(Translated by https://www.hiragana.jp/)
木村健児 - Wikipedia コンテンツにスキップ

木村きむら健児けんじ

リンクを追加ついか
出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
曖昧さ回避 その他たの「きむらけんじ」の同名どうめいの人物じんぶつについては「Wikipedia:索引さくいん きむら#きむらけ」をご覧らんください。
きむら けんじ
木村きむら 健兒けんじ
木村 健兒
1928年ねんの写真しゃしん、満まん41歳さい。
本名ほんみょう 木村きむら 米よね太郎たろう （きむら よねたろう）
別べつ名義めいぎ 木村きむら 健二けんじ
木村きむら 健次けんじ
木村きむら 建治けんじ
生年月日せいねんがっぴ (1887-12-18) 1887年ねん12月18日にち
没ぼつ年月日ねんがっぴ (1936-10-24) 1936年ねん10月24日にち（48歳さい没ぼつ）
出生しゅっしょう地ち 日本の旗 日本にっぽん 京都きょうと府ふ京都きょうと市し
死没しぼつ地ち 日本の旗 日本にっぽん 神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し鶴見つるみ区く北寺尾きたてらお町まち（現在げんざいの同区どうく北寺尾きたてらお）
身長しんちょう 174.2cm
職業しょくぎょう 俳優はいゆう
ジャンル 新派しんぱ、劇映画げきえいが（時代じだい劇げき・現代げんだい劇げき、サイレント映画えいが、トーキー）
活動かつどう期間きかん 1918年ねん - 1936年ねん
配偶はいぐう者しゃ 無む
著名ちょめいな家族かぞく 川崎かわさき弘子ひろこ（遠戚えんせき）
主おもな作品さくひん
『父ちち帰かえる』
『男おとこに御ご用心ようじん』
『肉体美にくたいび』
『愛あいは力ちからだ』
テンプレートを表示ひょうじ

木村きむら 健児けんじ（きむら けんじ、1887年ねん12月18日にち - 1936年ねん10月24日にち[1]）は、日本にっぽんの俳優はいゆうである[2][3][4][5]。木村きむら 健兒けんじと表記ひょうきされることもある。本名ほんみょうは木村きむら 米よね太郎たろう（きむら よねたろう）[2][3][4][5]。木村きむら 健二けんじ、木村きむら 健次けんじ、木村きむら 建治けんじと表記ひょうきに揺ゆれがある。新派しんぱを経へて映画えいが界かいに転向てんこう、昭和しょうわ初期しょきまで大おおきな体格たいかくを生いかして松竹しょうちく蒲田かまた撮影さつえい所しょ、不ふ二に映画えいが社しゃなどに出演しゅつえんした名めい脇役わきやくとして知しられる[4][5]。

来歴らいれき・人物じんぶつ[編集へんしゅう]

1887年ねん（明治めいじ20年ねん）12月18日にち、京都きょうと府ふ京都きょうと市しに生うまれる[2][3][4][5]。旧制きゅうせい京都きょうと府ふ第だい一いち中學校ちゅうがっこう（現在げんざいの京都きょうと府立ふりつ洛らく北きた高等こうとう学校がっこう）卒業そつぎょう[2][4][5]。

天然色てんねんしょく活動かつどう写真しゃしんの連鎖れんさ劇げきを経へて、1919年ねん（大正たいしょう8年ねん）2月がつ、本郷ほんごう座ざに拠点きょてんを持もつ岡本おかもと五郎ごろう、石川新いしかわしん水すい、栗くり島とう狭せま衣ころも、梅島うめじま昇のぼるらの新生しんせい劇団げきだんに加入かにゅうし、新派しんぱ悲劇ひげき『浅草あさくさ物語ものがたり』で初舞台はつぶたいを踏ふむ[2][3][4][5]。その後ご、大阪おおさか府ふにあった弁天べんてん座ざ、および楽天らくてん地ちでの出演しゅつえんを経へて、小織さおり桂かつら一郎いちろうや木下きのした吉之助よしのすけ、福井ふくい茂兵衛もへいなどの新派しんぱ俳優はいゆうの巡業じゅんぎょうに加くわわる[2][3][4][5]。1924年ねん（大正たいしょう13年ねん）4月がつには、神戸こうべ市し三宮さんのみや（現在げんざいの同市どうし中央ちゅうおう区く）にあった三ノ宮さんのみや歌舞伎座かぶきざで一座いちざを結成けっせいし、1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）7月がつには東京とうきょう市し下谷しもたに区く二に長町ながまち（現在げんざいの東京とうきょう都と台東たいとう区く台東たいとう一いち・二に丁目ちょうめ辺あたり）にあった市村いちむら座ざで鈴蘭すずらん座ざを結成けっせいした[2][3][4][5]。同年どうねん9月がつ、新派しんぱの舞台ぶたいを離はなれて松竹しょうちく蒲田かまた撮影さつえい所しょへ入社にゅうしゃ[2][3][4][5]。以降いこう、映画えいが俳優はいゆうに転向てんこうし、大柄おおがらな体格たいかくを生いかして多数たすうの作品さくひんで主おもに準じゅん主役しゅやく・脇役わきやくとして活躍かつやくした[2][3][4][5]。

