せんじょう降水こうすいたい

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雨雲あまぐもレーダー(Xバンド)がしめせんじょう降水こうすいたい。2017ねん7がつ18にち新潟にいがたけんれい
平成へいせい29ねん7がつ九州きゅうしゅう北部ほくぶ豪雨ごうう(2017ねん7がつ5にち)のれい福岡ふくおか大分おおいた付近ふきんに、はげしいあめ領域りょういきかりつづけた。

せんじょう降水こうすいたい(せんじょうこうすいたい)とは気象庁きしょうちょう天気てんき予報よほうとうもちいる予報よほう用語ようごで「次々つぎつぎ発生はっせいする発達はったつした雨雲あまぐも積乱雲せきらんうん)がれつをなし、組織そしきした積乱雲せきらんうんぐんによって、数時間すうじかんにわたってほぼおな場所ばしょ通過つうかまたは停滞ていたいすることでつくされる、せんじょうびるながさ50〜300 km程度ていどはば20〜50 km程度ていどつよ局地きょくちてき降水こうすいをともなうあめいき」である[1]積乱雲せきらんうんせんじょう次々つぎつぎ発生はっせいしてほぼおな場所ばしょ通過つうかもしくは停滞ていたいつづける自然しぜん現象げんしょうであり、結果けっかとして極端きょくたん集中しゅうちゅう豪雨ごううをもたらし、災害さいがいこす原因げんいんとなる。

日本にっぽんでこの用語ようご頻繁ひんぱんもちいられるようになったのは平成へいせい26ねん8がつ豪雨ごううによる広島ひろしま土砂どしゃ災害さいがい以降いこうとみられる[2]

概要がいよう[編集へんしゅう]

せんじょう降水こうすいたい実体じったい複数ふくすう積乱雲せきらんうん集合しゅうごうたいであり、メソ対流たいりゅうけい一種いっしゅとされる[2]。「せんじょう降水こうすいたい - 積乱雲せきらんうんぐん - 積乱雲せきらんうん」の階層かいそう構造こうぞうをもつ事例じれいもある[2]局地きょくちてき集中しゅうちゅう豪雨ごううなどの原因げんいんになっているとられる。

気象庁きしょうちょう気象きしょう研究所けんきゅうじょによるレーダー観測かんそく分析ぶんせきでは、1995ねんから2006ねん発生はっせいした台風たいふう以外いがい豪雨ごうう261けんのうち、やく6わり(168けん)はせんじょう降水こうすいたい起因きいんしていた。西日本にしにほん九州きゅうしゅうちゅう四国しこくおお発生はっせいするが、平成へいせい16ねん7がつ平成へいせい23ねん7がつ新潟にいがた福島ふくしま豪雨ごうう平成へいせい16ねん7がつ福井ふくい豪雨ごうう平成へいせい27ねん9がつ関東かんとう東北とうほく豪雨ごううのようにひがしちゅう日本にっぽんでも発生はっせいする。発生はっせいメカニズムは解明かいめいしきれていないものの、発生はっせいしやすい4条件じょうけんとして「くももととなるあたたかく湿しめった空気くうき流入りゅうにゅう湿舌しつぜつ)」「その空気くうきさんつめたい前線ぜんせんとぶつかるなどして上昇じょうしょう地形ちけい効果こうかふう収束しゅうそく)」「積乱雲せきらんうんみやすい不安定ふあんてい大気たいき状況じょうきょうひくSSI)」「積乱雲せきらんうんながしては一定いってい方向ほうこうふう」がげられている[3]

日本にっぽんでは、集中しゅうちゅう豪雨ごうう発生はっせいせんじょう降水こうすいいきがしばしばみられることが1990年代ねんだいから指摘してきされていた[2]気象きしょう研究所けんきゅうじょ津口つくちひろししげる加藤かとう輝之てるゆきは、1995ねんから2009ねんの4がつ - 11月の期間きかん対象たいしょうとして、日本にっぽんきた集中しゅうちゅう豪雨ごうう事例じれい客観きゃっかんてき抽出ちゅうしゅつし、降水こうすいいき形状けいじょうについての統計とうけい解析かいせきおこなった。その結果けっか台風たいふうによるものをのぞき、やく3ぶんの2の事例じれいせんじょう降水こうすいたい発生はっせいしていることがあきらかになった[2][4][5]近年きんねんでは以下いか豪雨ごうう発生はっせいしている。

