綱島つなしま温泉おんせん

綱島つなしま温泉おんせん
ラヂウム霊泉れいせん湧出ゆうしゅつ記念きねん碑ひ （2010年ねん4月がつ10日とおか）
温泉おんせん情報じょうほう
所在地しょざいち	神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し港北こうほく区く綱島つなしま
交通こうつう	鉄道てつどう：東急東横とうきゅうとうよこ線せん綱島つなしま駅えき・東急とうきゅう新横浜しんよこはま線せん新しん綱島つなしま駅えき下車げしゃ
泉いずみ質ただし	ナトリウム - 炭酸たんさん水素すいそ塩しお冷ひや鉱泉こうせん （黒くろ湯ゆ）
泉いずみ温あつし（摂氏せっし）	18 °C
pH	7.9
温泉おんせん施設しせつ数すう	3

綱島つなしまラジウム温泉おんせん 東京とうきょう園えん（解体かいたい済ずみ）
料金りょうきん	<開店かいてん〜16時じまで> 大人おとな900円えん・小学生しょうがくせい600円えん・幼児ようじ無料むりょう ※入浴にゅうよく時間じかんが1時じ間あいだ半はん以内いないの場合ばあい、400円えん払はらい戻もどし。 <16時じ以降いこう> 大人おとな450円えん・小学生しょうがくせい180円えん・幼児ようじ2名めい迄まで無料むりょう
営業えいぎょう時間じかん	10:30 - 21:00 定休ていきゅう日び：12月31日にち
所在地しょざいち	横浜よこはま市し港北こうほく区く綱島つなしま1-8-11 北緯ほくい35度ど32分ふん11.4秒びょう 東経とうけい139度ど38分ふん08.9秒びょう
交通こうつう	東急東横とうきゅうとうよこ線せん綱島つなしま駅えき（東側ひがしがわ）から徒歩とほ3分ふん
泉いずみ質ただし	温泉おんせんの泉いずみ質ただし等とうについては上記じょうき、綱島つなしま温泉おんせんテンプレート内ないの「温泉おんせん情報じょうほう」を参照さんしょう。
開業かいぎょう年ねん	1946年ねん（昭和しょうわ21年ねん）
廃業はいぎょう年ねん	2015年ねん（平成へいせい27年ねん）5月19日にち休業きゅうぎょう 2016年ねん解体かいたい
外部がいぶリンク	公式こうしきページ
特記とっき事項じこう	ラジウムエマナチオン（ラドン）の検出けんしゅつによりラジウム温泉おんせんとしているが、現在げんざいの基準きじゅんでは放射能ほうしゃのう泉いずみに該当がいとうしない。

綱島つなしま源泉げんせん 湯ゆけむりの庄しょう
形態けいたい	天然てんねん温泉おんせん・スーパー銭湯せんとう
所在地しょざいち	神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し港北こうほく区く樽たる町まち3-7-61
座標ざひょう	北緯ほくい35度ど31分ふん50.0秒びょう 東経とうけい139度ど38分ふん42.3秒びょう
交通こうつう	バス停ばすてい「樽たる野谷のたに」徒歩とほ1分ふん
泉いずみ質ただし	ナトリウム - 炭酸たんさん水素すいそ塩しお冷ひや鉱泉こうせん
湧出ゆうしゅつ量りょう	1分ふんあたり240ℓ
pH	7.7
開業かいぎょう年ねん	2016年ねん4月がつ21日にち
運営うんえい会社かいしゃ	セントラル都市とし開発かいはつ株式会社かぶしきがいしゃ
外部がいぶリンク	www.yukemurinosato.com/tsunashima/

綱島つなしま温泉おんせん（つなしまおんせん）は、神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し港北こうほく区く綱島つなしま・樽町たるまち（旧きゅう：琵琶びわ畑はたけ下か）・大曽根おおそねにある温泉おんせん。戦前せんぜん・戦後せんごは、“東京とうきょうの奥おく座敷ざしき”と呼よばれ大おおきな温泉おんせん街がいであったが、現在げんざいは完全かんぜんに東京とうきょう・横浜よこはまのベッドタウンと化かし、3軒けんの日帰ひがえり入浴にゅうよく施設しせつや温泉おんせん銭湯せんとうが残のこり、郊外こうがい住宅じゅうたく街がいに埋うずもれる形かたちでその名残なごりを止とめている程度ていどである。

