まく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつ

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まく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつしき。1) 単一たんいつまく貫通かんつうがたαあるふぁヘリックス (バイトピックまくタンパク質たんぱくしつ)。2) ポリトピックまく貫通かんつうがたαあるふぁヘリックスタンパク質たんぱくしつ。3) ポリトピックまく貫通かんつうβべーたシートタンパク質たんぱくしつまくうす黄色おうしょく表現ひょうげんされている。

まく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつ (英語えいご: transmembrane protein; TP) は、細胞さいぼうまく全体ぜんたいひろがるまく内在ないざいせいタンパク質たんぱくしつ英語えいごばん一種いっしゅである。おおくのまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつは、まく通過つうかする特定とくてい物質ぶっしつ輸送ゆそう可能かのうにするゲートウェイとして機能きのうする。これらのタンパク質たんぱくしつは、まくとおして物質ぶっしつ移動いどうさせるために、しばしばおおきな構造こうぞう変化へんかこす。これらは通常つうじょう疎水そすいせい非常ひじょうたかく、水中すいちゅう凝集ぎょうしゅうおよび沈殿ちんでんする。抽出ちゅうしゅつには界面かいめん活性かっせいざい極性きょくせい溶媒ようばい必要ひつようとするが、一部いちぶ (βべーたバレル) は変性へんせいざいもちいて抽出ちゅうしゅつすることもできる。

まくまたはまく貫通かんつうがたセグメントにまたがるペプチド配列はいれつ、すなわちまく貫通かんつうがたセグメントは、だい部分ぶぶん疎水そすいせいであり、疎水そすいせいプロット英語えいごばんもちいて可視かしすることができる[1]まく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつは、まく貫通かんつうがたセグメントのかずおうじて、シングルスパン (バイトピック英語えいごばんまたはいちかいまく貫通かんつうがた) またはマルチスパン (ポリトピックまたはふくすうかいまく貫通かんつうがた) に分類ぶんるいできる。のいくつかのまく内在ないざいせいタンパク質たんぱくしつモノトピック英語えいごばんばれ、それらも永続えいぞくてきまく付着ふちゃくしているが、まく通過つうか(貫通かんつう)しないことを意味いみする[2]

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

構造こうぞうによる分類ぶんるい[編集へんしゅう]

まく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつには2つの基本きほんてきなタイプ[3]αあるふぁへリックスかたβべーたバレルかたがある。αあるふぁヘリックスがたタンパク質たんぱくしつは、細菌さいきん細胞さいぼううちまくかく生物せいぶつげん形質けいしつまく存在そんざいし、ときにはそとまくにも存在そんざいする[4]。これはまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつ主要しゅようなカテゴリーである。ヒトでは、ぜんタンパク質たんぱくしつの27%がαあるふぁへリックスまくタンパク質たんぱくしつであると推定すいていされている[5]βべーたバレルがたタンパク質たんぱくしつは、これまでのところグラム陰性いんせいきんそとまくグラム陽性ようせいきん細胞さいぼうかべミトコンドリアみどりたいそとまくにしか存在そんざいしないか、あるいはまくあな形成けいせい毒素どくそとして分泌ぶんぴつされることがある。すべてのβべーたバレルまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつは、もっと単純たんじゅん上下じょうげのトポロジーをっており、これは共通きょうつう進化しんか起源きげん同様どうようフォールディング(たたみ)メカニズムを反映はんえいしているとかんがえられる。

タンパク質たんぱくしつドメインくわえて、ペプチドによって形成けいせいされためずらしいまく貫通かんつう要素ようそ存在そんざいする。代表だいひょうてきれいは、りょうたいまく貫通かんつうがたβべーたヘリックスを形成けいせいするペプチドであるグラミシジンA (Gramicidin A)である[6]。このペプチドは、抗生こうせい物質ぶっしつとしてグラム陽性ようせいきんによって分泌ぶんぴつされる。まく貫通かんつうがたポリプロリンIIヘリックスは、天然てんねんタンパク質たんぱくしつでは報告ほうこくされていない。しかし、この構造こうぞうは、特別とくべつ設計せっけいされた人工じんこうペプチドで実験じっけんてき観察かんさつされている[7]。  

トポロジーによる分類ぶんるい[編集へんしゅう]

