戦争せんそう犯罪はんざい

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理論りろん
犯罪はんざい類型るいけい
刑罰けいばつ学がく

戦争せんそう犯罪はんざい（せんそうはんざい、英語えいご: War crime）とは、戦争せんそうにおける国際こくさい法ほうに反はんする行為こういの中なかでも、狭義きょうぎには第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん以前いぜんより認みとめられてきた戦時せんじ法規ほうきの違反いはん者しゃが敵国てきこくにとらえられた場合ばあいに処罰しょばつされるものであり、広義こうぎには第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごに認みとめられた平和へいわに対たいする罪つみと人道じんどうに対たいする罪つみを狭義きょうぎの戦争せんそう犯罪はんざいに加くわえたものである[1]。

狭義きょうぎの戦争せんそう犯罪はんざいである戦時せんじ法規ほうきの違反いはんとは、例たとえば捕虜ほりょ虐待ぎゃくたい、毒どくガスなど国際こくさい法ほう上じょう禁きんじられた武器ぶきの使用しよう、文民ぶんみんによる武力ぶりょくを用もちいた敵対てきたい行為こうい、スパイ行為こうい、戦時せんじ反逆はんぎゃくといった、軍隊ぐんたい構成こうせい員いんが行おこなう交戦こうせん法規ほうき違反いはんである[1]。広義こうぎの戦争せんそう犯罪はんざいのうち平和へいわに対たいする罪つみとは侵略しんりゃく戦争せんそうの実行じっこうなどで、また、人道じんどうに対たいする罪つみとはジェノサイドや人体じんたい実験じっけんに代表だいひょうされる非ひ人道的じんどうてき行為こういである[1]。

経緯けいい[編集へんしゅう]

かつて戦争せんそう犯罪はんざいと定義ていぎされていたのは、捕虜ほりょの虐待ぎゃくたいを禁きんじた「ジュネーブ条約じょうやく」や、非ひ人道的じんどうてき兵器へいきの使用しようを禁きんじた「ハーグ陸戦りくせん条約じょうやく」など、戦時せんじにおいて守まもられなければならないとされる国際こくさい法ほう（戦時せんじ国際こくさい法ほう）違反いはん行為こういのみであった。

第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん後ごの戦争せんそう犯罪はんざい概念がいねん[編集へんしゅう]

第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつ後ご、戦勝せんしょう国こくが敗戦はいせん国こくの指導しどう者しゃを裁さばくことが国際こくさい的てきに協議きょうぎされた。戦勝せんしょう国こくであるアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく・イギリス・フランス・イタリア・日本にっぽん等ひとしの連合れんごう国こく10ヶ国かこくは、パリ講和こうわ会議かいぎに先せんだって行おこなわれた平和へいわ予備よび会議かいぎにおいて「戦争せんそう開始かいし者しゃ責任せきにんおよび刑罰けいばつ執行しっこう委員いいん会かい」（The Commission on the Responsibility of the Authors of the War and on the Enforcement of Penalties）を設立せつりつした。この委員いいん会かいは国家こっか元首げんしゅをも含ふくむ戦争せんそう開始かいし者しゃの訴追そついや、対象たいしょうが複数ふくすう国こくにまたがる残虐ざんぎゃく行為こうい戦犯せんぱんを裁さばくための裁判所さいばんしょを設置せっちするなどの報告ほうこく書しょを提出ていしゅつした。この報告ほうこく書しょは講和こうわ会議かいぎでは採用さいようされなかったが、ヴェルサイユ条約じょうやく第だい227条じょうである「国際こくさい道義どうぎと条約じょうやくに対たいする最高さいこうの罪つみを犯おかした」として前まえドイツ皇帝こうていウィルヘルム2世せいを特別とくべつ裁判所さいばんしょに訴追そついするという条項じょうこうとなって反映はんえいされている[2]。この訴追そついは中立ちゅうりつ国こくであるオランダが亡命ぼうめいしていたウィルヘルム2世せいの引ひき渡わたしを拒こばんだため裁判さいばんは行おこなわれなかった[3]。