泉いずみ質ただし

• ナトリウム - 炭酸たんさん水素すいそ塩しお冷ひや鉱泉こうせん
  • 源泉げんせん温度おんど18℃
  • 黒くろ湯ゆと呼よばれる、黒色こくしょくをした源泉げんせんである。透明とうめい度どはほとんどない。

温泉おんせん街がい

かつて栄さかえた温泉おんせん旅館りょかん

最盛さいせい期きの1960年ねんには80軒けんの温泉おんせん旅館りょかんがあり、東京とうきょう近郊きんこうの温泉おんせん地ちとして賑にぎわいをみせていた。現在げんざいのイトーヨーカドー綱島つなしま店てん（綱島西つなしまにし地域ちいき）の周辺しゅうへんに多おおかった。まず、温泉おんせんが最初さいしょに発見はっけんされた樽町たるまち地域ちいきに温泉おんせん街がいができ、次つぎに東京とうきょう横浜よこはま電鉄でんてつ（現げん・東急東横とうきゅうとうよこ線せん）の開通かいつう後ごに綱島つなしま温泉おんせん浴場よくじょう（東京とうきょう横浜よこはま電鉄でんてつの直営ちょくえい）周辺しゅうへんの綱島東つなしまひがし地域ちいきの温泉おんせん街がい化かが始はじまり、昭和しょうわになり綱島西つなしまにし地域ちいきの温泉おんせん街がい化かが進すすみこの地域ちいきに最もっとも多おおくの宿泊しゅくはく施設しせつが作つくられた。

しかし、高度こうど経済けいざい成長せいちょう期き以降いこうの東京とうきょう都市とし圏けんの膨張ぼうちょうに伴ともなうベッドタウン化かなど時代じだいの変化へんかに伴ともない廃業はいぎょうが相次あいついだ。特とくに1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）に東海道新幹線とうかいどうしんかんせんが開業かいぎょうしたことにより、熱海あたみや箱根はこね、伊豆いずなどへ日帰ひがえりで行いけるようになったことが追おい討うちをかけ、観光かんこう目的もくてきの温泉おんせん旅館りょかんは1994年ねん（平成へいせい6年ねん）までに全すべて廃業はいぎょうし、最後さいごまで残のこった横浜よこはま市し教職員きょうしょくいん互助ごじょ会かい「浜はま京きょう」も2008年ねん（平成へいせい20年ねん）3月15日にちをもって閉館へいかん・解体かいたいされた。その後ごもビジネス旅館りょかん（きよ水すい・まつ代だい・ことぶき旅館りょかん等とう）は数すう軒けん営業えいぎょうを続つづけていたが、2015年ねん（平成へいせい27年ねん）のきよ水すい休業きゅうぎょうによって、古ふるくからの宿泊しゅくはく施設しせつは全すべてなくなった。

現在げんざい営業えいぎょう中ちゅうの温泉おんせん

一方いっぽう、その他たの温泉おんせん施設しせつとしては綱島つなしま街道かいどう沿そいにある銭湯せんとうの「富士ふじ乃湯」及および「太平たいへい館かん」が現在げんざいも存在そんざいしている。

2016年ねん（平成へいせい28年ねん）4月がつ21日にち、港北こうほく区く樽たる町まちに新あらたな日帰ひがえり温泉おんせん施設しせつ「綱島つなしま源泉げんせん 湯ゆけむりの庄しょう」がオープンした。

綱島つなしまラジウム温泉おんせん 東京とうきょう園えん

解体かいたい済ずみだが、かつては日帰ひがえり入浴にゅうよく施設しせつ「綱島つなしまラジウム温泉おんせん 東京とうきょう園えん」があった。元々もともとは東京とうきょう横浜よこはま電鉄でんてつの「綱島つなしま温泉おんせん浴場よくじょう」だった温泉おんせんを引ひき継ついで1946年ねんに開業かいぎょうした。