この分類ぶんるいは、脂質ししつ重層じゅうそうことなるがわにあるタンパク質たんぱくしつのN末端まったんとC末端まったん位置いち (英語えいごばんす。タイプI、II、III、およびIVはシングルパス分子ぶんし (英語えいごばんである。タイプIまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつは、ストップ・トランスファー・アンカー配列はいれつ[訳語やくご疑問ぎもんてん]脂質ししつまく固定こていされており、そのN末端まったんドメインは、合成ごうせいしょう胞体(ER)うち (成熟せいじゅくがた細胞さいぼうまくうえにある場合ばあい細胞さいぼうがい空間くうかん) を標的ひょうてきとする。タイプIIおよびIIIはシグナルアンカー配列はいれつ[訳語やくご疑問ぎもんてん]固定こていされており、タイプIIはそのC末端まったんドメインでしょう胞体ない腔に標的ひょうてきされ、タイプIIIはそのN末端まったんドメインでしょう胞体ない腔に標的ひょうてきされる。タイプIVは、そのN末端まったんドメインが細胞さいぼうしつ標的ひょうてきされるIV-Aと、N末端まったんドメインがERない腔に標的ひょうてきされるIV-Bに細分さいぶんされている[8]。4つのタイプでの区分くぶん意味合いみあいは、タンパク質たんぱくしつがタイプに依存いぞんする方向ほうこうにERまく通過つうかしなければならないてんおよびER結合けつごう翻訳ほんやくとく顕著けんちょとなる。

グループIとグループIIのまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつは、最終さいしゅうてきにはトポロジーがぎゃくになる。グループIのタンパク質たんぱくしつは、N末端まったんとおくらいがわにあり、C末端まったん細胞さいぼうしつがわにある。グループIIのタンパク質たんぱくしつは、C末端まったんとおくらいがわにあり、N末端まったん細胞さいぼうしつがわにある。ただし、最終さいしゅうてきなトポロジーだけがまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつのタイプを定義ていぎする唯一ゆいいつ基準きじゅんではなく、むしろ、トポロジー決定けってい因子いんし位置いちとアセンブリ(て)機構きこう考慮こうりょして分類ぶんるいされる[9]

3次元じげん構造こうぞう[編集へんしゅう]

既知きちまくタンパク質たんぱくしつの3次元じげん構造こうぞうかず増加ぞうか

まくタンパク質たんぱくしつ構造こうぞうは、X線えっくすせん結晶けっしょう構造こうぞう解析かいせき電子でんし顕微鏡けんびきょうほう、またはNMR分光ぶんこうほうによって決定けっていすることができる[10]。これらのタンパク質たんぱくしつもっと一般いっぱんてきさん構造こうぞうは、まく貫通かんつうがたヘリックスバンドルβべーたバレルである。まくタンパク質たんぱくしつのうち、脂質ししつ重層じゅうそう (環状かんじょう脂質ししつシェル英語えいごばん参照さんしょう) に付着ふちゃくしている部分ぶぶんは、だい部分ぶぶん疎水そすいせいアミノ酸あみのさん構成こうせいされている[11]

疎水そすいせい表面ひょうめんまくタンパク質たんぱくしつは、比較的ひかくてき柔軟じゅうなんせいがあり、比較的ひかくてきていレベルで発現はつげんする。このため、十分じゅうぶんタンパク質たんぱくしつ入手にゅうしゅし、結晶けっしょう成長せいちょうさせることが困難こんなんになる。したがって、まくタンパク質たんぱくしつ機能きのうてき重要じゅうようであるにもかかわらず、その原子げんし分解能ぶんかいのう構造こうぞう決定けっていすることは球状きゅうじょうタンパク質たんぱくしつよりも困難こんなんである[12]。2013ねん1がつ現在げんざいプロテオーム全体ぜんたいの20~30%をめるにもかかわらず、タンパク質たんぱくしつ構造こうぞう決定けっていされたまくタンパク質たんぱくしつは0.1%未満みまんである[13]。このような困難こんなんさとまくタンパク質たんぱくしつ重要じゅうようせいから、疎水そすいせいプロット英語えいごばんもとづく構造こうぞう予測よそくほうや、ポジティブ・インサイド・ルールなどの手法しゅほう開発かいはつされてきた[14][15][16]

ねつ力学りきがくてき安定あんていせいとフォールディング[編集へんしゅう]

αあるふぁヘリックスまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつ安定あんていせい[編集へんしゅう]

