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おけしお信雄のぶお

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おけしお 信雄のぶお
マルクス経済けいざいがく
生誕せいたん 1927ねん1がつ2にち
死没しぼつ (2003-11-08) 2003ねん11月8にち(76さいぼつ
国籍こくせき 日本の旗 日本にっぽん
研究けんきゅう機関きかん機関きかん神戸大学こうべだいがく
研究けんきゅう分野ぶんや マルクス経済けいざいがく
母校ぼこう 神戸こうべ経済けいざい大学だいがく
神戸大学こうべだいがく
影響えいきょう
けた人物じんぶつ
カール・マルクス
影響えいきょう
あたえた人物じんぶつ
三野みの和雄かずお二神にかみ孝一こういち松尾まつおただし
実績じっせき おけしお定理ていりOkishio's theorem
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おけしお 信雄のぶお(おきしお のぶお、1927ねん1がつ2にち - 2003ねん11月8にち)は、日本にっぽん経済けいざい学者がくしゃ神戸大学こうべだいがく名誉めいよ教授きょうじゅせんもんマルクス経済けいざいがく理論りろん経済けいざいがく神戸大学こうべだいがく経済けいざいがく博士はかせ神戸こうべ兵庫ひょうご出身しゅっしん

略歴りゃくれき[編集へんしゅう]

  • 1927ねん1がつ神戸こうべ商店しょうてんぬし息子むすことしてまれる(誕生たんじょうかんしておけしお自身じしんつぎのようにかたっている。「わたしは1926ねん12月11にちまれた。けれどもわたし公式こうしき誕生たんじょうは1927ねん1がつ2にちである。だい2世界せかい大戦たいせんまえ日本にっぽん人々ひとびと年齢ねんれい暦年れきねんかぞえていた。わたし父母ちちははわたし生後せいごたったひとがつで2さいになることに腐心ふしんした。わたし同年どうねんほかあかちゃんとくらべてわたしが(未熟みじゅくだと)過少かしょう評価ひょうかされるのを父母ちちははおそれたのだ。だから両親りょうしんわたし誕生たんじょうを1927ねん1がつ2にちとして違法いほう登録とうろくした」[ "A Biographical dictionary of dissenting economists", 1992ーー翻訳ほんやく引用いんようしゃ])。「異端いたん経済けいざい学者がくしゃ」として自身じしん業績ぎょうせき説明せつめいするのにこのような誕生たんじょうをめぐるエピソードからはじめたことは、深層しんそう心理しんりじょうのきわめて興味きょうみある問題もんだいではなかろうか。)

学歴がくれき[編集へんしゅう]

職歴しょくれき[編集へんしゅう]

学外がくがいにおける役職やくしょく[編集へんしゅう]

  • 1966ねん11月 経済けいざい理論りろん学会がっかい理事りじ
  • 1978ねん 4がつ 日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ会員かいいん(1988ねん6がつまで)
  • 1979ねん 4がつ 理論りろん計量けいりょう経済けいざい学会がっかいげん日本にっぽん経済けいざい学会がっかい会長かいちょう(1980ねん3がつまで)
  • 1985ねん 7がつ 日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎだいさんふく部長ぶちょう(1988ねん6がつまで)

人間にんげん社会しゃかい存続そんぞく発展はってん基礎きそ解明かいめい:マルクス経済けいざいがくへの顕著けんちょ関心かんしん[編集へんしゅう]

神戸こうべ経済けいざい大学だいがくでは、数理すうり経済けいざいがく水谷みずたに一雄かずお師事しじ学部がくぶ時代じだいには、マルクス経済けいざいがく講義こうぎけたことはなく、『資本しほんろん』を一人ひとり程度ていどであった。1950ねん卒業そつぎょう同時どうじ新制しんせい神戸大学こうべだいがく助手じょしゅとしてむかえられる。卒業そつぎょう直後ちょくごから1年間ねんかんサナトリウム(近江八幡おうみはちまん近江兄弟社おうみきょうだいしゃ経営けいえいする結核けっかく療養りょうようしょ)で療養りょうようちゅうジョン・ヒックス価値かち資本しほん』を研究けんきゅうするが、どう時期じき近代きんだい経済けいざいがく研究けんきゅうつづけること疑問ぎもんかんじ、マルクス経済けいざいがくへの関心かんしんふかめる。

