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積乱雲せきらんうん

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雷雲らいうんから転送てんそう
積乱雲せきらんうん
積乱雲
積乱雲せきらんうん
略記りゃっきごう Cb
雲形くもがた記号きごう CL3またはCL9
るい 積乱雲せきらんうん
高度こうど 地上ちじょう付近ふきん - やく16,000 m
階級かいきゅう 下層かそうくも
特徴とくちょう 非常ひじょうおおきい、うえかって成長せいちょうする
降水こうすい有無うむ あり(はげしいあめゆきかみなりともなうことがおおい)
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積乱雲せきらんうん(せきらんうん、英語えいご: cumulonimbus cloud)とは、つよ上昇じょうしょう気流きりゅう影響えいきょう鉛直えんちょく方向ほうこう発達はったつした巨大きょだいくもで、くもそこからくもいただきまでのたかさはすうせんメートル(m)、ときに1まん mをえることもある[1][2][3][4]。また、雷雲らいうん(らいうん、かみなりぐも)、入道雲にゅうどうぐも(にゅうどうぐも)、かなとこぐも鉄床雲かなとこぐも)などの俗称ぞくしょうがある[3][5]

名称めいしょう

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飛行機ひこうきから積乱雲せきらんうん
なつ晴天せいてんのかなとこぐも
くもそこくろ積乱雲せきらんうんちぎれぐもアーチくも降水こうすいくも

国際こくさいくもちょうにおける10種類しゅるい基本きほん雲形くもがたの1つにかぞえられる。ラテン語らてんご学術がくじゅつめいは「cumulus」(積雲せきうん)と「nimbus」(雨雲あまぐも乱雲らんうん)をわせた「Cumulonimbus」(キュムロニンバス)で、略号りゃくごうCb [6][7]

特徴とくちょう

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概観がいかん

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積乱雲せきらんうん濃密のうみつみずしずくこおりあきらからなるくもつぶ構成こうせいされている。たいていくも輪郭りんかくがはっきりとしていて、太陽たいようらされた部分ぶぶんしろかがやまぶしいがかげ部分ぶぶんくらく、上部じょうぶ濃密のうみつ巻雲けんうんのように輪郭りんかくがぼやけた部分ぶぶんをもち、下部かぶくらくろっぽい[2][5]積乱雲せきらんうんそらのほとんどをおおうと、にちちゅうでもかなりくらくなることがある。

おおくの場合ばあい、もこもことふくらんでいたくもいただき一定いっていたかさで天井てんじょうにぶつかったように水平すいへいひろがるかなとこぐもとなる。くもいただき付近ふきんにベールのような頭巾ずきんくもベールくもがくっついていることもある[5][2]

くもそこ水平すいへいだがでこぼことしており、くもそこにはときどきくずれたかたちちぎれぐもやロールじょうアーチくもがみられる[2]

積乱雲せきらんうんくもそこはおおむね(緯度いどかかわらず)地表ちひょうから高度こうど2,000 mの範囲はんいないにあり、おおくは(ちゅう緯度いどで)600 - 1500 m程度ていどくもいただきはしばしば(ちゅう緯度いどで)10キロメートル(km)をえる。くもそこからくもいただきまでのたかさは(ちゅう緯度いどで)ふつう3,000 m以上いじょうあり、まれに15,000 mにもたっする[2][8]

積乱雲せきらんうん周囲しゅうい大気たいき不安定ふあんてい背景はいけいにして発達はったつした対流たいりゅうにより垂直すいちょく成長せいちょうする。かなとこぐものようにくもいただき水平すいへいひろがるのは、けん界面かいめん対流圏たいりゅうけん界面かいめん)のたかさまでたっするとそのうえ成層圏せいそうけんつよ安定あんてい成層せいそうにあり、それよりうえ発達はったつできなくなるためである[9]