せんじょう降水こうすいたいという用語ようごはじめて使用しよう定義ていぎしたのは、気象庁きしょうちょう気象きしょう研究所けんきゅうじょ加藤かとう輝之てるゆきらの著書ちょしょである「豪雨ごうう豪雪ごうせつ気象きしょうがく」という2007ねん出版しゅっぱんされた研究けんきゅうしゃけの教科書きょうかしょである[10]。それまでは、レインバンドという言葉ことばなかふくまれていた。くも形状けいじょうとしてはテーパリングクラウド(にんじんくも)ともばれる。

下層かそう中層ちゅうそう風向ふうこう風速ふうそくおな状況じょうきょうつづき、積乱雲せきらんうん下降かこうふうともな冷気れいきかたまりげるかたち風上かざかみ上昇じょうしょうりゅう発生はっせいし、あらたな積乱雲せきらんうん連鎖れんさてき発生はっせいする。長時間ちょうじかんおな発生はっせいポイントからくもつづけ、移動いどうしないことがおおくある。上層じょうそうつよふうによってちが方向ほうこうながされないかぎり(または気温きおん水蒸気すいじょうきとう条件じょうけん解消かいしょうされないかぎり)長時間ちょうじかんおなじところにあめつづけることになる。

積乱雲せきらんうん細胞さいぼう〔セル〕)の世代せだい交代こうたいかえしながら全体ぜんたいとしては維持いじされつづけるため、ねつ力学りきがくからの観点かんてんると散逸さんいつ構造こうぞう一種いっしゅであるともえる。

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

ちゅう緯度いどせんじょう降水こうすいたいについては内部ないぶ構造こうぞうにより、

  • バックビルディングがた
  • バックアンドサイドビルディングがた
  • スコールラインがた

分類ぶんるいされる。また、おな場所ばしょ停滞ていたいするものと停滞ていたいしないものがある。おおきさも様々さまざまである。

発生はっせいする条件じょうけん[編集へんしゅう]

せんじょう降水こうすいたい周辺しゅうへん気流きりゅう

せんじょう降水こうすいたい物理ぶつりシステム、発生はっせい維持いじ機構きこうについて完全かんぜんには把握はあくされていないが、いくつかの条件じょうけんかさなると危険きけんせんじょう降水こうすいたい発生はっせいすることがられている[11]

  1. 2つ以上いじょう方向ほうこうからのかぜが、下層かそう合流ごうりゅう(収束しゅうそく)し維持いじされること
  2. 850 hPa相当そうとうぬるくらい342 K以上いじょうであること。および、500 m高度こうどふうによる水蒸気すいじょうきながれるりょうである水蒸気すいじょうきフラックスりょう (FLWV)150 gm-2s-1であること(前線ぜんせんみなみはい湿舌しつぜつ
  3. 自由じゆう対流たいりゅう高度こうど (LFC)1000 m以下いかであること
  4. ストームに相対そうたいてきヘリシティ (SREH)200 m2/s2 以上いじょうであること
  5. 500 hPa上空じょうくう寒気さむけはいっており、下層かそう気温きおんたかくSSIがひくいこと。地上ちじょう気温きおんかたぶけがあること
  6. 前線ぜんせんかって、きたから乾燥かんそう大気たいき流入りゅうにゅうすること
  7. おな気圧きあつ配置はいち長時間ちょうじかん継続けいぞくし、環境かんきょうじょうわりにくいこと
  8. CAPEおおきいこと

以上いじょう発生はっせいしやすい条件じょうけんであるが、5と6は必須ひっすではない。あくまで停滞ていたいするせんじょう降水こうすいたい発生はっせいしやすいとされる条件じょうけんである。地形ちけい有無うむせんじょう降水こうすいたい発生はっせいたすける(強制きょうせい上昇じょうしょう要因よういんとなる。

発生はっせいする気圧きあつ配置はいち条件じょうけんとして、前線ぜんせん南側みなみがわ発生はっせいしやすいということがかっている。しかし前線ぜんせんくても、ふう合流ごうりゅうする場所ばしょちいさいせんじょう降水こうすいたい発生はっせいするれいもある。くわえて2つのてい気圧きあつ特定とくてい配置はいちをした場合ばあいも、中央ちゅうおうをつなぐように発生はっせいする。台風たいふう接近せっきんしたさい周辺しゅうへんのアウターバンドがせんじょう降水こうすいたいになってしまうれいもある。