おけしお処女しょじょさくは『さい生産せいさん理論りろん』(1957ねん)である。当初とうしょ雇傭こよう理論りろん」の執筆しっぴつもとめられていたが、かれ主題しゅだいを「さい生産せいさん理論りろん」にえた。その「弁明べんめい」におけしお思想しそう核心かくしんがよく表現ひょうげんされている。「わたしたちは資本しほん主義しゅぎ社会しゃかいうまれ、この社会しゃかいきてきたので、資本しほん主義しゅぎ社会しゃかいでの特殊とくしゅ出来事できごと(たとえば雇用こよう――引用いんようしゃ)になれしたしんで、これにたいして奇妙きみょうさや疑問ぎもんかんじることが殆んどない。奇習きしゅうおこなわれている社会しゃかい埋没まいぼつしている人間にんげんには奇習きしゅうけっして奇習きしゅうではなく正統せいとうてきなことである。すくなくとも社会しゃかい科学かがくしゃ奇習きしゅうおこなわれている社会しゃかいうまれ、かつんでゆきながらも、奇習きしゅう奇習きしゅうとしておどろき、究明きゅうめいしてゆかなくてはならない。」ここから、つぎいがまれる。「社会しゃかい形態けいたいがいかに相違そういしようとも、そのことなくしては社会しゃかい存続そんぞく発展はってん不可能ふかのうとなる事柄ことがらはなにか。」これへの回答かいとうが「さい生産せいさん」であった。

英文えいぶんろん文集ぶんしゅう "Essays on Political Economy: Collected Papers" (PETER LANG 1993) の「はしがき」の冒頭ぼうとうにきわめて印象いんしょうてき言葉ことばがある。「だい2世界せかい大戦たいせんは、とりわけ社会しゃかい現象げんしょうかんして、わたしから理性りせいてき思考しこううばった。しかし、それは研究けんきゅうすべきおおくのものをあたえてくれた。ヒロシマ・ナガサキのあと、わたし経済けいざいがく研究けんきゅうはじめた」(翻訳ほんやく引用いんようしゃ)。ここには端緒たんしょにおける研究けんきゅう動機どうきはしてき表現ひょうげんされている。結果けっかとしておけしおのこしたものは、その核心かくしんにおいて、きわめて抽象ちゅうしょうてき数理すうり経済けいざいがく体系たいけいである。それはひと容易よういけない。しかし、そうした抽象ちゅうしょうてき理論りろん背後はいごには現実げんじつかんするきた表象ひょうしょうがあるに相違そういない。その中核ちゅうかくには、核兵器かくへいき使用しようふく現代げんだい戦争せんそうがあるであろう。おけしお理論りろん現代げんだい社会しゃかいのリアリティとどのようなかたちでつながっているか、あるいはつながりうるか。このてん探究たんきゅうは、「科学かがくとしての経済けいざいがく」の現代げんだいてき意義いぎかんがえるうえで、さい重要じゅうよう課題かだいひとつであろう。

受賞じゅしょうれき[編集へんしゅう]

  • 1977ねん11月 『現代げんだい経済けいざいがく』で日経にっけい図書としょ文化ぶんかしょう受賞じゅしょう

価値かち搾取さくしゅ理論りろん[編集へんしゅう]

投下とうか労働ろうどう価値かち定式ていしき[編集へんしゅう]

おけしお投下とうか労働ろうどう価値かち概念がいねん数理すうりてき定式ていしきおこない、マルクスのいう価値かちがどのように数量すうりょうてき決定けっていされるかをしめしてみせた。 おけしおによってしめされた価値かち方程式ほうていしきは、ある商品しょうひんいち単位たんい生産せいさんするのに直接的ちょくせつてき間接かんせつてき必要ひつよう労働ろうどう時間じかん合計ごうけいしたりょう決定けっていする。 いまn 種類しゅるい商品しょうひん存在そんざいする経済けいざいで、i ばん商品しょうひんいち単位たんい生産せいさんするのに直接的ちょくせつてき間接かんせつてき必要ひつよう労働ろうどう時間じかん合計ごうけいti とすると、価値かち方程式ほうていしきつぎのようになる。

ti = Σしぐまaij + τたうi   (i = 1, .... ,n)

ここで aij は、i ばん商品しょうひん生産せいさんするのに必要ひつようjばん商品しょうひんりょうであり、おなじく τたうiは、i ばん商品しょうひん生産せいさんするのに直接ちょくせつ必要ひつよう労働ろうどうりょうである。この連立れんりつ方程式ほうていしきくことで、すべての商品しょうひん価値かち投下とうか労働ろうどう価値かち)=その商品しょうひん生産せいさんするのに直接的ちょくせつてき間接かんせつてき必要ひつよう労働ろうどう時間じかんりょうもとめることができる。

おけしおは、この方法ほうほうを「交換こうかんろんについて」(1954ねん)ではじめてしめした。英文えいぶん論文ろんぶん“Monopoly and the Rates of Profit”(1955ねん)では、より明確めいかくかたち価値かち方程式ほうていしきについてかれている。

マルクスの基本きほん定理ていり[編集へんしゅう]