東京とうきょう園えんは歌手かしゅの三橋みつはし美よし智也ともやが下積したづみ時代じだいにボイラーマンをしていたことでも知しられ、過去かこには地元じもと小学校しょうがっこうの校舎こうしゃ建築けんちくチャリティーコンサートにも協力きょうりょくしていた。大広間おおひろまの休憩きゅうけい室しつにはエアコンがないが、夏なつは窓まどからの風ふうで涼すずむのが心地ここちよい。また、飲食いんしょく物ぶつの持込もちこめに制限せいげんがないことから、湯上ゆあがり客きゃくが本ほんを読よんだり弁当べんとうを食たべたりしてくつろいでいる姿すがたが見受みうけられた。時折ときおり若者わかものたちが楽器がっきを持もち寄よりコンサートを開ひらくこともあり、世代せだいを超こえて広ひろく親したしまれていた温泉おんせんであった。

しかし、東急とうきゅう新横浜しんよこはま線せん（神奈川かながわ東部とうぶ方面ほうめん線せん）の工事こうじの影響えいきょうで2015年ねん（平成へいせい27年ねん）5月19日にちより無む期限きげん休業きゅうぎょうとなり、休業きゅうぎょうから1年ねん後ごには建物たてものが取とり壊こわされ、跡地あとちには東急とうきゅう新横浜しんよこはま線せん新しん綱島つなしま駅えきが建設けんせつされた。2013年ねん当時とうじの整備せいび計画けいかくでは東京とうきょう園えんの跡地あとちに温泉おんせんができる計画けいかくとなっていたが、2016年ねん4月がつ21日にちに「綱島つなしま源泉げんせん 湯ゆけむりの庄しょう」がオープンしたこともあって、2022年ねん3月がつの計画けいかくでは東京とうきょう園えんの跡地あとちの温泉おんせんはなくなっている。

歴史れきし

自社じしゃの路線ろせん案内あんない図ずに「直営ちょくえい浴場よくじょう」として紹介しょうかいされた綱島つなしま温泉おんせん浴場よくじょう（中段ちゅうだん左ひだりから4番目ばんめ。『東横ひがしよこ・目め蒲がま電車でんしゃ沿線えんせん案内あんない図ず』1938年ねん）。

東京とうきょう園えんの外観がいかん（2013年ねん8月がつ7日にち）

大正たいしょう

• 1914年ねん（大正たいしょう3年ねん） - 樽たる町まちで菓子かし商しょう「杵きね屋や」を営いとなんでいた加藤かとう順三じゅんぞうが井戸いどを掘ほったところ赤あかい水みずが湧わいたため（発見はっけん者しゃは飯田いいだ助じょ大夫たいふ、発見はっけん所有しょゆう者しゃは加藤かとう順三じゅんぞう）、薬学やくがく博士はかせの田原たはら良純よしずみが調しらべた結果けっか、温泉おんせんと分わかりラジウム温泉おんせんと認みとめられる。場所ばしょは、現在げんざいの綱島つなしま駅えきから大綱たいこう橋きょうを渡わたり鶴見川つるみがわを越こえた港北こうほく区く樽町たるまち2丁目ちょうめである。2018年ねん11月がつまではすぐ近ちかくにラヂウム霊泉れいせん湧出ゆうしゅつ記念きねん碑ひがあり、2019年ねん2月がつ15日にちに大綱たいこう橋きょうのたもとに移設いせつ。
• 1917年ねん（大正たいしょう6年ねん） - 最初さいしょの温泉おんせん旅館りょかんの「永えい命いのち館かん」が樽町たるまち地域ちいきに開業かいぎょうした。港北こうほく区史くしには1917年ねんと記載きさいされてはいるものの、飯田いいだ家かの日記にっきによると1916年ねん6月がつ1日にちに永えい命いのち館かんを使用しようした記録きろくがあり、開業かいぎょうは1916年ねん以前いぜんではないかとされる。また1915年ねん11月3日にちに飯田いいだ家かが綱島東つなしまひがし地区ちくの「入船いりふね亭てい」の温泉おんせんに入浴にゅうよくした記録きろくが残のこっていて、記録きろくが錯綜さくそうしている。吉田よしだ律ただし人じんの研究けんきゅうによると永えい命いのち館かんが最初さいしょであるのは正ただしいが、開業かいぎょう年ねんはより1914年ねんに近ちかい年としで、港北こうほく区史くしが間違まちがえていると推定すいていしている。永えい命いのち館かんと入船いりふね亭ていが初期しょきからあった温泉おんせん旅館りょかんである。
• 1918年ねん（大正たいしょう7年ねん）- 樽町たるまち地域ちいきで温泉おんせん旅館りょかん「琵琶びわ圃」を経営けいえいしていた嶋村しまむら家かがバス会社かいしゃ「神奈川かながわ自動車じどうしゃ合名ごうめい会社かいしゃ」を設立せつりつし、樽たる町まちまでバスを通とおした。
• 1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）2月がつ14日にち - 東京とうきょう横浜よこはま電鉄でんてつ神奈川かながわ線せんが開通かいつうし、綱島つなしま温泉おんせん駅えきが開業かいぎょうする。1926年ねん4月がつ3日にちの綱島つなしまへ客きゃくを誘致ゆうちする広告こうこくに記載きさいされていた温泉おんせん旅館りょかんは入船いりふね亭てい、永えい命いのち館かん、琵琶びわ圃、楽園らくえん、大綱たいこう館かんの5軒けん（入船いりふね亭ていが綱島東つなしまひがし地域ちいきで、それ以外いがいは樽町たるまち地域ちいき）。その後ご、駅前えきまえには温泉おんせん街がいが形成けいせいされ、無料むりょうの入湯にゅうとう券けんが配布はいふされるなどのキャンペーンがあり賑にぎわいをみせる。

