征矢野そやの (松本まつもと市し)

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征矢野そやの
町まち丁ひのと
征矢野そやの 征矢野そやのの位置いち
北緯ほくい36度ど12分ふん57.02秒びょう 東経とうけい137度ど57分ふん18.63秒びょう
国くに	日本にっぽん
都道府県とどうふけん	長野ながの県けん
市町村しちょうそん	松本まつもと市し
人口じんこう （2018年ねん（平成へいせい30年ねん）10月1日にち現在げんざい）
• 合計ごうけい	2,292人にん
等ひとし時とき帯おび	UTC+9 (日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ)
郵便ゆうびん番号ばんごう	390-0842
市外しがい局番きょくばん	0263 (松本まつもとMA)
ナンバープレート	松本まつもと
※座標ざひょうは征矢野そやの2丁目ちょうめ付近ふきん

征矢野そやの（そやの）は長野ながの県けん松本まつもと市しの市街地しがいちにある町名ちょうめい。現行げんこう行政ぎょうせい地名ちめいは征矢野そやの1丁目ちょうめ及および征矢野そやの2丁目ちょうめ。住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっし済ずみ。郵便ゆうびん番号ばんごうは390-0842。

概要がいよう

市し中心ちゅうしん部ぶから約やく2.5km、副次的ふくじてき中心ちゅうしん地ちの南松本みなみまつもとから約やく1kmにあり利便りべん性せいが高たかいことから住宅じゅうたく地ちが形成けいせいされている。幹線かんせん道路どうろ沿ぞいには商店しょうてんも見みられる。地域ちいきは全体ぜんたいに細長ほそながい。

2丁目ちょうめでは区画くかく整理せいりが行おこなわれており、隣接りんせつする高宮北たかみやきたと一緒いっしょに地区ちく計画けいかくが策定さくていされた。それによると、この地区ちくは中ちゅう低層ていそう住宅じゅうたく地ちを目指めざし、建築けんちく物ぶつの高たかさ制限せいげんなどの規制きせいがある。また、パチンコ店てんなどの娯楽ごらく施設しせつを用途ようととする建物たてものも規制きせいの対象たいしょうとなっている。

江戸えど時代じだいには征矢野そやの村むらを形成けいせいしていた。

征矢野そやのの地名ちめいは、古代こだいに信濃しなの国こくから朝廷ちょうていに梓弓あずさゆみが献上けんじょうされたが、その弓ゆみに用もちいられた征討せいとうの矢や(征矢そや)がこの地ちでつくられたという伝承でんしょうによる。中世ちゅうせいには信濃しなの守護しゅご小笠原おがさわら氏しの居館きょかんが井川いかわにあり、この辺あたりにも町まち割わりがあったといわれる。近世きんせいには庄内しょうない組ぐみ征矢野そやの村むらとよばれた。

征矢野そやのは、奈良井川ならいがわと田川たがわが合流ごうりゅうする位置いちに形成けいせいされた湧水わきみず地帯ちたいに位置いちする鎌田かまた地区ちくの1町会ちょうかいとなっている。征矢野そやのと井川城いがわじょう（昭和しょうわに上うえ区く・中ちゅう区く・下げの区くに分ぶん町まち）・鎌田かまた・両島りょうしま・笹部ささべ・高宮たかみやの8町会ちょうかいと、明治めいじから昭和しょうわ20年ねん以後いごに開発かいはつされた中条ちゅうじょう町まち・中条ちゅうじょう南みなみ・五月ごがつ町まち・月見つきみ町まち・南原なんばら町まち・弥生やよい町まち・昭和しょうわ町まち・ 石芝いししば町まち・石芝いししば東ひがしの9町会ちょうかいを合あわせた17町会ちょうかいで鎌田かまた地区ちくが構成こうせいされている。