2022ねん12月27にちひらかれた「せんじょう降水こうすいたい予測よそく精度せいど向上こうじょうワーキンググループ」での報告ほうこく[12]では、海面かいめん水温すいおん前線ぜんせんによって下層かそう大気たいき温度おんどにもおおきな変化へんかしょうじ、それにより大気たいき下層かそうふう収束しゅうそくつよまり、積乱雲せきらんうん発生はっせいおおきく影響えいきょうしている可能かのうせい指摘してきされた。

発生はっせいしやすい場所ばしょ時期じき[編集へんしゅう]

気象庁きしょうちょう気象きしょう研究所けんきゅうじょ過去かこせんじょう降水こうすいたい発生はっせい事例じれいをデータベース統計とうけい解析かいせきおこなっている。その結果けっか日本にっぽんにおいてはうみめんする都道府県とどうふけん海岸かいがんから水蒸気すいじょうき供給きょうきゅうされ、発生はっせいしやすいことがわかっている。とく九州きゅうしゅう東シナ海ひがししなかいフィリピンからのだん湿しめりゅうがダイレクトに流入りゅうにゅうするため発生はっせいしやすい。また下層かそう風向ふうこう上層じょうそう風向ふうこう一致いっちすればさらに発生はっせいしやすい。せんじょう降水こうすいたい海洋かいよう国家こっかであればどの場所ばしょでも発生はっせいする可能かのうせいはあるが、高気圧こうきあつえん位置いちしやすい日本にっぽん列島れっとう地理ちりてきにもせんじょう降水こうすいたい発生はっせいしやすいとえる。

前線ぜんせん南側みなみがわ流入りゅうにゅうする湿舌しつぜつ

時期じきとしてはだん湿しめりゅう高気圧こうきあつえんしゅうってはいみやすい雨季うき、7がつ上旬じょうじゅん統計とうけいじょうもっと発生はっせいしやすい。またなつ寒気さむけ流入りゅうにゅう地上ちじょう高温こうおんによって不安定ふあんていになりやすい。

観測かんそく予測よそく研究けんきゅう[編集へんしゅう]

日本にっぽんにおいては気象庁きしょうちょう2021ねん6月17にちより大雨おおあめによる災害さいがい発生はっせい危険きけん急激きゅうげきたかまり(警戒けいかいレベル4相当そうとう以上いじょう)、さらにせんじょう降水こうすいたいによる非常ひじょうはげしいあめおな場所ばしょつづいている状況じょうきょう顕著けんちょ大雨おおあめかんする情報じょうほう発表はっぴょうしている[13]防災ぼうさい科学かがく技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょ開発かいはつしたせんじょう降水こうすいたい自動じどう検知けんちシステム利用りようする。さらに2022ねん6月1にちより「九州きゅうしゅう北部ほくぶ」など広域こういき地域ちいき対象たいしょう半日はんにち程度ていどまえからの予測よそく情報じょうほう気象きしょう情報じょうほう)の提供ていきょう開始かいしした[14][15]

気象庁きしょうちょう今後こんご情報じょうほう改善かいぜんについてせんじょう降水こうすいたいによる大雨おおあめ可能かのうせいつたえる事前じぜん情報じょうほうとして2024ねんには都道府県とどうふけん単位たんいで、2029ねんには危険きけん分布ぶんぷ形式けいしき市町村しちょうそん単位たんいでの危険きけん把握はあくできるよういずれも半日はんにちまえからの予測よそく情報じょうほう提供ていきょう目指めざすとしている。また、せんじょう降水こうすいたいによる具体ぐたいてきあめいきつたえる予測よそく情報じょうほうとして2023ねん5月25にちには30ふんまえ目標もくひょうとした直前ちょくぜん予測よそく情報じょうほう提供ていきょう開始かいしし、2026ねんには2 - 3あいだまえ目標もくひょうとしたよりはや段階だんかいでの予測よそく情報じょうほう提供ていきょう開始かいしするとしている[16]