昭和しょうわ

• 1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん） - 東京とうきょう横浜よこはま電鉄でんてつの直営ちょくえいとして「綱島つなしま温泉おんせん浴場よくじょう」を開業かいぎょう。綱島東つなしまひがし地域ちいきに温泉おんせん旅館りょかん街がいが作つくられる。「温泉おんせん遊ゆう園地えんち　多摩川たまがわ園えん」にならって遊ゆう園地えんちにする計画けいかくは、資金しきん不足ふそくの関係かんけいでスタート時じは断念だんねんされた。
• 1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）前後ぜんこう - 綱島西つなしまにし地域ちいきにも温泉おんせん旅館りょかん街がいが作つくられる。
• 1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）代だい - 旅館りょかんでは不義ふぎや親類しんるいに認みとめられない男女だんじょの心中しんちゅうの事件じけんが度々たびたび起おこる（連つれ込こみ旅館りょかん的てき要素ようそも大おおきかった）
• 1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）3月がつ - ラヂウム霊泉れいせん湧出ゆうしゅつ記念きねん碑ひが当時とうじの大綱たいこう橋きょうのたもとのところに建立こんりゅう。ラヂウム霊泉れいせん湧出ゆうしゅつ記念きねん碑ひは2回かい移転いてんするが、綱島つなしま街道かいどうができた際さいに、50m程度ていど、より元もとの井戸いどに近ちかい場所ばしょに移動いどうしている。2019年ねん2月がつ15日にちの移転いてんの際さいは、大綱たいこう橋きょうのたもとの最初さいしょに建立こんりゅうされた場所ばしょのすぐ近ちかくに戻もどった。
• 1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）8月がつ - 綱島つなしま温泉おんせん駅えきに西口にしぐちが開設かいせつ。当初とうしょは東口ひがしぐちのみだった。
• 1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん）6月がつ17日にち - 綱島つなしま温泉おんせんエリアの観光かんこう名所めいしょの1つとして菖蒲しょうぶ園えんが開業かいぎょう。場所ばしょは現在げんざいの樽たる町まち2-1-1。
• 1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）10月がつ - 『横浜よこはま貿易ぼうえき新報しんぽう』の読者どくしゃ投票とうひょうにより県下けんか名勝めいしょう史蹟しせき四よん十じゅう五ご佳けい選せんに選定せんていされた。
• 1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん） - 大だい東亜とうあ戦争せんそう（太平洋戦争たいへいようせんそう）勃発ぼっぱつ、旅館りょかん業ぎょうの廃業はいぎょう命令めいれいがでる。
• 1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）10月がつ - 温泉おんせん旅館りょかんが一斉いっせいに廃業はいぎょうする。戦争せんそう中ちゅうは石炭せきたんの不足ふそくおよび出征しゅっせいで営業えいぎょうが困難こんなんになった。
• 1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）10月がつ20日はつか - 綱島つなしま温泉おんせん駅えきが綱島つなしま駅えきに改称かいしょう。
• 1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）12月25日にち - 綱島つなしま駅えき周辺しゅうへんがB29による空襲くうしゅうを受うける。
• 1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）3月がつ10日とおか - 東京とうきょう大だい空襲くうしゅうの際さいに、樽町たるまちがB29による空襲くうしゅうを受うける。樽町たるまち地域ちいきの温泉おんせん街がいが壊滅かいめつ的てきになる。樽たる町まちにあった送電そうでん塔とうが狙ねらわれたのではないかと地元じもと住民じゅうみんに推測すいそくされた。