個々ここ積乱雲せきらんうんやその対流たいりゅう水平すいへい方向ほうこうおおきさは5 kmから15 km程度ていどで、持続じぞく時間じかんは30ふんから1あいだ程度ていど。なお、スーパーセルとばれる巨大きょだいなものは単体たんたいでも100 kmにたっする場合ばあいがある。また、複数ふくすう積乱雲せきらんうんがまとまって活動かつどうするマルチセルは20 kmから100 km程度ていど、1あいだから3あいだ程度ていどになり、せんじょう降水こうすいたい形成けいせいするような対流たいりゅう活動かつどうは50 - 200 kmにおよぶ。これらは大気たいき運動うんどう規模きぼなかではメソスケール分類ぶんるいされる[10][11][12]

積乱雲せきらんうん極地きょくちでの発生はっせいまれだが、熱帯ねったい温帯おんたいではよくみられ、対流たいりゅう活発かっぱつ熱帯ねったい収束しゅうそくたい降雨こううおも積乱雲せきらんうんによりもたらされる[13][14]

降水こうすいかみなり突風とっぷう・雹

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おおくの積乱雲せきらんうんつよあめまたはゆきかみなりともない、強度きょうど変化へんかおおきい驟雨しゅううせい降水こうすいとなる。しばしば時間じかん雨量うりょうすうじゅうミリとなるようなはげしいあめる。またときどき突風とっぷうしょうじる。乱層雲らんそううんによる一様いちようあめとは対照たいしょうてき[3][2][15]

かみなり・雹・突風とっぷうなどのsevere weather(荒天こうてん)は、しょうじる範囲はんい局地きょくちてきでランダムせいがあるが、直撃ちょくげきしたときには深刻しんこく被害ひがいとなる可能かのうせいをはらんでいる[16]

落雷らくらいくもしたや、周辺しゅうへんにもおよぶ。雷鳴らいめいこえる範囲はんいやく10 kmだが、落雷らくらい現象げんしょう水平すいへい方向ほうこうに10 km程度ていどひろがりをもって発生はっせいするため、原則げんそくとして雷鳴らいめいこえはじめたらその場所ばしょにも落雷らくらいおそれがあり、安全あんぜん確保かくほする必要ひつようがある。危険きけん場所ばしょ姿勢しせいえただけで雷撃らいげき軽減けいげんすることはできないので、だい1に、鉄筋てっきんコンクリートづくり建物たてもの自動車じどうしゃなかへの退避たいひ目指めざす。それができない場合ばあいは、4 - 20 mの電柱でんちゅう電線でんせん鉄塔てっとうの「保護ほご範囲はんいない、つまり見上みあげた角度かくどが45°以上いじょうかつその物体ぶったい足元あしもとからはかず mはなれたところで姿勢しせいひくくすることが次善じぜんさくとなる。なお、樹木じゅもくひろがる枝葉えだはからのがわげきかみなりのおそれがあるためちかづかないほうがよい[17][18][19]

孤立こりつした積乱雲せきらんうんあめすうじゅうふん程度ていどしかつづかないが、かたつよいときに浸水しんすいなどの被害ひがいしょうじることがある。

積乱雲せきらんうんともな降雨こうう数時間すうじかん以上いじょうつづいて大雨おおあめ集中しゅうちゅう豪雨ごううとなることもあるが、その原因げんいんには積乱雲せきらんうん組織そしき後述こうじゅつ)、収束しゅうそくたい維持いじあたたかく湿しめった空気くうきだん湿しめりゅう)の下層かそうへの流入りゅうにゅう地形ちけいせい上昇じょうしょうなどが作用さようしている[20][21][22]

積乱雲せきらんうんにみられる突風とっぷうにはダウンバースト竜巻たつまきなどがある[23]

積雲せきうんとのちが

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積乱雲せきらんうんは、雄大ゆうだいくも雄大ゆうだい積雲せきうん)がさらに発達はったつしたものである[3][13]雄大ゆうだいくもから積乱雲せきらんうんへの変化へんかこおりあきら形成けいせいかぎとなっている。つるんとしていたくもいただき輪郭りんかくがぼやけたり毛羽立けばだったりする変化へんかがまさにこおりあきら存在そんざいしめしている[13]。なお、くもいただき輪郭りんかくがぼやけたものをくも毛羽立けばだちがあるものを多毛たもうくもぶ。