まく貫通かんつうがたαあるふぁヘリックスタンパク質たんぱくしつは、まくない完全かんぜんアンフォールディング(unfolding; たたみの展開てんかい)しないため、ねつ変性へんせい研究けんきゅうから判断はんだんすると非常ひじょう安定あんていしている (完全かんぜんにアンフォールディングするには、極性きょくせい媒体ばいたいちゅうであまりにもおおくのαあるふぁヘリックス水素すいそ結合けつごう切断せつだんする必要ひつようがある)。一方いっぽう、これらのタンパク質たんぱくしつは、まくないでの天然てんねん凝集ぎょうしゅうモルテン・グロビュール英語えいごばん状態じょうたいへの移行いこう天然てんねんジスルフィド結合けつごう形成けいせい、または局所きょくしょてき不安定ふあんてい周辺しゅうへん領域りょういき規則きそくてきなループのアンフォールディングのために、容易よういミスフォールディング(misfold; あやまったたたみ)する[よう出典しゅってん]

また、アンフォールド状態じょうたい適切てきせつ定義ていぎすることも重要じゅうようである。界面かいめん活性かっせいざいミセルうちまくタンパク質たんぱくしつのアンフォールド状態じょうたいは、ねつ変性へんせい実験じっけん状態じょうたいとはことなる[よう出典しゅってん]。この状態じょうたいは、たたまれた疎水そすいせいαあるふぁヘリックスと、界面かいめん活性かっせいざいおおわれた部分ぶぶんてきたたまれていないセグメントのわせをあらわしている。たとえば、ラウリル硫酸りゅうさんナトリウム(SDS)ミセルちゅうの「アンフォールド」のバクテリオロドプシンは、4つのまく貫通かんつうがたαあるふぁヘリックスがたたまれているが、タンパク質たんぱくしつのこりの部分ぶぶんはミセルとみず界面かいめん位置いちしており、さまざまなタイプの天然てんねん両親りょうしんなかだちせい構造こうぞうることができる。このような界面かいめん活性かっせいざい変性へんせい状態じょうたい天然てんねん状態じょうたいあいだ自由じゆうエネルギーのは、水溶すいようせいタンパク質たんぱくしつ安定あんていせい (< 10 kcal/mol)とおなじようなものである[よう出典しゅってん]

αあるふぁヘリックスまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつのフォールディング[編集へんしゅう]

αあるふぁヘリックスまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつ生体せいたいない(in vitro)でのリフォールディング(さいたたみ)は技術ぎじゅつてき困難こんなんである。バクテリオロドプシンのようにリフォールディング実験じっけん成功せいこうしたれい比較的ひかくてきすくない。生体せいたいないでは、そのようなタンパク質たんぱくしつはすべて、通常つうじょうおおきなまく貫通かんつうがたトランスロコンうち翻訳ほんやくてきたたまれている。トランスロコンチャネルは、発生はっせいまく貫通かんつうがたαあるふぁヘリックスに非常ひじょう均一きんいつ環境かんきょう提供ていきょうする。比較的ひかくてき極性きょくせいたか両親りょうしんなかだちせいαあるふぁヘリックスは、その極性きょくせいざんもとがトランスロコンの中央ちゅうおうみずたされたチャネルにめんすることができるため、トランスロコンないまく貫通かんつう配向はいこうることができる (ただし、まく表面ひょうめんにあるか、生体せいたいないではアンフォールドされていない)。このような機構きこうは、極性きょくせいαあるふぁヘリックスをまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつ構造こうぞうむために必要ひつようである。両親りょうしんなかだちせいヘリックスは、タンパク質たんぱくしつ完全かんぜん合成ごうせいされてたたまれるまでトランスロコンに付着ふちゃくしたままである。タンパク質たんぱくしつたたまれずにトランスロコンに付着ふちゃくしたままの状態じょうたいながつづくと、タンパク質たんぱくしつ特定とくていの「品質ひんしつ管理かんり細胞さいぼうけいによって分解ぶんかいされる[よう出典しゅってん]

βべーたバレルまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつ安定あんていせいとフォールディング[編集へんしゅう]

βべーたバレルまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつ安定あんていせいは、化学かがくてき変性へんせい研究けんきゅうもとづく水溶すいようせいタンパク質たんぱくしつ安定あんていせい類似るいじしている。βべーたバレルまく貫通かんつうがたタンパク質たんぱくしつなかには、カオトロピック試薬しやく高温こうおんでも非常ひじょう安定あんていなものがある。それらの生体せいたいない(in vivo)でのフォールディングは、タンパク質たんぱくしつSkpなどの水溶すいようせいシャペロンによって促進そくしんされる。また、βべーたバレルまくタンパク質たんぱくしつは、進化しんか過程かていでシートのかずえたり、2ばいになったりしても、おな祖先そせん由来ゆらいするとかんがえられている。いくつかの研究けんきゅうでは、ことなる生物せいぶつあいだでの巨大きょだい配列はいれつ保存ほぞんと、構造こうぞう保持ほじしフォールディングをたすけるアミノ酸あみのさん保存ほぞんされていることがしめされている[17]

3次元じげん構造こうぞう[編集へんしゅう]

ひかり吸収きゅうしゅう駆動くどうがたトランスポーター[編集へんしゅう]

酸化さんか還元かんげん駆動くどうがたトランスポーター[編集へんしゅう]

電気でんき化学かがくてき でん駆動くどうがたトランスポーター[編集へんしゅう]

  • プロトン輸送ゆそうまたはナトリウム輸送ゆそう FがたおよびVがたATPアーゼ

P-P結合けつごう加水かすい分解ぶんかい駆動くどうがたトランスポーター[編集へんしゅう]

ポーター (たん輸送ゆそうたいきょう輸送ゆそうたい対向たいこう輸送ゆそうたい)[編集へんしゅう]

  • ミトコンドリアキャリアタンパク質たんぱくしつ
  • 主要しゅようファシリテーター・スーパーファミリー (グリセロール-3-リンさんトランスポーター、ラクトースパーミアーゼ、ざい輸送ゆそうたいEmrD)
  • 抵抗ていこうせい結節けっせつ-細胞さいぼう分裂ぶんれつ (英語えいごばん (ざい排出はいしゅつトランスポーターAcrB、ざいたいせい参照さんしょう)
  • ジカルボキシレート/アミノ酸あみのさん: カチオンども輸送ゆそうたい (プロトングルタミン酸ぐるたみんさんども輸送ゆそうたい)
  • 一価いっかカチオン/プロトン対向たいこう輸送ゆそうたい (ナトリウム/プロトン対向たいこう輸送ゆそうたい1 NhaA)
  • 神経しんけい伝達でんたつ物質ぶっしつナトリウムども輸送ゆそうたい
  • アンモニア輸送ゆそうたい
  • 薬物やくぶつ/代謝たいしゃぶつ輸送ゆそうたい (小型こがたざいたいせいトランスポーターEmrE - 構造こうぞうあやまって格納かくのうされている)

イオンチャネルをふくαあるふぁ-ヘリカルチャネル[編集へんしゅう]

酵素こうそ[編集へんしゅう]

αあるふぁヘリックスまく貫通かんつうがたアンカーをタンパク質たんぱくしつ[編集へんしゅう]

単一たんいつのポリペプチドくさりからなるβべーたバレル[編集へんしゅう]

ちゅう: nSは、それぞれβべーたストランドすうβべーたバレルの「せんだんすう[19]である。

複数ふくすうのポリペプチドくさりからなるβべーたバレル[編集へんしゅう]

