(Translated by https://www.hiragana.jp/)
へら - Wikipedia コンテンツにスキップ

へら

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
へらから転送てんそう
へら

へらへら)とは、うす扁平へんぺいになった道具どうぐ総称そうしょうである。スパチュラ英語えいご: spatula)、スパチュール (フランス語ふらんすご: spatule)[1]、あるいはスパーテルドイツ: Spatel)ともばれる。様々さまざま用途ようと種類しゅるいがある。

へらは扁平へんぺいいたじょう道具どうぐであるが、ねばのあるものをかきぜたり、またはそれをなにかにけたり、あるいはけずったり、場合ばあいによってはやわらかい対象たいしょうのようにったりする機能きのうがある。このほか、ある程度ていど丈夫じょうぶさがあるへらは、ほそ隙間すきまんでこじりけたり、または梃子てこにしてげたりといったことにも利用りようされる。へらの素材そざいには様々さまざまなものが使つかわれ、木材もくざいたけから金属きんぞくとく弾力だんりょくせいはがねなど)や合成ごうせい樹脂じゅしなど多岐たきわたり、用途ようとによってはゴムからファインセラミックスまでかたもまちまちである。

用途ようと

[編集へんしゅう]

調理ちょうり器具きぐ

[編集へんしゅう]
へらじょう調理ちょうり器具きぐ
鉄板てっぱんうえこのとコテ

調理ちょうり器具きぐ範疇はんちゅうでは、フライがえバターナイフケーキカッターないしこのおこきん(コテ)からしゃもじまで、へらじょう器具きぐ枚挙まいきょひまい。ケーキクリームを攪拌しスポンジケーキるためのゴムべらや、なべきをこそぎとすための金属きんぞくへらなど、様々さまざまなものがられる。もんじゃ場合ばあいでは、調理ちょうり器具きぐであると同時どうじきあがった料理りょうりくちはこぶための食器しょっきとしてのちいさなへら使つかわれる。パン作成さくせいにおいて、材料ざいりょうぜたりったり移動いどうさせたり表面ひょうめん加工かこうするため使用しようされるのない四角しかくいものもある[注釈ちゅうしゃく 1]

工具こうぐ

[編集へんしゅう]

工具こうぐとしてのへらでは、木製もくせいがついた金属きんぞくせいのへらがしばしば使つかわれる。先端せんたん一直線いっちょくせんになっており、塗装とそうをするまえふる塗料とりょうよごれをはがしたり、ゆかでこびりつきかたくなったガムをはがしたり、または壁紙かべがみリノリウムゆかざいえるためにはがしたりするのに利用りようされる。スクレーパー (工具こうぐ)参照さんしょう

また、陶芸とうげい分野ぶんやでは粘土ねんどかたちととのえるためにたけつくられたへらが利用りようされる。とく楽焼らくやきではとへらのみでかたちととのえる。粘土ねんど彫像ちょうぞうつくさいにも使用しようされる。

画材がざい文房具ぶんぼうぐ

[編集へんしゅう]

画材がざいないし文房具ぶんぼうぐ範疇はんちゅうでは、油彩ゆさい使つかわれるパレットナイフがへらそのものである。また、印刷いんさつ分野ぶんやでは粘性ねんせいたかインクあつかさいにへらが利用りようされ、インクのかんをこじ中身なかみ印刷いんさつうつさい利用りようされる。

文房具ぶんぼうぐ範疇はんちゅうではペーパーナイフがへらじょう器具きぐであるが、これはおもかみ切断せつだんすることに利用りようされる。

裁縫さいほう道具どうぐ

[編集へんしゅう]
日本にっぽん伝統でんとうてき裁縫さいほう道具どうぐのへら

裁縫さいほう和裁わさい道具どうぐのへらはもっぱぬのしるしけるためにもちいられる。動物どうぶつかくほね象牙ぞうげたけセルロイドなどでつくられる。へらのえがいた部分ぶぶんうすくなっている。ぬのて、部分ぶぶんつよてることでぬのへこみをつけてしるしとする。

くすりさじ

[編集へんしゅう]

くすりさじには、反対はんたいがわがへらになっているものがあり、へらを意味いみするスパチュラ(英語えいご:spatula)またはスパーテル(ドイツ:Spatel)ともしばしばばれる。

化粧けしょう道具どうぐ

[編集へんしゅう]

美容びようクリーム、ハンドクリームなどのクリームけい化粧けしょうひん容器ようきからすくい、はだにつけるのに利用りようされる。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく

[編集へんしゅう]
  1. ^ スケッパーなどとばれる。

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ スパテラ”. 日本にっぽん洋菓子ようがし協会きょうかい連合れんごうかい. 2018ねん3がつ5にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]