1928年ねん（昭和しょうわ3年ねん）に発行はっこうされた『日本にっぽん映画えいが俳優はいゆう名鑑めいかん 昭和しょうわ四よん年版ねんばん』（映画えいが世界せかい社しゃ）など一部いちぶの資料しりょうによれば、東京とうきょう府ふ荏原えばら郡ぐん蒲田かまた町まち新宿しんじゅく1261番地ばんち（後ごの東京とうきょう市し蒲田かまた区く新宿しんじゅく町まち、現在げんざいの東京とうきょう都と大田おおた区く萩中はぎなか2-3丁目ちょうめ及および西糀谷にしこうじや3-4丁目ちょうめ辺あたり）に住すみ、身長しんちょうは5尺しゃく7寸すん5分ふん（約やく174.2センチメートル）、体重たいじゅうは18貫かん400匁もんめ（約やく69.0キログラム）、趣味しゅみは園芸えんげい、ビリヤードで、甘味あまみの物ものが嗜好しこうである旨むねが記しるされている[4][5]。

1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）9月がつ、鈴木すずき傳でん明あきらのほか、岡田おかだ時彦ときひこ、高田たかだ稔みのる、渡辺わたなべ篤あつし、横尾よこお泥海どろうみ男おとこ、関せき時男ときお、吉谷よしたに久雄ひさおらと共ともに松竹しょうちく蒲田かまたを連袂れんべい退社たいしゃし、新あらたに不ふ二に映画えいが社しゃを創立そうりつする[2]。1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）9月がつ15日にちに公開こうかいされた青山あおやま三郎さぶろう・鈴木すずき重吉しげよし監督かんとく映画えいが『金色きんいろ夜叉やしゃ』などに出演しゅつえんしていたが、同所どうしょは経営けいえい難なんにより同年どうねん10月がつに解散かいさんする[2][3]。解散かいさん後ごは、フリーランサーとして東京とうきょう発声はっせい映画えいが製作所せいさくしょのトーキーに出演しゅつえんしており、1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）10月がつ16日にちに公開こうかいされた重じゅう宗務しゅうむ監督かんとく映画えいが『大学だいがくを出でた若旦那わかだんな』、翌よく1936年ねん（昭和しょうわ11年ねん）1月がつ10日とおかに公開こうかいされた同おなじく重じゅう宗務しゅうむ監督かんとく映画えいが『街まちの笑わらいくぼ』に出演しゅつえんした記録きろくが残のこっている。以後いごの消息しょうそくは不明ふめいとされていた[2][3]が、『讀賣新聞よみうりしんぶん』昭和しょうわ11年ねん10月がつ25日にち付づけ（神奈川かながわ版ばん）によれば、同年どうねん前後ぜんこうから脳病のうびょうに冒おかされ、京都きょうと府ふ京都きょうと市しの大学だいがく病院びょういんに入院にゅういん、一時いちじは回復かいふくして帰京ききょうしたものの、再ふたたび病状びょうじょうが悪化あっかしたため、同年どうねん7月がつ17日にちからは神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し鶴見つるみ区く北寺尾きたてらお町まち（現在げんざいの同区どうく北寺尾きたてらお）の西井にしい脳のう病院びょういんに再度さいど入院にゅういんしていたが、10月24日にち午前ごぜん5時じ頃ごろに数かぞえ年どし51歳さいで死去しきょしたと報ほうじられている[6]。満まん48歳さい没ぼつ。