この鎌田かまた地区ちくの開発かいはつは、建たて武たけしの新政しんせい (1333年ねん～ 1336年ねん) の際さい、足利尊氏あしかがたかうじに従したがって手柄てがらをあげた小笠原おがさわら貞宗さだむねが、その功績こうせきによって信濃しなの守護しゅごに任命にんめいされ、小島こじまの井川いかわの地ちに守護しゅご所しょ（井川城いがわじょう）を構かまえたことにより始はじまった。明治めいじ8年ねんに征矢野そやの村むらは、小島こじま村むら、鎌田かまた村むらなどを含ふくめた7村むらと共ともに信楽しがらき村むらに合併がっぺいして筑摩つかま村むらとなった。信楽しがらき村むらは、その前年ぜんねん（明治めいじ7年ねん）に笹部ささべ村むら、高宮たかみや新田にった村むら、両島りょうしま村むらを含ふくめた7村むらが合併がっぺいし信楽しがらき村むらとなっていた。明治めいじ22年ねんには町村ちょうそん制せいの施行しこうにより、筑摩つかま村むらの一部いちぶであった小島こじま区く、鎌田かまた区く、征矢野そやの区くと信楽しがらき村むらから分村ぶんそんした笹部ささべ村むら、高宮たかみや村むら、両島りょうしま村むらを含ふくめ8つの区域くいきが合併がっぺいし松本まつもと村むらが誕生たんじょうした。大正たいしょう14年ねんに松本まつもと村むらは松本まつもと市しに編入へんにゅうされた。

歴史れきし

• 1974年ねん（明治めいじ7年ねん）笹部ささべ村むら、高宮たかみや新田にった村むら、両島りょうしま村むらなど７村むらが合併がっぺいして信楽しがらき村むら
• 1975年ねん（明治めいじ8年ねん）信楽しがらき村むらに征矢野そやの村むら、小島こじま村むら、鎌田かまた村むらなど８村むらが合併がっぺいして筑摩つかま村むら
• 1889年ねん（明治めいじ22年ねん）筑摩つかま村むらの内うちの小島こじま区く、鎌田かまた区く、征矢野そやの区く、既すでに信楽しがらき村むらから分離ぶんりした笹部ささべ村むら、高宮たかみや村むら、両島りょうしま村むらなどが合併がっぺいし松本まつもと村むらが誕生たんじょう
• 1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）松本まつもと村むらが松本まつもと市しに編入へんにゅう

• 1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）2月がつ12日にち - 1〜2丁目ちょうめで住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっし。

世帯せたい数すうと人口じんこう

2018年ねん（平成へいせい30年ねん）10月1日にち現在げんざいの世帯せたい数すうと人口じんこうは以下いかの通とおりである。

丁ひのと目め	世帯せたい数すう	人口じんこう
征矢野そやの1丁目ちょうめ	567世帯せたい	1,186人にん
征矢野そやの2丁目ちょうめ	512世帯せたい	1,106人にん
計けい	1,079世帯せたい	2,292人にん

名所めいしょ

善光寺ぜんこうじ 西光さいこう庵あん

住所じゅうしょ：征矢野そやの2-4-3

善光寺ぜんこうじ西光さいこう庵あんは曹洞宗そうとうしゅう全ぜん久ひさ院いんの末寺まつじ。現在げんざいの西光さいこう庵あん本尊ほんぞんである善光寺ぜんこうじ如来にょらい像ぞうは文政ぶんせい6年ねん(1823)4月がつに作製さくせいされたものが鎮座ちんざしている。敷地しきち内ないには、等身とうしん大だいの地蔵じぞう、六地蔵ろくじぞう、青あお面めん金剛こんごう、観音かんのん像ぞうも遷座せんざしている。西光さいこう庵あんの宝物ほうもつとして曼陀羅まんだら、閻魔えんま様さま、涅槃ねはん等とうの掛かけ軸じくがあり、お十夜じゅうやと文化ぶんか祭さいには町民ちょうみんに公開こうかいしている。

御嶽おんたけ教きょう 松本まつもと教会きょうかい

住所じゅうしょ：征矢野そやの1-1-11

かつて出家しゅっけした武士ぶしが山伏やまぶしとなってこの地ちを通とおりかかったが、村人むらびとに殺ころされてしまった。昭和しょうわ４年ねん頃ごろ現げん教会きょうかいの宮司ぐうじさんの祖父そふの夢枕ゆめまくらに山伏やまぶしが立たち、自分じぶんを祀まつるように言いった。そこで山伏やまぶしを祀まつる祠ほこらを作つくった。今いまはこの祠ほこらの前まえに石いしが積つんであり、その石いしを布ぬのにくるんで病やまいの部分ぶぶんを撫なでると不思議ふしぎに病やまいが治なおるとい伝いつたえられている。病やまい完治かんじの折おりには新あらたな石いしをよく清きよめお礼れいにこの祠ほこらの前まえに返かえすとよい。