かなとこじょうになっていない積乱雲せきらんうん雄大ゆうだいくもとを外観がいかん区別くべつすることはむずかしい場合ばあいがあり、積雲せきうんにはないかみなりや雹をともなうかどうかが判断はんだん基準きじゅんとなる[24][25]

降雨こうう観測かんそくする気象きしょうレーダーでは、μみゅーmオーダーのくもつぶうつらず、積乱雲せきらんうん雷雲らいうん)では個々ここ活動かつどうして盛衰せいすいするエコーセルがれるようにうつる。典型てんけいてきには発生はっせいからおよそ10ふん上空じょうくうよわいエコーがはじめてとらえられ、それが上下じょうげ拡大かくだいしてつよまり、上空じょうくうつよいエコーができて15ふんほどすると地上ちじょう降雨こうう開始かいしし、次第しだいつよまって、やがて減衰げんすいする経過けいかをとる。統計とうけいてきには、エコーいただき(エコーのさい上部じょうぶ)が−20℃以下いかそうまで発達はったつするとかみなり放電ほうでんともなった雷雲らいうんになる[26]

発生はっせい原因げんいん

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気温きおん断面だんめんよこじく:気温きおん, たてじく:高度こうど, 太線ふとせん:大気たいき気温きおん状態じょうたい曲線きょくせん)。

積乱雲せきらんうんやそのぜん段階だんかい積雲せきうんはふつう、大気たいき不安定ふあんてい状態じょうたいのもとで鉛直えんちょく方向ほうこうおおきく発達はったつする。典型てんけいてきには、地表ちひょう付近ふきんあたたまるなつれのや、上空じょうくう寒気さむけ流入りゅうにゅうしたときによく発達はったつする[27][28]

たとえばふうやまえたり地表ちひょう加熱かねつ空気くうき膨張ぼうちょうしたりして、空気くうきげられる。げられた空気くうき気圧きあつがり気温きおんがる。単純たんじゅんのため周囲しゅういざりわない断熱だんねつ過程かていとしてかんがえるが、このとき、湿度しつどが100 %にたっしていないうちは空気くうきかたまり温度おんどは1 kmにつき9.8 ℃がる(乾燥かんそう断熱だんねつげんりつ)。やされ湿度しつど100 %にたっし(飽和ほうわし)なおもげると、飽和ほうわした空気くうきかたまり温度おんどは1 kmにつきやく5 ℃がる(湿潤しつじゅん断熱だんねつげんりつ)。まわりの大気たいきおおまかな平均へいきんで1 kmにつきやく6 ℃がる環境かんきょう気温きおんげんりつ)にあって、非常ひじょう乾燥かんそうした空気くうきならつづければまわりよりつめたくなって上昇じょうしょうおさえられるが、湿しめった空気くうきなら途中とちゅう凝結ぎょうけつしてよりなが距離きょりをまわりよりあたたかく浮力ふりょくのはたらく状態じょうたい上昇じょうしょうできる。大気たいきはたいていこの状態じょうたい条件じょうけんづけ不安定ふあんてい)にある。地表ちひょうあたたまったり上空じょうくうえたりすれば大気たいき気温きおんげんりつ空気くうきかたまりをよりなが上昇じょうしょうさせるほうにはたらく[29][30]

また、あつみのある空気くうきそうげられたとしてかんがえると、高度こうどたかくなるほど湿度しつどがる(厳密げんみつには相当そうとうぬるくらい減少げんしょうする)空気くうきそうは、うえ部分ぶぶん飽和ほうわせずはやえていくが、した部分ぶぶんげている途中とちゅう飽和ほうわしゆっくりとえていく。そのためげるほど温度おんど不安定ふあんてい増大ぞうだいする状態じょうたい対流たいりゅう不安定ふあんてい)となる。あたたかく湿しめった空気くうき流入りゅうにゅうすると対流たいりゅう不安定ふあんていおおきくなり積乱雲せきらんうん発達はったつしやすくなる。対流たいりゅう不安定ふあんてい空気くうきそうげる気流きりゅう擾乱じょうらんがあれば不安定ふあんていだがなければ安定あんていなのでポテンシャル不安定ふあんてい日射にっしゃ加熱かねつによりしょうじやすいのでねつてき不安定ふあんていともいう[31][32]