おけしお前述ぜんじゅつ価値かち方程式ほうていしきもちいて、のちに森嶋もりしま通夫みちお[1]によって「マルクスの基本きほん定理ていり Fundamental Marxian Theorem」と名付なづけられた定理ていりを、1955ねん世界せかいではじめてみちびいた[2]。この定理ていりは、剰余じょうよ労働ろうどう搾取さくしゅが、プラスの利潤りじゅん存在そんざいする必要ひつようじゅうふん条件じょうけんであることをしめすものである。

価値かち測定そくてい[編集へんしゅう]

価値かち方程式ほうていしきによって、産業さんぎょう連関れんかんひょうのデータをもちいて価値かち数量すうりょうてき測定そくていをすることができる。おけしおは、1958ねん日本にっぽん経済けいざいについて測定そくていこころみ、かれ弟子でしもまた日本にっぽんふくおおくのくにについて価値かち測定そくていおこなった。その結果けっか価値かち価格かかく短期たんきてきには乖離かいりするが、長期ちょうきてきには一致いっちしたうごきをしめすことが実証じっしょうされた。

マルクス経済けいざいがくしょ命題めいだい明確めいかく[編集へんしゅう]

この分野ぶんやにおけるおけしお業績ぎょうせきは、マルクスの理論りろん論理ろんり明確めいかくしたことである。このことで、長年ながねん論争ろんそうされてきた問題もんだいについて、従来じゅうらいマルクス経済けいざい学者がくしゃあいだもちいられてきた数値すうちれいによる例示れいじえて、数学すうがくてき定式ていしきもちいることで、主張しゅちょう前提ぜんていあきらかにし、推論すいろん過程かてい明確めいかくにすることで、議論ぎろん水準すいじゅんたかめ、マルクス経済けいざい学者がくしゃのみならずマルクス経済けいざい学者がくしゃをも議論ぎろん参加さんかさせることにつながった。

てんがた問題もんだい[編集へんしゅう]

投下とうか労働ろうどう価値かちから生産せいさん価格かかくへのいわゆる「てんがた問題もんだい」について、おけしおは、『資本しほんろん』で示唆しさされた手順てじゅんを、数理すうりてき定式ていしきもちいることで、最後さいごまでかえ計算けいさんおこない、マルクスの推論すいろんのとおり、生産せいさん価格かかく収束しゅうそくすることをしめした[3]。しかし、この場合ばあいにもいわゆる総計そうけい一致いっち命題めいだい両立りょうりつしないことを確認かくにんした。この結論けつろん関係かんけいしてられた重要じゅうよう知見ちけんに、均衡きんこう利潤りじゅんりつ生産せいさん価格かかく実質じっしつ賃金ちんぎんりつ基礎きそ部門ぶもん生産せいさん技術ぎじゅつのみに依存いぞんするというものがある。おおくの経済けいざい学者がくしゃ基礎きそ部門ぶもんもまた均衡きんこう利潤りじゅんりつ決定けってい関係かんけいするとかんがえていたことから、おけしおみちびきだした結果けっかおどろきをってむかえられ、おけしおおおくのマルクス経済けいざい学者がくしゃあいだはげしい論争ろんそうおこなわれた。

傾向けいこう法則ほうそく検討けんとう[編集へんしゅう]

英文えいぶん発表はっぴょうされた論文ろんぶん“ A Formal Proof of Marx’s Two Theorems”(1972ねん)で、おけしおは、資本しほん主義しゅぎ経済けいざい景気けいき変動へんどうかんするマルクスの2つの命題めいだいについて証明しょうめいこころみた。ひとつは、利潤りじゅんりつ傾向けいこうてき低下ていかについて、もうひとつは失業しつぎょう傾向けいこうてき増加ぞうかについての命題めいだいである。ここで“formal”という言葉ことば意味いみは、生産せいさん有機ゆうきてき構成こうせい上昇じょうしょうというマルクスの前提ぜんていから、上記じょうきふたつの命題めいだい導出どうしゅつできるということである。もしあたらしい技術ぎじゅつ導入どうにゅう生産せいさん有機ゆうきてき構成こうせい上昇じょうしょうさせるならば、利潤りじゅんりつかならがり、失業しつぎょうかなら増加ぞうかすることを、おけしお証明しょうめいした。ここで不可欠ふかけつ前提ぜんていは、しん技術ぎじゅつ導入どうにゅう有機ゆうきてき構成こうせい上昇じょうしょうさせることである。そこでおけしおは、いちすすんで、技術ぎじゅつ選択せんたくにおける資本しほん行動こうどうという観点かんてんから、この前提ぜんてい妥当だとうせいについて検討けんとうする研究けんきゅうすすんだ。

おけしお定理ていり[編集へんしゅう]