またパリ講和こうわ会議かいぎでは「戦争せんそうに関かんする責任せきにんを調査ちょうさする十じゅう五ご人にん委員いいん会かい」（en:Commission of Responsibilities）が戦争せんそう犯罪はんざいの概念がいねんとして「戦争せんそうの法規ほうき及および慣例かんれい違反いはん」というリストを作成さくせいし、残虐ざんぎゃく行為こういを行おこなったとする戦犯せんぱん45人にんをリストアップした。この戦犯せんぱんはヴェルサイユ条約じょうやくによってドイツ政府せいふ自身じしんで裁さばくことが定さだめられ、1921年ねんからライプツィヒで裁判さいばんが開始かいしされた。しかしこのライプツィヒ裁判さいばん（en:Leipzig War Crimes Trial）は、幾いく人にんかに短期間たんきかんの懲役ちょうえき刑けいが下くだされたのみであり、大半たいはんは無罪むざいとなった。また政治せいじ・軍事ぐんじ指導しどう者しゃに対たいする訴追そついは行おこなわれなかった。

1920年ねんには国際こくさい連盟れんめいの常設じょうせつ国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょ設立せつりつのための法律ほうりつ家か諮問しもん委員いいん会かいは「国際こくさい公共こうきょう秩序ちつじょを侵害しんがいし、あるいは諸国しょこくの普遍ふへん的てき法ほうに反はんする犯罪はんざい」を裁さばく国際こくさい高等こうとう裁判所さいばんしょ設置せっちを提案ていあんした。同様どうようの提案ていあんは1922年ねん、1924年ねん、1926年ねんにも行おこなわれているがいずれも成立せいりつしなかった[2]。

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん前期ぜんきの戦争せんそう犯罪はんざい訴追そついの動うごき[編集へんしゅう]

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんの最中さいちゅう、連合れんごう国こく側がわはドイツ軍ぐんの残虐ざんぎゃく行為こういを幾度いくども非難ひなんし、戦争せんそう終結しゅうけつ後ごには責任せきにん者しゃの処罰しょばつを求もとめる事ことを強つよく警告けいこくしていた。しかし、この時点じてんではホロコーストなどの自国じこく国民こくみんへの犯罪はんざい行為こういは戦争せんそう犯罪はんざいとみなされていなかった。

1940年ねん11月、ポーランドとチェコスロバキアの両りょう亡命ぼうめい政府せいふは、故国ここくで行おこなわれているドイツの残虐ざんぎゃく行為こういを非難ひなんする声明せいめいを行おこなった。1941年ねん10月25日にち、アメリカのルーズベルト大統領だいとうりょうとイギリスのチャーチル首相しゅしょうはそれぞれドイツ軍ぐんが各地かくちで行おこなっている残虐ざんぎゃく行為こういを批判ひはんする声明せいめいを発はっし、特とくにチャーチルはこの犯罪はんざい行為こういへの懲罰ちょうばつが主おもな戦争せんそう目的もくてきのひとつに数かぞえられるべきであるとした[4]。また11月25日にちにソビエト連邦れんぽうのモロトフ外相がいしょうもドイツの残虐ざんぎゃく行為こういを非難ひなんする声明せいめいを行おこなっている。

1942年ねん1月がつ13日にち、ロンドンのセント・ジェームズ宮殿きゅうでんにおいてベルギー、チェコスロヴァキア、フランス、ギリシャ、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ユーゴスラビアの連合れんごう国こく9ヶ国かこくの亡命ぼうめい政府せいふが会議かいぎを開ひらき、ドイツの民間みんかん人じんへの残虐ざんぎゃく行為こういを非難ひなんし、かつ裁判さいばんによってこれらの犯罪はんざいの命令めいれい者しゃや実行じっこう者しゃの処罰しょばつを決議けつぎするセント・ジェームズ宮殿きゅうでんの宣言せんげんが出だされた[5]。戦争せんそうにおける残虐ざんぎゃく行為こういを裁判さいばんで処罰しょばつすることを定さだめた最初さいしょの公式こうしき宣言せんげんとなった。オブザーバーとして参加さんかしていた中国ちゅうごくもこれに同意どういし、日本にっぽんにも適用てきようするよう申もうし出でた。この宣言せんげんには後のちにソ連それんも同意どういする。セント・ジェームズ宮殿きゅうでんの宣言せんげんに合意ごういした各国かっこくは英えい米べいに合意ごういと実行じっこうを迫せまったが、英えい米べいはライプツィヒ裁判さいばんの失敗しっぱいによる消極しょうきょく姿勢しせいと[5]、委員いいん会かいにソ連それん構成こうせい共和きょうわ国こくを加くわえようとするソ連それんの主張しゅちょうのため、委員いいん会かい設置せっちは遅おくれた[6]。しかし亡命ぼうめい政府せいふの要求ようきゅうと、東ひがしアジアの植民しょくみん地ちで日本にっぽん軍ぐんの攻撃こうげきを受うけたイギリスやアメリカ、オランダなどの要求ようきゅうにより、戦犯せんぱん裁判さいばんへと動うごき始はじめた[7]。