積乱雲せきらんうん発生はっせいしやすさを直接的ちょくせつてき説明せつめいするのは潜在せんざい不安定ふあんてい。ある時点じてん気温きおんをプロットした断面だんめんもちいた説明せつめいをすると、地表ちひょう空気くうきかたまりは(A)から乾燥かんそう断熱だんねつせん沿って(B)の凝結ぎょうけつ高度こうど(LCL)にたっし、湿潤しつじゅん断熱だんねつせん沿って(C)の自由じゆう対流たいりゅう高度こうど(LFC)を経由けいゆし(E)の平衡へいこう高度こうど(EL)へいたる。擾乱じょうらんゆたか上昇じょうしょうによって空気くうき自由じゆう対流たいりゅう高度こうどまでげると、それ以降いこう空気くうきそのものの浮力ふりょくによって平衡へいこう高度こうどまで上昇じょうしょうつづける。凝結ぎょうけつ高度こうどはほぼくもそこ高度こうど平衡へいこう高度こうどはほぼくもいただき高度こうど相当そうとうする。ちゅう対流たいりゅう抑制よくせい(CIN)はその面積めんせき対流たいりゅうおさえるちからおおきさをしめし、対流たいりゅう有効ゆうこう位置いちエネルギー(CAPE)はその面積めんせき対流たいりゅううながちからおおきさをしめ[31][32][33]

自由じゆう対流たいりゅう高度こうど(LFC)がひくいほどCINはちいさく、積乱雲せきらんうん対流たいりゅう)の"発生はっせいしやすさ"の指標しひょうとしては500m高度こうどから自由じゆう対流たいりゅう高度こうどまでの距離きょり (dLFC)がよくもちいられる[34][35]不安定ふあんていおおきさの目安めやすにはCAPEやショワルター安定あんてい指数しすう (SSI)などがもちいられ[34][36]かみなり発生はっせいしやすさや強度きょうど目安めやすにはSSI、平衡へいこう高度こうどなどがもちいられる[37][38]。ダウンバーストや竜巻たつまき発生はっせいしやすさにもいくつかの指標しひょうがある[36]

積乱雲せきらんうん一生いっしょう

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積乱雲せきらんうん発達はったつ説明せつめい ひだりから成長せいちょう成熟せいじゅく消滅しょうめつ

積乱雲せきらんうんには寿命じゅみょうがあり、ひとつの積乱雲せきらんうんはせいぜい30ふんから1あいだ程度ていどしかつづかない。発達はったつしたくもしょうじる雨粒あまつぶなどの降水こうすい粒子りゅうし下降かこうりゅうしょうじるためである。組織そしきしない単一たんいつセルの積乱雲せきらんうんがこのような経過けいかをたどり、自身じしんした下降かこうりゅうのためえる"自己じこ破滅はめつがた"としょうされることもある[39][40]

成長せいちょう積雲せきうん

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積雲せきうんから成長せいちょうする段階だんかいで、上昇じょうしょうりゅうによって上方かみがたくも発達はったつしていく。上昇じょうしょうりゅうはふつうの積乱雲せきらんうんで10メートル毎秒まいびょう(m/s)程度ていどつよいものは30 - 40 m/sにたっするほどで、観察かんさつしているとかるくらいのスピードですものもある。くもなかはまだ上昇じょうしょうりゅうのみ。水滴すいてきや、0 ℃以下いかそうでは一部いちぶこおりあきらふくくもつぶしょうおおきくなっていく。雨粒あまつぶおおきさにたっするものもあるがわずかで上昇じょうしょうりゅうかんでいる[41][42][43][40]

成熟せいじゅく

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かなとこじょう多毛たもう積乱雲せきらんうん(Cumulonimbus capillatus incus)の全景ぜんけい
かみなり降水こうすいともなった積乱雲せきらんうん

