-0498-3。 
• 小石原こいしわら美保みほ「1920-30年代ねんだいの少女しょうじょ向むけ雑誌ざっしにおける「スポーツ少女しょうじょ」の表象ひょうしょうとジェンダー規範きはん」『スポーツとジェンダー研究けんきゅう』第だい12巻かん、日本にっぽんスポーツとジェンダー学会がっかい、2014年ねん、4-18頁ぺーじ、NAID 130007054024。 
• 深井ふかい人じん詩し「「オリンポスの果実かじつ」書誌しょし調査ちょうさ―第だい10回かいロサンゼルス・オリンピック関係かんけい記事きじ―」『早稲田大学わせだだいがく図書館としょかん紀要きよう』第だい34号ごう、早稲田大学わせだだいがく図書館としょかん、1991年ねん3月がつ、1-8頁ぺーじ、NAID 120006349512。 

関連かんれん項目こうもく

• 陸上りくじょう競技きょうぎ選手せんしゅ一覧いちらん
• 石川いしかわ県けん出身しゅっしんの人物じんぶつ一覧いちらん
• 日本にっぽん陸上りくじょう競技きょうぎ選手権せんしゅけん大会たいかいの記録きろく一覧いちらん (女子じょし)

外部がいぶリンク

• OG列伝れつでん 1930〜1970年代ねんだい - 日本女子体育大学にほんじょしたいいくだいがく