連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かい[編集へんしゅう]

6月がつになってチャーチルは戦争せんそう犯罪はんざいの証拠しょうこを収集しゅうしゅうする、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい捜査そうさ委員いいん会かい （United Nations War Crimes Commission for the Investigation of War Crimes）の設置せっちに関かんしてアメリカと協議きょうぎを開始かいしした。7月にはイギリス内ない閣かくで委員いいん会かい設置せっちが承認しょうにんされ、10月7日にち、ルーズベルト大統領だいとうりょうとイギリスのサイモン（en:John Simon, 1st Viscount Simon）大だい法官ほうかんはの設立せつりつに合意ごういした。1943年ねん10月7日にちにはソ連それんを除のぞく連合れんごう国こく、オーストラリア、ベルギー、カナダ、中国ちゅうごく、チェコスロバキア、ギリシャ、インド、ルクセンブルク、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、南みなみアフリカ、イギリス、アメリカ、ユーゴスラビア、フランス（自由じゆうフランス）をメンバーとする連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かい（United Nations War Crimes Commission、UNWCC）が正式せいしきに発足ほっそくした[8]。またソ連それんは即刻そっこく戦犯せんぱん処罰しょばつを開始かいしするべきと主張しゅちょうしていたが、イギリスは捕虜ほりょへの報復ほうふくを恐おそれ、戦時せんじ中ちゅうの戦犯せんぱん処罰しょばつに慎重しんちょうであった。このため第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんの連合れんごう国こく側がわによる戦犯せんぱん裁判さいばんは大半たいはんが戦後せんごに行おこなわれることになる[7]。

同どう11月がつ1日にち、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、イギリス、ソビエト連邦れんぽう各国かっこく外相がいしょう会談かいだんによるモスクワ宣言せんげんが出だされた。この中なかで、ドイツの主要しゅよう戦争せんそう犯罪はんざいや残虐ざんぎゃく行為こういへの処罰しょばつが言明げんめいされた。またこの声明せいめいの中なかで、戦犯せんぱん裁判さいばんは被害ひがい国こくが行おこなうという原則げんそくが確認かくにんされた[7]。

戦争せんそう犯罪はんざい概念がいねんの協議きょうぎ[編集へんしゅう]

UNWCCの非公式ひこうしき会議かいぎは10月26日にちから開始かいしされたが、この会議かいぎの中なかで戦争せんそう犯罪はんざいそのものの定義ていぎについての協議きょうぎが行おこなわれた。チェコスロバキア代表だいひょうのエチェル（Bohuslav Ecer） は「一ひとつの村むらを絶滅ぜつめつさせるような行為こうい[注ちゅう 1]は、（今いまはまだ）戦争せんそう犯罪はんざいではないが、ルーズベルト大統領だいとうりょうやチャーチル氏し、イーデン氏し（英えい外相がいしょう）が言いったように裁さばかれねばならない。それゆえ、もっと広ひろい範囲はんいの戦争せんそう犯罪はんざいが必要ひつようである」と、戦争せんそう犯罪はんざい概念がいねんの拡大かくだいを主張しゅちょうした[9]。第だい二に回かい会議かいぎでは戦争せんそう犯罪はんざいとは何なにかを指さし示しめすものとして、1919年ねんの「戦争せんそうの法規ほうき及および慣例かんれい違反いはん」32項目こうもくのリストを暫定ざんてい的てきに使用しようすることが合意ごういされた。このリストが採用さいようされた理由りゆうは、作成さくせいに日本にっぽん・イタリアが参加さんかしており、ドイツも反対はんたいはしていなかったことがあげられている[10]。UNWCCの協議きょうぎは数すう十じゅう回かいにわたって行おこなわれ、その中なかで残虐ざんぎゃく行為こういはドイツ国家こっかが一体いったいとなって行いっているため、個々ここの犯罪はんざい容疑ようぎ者しゃだけでなく、国家こっかやナチ党とう、親衛隊しんえいたいなどの組織そしき幹部かんぶを戦争せんそう犯罪はんざい人じんとして裁さばくことが必要ひつようであると考かんがえられるようになった[11]。