• 1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）以降いこう - 戦中せんちゅうは一時いちじ下火したびとなったが、戦後せんご、温泉おんせん街がい・芸者げいしゃ街まち（花街はなまち）として復活ふっかつし、観光かんこう目的もくてきや湯治とうじ目的もくてきの他ほかに、接待せったい目的もくてきのいわゆる「社用しゃよう族ぞく」の利用りようが多おおく、「東京とうきょうの奥おく座敷ざしき」や「関東かんとうの有馬ありま温泉おんせん」などとも呼よばれ、アメリカ兵へいの特殊とくしゅ慰安いあん所しょとしても機能きのうしたようである。また性行為せいこうい目的もくてきの「連つれ込こみ宿やど」（平屋ひらや建だての離はなれ形式けいしきが多おおかった）も立たち並ならんでいた。
• 1946年ねん（昭和しょうわ21年ねん） - 「東京とうきょう園えん」が開業かいぎょう。
• 1960年ねん（昭和しょうわ35年ねん） - 綱島つなしま温泉おんせんの最盛さいせい期きで、80軒けんの温泉おんせん旅館りょかんがあった。
• 1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん） - 綱島つなしま温泉おんせん芸妓げいぎ組合くみあい置屋おきや数すう19軒けん（見番けんばん2軒けん）。
• 1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）10月1日にち - 東海道新幹線とうかいどうしんかんせん（東京とうきょう - 新大阪しんおおさか）が開業かいぎょう。また、この年としの10月がつには東京とうきょうオリンピックが開催かいさいされた。
• 1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）3月がつ10日とおか - 警視庁けいしちょうによる暴力団ぼうりょくだん壊滅かいめつ作戦さくせん（錦にしき政せい会かい（稲川いながわ会かいの前身ぜんしん）に対たいする第だい一いち次じ頂上ちょうじょう作戦さくせん）の一環いっかんとして、温泉おんせん旅館りょかん石水亭せきすいていの賭場とばを捜査そうさ。この捜査そうさにて前年ぜんねん5月がつ賭博とばくに歌手かしゅ水原みずはら弘ひろしが関与かんよしたことが発覚はっかくする。
• 1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）4月がつ25日にち - 東名高速道路とうめいこうそくどうろ（東京とうきょうIC-厚木あつぎIC、富士ふじIC-静岡しずおかIC、岡崎おかざきIC-小牧こまきIC）が開通かいつう。
• 1969年ねん（昭和しょうわ44年ねん）3月19日にち - 小田原おだわら厚木あつぎ道路どうろ（厚木あつぎIC-小田原おだわら西にしIC）が供用きょうよう開始かいし。
• 1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）以降いこう - 交通こうつうの発達はったつと共ともに箱根はこねや伊豆いずが首都しゅと圏けんの保養ほよう地ちとしての地位ちいが上のぼったため、相対そうたい的てきに旅館りょかんの数かずが減少げんしょう。それと相俟あいまって1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）以降いこうは都心としんへのアクセスの良よさなどに着目ちゃくもくしたマンションデベロッパー、資材しざい販売はんばい会社かいしゃなどが、駅えき西口にしぐちを中心ちゅうしんに温泉おんせん旅館りょかんの用地ようち買収ばいしゅうを強化きょうか（行楽こうらく園えん・鶴水つるみず旅館りょかん・梅島うめじま館かん・嬉野うれしの旅館りょかん・千草ちぐさ及および周辺しゅうへんの芸妓げいぎ置屋おきや・検番けんばんなど）。
• 1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）9月 - 東口ひがしぐちにある「東京とうきょう園えん」が不審火ふしんびにより火災かさい。1,719平方へいほうメートルを焼損しょうそんし、しばらく休業きゅうぎょうするも、署名しょめい運動うんどうなどを受うけ、2年ねん後ごに再開さいかい。
• 1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん） - 近年きんねんの状況じょうきょうを踏ふまえ、主おもに周辺しゅうへんで温泉おんせん旅館りょかんを営いとなんでいた地権ちけん者しゃらが西口にしぐち再さい開発かいはつ協議きょうぎ会かいを設立せつりつ。その後ご、イトーヨーカドー綱島つなしま店てん（パデュ通どおり）を中心ちゅうしんとした商業しょうぎょう地ちへの転換てんかんと共ともにベッドタウン化かが急速きゅうそくに進すすむこととなった。
• 1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）頃ごろ - 東口ひがしぐちにある老舗しにせ旅館りょかん「割烹かっぽう旅館りょかん入船いりふね（旧称きゅうしょう：入船いりふね亭てい）」が閉店へいてん。建物たてものはその後ご38年ねんにわたって残存ざんそんした。