1961ねん発表はっぴょうされた論文ろんぶん“Technical Change and the Rate of Profit” は、有名ゆうめいな「おけしお定理ていり」を提示ていじしたものである。この定理ていりは、現行げんこう価格かかくのもとで費用ひよう削減さくげんするイノベーション結果けっかあらたに成立せいりつする均等きんとう利潤りじゅんりつ以前いぜんよりも低下ていかすることはないことをしめしたもので、マルクス経済けいざいがく主要しゅよう命題めいだいである「利潤りじゅんりつ傾向けいこうてき低下ていか法則ほうそく」を否定ひていしていることから、世界せかい規模きぼでの論争ろんそうんだ。このため「マルクスの基本きほん定理ていり」の証明しょうめいよりむしろ、「おけしお定理ていり」のほう世界せかいてきによくられている。

おけしお定理ていり」と「利潤りじゅんりつ傾向けいこうてき低下ていか法則ほうそく[編集へんしゅう]

おけしお定理ていり」が「利潤りじゅんりつ傾向けいこうてき低下ていか法則ほうそく」のすべての妥当だとうせい排除はいじょしたとかんがえていない。おけしおは、「利潤りじゅんりつ傾向けいこうてき低下ていか法則ほうそく」は長期ちょうきで、資本しほんたちによる競争きょうそう圧力あつりょくや、労働ろうどうしゃ交渉こうしょうりょくなどの原因げんいんによってこりうるとしている。

ケインズ理論りろん批判ひはんてき検討けんとう[編集へんしゅう]

おけしおは、マルクス経済けいざいがくについても、おおくの労力ろうりょくそそいで研究けんきゅうおこなっているが、とくケインズハロッドについては精力せいりょくてき研究けんきゅうしている。

ケインズ経済けいざいがくしん古典こてん経済けいざいがく[編集へんしゅう]

著作ちょさくちゅうでのおけしおは、ときにケインズについてきびしい評価ひょうかをしているが、その一方いっぽうしん古典こてん経済けいざいがくたいする重要じゅうよう批判ひはんしゃ近代きんだい経済けいざいがくなか腹中ふくちゅうむし)として評価ひょうかしている。とく市場いちば経済けいざい調整ちょうせいメカニズムを批判ひはんするてんや、資本しほん主義しゅぎ経済けいざいにおける投資とうし需要じゅよう独立どくりつせいまぐれな性質せいしつ強調きょうちょうしたてん重視じゅうしする。おけしおは、ケインズ理論りろん批判ひはんてき摂取せっしゅし、たとえば資本しほん投資とうし雇用こよう決定けってい態度たいど定式ていしきして、持論じろん積極せっきょくてきもちいている。

そう供給きょうきゅう関数かんすう検討けんとう[編集へんしゅう]

おけしおは、ケインズが資本しほん意思いし決定けっていえる可能かのうせい一顧いっこだにしないてん非難ひなんする。ケインズは研究けんきゅうのほとんどを需要じゅようサイドの問題もんだいついやし、供給きょうきゅうサイドについてはほとんど言及げんきゅうしていない。需要じゅようひくいことに対応たいおうして資本しほん雇用こようひかえ、たか利潤りじゅんりつられないとかんが新規しんき投資とうしひかえるが、これにたいするケインズの処方しょほうは、たとえば政府せいふ投資とうしなどによる有効ゆうこう需要じゅようたかめる政策せいさくである。しかし需要じゅよう嵩上かさあげされたからといって、資本しほんかならずしも雇用こよう投資とうし増加ぞうかさせるわけではない。おけしおはケインズ自身じしん技術ぎじゅつてき要因よういんによってまるとかんがえていたそう供給きょうきゅう関数かんすう検討けんとうし、これが搾取さくしゅりつ関数かんすうであることをあきらかにし、有効ゆうこう需要じゅようやすのとはべつの、サプライサイドに変化へんかをもたらし雇用こよう増加ぞうかさせる代替だいたいあん提示ていじした。これらケインズ経済けいざいがくについての批判ひはんてき検討けんとうは、共著きょうちょである『ケインズ経済けいざいがく』(1957ねん)として出版しゅっぱんされている。

実質じっしつ賃金ちんぎんりつ決定けってい[編集へんしゅう]

労働ろうどう市場いちばについての、従来じゅうらい経済けいざいがくたいするケインズの批判ひはん有名ゆうめいである。しん古典こてん経済けいざいがくは、賃金ちんぎん雇用こようりょう労働ろうどう市場いちば均衡きんこうにおいてまるとかんがえるが、ケインズはざい市場いちばにおいて実質じっしつ賃金ちんぎんりつまるとかんがえる。おおくのマルクス経済けいざい学者がくしゃは(しん古典こてん同様どうように)労働ろうどう市場いちば実質じっしつ賃金ちんぎんりつまるとかんがえてきた。しかし労働ろうどう市場いちばまるのは名目めいもく賃金ちんぎんりつであり、同様どうよう名目めいもく価格かかくざい市場いちばまる。実質じっしつ賃金ちんぎんりつめるためには、その双方そうほう名目めいもく賃金ちんぎんりつ名目めいもく価格かかく物価ぶっか))が必要ひつようである。おけしおは、実質じっしつ賃金ちんぎんりつ変動へんどう研究けんきゅうし、資本しほん主義しゅぎ経済けいざい蓄積ちくせき過程かていにおいては、実質じっしつ賃金ちんぎんりつ規定きていするもっとおおきな要因よういんは、資本しほん投資とうし需要じゅようであることをめた。つまり投資とうし需要じゅようざい全体ぜんたい需要じゅよう影響えいきょうし、ざい需要じゅようりょうざい供給きょうきゅうりょう影響えいきょうし、ざい供給きょうきゅうりょう雇用こようりょう名目めいもく賃金ちんぎんりつ影響えいきょうする。最後さいござい市場いちばまる物価ぶっか名目めいもく賃金ちんぎんりつとから実質じっしつ賃金ちんぎんりつまるのである。