参照さんしょう項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Manor, Joshua; Feldblum, Esther S.; Arkin, Isaiah T. (2012). “Environment Polarity in Proteins Mapped Noninvasively by FTIR Spectroscopy”. The Journal of Physical Chemistry Letters 3 (7): 939–944. doi:10.1021/jz300150v. PMC 3341589. PMID 22563521. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3341589/. 
  2. ^ Steven R. Goodman (2008). Medical cell biology. Academic Press. pp. 37–. ISBN 978-0-12-370458-0. https://books.google.com/books?id=WO6EVUgWw7AC&pg=PA37 2010ねん11月24にち閲覧えつらん 
  3. ^ Jin Xiong (2006). Essential bioinformatics. Cambridge University Press. pp. 208–. ISBN 978-0-521-84098-9. https://books.google.com/books?id=AFsu7_goA8kC&pg=PA208 2010ねん11月13にち閲覧えつらん 
  4. ^ alpha-helical proteins in outer membranes include Stannin and certain lipoproteins, and others
  5. ^ “Mapping the human membrane proteome: a majority of the human membrane proteins can be classified according to function and evolutionary origin”. BMC Biol. 7: 50. (2009). doi:10.1186/1741-7007-7-50. PMC 2739160. PMID 19678920. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2739160/. 
  6. ^ Nicholson, L. K.; Cross, T. A. (1989). “Gramicidin cation channel: an experimental determination of the right-handed helix sense and verification of .beta.-type hydrogen bonding” (英語えいご). Biochemistry 28 (24): 9379–9385. doi:10.1021/bi00450a019. PMID 2482072. 
  7. ^ Kubyshkin, Vladimir; Grage, Stephan L.; Ulrich, Anne S.; Budisa, Nediljko (2019). “Bilayer thickness determines the alignment of model polyproline helices in lipid membranes” (英語えいご). Physical Chemistry Chemical Physics 21 (40): 22396–22408. Bibcode2019PCCP...2122396K. doi:10.1039/c9cp02996f. PMID 31577299. 
  8. ^ Harvey Lodish etc.; Molecular Cell Biology, Sixth edition, p.546
  9. ^ Goder, Veit; Spiess, Martin (31 August 2001). “Topogenesis of membrane proteins: determinants and dynamics”. FEBS Letters 504 (3): 87–93. doi:10.1016/S0014-5793(01)02712-0. PMID 11532438. 
  10. ^ Cross, Timothy A.; Sharma, Mukesh; Yi, Myunggi; Zhou, Huan-Xiang (2011). “Influence of Solubilizing Environments on Membrane Protein Structures”. Trends in Biochemical Sciences 36 (2): 117–125. doi:10.1016/j.tibs.2010.07.005. PMC 3161620. PMID 20724162. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3161620/. 
  11. ^ White, Stephen. "General Principle of Membrane Protein Folding and Stability". Stephen White Laboratory Homepage. 10 Nov. 2009. web.[よう検証けんしょう]
  12. ^ Carpenter, Elisabeth P; Beis, Konstantinos; Cameron, Alexander D; Iwata, So (October 2008). “Overcoming the challenges of membrane protein crystallography”. Current Opinion in Structural Biology 18 (5): 581–586. doi:10.1016/j.sbi.2008.07.001. PMC 2580798. PMID 18674618. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2580798/. 
  13. ^ Membrane Proteins of known 3D Structure
  14. ^ Elofsson, Arne; Heijne, Gunnar von (7 June 2007). “Membrane Protein Structure: Prediction versus Reality”. Annual Review of Biochemistry 76 (1): 125–140. doi:10.1146/annurev.biochem.76.052705.163539. PMID 17579561. 
  15. ^ Chen, Chien Peter; Rost, Burkhard (2002). “State-of-the-art in membrane protein prediction”. Applied Bioinformatics 1 (1): 21–35. PMID 15130854. 
  16. ^ Hopf, Thomas A.; Colwell, Lucy J.; Sheridan, Robert; Rost, Burkhard; Sander, Chris; Marks, Debora S. (June 2012). “Three-Dimensional Structures of Membrane Proteins from Genomic Sequencing”. Cell 149 (7): 1607–1621. doi:10.1016/j.cell.2012.04.012. PMC 3641781. PMID 22579045. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3641781/. 
  17. ^ Michalik, Marcin; Orwick-Rydmark, Marcella; Habeck, Michael; Alva, Vikram; Arnold, Thomas; Linke, Dirk; Permyakov, Eugene A. (3 August 2017). “An evolutionarily conserved glycine-tyrosine motif forms a folding core in outer membrane proteins”. PLOS ONE 12 (8): e0182016. Bibcode2017PLoSO..1282016M. doi:10.1371/journal.pone.0182016. PMC 5542473. PMID 28771529. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5542473/. 
  18. ^ “Structural adaptations in a membrane enzyme that terminates endocannabinoid signaling”. Science 298 (5599): 1793–6. (November 2002). Bibcode2002Sci...298.1793B. doi:10.1126/science.1076535. PMID 12459591. https://semanticscholar.org/paper/36231e3dac990f2a6e004c93eeafb1fc9cebdd0e. 
  19. ^ “Principles determining the structure of beta-sheet barrels in proteins. I. A theoretical analysis”. J. Mol. Biol. 236 (5): 1369–81. (March 1994). doi:10.1016/0022-2836(94)90064-7. PMID 8126726.