平成へいせい

• 1994年ねん（平成へいせい6年ねん）2月がつ - 一般いっぱんの宿泊しゅくはく施設しせつとしては最後さいごの、「割烹かっぽう旅館りょかん水明すいめい（旧きゅう水明すいめい楼ろう）」が閉店へいてん。
• 2004年ねん（平成へいせい16年ねん） - 東口ひがしぐち駅前えきまえにあるビジネスホテル「春日かすが家か」（元もと温泉おんせん旅館りょかん）が閉店へいてん（この頃ころは温泉おんせん・割烹かっぽう旅館りょかんから、休憩きゅうけい・商談しょうだんを目的もくてきとしたビジネスホテルやラブホテルへの転業てんぎょうが多おおくあった）。
• 2008年ねん（平成へいせい20年ねん）3月15日にち - 宿泊しゅくはく施設しせつとしては最後さいごの、横浜よこはま市し教職員きょうしょくいん互助ごじょ会かい「浜はま京きょう」が閉店へいてん。これをもって、｢綱島つなしま温泉おんせん｣の旅館りょかん業ぎょうが全すべて廃業はいぎょうとなる。
• 2015年ねん（平成へいせい27年ねん）5月19日にち - 「綱島つなしまラジウム温泉おんせん 東京とうきょう園えん」が東急とうきゅう新横浜しんよこはま線せん（東急とうきゅう・相鉄そうてつ直通ちょくつう線せん）の工事こうじの影響えいきょうで無む期限きげん休業きゅうぎょうした。翌よく2016年ねんに解体かいたい。2023年ねん3月がつに跡地あとちが東急とうきゅう新横浜しんよこはま線せんの新しん綱島つなしま駅えきとなる。
• 2016年ねん（平成へいせい28年ねん）4月がつ21日にち - 「綱島つなしま源泉げんせん 湯ゆけむりの庄しょう」が開業かいぎょう。場所ばしょは最初さいしょにラジウム温泉おんせんが発見はっけんされた場所ばしょから東ひがしに1kmで、最初さいしょに綱島つなしま温泉おんせん街がいが作つくられた樽町たるまち地域ちいきである。綱島つなしま駅えきからは少すこし離はなれているが、本格ほんかく的てきな日帰ひがえり温泉おんせん施設しせつが復活ふっかつした。
• 2018年ねん（平成へいせい30年ねん）10月 - 「割烹かっぽう旅館りょかん入船いりふね」の建物たてものが解体かいたい。
• 2019年ねん（平成へいせい31年ねん）2月がつ15日にち - ラヂウム霊泉れいせん湧出ゆうしゅつ記念きねん碑ひが大綱たいこう橋きょうのたもとに移転いてん。