渾名あだなは「ワンサの先生せんせい」[1]。松竹しょうちく蒲田かまた撮影さつえい所しょ在籍ざいせき当時とうじ、鈴木すずき傳でん明あきら率ひきいる「傳でん明あきらグループ」の中なかでも特とくに大おおきな権力けんりょくを握にぎっていたといい、1931（昭和しょうわ6年ねん）9月がつに発生はっせいした不ふ二に映画えいが社しゃ創立そうりつ事件じけんでは、松竹しょうちく蒲田かまた脱退だったいを促進そくしんした黒幕くろまくとして活躍かつやくしていたという[1]。また、木村きむらの遠戚えんせきにあたる川崎かわさき弘子ひろこによれば、麻雀まーじゃん賭博とばくや結婚けっこん詐欺さぎなどで世間せけんを騒さわがせた福田ふくだ蘭らん堂どうとの結婚けっこんにも助力じょりょくしたという[1]。

出演しゅつえん作品さくひん[編集へんしゅう]

天然色てんねんしょく活動かつどう写真しゃしん大阪おおさか撮影さつえい所しょ[編集へんしゅう]

全すべて製作せいさくは「天然色てんねんしょく活動かつどう写真しゃしん大阪おおさか撮影さつえい所しょ」、配給はいきゅうは「天然色てんねんしょく活動かつどう写真しゃしん」、全すべてサイレント映画えいがである。

松竹しょうちく蒲田かまた撮影さつえい所しょ[編集へんしゅう]

全すべて製作せいさくは「松竹しょうちく蒲田かまた撮影さつえい所しょ」、配給はいきゅうは「松竹しょうちく」、全すべてサイレント映画えいがである。

不ふ二に映画えいが社しゃ[編集へんしゅう]

全すべて製作せいさくは「不ふ二に映画えいが社しゃ」、配給はいきゅうは「新興しんこうキネマ」、全すべてサイレント映画えいがである。

東京とうきょう発声はっせい映画えいが製作所せいさくしょ[編集へんしゅう]

全すべて製作せいさくは「東京とうきょう発声はっせい映画えいが製作所せいさくしょ」、配給はいきゅうは「日活にっかつ」、全すべてトーキーである。

  • 『大学だいがくを出でた若旦那わかだんな』：監督かんとく重じゅう宗務しゅうむ、1935年ねん10月がつ16日にち公開こうかい - 藤山ふじやま総そう之の介かい
  • 『街まちの笑わらいくぼ』：監督かんとく重じゅう宗務しゅうむ、1936年ねん1月がつ10日とおか公開こうかい - 高利貸こうりかし・中風ちゅうぶ老人ろうじん

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ a b c d 『讀賣新聞よみうりしんぶん』昭和しょうわ11年ねん10月がつ25日にち付づけ（神奈川かながわ版ばん）。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 『日本にっぽん映画えいが俳優はいゆう全集ぜんしゅう 男優だんゆう篇へん』キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ、1979年ねん、192-193頁ぺーじ。 
  3. ^ a b c d e f g h i j 『芸能人げいのうじん物ぶつ事典じてん 明治めいじ大正たいしょう昭和しょうわ』 日外にちがいアソシエーツ、1998年ねん、199頁ぺーじ。
  4. ^ a b c d e f g h i j k 『日本にっぽん映画えいが俳優はいゆう名鑑めいかん 昭和しょうわ四よん年版ねんばん』映画えいが世界せかい社しゃ、1929年ねん、106頁ぺーじ。 
  5. ^ a b c d e f g h i j k 『日本にっぽん映画えいが俳優はいゆう名鑑めいかん 昭和しょうわ五ご年版ねんばん』映画えいが世界せかい社しゃ、1929年ねん、141頁ぺーじ。 
  6. ^ 『讀賣新聞よみうりしんぶん』昭和しょうわ11年ねん10月がつ25日にち付づけ（神奈川かながわ版ばん）。数かぞえ年どし51歳さいは誤植ごしょくの可能かのう性せいもあり、生年せいねんが正ただしければ数かぞえ年どし50歳さいである。
  7. ^ 短縮たんしゅく版ばん及および日本にっぽん映画えいがデータベースでは、木村きむら健二けんじ。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=木村きむら健児けんじ&oldid=100082804」から取得しゅとく