ハロッド=おけしおがた投資とうし関数かんすう[編集へんしゅう]

ケインズの高弟こうていであり、ポスト・ケインジアンの一人ひとりであるハロッドは、ケインズ経済けいざいがくどうがくおこない、経済けいざい成長せいちょうろんのモデルをつくげた。このモデルは経済けいざい自律じりつてき安定あんてい確保かくほするむずかしさを例示れいじするもので、保証ほしょう経済けいざい成長せいちょうりつ (資本しほん増加ぞうかりつ)が、完全かんぜん雇用こようをもたらすような自然しぜん経済けいざい成長せいちょうりつ (労働ろうどうりょく増加ぞうかりつ)と別個べっこ規定きていされ、自律じりつてき均衡きんこうかわないと仮定かていされていて、両者りょうしゃ均衡きんこうきょうやインフレをもたらすとされていた。

おけしおはハロッドの不安ふあん定性ていせいろん論理ろんり厳密げんみつして、かならずマクロてき不安定ふあんていをもたらす投資とうし関数かんすう「ハロッド=おけしおがた投資とうし関数かんすう」を定式ていしきした。投資とうし関数かんすう重要じゅうようせいは、需要じゅよう生産せいさん雇用こようりょう左右さゆうするしゅ要因よういんが、資本しほん投資とうし需要じゅようであることをめたことからくる。資本しほん主義しゅぎ経済けいざい不安定ふあんていせいは、この投資とうし資本しほん私的してき分散ぶんさんてきな(しかし競争きょうそう圧力あつりょくなか利潤りじゅん追求ついきゅう方向付ほうこうづけられた)意思いし決定けっていゆだねてられているてん由来ゆらいする。おけしおは、「ハロッド=おけしおがた投資とうし関数かんすう」を活用かつようして、さまざまな条件じょうけんしたでの経済けいざいどうがく研究けんきゅうするだけでなく、投資とうし決定けってい理論りろん自体じたい研究けんきゅう生涯しょうがいつづけた。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ M.Morishima, "Marx's Economics: A dual theory of value and growth" , Cambridge Univ. Press,1973
  2. ^ "価値かち価格かかく労働ろうどう価値かちせつ均衡きんこう価格かかくろん", 神戸大学こうべだいがく経済けいざいがく研究けんきゅう年報ねんぽう 1,1955/03。なお英文えいぶんでの発表はっぴょうは"A Mathematical Note on Marxian Theorems", Weltwirtschaftliches Archiv 91, 1963. いずれも『マルクス経済けいざいがく』(筑摩書房ちくましょぼう 1977ねん)に収録しゅうろくされている。
  3. ^ "Marx の「てんがた手続てつづき収束しゅうそくせい",季刊きかん理論りろん経済けいざいがく 24(2),1973/08(『マルクス経済けいざいがく』(筑摩書房ちくましょぼう 1977ねん収録しゅうろく

著書ちょしょ[編集へんしゅう]

たんちょ[編集へんしゅう]

  • さい生産せいさん理論りろん』(そうぶんしゃ 1957ねん
  • 資本しほんせい経済けいざい基礎きそ理論りろん』(そうぶんしゃ 1965ねんぞうていばん 1978ねん
  • 蓄積ちくせきろん』(筑摩書房ちくましょぼう 1967ねんだいはん1976ねん
  • 近代きんだい経済けいざいがく批判ひはん』(有斐閣ゆうひかく 1976ねん
  • 『マルクス経済けいざいがく』(筑摩書房ちくましょぼう 1977ねん
  • 現代げんだい経済けいざいがく』(筑摩書房ちくましょぼう 1977ねん
  • 現代げんだい経済けいざいがく展開てんかい』(東洋経済新報社とうようけいざいしんぽうしゃ 1978ねん
  • 現代げんだい資本しほん主義しゅぎ分析ぶんせき課題かだい』(岩波書店いわなみしょてん 1980ねん
  • 現代げんだい資本しほん主義しゅぎ経済けいざいがく』(岩波書店いわなみしょてん 1986ねんISBN 4-00-000579-0
  • 『マルクス経済けいざいがくII』(筑摩書房ちくましょぼう 1987ねん
  • 現代げんだい経済けいざいがくII』(筑摩書房ちくましょぼう 1988ねんISBN 4-480-85406-1
  • 経済けいざいがくはいまなにかんがえているか』(大月書店おおつきしょてん 1993ねんISBN 4-272-11079-9
  • "Essays on Political Economy: Collected Papers" (PETER LANG 1993) [Forewordには自身じしん業績ぎょうせき簡潔かんけつ要約ようやくされている]
  • 経済けいざいがく現代げんだいしょ問題もんだいおけしお信雄のぶおのメッセージ』(中谷なかたに たけし編集へんしゅう大月書店おおつきしょてん 2004ねんISBN 4-272-11105-1