令れい和わ

• 2019年ねん（令れい和わ1年ねん）5月がつ - 長楽ながら園えん (後ごの大綱たいこう会館かいかん) が解体かいたい。
• 2020年ねん（令れい和わ2年ねん）12月21日にち - 東急とうきゅう電鉄でんてつが東急とうきゅう新横浜しんよこはま線せんの新駅しんえき名称めいしょうについて、仮称かしょうと同名どうめいの「新しん綱島つなしま駅えき」を選定せんてい（手続てつづき上じょうの正式せいしき決定けっていは2022年ねん）。公募こうぼでは「綱島つなしま温泉おんせん駅えき」も相当そうとう数すうあり次点じてんに及およんだが、採用さいようされなかった。
• 2023年ねん（令れい和わ5年ねん）3月がつ18日にち - 東京とうきょう園えんの跡地あとちに東急とうきゅう新横浜しんよこはま線せんの新しん綱島つなしま駅えきが開業かいぎょう。

参考さんこう文献ぶんけん

• 佐野さの憲太郎けんたろう「（各駅かくえき停とま話はなし：163）東急東横とうきゅうとうよこ線せん：14　綱島つなしま のんびり自由じゆうなレトロ温泉おんせん」『朝日新聞あさひしんぶん』2014年ねん8月がつ12日にち、東京とうきょう夕刊ゆうかん、7面めん。オリジナルの2014年ねん8月がつ13日にち時点じてんにおけるアーカイブ。
• 港北こうほくふるさとテレビ局てれびきょく - 『綱島つなしま温泉おんせん物語ものがたり』、『綱島つなしま温泉おんせん物語ものがたり 〜東京とうきょう園えん休業きゅうぎょうの危機きき〜』、『続ぞく・綱島つなしま温泉おんせん物語ものがたり 〜石碑せきひが教おしえてくれたこと〜』、『港北こうほく地域ちいき学がく講座こうざ2021年度ねんど 第だい4回かい「東京とうきょう大だい空襲くうしゅうと綱島つなしま温泉おんせん」』
• 横浜よこはま日吉ひよし新聞しんぶん（綱島つなしま温泉おんせん） - 『＜開港かいこう資料しりょう館かん＞綱島つなしま温泉おんせんを発見はっけんしたのは誰だれか、戦前せんぜんまでを振ふり返かえる研究けんきゅうを発表はっぴょう』、『＜港北こうほく地域ちいき学がく＞綱島つなしま温泉おんせんの始祖しそ「樽町たるまち」はなぜ温泉おんせん街がいが発展はってんしなかったのか 』

関連かんれん項目こうもく

• ラヂウム霊泉れいせん湧出ゆうしゅつ記念きねん碑ひ
• 温泉おんせん、温泉おんせん街がい、外そと湯ゆ、温泉おんせん番付ばんづけ
• 日本にっぽんの温泉おんせん地ち一覧いちらん
• 宝塚たからづか温泉おんせん - 高速こうそく交通こうつう網もうの発達はったつで衰退すいたいし現在げんざいは大都市だいとし近郊きんこうのベッドタウンとなった点てんで共通きょうつうする
• 山中渓やまなかだに温泉おんせん - 綱島つなしま温泉おんせんと同様どうように宿泊しゅくはく施設しせつが全すべて廃業はいぎょうした大阪おおさか府ふ阪南はんなん市しのかつての温泉おんせん

外部がいぶリンク

• 綱島つなしま源泉げんせん 湯ゆけむりの庄しょう
• 綱島つなしまラジウム温泉おんせん 東京とうきょう園えん
• 港北こうほくふるさとテレビ局てれびきょく

綱島つなしまラジウム温泉おんせん 東京とうきょう園えんに関かんするカテゴリ:

• 日帰ひがえり入浴にゅうよく施設しせつ
• 1946年ねん開業かいぎょうの施設しせつ