日本にっぽん複数ふくすう研究けんきゅう機関きかん2019ねんからせんじょう降水こうすいたいかんする発生はっせい機構きこう解明かいめい研究けんきゅう包括ほうかつてき観測かんそくプロジェクトを共同きょうどうでスタートさせている[17]おも九州きゅうしゅう関東かんとう西日本にしにほん全域ぜんいき研究けんきゅうフィールドとして選定せんていし2023ねんまでおこなう。

具体ぐたいてきには下層かそう中層ちゅうそう水蒸気すいじょうき観測かんそくする「水蒸気すいじょうきライダー」「マイクロ放射ほうしゃけい」「デジ水蒸気すいじょうき観測かんそく」やくも構造こうぞうを3次元じげんでスキャンする「MP-PAWR」、水滴すいてき形状けいじょう湿度しつど計測けいそくする「ビデオゾンデ」、洋上ようじょうGNSSを搭載とうさいした海上かいじょう観測かんそくせんといった最新さいしん観測かんそく設備せつび西日本にしにほん配備はいびせんじょう降水こうすいたいくもシステムと物理ぶつり過程かていとらえる。またGPMひまわり9ごうといった気象きしょう観測かんそく衛星えいせいからられる水蒸気すいじょうきデータも利用りようする。Metop-CやAquaに搭載とうさいされている「ハイパースペクトルあかがいサウンダ」のデータを大気たいき鉛直えんちょく水蒸気すいじょうき分布ぶんぷ把握はあく利用りようできないか検討けんとうする。航空機こうくうきからのゾンデ投下とうか実施じっしする。マイクロ散乱さんらんけいからられる海上かいじょうふうデータは数値すうちモデルにむ。

GFSで演算えんざんされた太平洋たいへいようじょう発生はっせいする”大気たいきかわ

また、られた観測かんそくデータと富岳ふがくによるだい規模きぼシミュレーション実験じっけんとおして局地きょくちモデル(LFM)の計算けいさんしき改善かいぜんさせる[18]具体ぐたいてきにはくも物理ぶつり過程かてい改良かいりょう積雲せきうん対流たいりゅうスキームの改良かいりょうおよびこう解像度かいぞうど実施じっしする。現状げんじょうでもMSMやLFMである程度ていどせんじょう降水こうすいたい発生はっせいするかどうか診断しんだんすることができるが実際じっさいにどの場所ばしょ発生はっせいしどのぐらい停滞ていたいするか予測よそくすることは困難こんなんである。

くわえて人工じんこう知能ちのう機械きかい学習がくしゅう利用りようした「発生はっせいかくりつ統合とうごうガイダンス」の開発かいはつおこない、数値すうち予報よほう高度こうどつなげる。またデータのかたよりがなくこう精度せいど初期しょき作成さくせいとモデル同化どうか予測よそく改善かいぜんつながるため、手法しゅほう開発かいはつしている[19]

2023ねん8がつには2029ねん運用うんよう開始かいし目指めざされているひまわり10ごうについて既存きそん観測かんそく機能きのうくわ大気たいき立体りったいてき構造こうぞう観測かんそく可能かのうあかがいサウンダ導入どうにゅうせんじょう降水こうすいたいふく気象きしょう現象げんしょう予測よそく精度せいど向上こうじょうはかることが提言ていげんされた[20]

民間みんかん気象きしょう会社かいしゃウェザーニューズは、せんじょう降水こうすいたい発生はっせいしやすい条件じょうけんそろったかどうかを、めんてき診断しんだんして可視かしするソフトウェアを導入どうにゅうしている。[21]またゲリラ雷雨らいう解析かいせき時代じだいからつちかった「KN-Expert by LAPLACE」やちょう局地きょくち数値すうちモデルなどをせんじょう降水こうすいたい発生はっせい予測よそく応用おうようしている。週間しゅうかん予報よほうには海外かいがい気象庁きしょうちょうのモデルがそれぞれ得意とくいとする現象げんしょうをAIによって補正ほせい強化きょうかし、時刻じこくてきなブレを軽減けいげんするアンサンブル予報よほうれている。

発生はっせい報告ほうこくえている原因げんいん[編集へんしゅう]