成熟せいじゅく下降かこうりゅうしょうじて上昇じょうしょうりゅう共存きょうぞんする段階だんかい。たくさんのくもつぶ雨粒あまつぶ雪片せっぺんのサイズに成長せいちょうし、上昇じょうしょうりゅうよりも自重じちょうによる落下らっか速度そくどのほうがおおきくなって、落下らっかてんじるものがてくる。たくさんの粒子りゅうし落下らっかすると、空気くうきげる効果こうか(ローディング, loading)により、下降かこうりゅうしょうじはじめる。ローディングは、雨粒あまつぶ雪片せっぺん融解ゆうかい蒸発じょうはつともな周囲しゅうい空気くうきから蒸発じょうはつねつうばやすことも原因げんいんになっている[44][45][46][47]

平行へいこうして、発達はったつしたくもでは上部じょうぶからこおりあきら形成けいせいはじまり、それが雪片せっぺんこおり粒子りゅうしへと成長せいちょうしていく。0 ℃以下いかそうくもつぶおも冷却れいきゃく水滴すいてき構成こうせいされるが、比較的ひかくてきおおきな雪片せっぺんこおり粒子りゅうし落下らっかしながらぶつかった冷却れいきゃく水滴すいてきをその表面ひょうめん付着ふちゃく凍結とうけつさせながらおおきく成長せいちょうし(くもつぶ捕捉ほそく成長せいちょう、ライミング)、となる。この過程かていとくおおきくなったものや、さら落下らっか過程かてい一時いちじてきに0 ℃以上いじょうそうはいって霰の表面ひょうめんけたのちつよ上昇じょうしょうりゅうによりふたたび0 ℃以下いかそうはいって凍結とうけつ、さらに捕捉ほそく成長せいちょうすることをなんかえして積層せきそう構造こうぞうになった氷塊ひょうかいが、となる。なおあたたかいときには、0 ℃以上いじょうそう雪片せっぺん一部いちぶの霰は融解ゆうかいあめとなる[48][49]

のこった上昇じょうしょうりゅうはさらにくも上部じょうぶ発達はったつさせる。ときにけん界面かいめんたっし、上部じょうぶ水平すいへいひろがってかなとこぐも形成けいせいすることがある[50]

一方いっぽう下降かこうりゅうとともに大量たいりょうあめまたはゆき地上ちじょう落下らっかし、降水こうすいつよまる[51][45][52][53]

積乱雲せきらんうんしょうじた下降かこうりゅうはしばしばくもそこした蓄積ちくせきして冷気れいきプールを形成けいせい周囲しゅういよりやや気圧きあつたかくなるメソスケールのこうあつたい雷雨らいうせい高気圧こうきあつ、メソハイ)が解析かいせきされる[54][55]。なお、くもそこ付近ふきん下降かこう気流きりゅうによって乳房ちぶさくもともなうこともある。

おおくの積乱雲せきらんうんにはかみなりがみられるが、くもないでの降水こうすい粒子りゅうし落下らっかとくに霰の作用さようくもない帯電たいでんかかわっている。霰とこおりあきらとの接触せっしょく、−10 ℃以下いかでは霰はまけこおりあきらせい、−10 ℃以上いじょうでは霰はせいこおりあきらまけにそれぞれ帯電たいでんする。こおりあきら上昇じょうしょう温度おんど比較的ひかくてきたかい霰は成長せいちょうして落下らっかするため、くもなかまさ帯電たいでんする部分ぶぶんまけ帯電たいでんする部分ぶぶんしょうじる。かみなりは、こうしたつよ帯電たいでん解消かいしょうしようとしてしょうじ、くも内部ないぶくもない放電ほうでん)、くも周囲しゅうい大気たいきくも放電ほうでん)、くも地表ちひょう対地たいち放電ほうでん落雷らくらい)それぞれでしょうじる。かみなり放電ほうでんはその経路けいろつよ発光はっこう電光でんこう)と轟音ごうおん雷鳴らいめい)をともなう。かみなり放電ほうでん経路けいろ瞬時しゅんじ高温こうおん加熱かねつされ、しょうじた衝撃波しょうげきは雷鳴らいめいとしてこえる[56][57][58]

減衰げんすい

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アーチくもともなったガストフロント、メキシコ ユカタン半島はんとうにて
2000ねん台風たいふう7ごうのもととなった積乱雲せきらんうんれつマーシャル諸島しょとう近海きんかい