また、小しょう委員いいん会かいである法律ほうりつ委員いいん会かいでは侵略しんりゃく戦争せんそうが戦争せんそう犯罪はんざいであるかどうかについて議論ぎろんが行おこなわれたが、戦争せんそう犯罪はんざいではないとする意見いけんが多数たすう派はであった[12]。

人道じんどうに対たいする罪つみに関かんする協議きょうぎ[編集へんしゅう]

アメリカ代表だいひょうのハーバート・ペル（en:Herbert Pell）をはじめとするUNWCCは自じ国民こくみんに対たいする犯罪はんざいや、宗教しゅうきょうや民族みんぞくに対たいする犯罪はんざいを「人道じんどうに対たいする罪つみ」という概念がいねんで戦争せんそう犯罪はんざいとするべきであると考かんがえ、米べい英えい両りょう政府せいふに働はたらきかけた。しかし両国りょうこく政府せいふは当初とうしょこの動うごきに否定ひてい的てきであった[13]。

この間あいだアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国務省こくむしょうから派遣はけんされた者ものがUNWCCにおけるユダヤ人じん問題もんだい提起ていきを妨害ぼうがいし、ペルがこれに抗議こうぎしたこともあった[14]。またイギリス政府せいふは1944年ねん6月がつ28日にちにホロコーストは戦争せんそう犯罪はんざいの概念がいねんに含ふくまれないという閣議かくぎ決定けっていを行おこない、UNWCCが対象たいしょうとするユダヤ人じん迫害はくがいはドイツによる占領せんりょう地ちに限かぎるべきであるとする意見いけんをアメリカ側がわに伝達でんたつした。これはホロコーストに関かんしてはドイツ後継こうけい政府せいふに圧力あつりょくをかけることで、ドイツ人じんによる裁判さいばんに持もち込こむべきであるとするものであった[15]。

裁判さいばん形式けいしきに関かんする協議きょうぎ[編集へんしゅう]

委員いいん会かいは1944年ねん10月がつ3日にちに戦争せんそう犯罪はんざいは国際こくさい法廷ほうていで裁さばくべきとし、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい裁判所さいばんしょと混合こんごう軍事ぐんじ法廷ほうていの設置せっちを勧告かんこくしたが、従来じゅうらいの戦争せんそう犯罪はんざい概念がいねんを蹈襲とうしゅうするべきと考かんがえていたイギリス政府せいふの同意どういは得えられなかった[16]。アメリカは反対はんたいしなかったが、他たの国くにの同意どういが必要ひつようであるという留保りゅうほ条件じょうけんを付つけた。

連合れんごう国軍こくぐんがヨーロッパに逆ぎゃく上陸じょうりくを果はたすと、UNWCCの戦犯せんぱん確定かくてい作業さぎょうはようやく開始かいしされた。1944年ねん11月22日にちには最初さいしょの戦犯せんぱんリストが作成さくせいされた[17]。

議論ぎろんの集約しゅうやく[編集へんしゅう]

1944年ねん9月がつ、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく陸軍りくぐん長官ちょうかんヘンリー・スティムソンは陸軍りくぐん省しょう内うちで戦争せんそう犯罪はんざい政策せいさくの検討けんとうを行おこなった。この検討けんとうによってまとめられた意見いけんは「人道じんどうに対たいする罪つみ」を戦争せんそう犯罪はんざいとする、また国際こくさい法廷ほうていの設置せっちに同意どういするなど、UNWCCの意見いけんに近ちかいものであった。また、この中なかでドイツ国家こっか、ナチ党とうや親衛隊しんえいたいが民衆みんしゅう破壊はかいを犯おかす共同きょうどう謀議ぼうぎ（conspiracy）を行おこなったとし、犯罪はんざいを行おこなった組織そしきに属ぞくする個人こじんに有罪ゆうざいを宣告せんこくできるという「共同きょうどう謀議ぼうぎ理論りろん」を示しめしている[18]。 スティムソンと陸軍りくぐん省しょうはこの路線ろせんを主張しゅちょうしたが、国務省こくむしょうは従来じゅうらいの路線ろせんを崩くずさなかった。また海軍かいぐん省しょうも、現時点げんじてんでの共同きょうどう謀議ぼうぎ概念がいねん導入どうにゅうは日本にっぽんの抗戦こうせん意欲いよくを高たかめるとして陸軍りくぐん省しょうの意見いけんには否定ひてい的てきであった[19]。しかし12月17日にちにベルギーでマルメディ虐殺ぎゃくさつ事件じけんが発生はっせいすると、親衛隊しんえいたいの残虐ざんぎゃく行為こういを阻止そしするべきという意見いけんが政府せいふ内ないで強つよまり、陸軍りくぐん省しょうの案あんが主導しゅどう権けんを持もつようになった。1945年ねん1月がつ3日にち、ルーズベルト大統領だいとうりょうは共同きょうどう謀議ぼうぎ理論りろんの導入どうにゅうに同意どういし、1月がつ22日にちには国際こくさい法廷ほうてい設置せっちが政府せいふ内ないで同意どういされた。ただしこの同意どういが正式せいしきな結果けっかとなったのはハリー・S・トルーマン大統領だいとうりょうの就任しゅうにん後ごだった[20]。