てい気圧きあつてい気圧きあつあいだ発生はっせいすることもある

せんじょう降水こうすいたい自体じたいむかしから発生はっせいしているがせんじょう降水こうすいたいとくにバックビルディングがた降水こうすい形態けいたい発生はっせい報告ほうこくえている要因よういんとしてはいくつかげられるがひとつはアメダス気象きしょうレーダーといった観測かんそく体制たいせい充実じゅうじつによるものである。また統計とうけい解析かいせきができるほどデータの分析ぶんせき手法しゅほう高度こうどしたことも要因よういんひとつである。

実際じっさいせんじょう降水こうすいたいそのものの発生はっせい頻度ひんどえているという統計とうけい解析かいせきいが、かりえている場合ばあい地球ちきゅう温暖おんだんによる海面かいめん水温すいおん上昇じょうしょうともな水蒸気すいじょうき蒸発じょうはつりょう増加ぞうか気温きおん上昇じょうしょうによる飽和ほうわ水蒸気すいじょうきりょう増加ぞうか水蒸気すいじょうきフィードバッグ)せんじょう降水こうすいたい発生はっせいたすけている要因よういんひとつとかんがえられる。また降水こうすいけいうごきがおそく、停滞ていたいして災害さいがいをもたらすような現象げんしょう増加ぞうかしている場合ばあいなんらかの気候きこう変化へんか影響えいきょうしているとかんがえられる。また1990年代ねんだいからられる地球ちきゅう水蒸気すいじょうき輸送ゆそうシステムである「大気たいきかわ」とばれる現象げんしょう温暖おんだんによって強化きょうかされ、せんじょう降水こうすいたい関係かんけいしている可能かのうせいについても研究けんきゅうはじまっている。エアロゾルばれる大気たいき汚染おせん物質ぶっしつ微粒子びりゅうしひとつも関与かんようたがわれている。