編著へんちょ[編集へんしゅう]

共著きょうちょ[編集へんしゅう]

共編きょうへんちょ[編集へんしゅう]

  • 杉原すぎはら四郎しろう尾上おがみ久雄ひさお)『科学かがくとしての経済けいざいがく』(有斐閣ゆうひかく 1970ねん)[おけしお作成さくせいのプランにもとづき全体ぜんたい統一とういつされているが、個性こせいてきな18にん研究けんきゅうしゃによる共同きょうどう作品さくひんといってよい。基本きほんてき問題もんだい意識いしきにおいて21世紀せいき今日きょうでもその内容ないようはきわめて新鮮しんせんである]
  • 杉原すぎはら四郎しろう尾上おがみ久雄ひさお)『現代げんだい経済けいざい』(有斐閣ゆうひかく 1970ねん
  • 杉原すぎはら四郎しろう尾上おがみ久雄ひさお)『経済けいざいぞう歴史れきし現代げんだい』(有斐閣ゆうひかく 1970ねん
  • 石田いしだ和夫かずお)『日本にっぽん鉄鋼てっこうぎょう』(有斐閣ゆうひかく 1981ねん
  • 野澤のざわ正徳まさのり)『日本にっぽん経済けいざい民主みんしゅてき改革かいかく社会しゃかい主義しゅぎ展望てんぼう』(大月書店おおつきしょてん 1982ねん
  • 野澤のざわ正徳まさのり)『日本にっぽん経済けいざい数量すうりょう分析ぶんせき危機ききてき現状げんじょう民主みんしゅてき改革かいかく』(大月書店おおつきしょてん 1983ねん
  • 塩田しおだ庄兵衛しょうべえわがたけし一郎いちろうせき恒義つねよし)『かく軍拡ぐんかく経済けいざいがく』(大月書店おおつきしょてん 1989ねん
  • 小谷おたに義次よしじ池上いけがみあつし)『マルクス・ケインズ・シュムペーター』(大月書店おおつきしょてん 1991ねんISBN 4-272-11066-7

辞典じてん項目こうもく・エッセーほか[編集へんしゅう]