しかしイギリス政府せいふはなお戦争せんそう指導しどう者しゃを裁判さいばんに掛かけることには反対はんたいしていた。このため2月がつ、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、イギリス、ソビエト連邦れんぽうによるヤルタ会談かいだんにおいて国際こくさい軍事ぐんじ裁判所さいばんしょ設置せっちが具体ぐたい的てきに言及げんきゅうされたものの、この時点じてんで3国こくの外相がいしょうにより検討けんとうする事ことが決きめられたのみであった。しかし4月がつ30日にちのヒトラーの自殺じさつによって、ヒトラーが法廷ほうていで演説えんぜつする懸念けねんが無なくなったことを一因いちいんとして、アメリカの提案ていあんを受うけ入いれた[20]。

その後ご、度重たびかさなる折衝せっしょうを経へて同年どうねん6月がつから戦犯せんぱんを裁さばく国際こくさい軍事ぐんじ裁判さいばん開設かいせつのための協議きょうぎが開催かいさいされた。同年どうねん8月がつ8日にちロンドンでアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、イギリス、フランス、ソビエト連邦れんぽうの4カ国かこく代表だいひょうにより、戦犯せんぱん協定きょうていが調印ちょういんされ国際こくさい軍事ぐんじ裁判所さいばんしょ憲章けんしょうが定さだめられた。

国際こくさい軍事ぐんじ裁判所さいばんしょ条例じょうれい[編集へんしゅう]

協議きょうぎの過程かてい[編集へんしゅう]

ヤルタ会談かいだんの協定きょうていに基もとづき、1945年ねん6月26日にちから戦犯せんぱんを裁さばく国際こくさい軍事ぐんじ裁判所さいばんしょ開設かいせつのための協議きょうぎが、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくから最高裁判所さいこうさいばんしょ判事はんじロバート・ジャクソン、イギリスから法務ほうむ長官ちょうかんサー・デイビット・ファイフ、フランスから大審院だいしんいん判事はんじロベール・ファルコ、ソビエト連邦れんぽうから最高裁判所さいこうさいばんしょ副ふく長官ちょうかんニキチェンコ少将しょうしょうの各国かっこく代表だいひょうによって開始かいしされた。8月8日にちまで本ほん会議かいぎだけで16回かい開催かいさいされたが、協議きょうぎに参加さんかした四よんカ国かこくの法体ほうたい系けいの違ちがいから草案そうあんの一語いちごごとに論争ろんそうがくり返かえされるほど、会議かいぎの進行しんこうは困難こんなんを極きわめた。中なかでも戦争せんそう犯罪はんざいの定義ていぎについては大おおきく意見いけんが対立たいりつし、特とくにアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくとソビエト連邦れんぽうの2国こく間あいだの意見いけんの相違そういが顕著けんちょだった。

ソビエト連邦れんぽうの草案そうあんは、あくまでドイツの違法いほう行為こういを指摘してきしたもので、ドイツ戦犯せんぱんを裁さばくためにのみ国際こくさい軍事ぐんじ裁判所さいばんしょを設置せっちするという意図いとを示しめしていた。ニキチェンコは「我々われわれの今いまの仕事しごとは、いかなる時とき、いかなる事情じじょうにもあてはまる法典ほうてんを起草きそうしようとするものではない」と述のべている。

