雷雨
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雷雨 の要因 [編集 ]
気団 性 雷雨 [編集 ]
なお、
巨大 雷雨 [編集 ]
熱帯 と中 緯度 、海洋 と大陸 の雷雨 [編集 ]
雷雨 の指数 [編集 ]
- 500m
高度 から自由 対流 高度 までの距離 (dLFC) 対流 が自己 成長 できるようになるまでの持 ち上 げ高 さで、山地 では1 km以下 、平野 部 では500 m以下 の短 さで対流 が発生 しやすい。地形 により前後 する[20][21]。平衡 高度 (EL, LNB)- ELの
有無 が"有 り"なら条件 付 不安定 を示 す。ELの高 さが積乱雲 (雲 頂 )の発達 高度 、強度 の目安 で、高 ければ高 いほどポテンシャルが大 きい。気温 減 率 から日本 付近 では概 ね3000 m未満 では積乱雲 が発達 しにくい。ELが-10 ℃高度 より低 ければ発 雷 は起 こらず、-10 ℃高度 より高 ければ発 雷 が起 こりうる。-20 ℃高度 より高 ければ活発 な発 雷 の目安 。季 節 により目安 が変動 する。一 例 として日本 の夏期 の-10 ℃高度 は6 - 7km[22][23]。 対流 有効 位置 エネルギー (CAPE)積乱雲 の上昇 において働 く浮力 で、不安定 度 の目安 。参考 として、0以下 で安定 、0から1000でやや不安定 、1000から2500で中 程度 の不安定 、2500から3500で非常 に不安定 、3500以上 度 極度 に不安定 [24][25]。- K
指数 - 850 hPaから500 hPaの
気温 減 率 + 850 hPa露点 温度 - 700 hPa湿 数 。雷雨 の可能 性 を示 す目安 。15以下 は雷雨 なし、15 - 20で20%、21 - 25で20 - 40%、26 - 30で40 - 60%、31 - 35で60 - 80%、36 - 40で80 - 90%、40以上 でほぼ100%[26][27]。 - ショワルター
安定 指数 (SSI) - 500 hPa
気温 から、850 hPaの空気 塊 を500 hPaまで持 ち上 げた時 の温度 を差 し引 いた値 。0以上 は安定 、0から-3はやや不安定 (雷雨 の可能 性 あり)、-3から-6は中 程度 の不安定 (激 しい雷雨 の可能 性 あり)、-6から-9は非常 に不安定 、-9以下 は極度 に不安定 [26][27]。 - リフティド
指数 (LI) - 500 hPa
気温 から、地上 から500 mまでの平均 の空気 塊 を500 hPaまで持 ち上 げた時 の温度 を差 し引 いた値 。安定 度 の目安 で、0以上 で安定 、0から-3でやや不安定 、-3から-6で中 程度 の不安定 、-6から-9で非常 に不安定 、-9未満 で極端 に不安定 [27]。 - トータルトータルズ
指数 (TTI) - 850 hPaから500 hPaの
気温 減 率 + (下層 湿潤 度 を示 す850 hPa露点 温度 - 500 hPa気温 )。雷雨 の密度 の目安 で、44以上 で孤立 した弱 い雷雨 の可能 性 、50以上 で散発 的 で激 しい雷雨 の可能 性 、60以上 で広域 で並 程度 の雷雨 や散発 的 で激 激 しい雷雨 の可能 性 など[27]。 相当 温 位 の高度 差 (Δ )相当 温 位 の地上 付近 の最大 値 と中層 の最小 値 の差 。積乱雲 中 の冷気 塊 の生 じやすさ、下降 流 の強 さの目安 。大 きな季 節 差 ・地域 差 がある[28][25]。- DCAP
上空 の飽和 空気 塊 が地上 まで下 りた時 のエネルギー。下降 流 の強 さの目安 で、値 が大 きいほどダウンバーストが発生 しやすい[27][25]。可 降水 量 (鉛直 積算 水蒸気 量 , PWV)、下層 水蒸気 フラックス水蒸気 量 を表 し、豪雨 の可能 性 の目安 となる[29][30]。- シビアウェザー
指数 (SWEAT) 激 しい雷雨 の目安 。地域 性 があり、アメリカの例 では300以上 で激 しい雷雨 の可能 性 、400以上 で竜巻 の可能 性 あり[27][25]。- ストームに
相対 的 なヘリシティー (SRH,SReH) - 150
以上 でスーパーセル発生 の恐 れあり。300以上 でF2以上 の強 い竜巻 発生 のおそれがある[31][25]。 - エネルギーヘリシティ (Energy Helicity Index, EHI)
- CAPEとSReHの
積 。1.0以上 ででスーパーセル発生 の恐 れあり、2.0以上 でスーパーセル発生 の可能 性 が高 い[27][25]。 渦 度 ・渦 位 不安定 度 を増大 させる上空 の寒気 の流入 を見 るには、約 500 hPa高度 の高層 天気 図 において高緯度 からの正 渦 度 移流 を確 かめる。ただし、500 hPa渦 度 では不明瞭 な場合 があり、夏期 は345 K・冬季 は320 Kの等温 位 面 渦 位 (PV)の方 が明瞭 に検出 できる[32]。
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
- ^ アメリカではdifferential advectionといい、
雷雨 の典型 的 なパターンとされている。
出典 [編集 ]
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参考 文献 [編集 ]
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