  • いちこくける経済けいざい構造こうぞう」『神戸こうべ経済けいざい大学だいがく創立そうりつじゅう周年しゅうねん 記念きねんろん文集ぶんしゅう経済けいざいがくへん)』1953ねん
  • 限界げんかい生産せいさん力説りきせつ」『経済けいざいがくだい辞典じてんだい1はんⅠ(東洋経済新報社とうようけいざいしんぽうしゃ 1955ねん
  • 雇用こよう賃金ちんぎん」『近代きんだい経済けいざいがく講座こうざ 2 国民こくみん所得しょとく理論りろん』(有斐閣ゆうひかく 1961ねん
  • 書評しょひょう おかみのるちょ計画けいかく経済けいざいろん序説じょせつ』」『国民こくみん経済けいざい雑誌ざっしだい109かんだい1ごう神戸大学こうべだいがく経済けいざい経営けいえい学会がっかい 1964.1)
  • 価格かかくろん」「利潤りじゅんりつ傾向けいこうてき低落ていらく法則ほうそく」『資本しほんろん講座こうざ 4』(青木あおき書店しょてん 1964ねん
  • 経済けいざい成長せいちょう価格かかく政策せいさく」『経済けいざい政策せいさく講座こうざ 3 現代げんだい経済けいざい政策せいさく機能きのう』(有斐閣ゆうひかく 1964ねん
  • 賃金ちんぎん物価ぶっか経済けいざい理論りろん学会がっかいへん現代げんだい資本しほん主義しゅぎ物価ぶっか』(青木あおき書店しょてん 1965ねん
  • そう供給きょうきゅう関数かんすう」「そう需要じゅよう関数かんすう」「ボルトキエーヴィチ」大阪市立大学おおさかいちりつだいがく経済けいざい研究所けんきゅうじょへん経済けいざいがく辞典じてん岩波書店いわなみしょてん 1965ねん(『経済けいざいがく辞典じてんだい2はん、1979ねん
  • 経済けいざい学者がくしゃ中国ちゅうごく」『経済けいざいセミナー』(日本にっぽん評論ひょうろんしゃ 1966.12)
  • 「ケインズ『雇用こよう理論りろん』の批判ひはん」『蓄積ちくせきろんろん筑摩書房ちくましょぼう、1967ねん
  • 国家こっか独占どくせん資本しほん主義しゅぎ資本しほん破壊はかい」『思想しそう』(特集とくしゅう 「『資本しほんろん』と『帝国ていこく主義しゅぎろん』」岩波書店いわなみしょてん、 1967.5)
  • 中国ちゅうごく経済けいざい文化ぶんかだい革命かくめい」『展望てんぼう』(筑摩書房ちくましょぼう 1967.6)
  • 雇用こよう賃金ちんぎん」『近代きんだい経済けいざいがく講座こうざ 基礎きそ理論りろんへん 2 国民こくみん所得しょとく理論りろん』(有斐閣ゆうひかく 1967ねん
  • 経済けいざいがく課題かだい展望てんぼう」『日本にっぽん科学かがくしゃ』Vol.4 No.1(日本にっぽん科学かがくしゃ会議かいぎ 1969ねん
  • 現代げんだい資本しほん主義しゅぎ物価ぶっか」(川口かわぐちひろし伊東いとう光晴みつはるとのシンポジウム、川口かわぐちひろしへん現代げんだい経済けいざい5 物価ぶっか筑摩書房ちくましょぼう 1970ねん
  • 「ブルジョア経済けいざいがくにおける「さい生産せいさんろん」「蓄積ちくせきろん批判ひはん見田みたいしかい宇佐美うさみまこと次郎じろう横山よこやま正彦まさひこ監修かんしゅうマルクス主義まるくすしゅぎ経済けいざいがく講座こうざ 』(しん日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ、1971ねん
  • 「『所得しょとく政策せいさく』をる」『経済けいざい』(金子かねこハルオとの対談たいだんしん日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ 1972.2)
  • 日本にっぽん航空こうくう政策せいさくしん空港くうこう建設けんせつ背景はいけい日本にっぽん科学かがくしゃ会議かいぎ空港くうこう研究けんきゅうかいちょ日本にっぽんそら関西かんさいしん空港くうこう』(しおぶんしゃ 1972ねん
  • 生産せいさん価格かかく平均へいきん利潤りじゅんりつ都留つる重人しげと杉原すぎはら四郎しろうへん経済けいざいがく現代げんだいてき課題かだい』(柴田しばたたかし 古稀こき記念きねん論集ろんしゅうミネルみねるァ書房ぁしょぼう 1974ねん
  • 現代げんだいにおける生産せいさんりょく生産せいさん関係かんけい」(神戸大学こうべだいがく経済けいざいがく研究けんきゅう』21、1974ねん
  • 現代げんだい資本しほん主義しゅぎ雇用こよう問題もんだい」『経済けいざい評論ひょうろん』(日本にっぽん評論ひょうろんしゃ 1975.6)
  • 現代げんだい資本しほん主義しゅぎ近代きんだい経済けいざいがく」『科学かがく思想しそう』(しん日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ 1976.7)
  • 経済けいざいがくについてのむっつの話題わだい」『日本にっぽん科学かがくしゃ』Vol.12 No.6(日本にっぽん科学かがくしゃ会議かいぎ 1977ねん
  • 「『わかやすさ』をさぐる」『兵庫ひょうごのペン』No.5(抽象ちゅうしょう画家がか 高和こうわいちとの対話たいわ、1977ねん
  • 経済けいざい危機きき現代げんだい経済けいざいがく」『科学かがくのひろば』(日本にっぽん科学かがくしゃ会議かいぎ京都きょうと支部しぶ 1978.7)
  • 技術ぎじゅつ選択せんたく資本しほん主義しゅぎ企業きぎょうの)」「経済けいざい民主みんしゅ主義しゅぎ近代きんだい経済けいざいがく」「そう供給きょうきゅう関数かんすうそう需要じゅよう関数かんすう」『経済けいざいがく辞典じてん』(大月書店おおつきしょてん 1979ねん
  • 現代げんだい恐慌きょうこうマルクス主義まるくすしゅぎ経済けいざいがく」『経済けいざい』(はやし直道なおみちとの対談たいだんしん日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ 1979.5)
  • 現代げんだいマルクス経済けいざいがくⅡ」『経済けいざいがくだい辞典じてんだい2はん Ⅲ(東洋経済新報社とうようけいざいしんぽうしゃ 1980ねん