一方いっぽうアメリカ側がわは、ドイツの戦争せんそう犯罪はんざいを対象たいしょうにはしていたが、戦争せんそうそのものを犯罪はんざいとする考かんがえを示しめしていた。ジャクソンは、「侵略しんりゃく戦争せんそうの開始かいしは犯罪はんざいであり、いかなる政治せいじ的てきまたは経済けいざい的てき事情じじょうもこれを正当せいとう化かできない」としたルーズベルト大統領だいとうりょうの言葉ことばを引用いんようし、「世界せかいの平和へいわに対たいして行おこなう、いかなる攻撃こうげきも、国際こくさい的てき犯罪はんざいとみなすということを、ドイツ人じんたちおよびその他たの何人なんにんにも知しらせたいのである」と述のべている。

協議きょうぎの結果けっか、戦争せんそうは道義どうぎ的てきに非難ひなんされても法律ほうりつ的まとには許ゆるされると考かんがえられていた時代じだいに、終止符しゅうしふをうつものとして国際こくさい軍事ぐんじ裁判所さいばんしょの憲章けんしょうは定さだめられるべきであり、それ故ゆえに戦争せんそう犯罪はんざいの定義ていぎを、ある特定とくていの国くにの犯おかした行為こういによってのみ定さだめるべきでは無ないとするジャクソン判事はんじの意見いけんが大幅おおはばに採用さいようされ、ニュルンベルク裁判さいばんならびに極東きょくとう国際こくさい軍事ぐんじ裁判さいばん（東京とうきょう裁判さいばん）で、以下いかのように戦争せんそう犯罪はんざいが定義ていぎされた。

定義ていぎ[編集へんしゅう]

ニュルンベルク裁判さいばんにおける国際こくさい軍事ぐんじ裁判所さいばんしょ条例じょうれい第だい6条じょう

次つぎに揚あげる各かく行為こういまたはそのいずれかは、裁判所さいばんしょの管轄かんかつに属ぞくする犯罪はんざいとし、これについては個人こじん的てき責任せきにんが成立せいりつする。

a項こう-平和へいわに対たいする罪つみ
すなわち、侵略しんりゃく戦争せんそうあるいは国際こくさい条約じょうやく、協定きょうてい、誓約せいやくに違反いはんする戦争せんそうの計画けいかく、準備じゅんび、開始かいし、あるいは遂行すいこう、またこれらの各かく行為こういのいずれかの達成たっせいを目的もくてきとする共通きょうつうの計画けいかくあるいは共同きょうどう謀議ぼうぎへの関与かんよ。
b項こう-戦争せんそう犯罪はんざい
すなわち、戦争せんそうの法規ほうきまたは慣例かんれいの違反いはん。この違反いはんは、占領せんりょう地ち所属しょぞくあるいは占領せんりょう地ち内ないの一般いっぱん人民じんみんの殺害さつがい、虐待ぎゃくたい、奴隷どれい労働ろうどうその他たの目的もくてきのための移送いそう、俘虜ふりょまたは海上かいじょうにおける人民じんみんの殺害さつがいあるいは虐待ぎゃくたい、人質ひとじちの殺害さつがい、公私こうしの財産ざいさんの略奪りゃくだつ、都市とし町村ちょうそんの恣意しい的てきな破壊はかいまたは軍事ぐんじ的てき必要ひつようにより正当せいとう化かされない荒廃こうはい化かを含ふくむ。ただし、これらは限定げんていされない。
c項こう-人道じんどうに対たいする罪つみ
すなわち、犯行はんこう地ちの国内こくない法ほうの違反いはんであると否ひとを問とわず、裁判所さいばんしょの管轄かんかつに属ぞくする犯罪はんざいの遂行すいこうとして、あるいはこれに関連かんれんして行おこなわれた、戦争せんそう前まえあるいは戦争せんそう中ちゅうにすべての一般いっぱん人民じんみんに対たいして行おこなわれた殺害さつがい、せん滅めつ、奴隷どれい化か、移送いそう及およびその他たの非ひ人道的じんどうてき行為こうい、もしくは政治せいじ的てき、人種じんしゅ的てきまたは宗教しゅうきょう的てき理由りゆうにもとづく迫害はくがい行為こうい。