減衰げんすい上昇じょうしょうりゅうえていき下降かこうりゅうつよまってくもえていく段階だんかい下降かこうりゅう蓄積ちくせきした冷気れいき地上ちじょうたっすると水平すいへいひろがり周囲しゅういながす(冷気れいき外出がいしゅつりゅう)。冷気れいき外出がいしゅつりゅうは、まわりの比較的ひかくてきあたたかい空気くうき衝突しょうとつして寒冷前線かんれいぜんせん構造こうぞう衝突しょうとつめん形成けいせいし、冷気れいき暖気だんきしのけるように移動いどうする。このちいさな前線ぜんせんガストフロントび、付近ふきんでは突風とっぷうくこともある。 [59][60][61]

つよ下降かこうりゅうはときに突風とっぷう災害さいがいしょうじるダウンバーストとなることがある。不安定ふあんていたかいときにしょうじやすい[59][46][62]

くも下部かぶ気流きりゅううずしょうじ、まれにそのなかから積乱雲せきらんうんへとつながるはげしいうず漏斗ろうとくもともな竜巻たつまきへと発達はったつするものもある。竜巻たつまきメソサイクロンのあるスーパーセルで発生はっせいするれいや、局地きょくちてき前線ぜんせん付近ふきん発生はっせいするれいおお[63][64][65][66]

上昇じょうしょうりゅう下降かこうりゅうのみになると、あめ次第しだいよわまり、のこったくも蒸発じょうはつしてえていく[67][45][68]

スーパーセル上昇じょうしょうりゅう下降かこうりゅう領域りょういき分離ぶんりしたもので、積乱雲せきらんうん寿命じゅみょうながくなる。水平すいへい規模きぼすうばいあり、くも全体ぜんたいがゆっくりと回転かいてんしている(メソサイクロン)。また、おおきくひろがるかなとこ部分ぶぶんち、上昇じょうしょうりゅうのてっぺんにはオーバーシュートとばれるくも隆起りゅうき部分ぶぶんしょうじる[69][70][71][47]

積乱雲せきらんうん組織そしき

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積乱雲せきらんうん対流たいりゅう細胞さいぼうたとえて降水こうすいセル(precipitation cell)とぶ。個々ここ降水こうすいセルが独立どくりつ活動かつどうして積乱雲せきらんうん一生いっしょうえるものはシングルセル気団きだんせい雷雨らいうぶ。一方いっぽうで、ひとつの積乱雲せきらんうんあらたにつぎ積乱雲せきらんうん発生はっせい関与かんよし、複数ふくすうのセルが関係かんけいしあうものをマルチセル、マルチセルがた雷雨らいう巨大きょだい雷雨らいう[72][73]

積乱雲せきらんうん下降かこうりゅう地表ちひょう流出りゅうしゅつしたガストフロントを起点きてんとして上昇じょうしょうりゅうがあり、大気たいき不安定ふあんていならば対流たいりゅうしょうじる。これによりあらたな積乱雲せきらんうん発生はっせいする。このような機構きこう積乱雲せきらんうんの"自己じこ増殖ぞうしょく"、"世代せだい交代こうたい"、降水こうすいセルの"組織そしき"ともぶ。組織そしきした積乱雲せきらんうんは1つのおおきなくもかたまりのようにえる。マルチセルはふう鉛直えんちょくシア風向ふうこう風速ふうそく高度こうど)がおおきいときしょうじやすく、地形ちけい影響えいきょうしょうじることもある。マルチセルは降雨こうう継続けいぞく時間じかんながくすることがある。おおきくけて、スコールラインばれる比較的ひかくてきはや移動いどうするものと、降水こうすいバンド(せんじょう降水こうすいたいふくむ)とばれるゆっくり移動いどうするものとがある[74][21][75]

なお、熱帯ねったいてい気圧きあつ台風たいふう)は熱帯ねったい海洋かいよううえ積乱雲せきらんうんぐん発達はったつ長時間ちょうじかん維持いじされたもの。くもしょうじるとき放出ほうしゅつされる潜熱せんねつ原動力げんどうりょくとして、すうひゃく km規模きぼてい気圧きあつせい循環じゅんかんしょうじて強化きょうかされている[76]