開ひらき道どう記念きねん碑ひ

住所じゅうしょ：征矢野そやの1-4-11

この記念きねん碑ひは、明治めいじ四よん十じゅう年ねんの市政しせい施行しこうにあたり、松本まつもと町長ちょうちょうから初代しょだい市長しちょうに就任しゅうにんし、昭和しょうわ十じゅう二に年ねんから辞任じにんまで三さん十じゅう年間ねんかんの在任ざいにん記録きろくを持もつ小里おざと頼よりゆき永えい（おりよりなが）（八はち十じゅう一いち翁おきな）書しょにより昭和しょうわ十じゅう年ねん三さん月がつに建立こんりゅうされた。この道みちは、鎌田かまた小学校しょうがっこう西北せいほく交差点こうさてんより征矢野そやの一いち丁目ちょうめ交差点こうさてんを斜ななめに、両島りょうしま・笹部ささべ方面ほうめんに向むかう道みちで水田すいでんをつぶし、農閑期のうかんきに近隣きんりん装荷そうか青壮年せいそうねんを動員どういんし線路せんろを作つくり奈良井川ならいがわの土砂どしゃをトロッコで運搬うんぱんして作つくった道みちである。道路どうろ幅はばは広ひろく食糧しょくりょう増産ぞうさん時じには日当ひあたりのよい道路どうろ南側みなみがわに農家のうかが麦むぎはぜを作つくり乾燥かんそう場じょうに利用りようした。(当地とうち案内あんない板ばんより)

戸隠とがくし神社じんじゃ

住所じゅうしょ：征矢野そやの2-4-3

征矢野そやの公民館こうみんかんの脇わきにある小ちいさな神社じんじゃ。神社じんじゃ手前てまえにはお墓はかがあり、二に十じゅう三さん夜や塔とうがある。征矢野そやの公民館こうみんかん入口いりくちには旧きゅう町名ちょうめい碑ひがあり「征矢野そやのの地名ちめいは、古代こだいに信濃しなのから朝廷ちょうていに梓弓あずさゆみが献上けんじょうされたが、その弓ゆみに用もちいられた征討せいとうの矢や（征矢そや）がこの地ちで作つくられたという伝承でんしょうによる。中世ちゅうせいには信濃しなの守護しゅご小笠原おがさわら氏しの居館きょかんが井川いかわにあり、この辺あたりにも町まち割わりがあったといわれる。近世きんせいには庄内しょうない組ぐみ征矢野そやの村むらとよばれた。」と記載きさいされている。

野々宮ののみや神社じんじゃ

住所じゅうしょ：征矢野そやの2-14-29　本社ほんしゃ祭神さいじん名めい：健けん御名ぎょめい方かた命いのち　例祭れいさい日び：１０月がつ体育たいいくの日ひ

脇わきには由来ゆらい案内あんない板ばんには「氏神うじがみ様さまの始はじまりは産さん神しん諏訪すわ大明神だいみょうじん（文明ぶんめい七なな年ねん建けん之の＝一いち四よん七なな四よん年ねん）と神明しんめい社しゃ（永えい禄ろく八はち年ねん建けん之の＝一いち五ご六ろく五ご年ねん）の両社りょうしゃが合祀ごうしされ（慶長けいちょう年間ねんかん一いち五ご九きゅう六ろく～一いち六ろく六ろく五ご年ねん）村社そんしゃ野々宮ののみや神社じんじゃとなる。神社じんじゃ末社まっしゃの五いつつの祠ほこらは拝殿はいでんの北側きたがわにあり合祀ごうし後ご建たてられたものと推定すいていされ長ながい間あいだの風雪ふうせつによる痛いたみ甚はなはだしく此この度たび同署どうしょに再建さいけんするものである。」と野々宮ののみや神社じんじゃと五いつつの祠ほこらのことが記しるされている。

・稲荷いなり社しゃ…五穀豊穣ごこくほうじょう　商売しょうばい繁盛はんじょう　宇迦之の御ご魂たましい神しん

・鹿島かしま社しゃ…天下てんか統一とういつ　国家こっか安泰あんたい　武神ぶしん

・天神てんじん社しゃ…学業がくぎょう成就じょうじゅ　学問がくもん上達じょうたつ　菅原すがわら道真みちざね公おおやけ

・疱瘡ほうそう社しゃ…厄やく病びょう神かみ祓はらい　祈祷きとう事ごと神しん　八日ようか神しん

・護国ごこく神社じんじゃ…護国ごこく神霊しんれい