  • 現代げんだいのスタグフレーション」日本にっぽん科学かがくしゃ会議かいぎへん現代げんだい世界せかい経済けいざい日本にっぽん経済けいざい 上巻じょうかん』(大月書店おおつきしょてん 1980ねん
  • がたい実証じっしょう清冽せいれつ論理ろんり」『山田やまだもり太郎たろう著作ちょさくしゅう推薦すいせんぶん岩波書店いわなみしょてん 1983ねん
  • ぜん社会しゃかいてき共有きょうゆうについて」『社会しゃかい主義しゅぎ経済けいざい研究けんきゅうだい2ごう社会しゃかい主義しゅぎ経済けいざい研究けんきゅうかい 1984.4)
  • 現代げんだい資本しほん主義しゅぎと『資本しほんろん』」経済けいざい理論りろん学会がっかいへん『『資本しほんろん』の現代げんだいてき意義いぎ』(青木あおき書店しょてん 1984ねん
  • 経済けいざいがくをはじめようとする諸君しょくんに」(『経済けいざい』、しん日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ 1985.5)
  • 資本しほん主義しゅぎ認識にんしき射程しゃてい」『思想しそう』(伊藤いとうまこととの対談たいだん、『経済けいざいがく現代げんだいしょ問題もんだい――おけしお信雄のぶおのメッセージ』[大月書店おおつきしょてん 2004ねん]に所収しょしゅう岩波書店いわなみしょてん、1986.4)
  • constant and variable capital 1.definition 2.variable capital and source of profit 3.organic composition and production price 4.organic composition and the rate of profit 5. organic composition and unemployment, "The New Palgrave: A Dictionary of Economics", Volume 1, The Macmillan Press Limited, pp.580-584, 1987
  • 国際こくさいマクロ経済けいざいモデルの理論りろんてき基礎きそ」『経済けいざい経営けいえい研究けんきゅうだい37ごう神戸大学こうべだいがく経済けいざい経営けいえい研究所けんきゅうじょ 1988.3)
  • 貨幣かへいについて」『国民こくみん経済けいざい雑誌ざっしだい158かんだい4ごう神戸大学こうべだいがく経済けいざい経営けいえい学会がっかい 1988.10)
  • 「『昭和しょうわ』の終焉しゅうえん日本にっぽん経済けいざい」『経済けいざい』(しん日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ 1989.2)
  • 主要しゅよう決定けってい所在しょざい」(『日本にっぽん科学かがくしゃ』Vol.25 No.6、1990ねん
  • 資本しほん有機ゆうきてき構成こうせい」「マルクスの基本きほん定理ていり」「利潤りじゅんりつ傾向けいこうてき低下ていか法則ほうそく大阪市立大学おおさかいちりつだいがく経済けいざい研究所けんきゅうじょへん経済けいざいがく辞典じてんだい3はん岩波書店いわなみしょてん 1992ねん
  • 社会しゃかい主義しゅぎ決定けっていをめぐるたたかい」『社会しゃかい主義しゅぎ経済けいざい研究けんきゅうだい18ごう社会しゃかい主義しゅぎ経済けいざい研究けんきゅうかい 1992.4)
  • 景気けいき循環じゅんかんをめぐるふたつの」『経済けいざい』(しん日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ、1992.7)
  • Nobuo OKISHIO (born 1926) "A Biographical dictionary of dissenting economists" Edward Edgar Publishing Limited, 1992
  • 既存きそん統計とうけいでどこまでわかるか」(『統計とうけいガイドブック 社会しゃかい経済けいざい』[大月書店おおつきしょてん]の書評しょひょう)『経済けいざいセミナー』(日本にっぽん評論ひょうろんしゃ 1993.3)
  • 「ジョン・メイナード・ケインズ―『古典こてん経済けいざいがく』の解体かいたい」『エコノミスト』(毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ 1994.1.4)
  • しん技術ぎじゅつ導入どうにゅう資本しほんせい社会しゃかい」『経済けいざい社会しゃかい 1』(そうふうしゃ 1994ねん
  • いまなおいかける資本しほん主義しゅぎしょ問題もんだいーケインズはんだか」『エコノミスト』(毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ 1996.6.11)
  • 否定ひていろんしゃあやまりを拡大かくだいしている―没後ぼつご50周年しゅうねん ケインズの功罪こうざい」『しんぶん赤旗あかはた』(1996.12.20)
  • 剰余じょうよ価値かちしん技術ぎじゅつ導入どうにゅう」『経済けいざい』(しん日本にっぽん出版しゅっぱんしゃ、1997.10、中谷なかたにへん経済けいざいがく現代げんだいしょ問題もんだい』[2004]に所収しょしゅう
  • "Competition and production prices," Cambridge Journal of Economics 2000,25(おけしお最後さいご論文ろんぶん自身じしんの「おけしお定理ていり」にたいする否定ひていてき評価ひょうかふくむ。邦訳ほうやく競争きょうそう生産せいさん価格かかく中谷なかたにへん経済けいざいがく現代げんだいしょ問題もんだい』[2004]に所収しょしゅう

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]