極東きょくとう国際こくさい軍事ぐんじ裁判所さいばんしょ条例じょうれい第だい5条じょう

人並ひとなみニ犯罪はんざいニ関せきスル管轄かんかつ 本ほん裁判所さいばんしょハ、平和へいわニ対たいスル罪ざいヲ包含ほうがんセル犯罪はんざいニ付づけ個人こじんトシテ又またハ団体だんたい員いんトシテ訴追そついセラレタル極東きょくとう戦争せんそう犯罪はんざい人じんヲ審理しんりシ処罰しょばつスルノ権限けんげんヲ有ゆうス。

（イ）平和へいわニ対たいスル罪ざい
即そくチ、宣戦せんせんヲ布告ふこくセル又るまたハ布告ふこくセザル侵略しんりゃく戦争せんそう、若わかハ国際こくさい法ほう、条約じょうやく、協定きょうてい又またハ誓約せいやくニ違反いはんセル戦争せんそうノ計画けいかく、準備じゅんび、開始かいし、又またハ遂行すいこう、若わかハ右みぎ諸しょ行為こういノ何なにレカヲ達成たっせいスル為ためメノ共通きょうつうノ計画けいかく又またハ共同きょうどう謀議ぼうぎヘノ参加さんか。
（ロ）通例つうれいノ戦争せんそう犯罪はんざい
即そくチ、戦争せんそうノ法規ほうき又またハ慣例かんれいノ違反いはん。
（ハ）人道じんどうニ対たいスル罪ざい
即そくチ、戦前せんぜん又またハ戦時せんじ中ちゅう為ためサレタル殺人さつじん、殲滅せんめつ、奴隷どれい的てき虐使ぎゃくし、追放ついほう、其ノ他たノ非ひ人道的じんどうてき行為こうい、若わかハ犯行はんこう地ちノ国内こくない法ほう違反いはんタルト否ひトヲ問といハズ、本ほん裁判所さいばんしょノ管轄かんかつニ属ぞくスル犯罪はんざいノ遂行すいこうトシテ又またハ之のニ関連かんれんシテ為ためサレタル政治せいじ的てき又またハ人種じんしゅ的てき理由りゆうニ基もとク迫害はくがい行為こうい。

上記じょうき犯罪はんざいノ何なにレカヲ犯はんサントスル共通きょうつうノ計画けいかく又またハ共同きょうどう謀議ぼうぎノ立案りつあん又またハ実行じっこうニ参加さんかセル指導しどう者しゃ、組織そしき者しゃ、教唆きょうさ者しゃ及ビ共犯きょうはん者しゃハ、斯カル計画けいかくノ遂行すいこう上じょう為ためサレタル一切いっさいノ行為こういニ付づけ、其ノ何人なんにんニ依よリテ為ためサレタルトヲ問といハズ、責任せきにんヲ有ゆうス。

なお、この文書ぶんしょは、「ニュルンベルク諸しょ原則げんそく」と呼よばれている。

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん以後いご[編集へんしゅう]

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんにおける惨禍さんか、特とくにホロコーストの惨劇さんげきをくり返がえさないとして、国際こくさい軍事ぐんじ裁判さいばんを行おこなうに至いたった経緯けいいを踏ふまえ、戦争せんそう抑止よくしの意味いみからも、武力ぶりょく紛争ふんそう時じに行おこなわれた「ジェノサイドの罪つみ」「人道じんどうに対たいする罪つみ」「戦争せんそう犯罪はんざい」の実行じっこう者しゃや共犯きょうはん者しゃ、依頼いらい者しゃ、教唆きょうさ者しゃ、煽動せんどう者しゃ、上官じょうかんなどを、戦争せんそう犯罪はんざいとしてを裁さばく常設じょうせつの国際こくさい法廷ほうてい設置せっちが国際こくさい連合れんごうにより提唱ていしょうされたが、東西とうざい冷戦れいせんの時代じだいには進展しんてんを見みなかった。

国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょの設置せっち[編集へんしゅう]

冷戦れいせん終結しゅうけつ後ご、旧きゅうユーゴスラビア国際こくさい戦犯せんぱん法廷ほうてい、ルワンダ国際こくさい戦犯せんぱん法廷ほうていなどにおいて、民族みんぞく紛争ふんそうに伴ともなう大量たいりょう虐殺ぎゃくさつなど「人道じんどうに対たいする罪つみ」を裁さばく国際こくさい犯罪はんざい法廷ほうていが安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かい決議けつぎによって臨時りんじに設置せっちされた。