航空機こうくうき積乱雲せきらんうん

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くもいただき対流圏たいりゅうけん界面かいめん付近ふきんたっする積乱雲せきらんうんは、たびたび航空機こうくうき航路こうろじょう障害しょうがいぶつとなる。航空機こうくうき操縦そうじゅうにおいて、巡航じゅんこう高度こうどよりもたか巨大きょだい積乱雲せきらんうん針路しんろ存在そんざいし、かつ、それが迂回うかいすればくもなかはいらずにみそうな場合ばあい、パイロットは安全あんぜんのために、自動じどう操縦そうじゅう解除かいじょしてでも積乱雲せきらんうん迂回うかいすることがある[77]くもないはいった場合ばあいくも下部かぶ中部ちゅうぶ非常ひじょうくら視界しかいはほぼゼロ、上部じょうぶあかるい場合ばあいもあるが視程してい極端きょくたん低下ていかする。冷却れいきゃくくもつぶにより機体きたいへの急速きゅうそくちゃくごおりしょうじる可能かのうせいもある[2]

くもちゅうなまり直流ちょくりゅう上下じょうげ気流きりゅう)は15 m/sをえるほどつよまることがある[2]乱気流らんきりゅうかみなり直撃ちょくげきも、航空機こうくうき問題もんだいこす可能かのうせいがある[78]くも周囲しゅういでは放電ほうでん現象げんしょうセントエルモの)がしょうじることがあり、気温きおん0 ℃から−2 ℃のときもっともよくみられる[2]

さまざまな積乱雲せきらんうん

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派生はせいする雲形くもがた

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国際こくさいくもちょう2017年版ねんばん解説かいせつによると、積乱雲せきらんうんあらわれることがあるしゅ変種へんしゅふく変種へんしゅ以下いかとおり。変種へんしゅはない[79][80]

文化ぶんか

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日本にっぽんではなつによく発生はっせいすることからなつ情景じょうけいとされ、「積乱雲せきらんうん」「入道雲にゅうどうぐも」「夕立ゆうだちくも」は俳句はいくにおいてなつ季語きごになっている[81][82][83]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 日本語にほんごやく確定かくていかべくもなどのあんがある。
  2. ^ 日本語にほんごやく確定かくてい尻尾しっぽくもなどのあんがある。
  3. ^ 日本語にほんごやく確定かくてい流入りゅうにゅうたいくもりゅうにゅうたいうんなどのあんがある。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 荒木あらき健太郎けんたろう『のなかではなにこっているのか』(だい2はん)ベレ出版しゅっぱん、2014ねんISBN 978-4-86064-397-3 
  • いわけやき秀明ひであき図解ずかい入門にゅうもん 最新さいしん 気象きしょうがくのキホンがよ~くわかるほん秀和しゅうわシステム、2012ねんISBN 978-4-7980-3511-6 
  • 日本にっぽん気象きしょう予報よほうかい へん気象きしょう予報よほうハンドブック』ム社むしゃ、2008ねん11月。ISBN 978-4-274-20635-1 
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  • 田中たなか達也たつや、『くもそら』〈ヤマケイポケットガイド 25〉、やま溪谷社けいこくしゃ、2001ねんISBN 978-4-635-06235-0
  • 気象きしょう観測かんそく手引てび』、気象庁きしょうちょう、1998ねん平成へいせい10ねん)9がつ発行はっこう・2007ねん平成へいせい19ねん)12月改訂かいてい
  • 加藤かとう輝之てるゆき図解ずかいせつ 中小ちゅうしょう規模きぼ気象きしょうがく気象庁きしょうちょう、2017ねん 
  • 『シビア現象げんしょう監視かんし予測よそくについて』、気象庁きしょうちょう、「予報よほう技術ぎじゅつかんする資料集しりょうしゅう」、2021ねん3がつ作成さくせい
  • "International Cloud Atlas"(国際こくさいくもちょう), WMO(世界せかい気象きしょう機関きかん), 2017

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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