以降いこう、常設じょうせつの国際こくさい法廷ほうてい設置せっち議論ぎろんが見直みなおされ、1998年ねん7月がつにローマで国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょ設立せつりつのための外交がいこう会議かいぎが開ひらかれ、国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょ規程きていが採択さいたくされた。条約じょうやくの発効はっこうに必要ひつような60カ国かこくが批准ひじゅんし、2002年ねん7月がつから正式せいしきに発効はっこう、既すでに設置せっちされている国際司法裁判所こくさいしほうさいばんしょと共ともに2003年ねんからオランダのハーグに設置せっちされた。

日本にっぽんは2007年ねん7月がつ17日にちには加入かにゅう書しょを国連こくれんに寄託きたくし、同年どうねん10月がつ1日にち正式せいしきに105ヵ国かこく目めの締約ていやく国こくとなっている。ローマ規程きていおよびその協力きょうりょく法ほうは、国内こくない法ほうにおいて2007年ねん10月1日にちに発効はっこうした[21]。また同年どうねん11月30日にちに行おこなわれた補欠ほけつ判事はんじ選挙せんきょでは、初はじめての日本にっぽんのICC裁判官さいばんかん候補こうほとして齋賀さいが富美子とみこが当選とうせんを果はたすなど、加盟かめい以後いごは積極せっきょく的てきな参加さんか姿勢しせいを示しめしている[22]。2009年ねん11月の補欠ほけつ選挙せんきょで尾崎おざき久仁子くにこが当選とうせんし、第だい一いち審しん裁判さいばん部門ぶもんに配属はいぞくされた。

なお、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく、ロシア連邦れんぽうの三さんか国こくは未み加盟かめいであり且かつ国連こくれん安保理あんぽり常任じょうにん理事りじ国こくであることから、この三さんか国こくの人間にんげんに対たいする捜査そうさや判決はんけつの執行しっこうは実質じっしつ的てきに不可能ふかのうであると言いわれ有効ゆうこう性せいが疑問ぎもん視しされている。特とくに、米国べいこくはアフガニスタン侵攻しんこうにおける戦争せんそう犯罪はんざいの捜査そうさを圧力あつりょくで止とめており、ICCの信頼しんらい性せいが疑問ぎもん視しされる事態じたいとなっている[23][24]。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ ナチスによるリディツェ・レジャーキ村むらの殲滅せんめつ。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c 「戦争せんそう犯罪はんざい」『国際こくさい法ほう辞典じてん』、219頁ぺーじ。
  2. ^ a b 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、26p
  3. ^ 児島こじま襄じょう『東京とうきょう裁判さいばん（上うえ）』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1971年ねん、ISBN 4122009774, 49頁ぺーじ。吉田よしだ裕ひろし『昭和しょうわ天皇てんのうの終戦しゅうせん史し』岩波書店いわなみしょてん、1992年ねん12月、35頁ぺーじ、ISBN 9784004302575。野村のむら二郎じろう『ナチス裁判さいばん』講談社こうだんしゃ、1993年ねん1月がつ、78頁ぺーじ、ISBN 9784061491328。
  4. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、4p
  5. ^ a b 林はやし博史ひろふみ「BC級きゅう戦犯せんぱん裁判さいばん」岩波いわなみ新書しんしょ,23頁ぺーじ
  6. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、6p
  7. ^ a b c 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、7p
  8. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、5-6p
  9. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、8p
  10. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、9p
  11. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、14p
  12. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、15p
  13. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、32-34p
  14. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、34p
  15. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、30p
  16. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、27-31p
  17. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(上うえ)、11p
  18. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(下した)、53-55p
  19. ^ 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(下した)、58p
  20. ^ a b 林はやし博史ひろふみ、連合れんごう国こく戦争せんそう犯罪はんざい委員いいん会かいと英えい米まい(下した)、61p
  21. ^ 国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょ規程きていを参照さんしょう
  22. ^ 詳細しょうさいは、2007年ねんの11月30日にちのエントリを参照さんしょう。
  23. ^ “ICC、アフガン戦争せんそう犯罪はんざいめぐる捜査そうさ開始かいしを却下きゃっか 米兵べいへいなど対象たいしょう”. www.afpbb.com. 2022年ねん10月がつ15日にち閲覧えつらん。
  24. ^ “アフガニスタン：米べい圧力あつりょくで国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょ 捜査そうさ断念だんねん”. アムネスティ日本にっぽん AMNESTY. 2022年ねん10月がつ15日にち閲覧えつらん。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

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