2023年度ねんどちゅうにJAXAとESAは、エアロゾル分布ぶんぷくも内部ないぶ構造こうぞうまでを透視とうしして把握はあくできる気象きしょう科学かがく衛星えいせいげる予定よていのほか、上述じょうじゅつのように2029ねんまでにはひまわり10ごうげられる予定よていであり、太陽たいようからの荷電かでん粒子りゅうし宇宙うちゅう放射線ほうしゃせん観測かんそくできるセンサーも搭載とうさいされる予定よていであるためくも発生はっせいメカニズム解明かいめいにより貢献こうけんできると期待きたいされる。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 津口つくちひろししげるしん用語ようご解説かいせつ せんじょう降水こうすいたい」(PDF)『天気てんきだい63かんだい9ごう日本にっぽん気象きしょう学会がっかい、2016ねん9がつ、727-729ぺーじISSN 05460921CRID 1520290882793843200 
  • 津口つくちひろししげる加藤かとう輝之てるゆき集中しゅうちゅう豪雨ごうう事例じれい客観きゃっかんてき抽出ちゅうしゅつとその特性とくせい特徴とくちょうかんする統計とうけい解析かいせき」『天気てんきだい61かんだい6ごう日本にっぽん気象きしょう学会がっかい、2014ねん6がつ、455-469ぺーじISSN 05460921 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 気象庁きしょうちょう 予報よほう用語ようごあめかんする用語ようご せんじょう降水こうすいたい”. 気象庁きしょうちょう. 2023ねん3がつ30にち閲覧えつらん
  2. ^ a b c d e f g 津口つくち(2016), p. 11.
  3. ^ 【クローズアップ科学かがく】「せんじょう降水こうすいたい」は全国ぜんこくきる 連続れんぞくしておそ集中しゅうちゅう豪雨ごうう予測よそく困難こんなん産経新聞さんけいしんぶん朝刊ちょうかん 2017ねん8がつ21にち(2017ねん8がつ23にち閲覧えつらん
  4. ^ 津口つくち加藤かとう(2014), p. 19.
  5. ^ 知恵ちえぞうmini (2017ねん7がつ6にち). “せんじょう降水こうすいたい”. 朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん. 2017ねん7がつ7にち閲覧えつらん
  6. ^ a b c 積乱雲せきらんうん帯状おびじょうあつまる「せんじょう降水こうすいたい豪雨ごうう原因げんいんに”. 読売新聞よみうりしんぶん. (2017ねん7がつ5にち). オリジナルの2017ねん7がつ5にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170705213928/http://www.yomiuri.co.jp/science/20170705-OYT1T50044.html 2017ねん7がつ7にち閲覧えつらん 
  7. ^ せんじょう降水こうすいたい各地かくち発生はっせい 積乱雲せきらんうんおな場所ばしょ次々つぎつぎ朝日新聞あさひしんぶんDIGITAL(2018ねん7がつ11にち)2018ねん7がつ21にち閲覧えつらん
  8. ^ 球磨川くまがわ氾濫はんらんなぜ 流域りゅういきじょう積乱雲せきらんうんおび対策たいさくしづらい地形ちけい. 朝日新聞あさひしんぶん. (2020ねん7がつ4にち). オリジナルの2020ねん7がつ10日とおか時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200710042528/https://www.asahi.com/articles/ASN7466NQN74ULBJ002.html 2020ねん7がつ10日とおか閲覧えつらん 
  9. ^ せんじょう降水こうすいたいとは?”. NHK (2023ねん6がつ27にち). 2023ねん8がつ23にち閲覧えつらん
  10. ^ なぜ今回こんかい予測よそく情報じょうほう」はなかった? 日本海にほんかいの「せんじょう降水こうすいたい」の特徴とくちょう 15ねんまえはじめて定義ていぎした専門せんもんくと…”. TBS NEWS DIG. 2022ねん12月23にち閲覧えつらん
  11. ^ 加藤かとう 輝之てるゆき気象きしょう研究所けんきゅうじょ)「せんじょう降水こうすいたい発生はっせい要因よういんとしての鉛直えんちょくシアーと上空じょうくう湿度しつどについて」『量的りょうてき予報よほう技術ぎじゅつ資料しりょう予報よほう技術ぎじゅつ研修けんしゅうテキスト)』(PDF) だい20かん平成へいせい26年度ねんど)、国土こくど交通省こうつうしょう 気象庁きしょうちょう、124–125ぺーじhttps://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/yohkens/20/chapter6.pdf2022ねん12月23にち閲覧えつらん 
  12. ^ せんじょう降水こうすいたい予測よそく精度せいど向上こうじょうけた技術ぎじゅつ開発かいはつ研究けんきゅう成果せいかについて”. 国土こくど交通省こうつうしょう 気象庁きしょうちょう. 2022ねん12月29にち閲覧えつらん
  13. ^ せんじょう降水こうすいたいかんする各種かくしゅ情報じょうほう顕著けんちょ大雨おおあめかんする気象きしょう情報じょうほうとは”. 気象庁きしょうちょう. 2022ねん6がつ4にち閲覧えつらん
  14. ^ せんじょう降水こうすいたい予測よそく開始かいしについて” (PDF). 気象庁きしょうちょう (2022ねん4がつ28にち). 2022ねん4がつ29にち閲覧えつらん
  15. ^ こん出水しゅっすいからおこな防災ぼうさい気象きしょう情報じょうほうつたかた改善かいぜんについて” (PDF). 気象庁きしょうちょう大気たいき海洋かいよう業務ぎょうむみず管理かんり国土こくど保全ほぜんきょく河川かせん計画けいかく (2022ねん5がつ18にち). 2022ねん5がつ18にち閲覧えつらん
  16. ^ べつ資料しりょう” (PDF). 気象庁きしょうちょう大気たいき海洋かいよう業務ぎょうむみず管理かんり国土こくど保全ほぜんきょく河川かせん計画けいかく (2022ねん5がつ18にち). 2022ねん5がつ18にち閲覧えつらん
  17. ^ だい2SIP課題かだい国家こっかレジリエンスの強化きょうか」にむけたせんじょう降水こうすいたいかんする包括ほうかつてき観測かんそく実験じっけんおよび 予測よそく手法しゅほう開発かいはつプロジェクトの紹介しょうかい”. 数値すうち予報よほう研究けんきゅう開発かいはつプラットフォーム、気象庁きしょうちょう内閣ないかく防災ぼうさい科学かがく技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょ. 2022ねん12月23にち閲覧えつらん
  18. ^ せんじょう降水こうすいたい予測よそく精度せいど向上こうじょうけた取組とりくみ進捗しんちょくじょうきょうについて”. 国土こくど交通省こうつうしょう 気象庁きしょうちょう. 2022ねん12月23にち閲覧えつらん
  19. ^ 統合とうごうがたガイダンス”. 気象庁きしょうちょう. 2023ねん6がつ10日とおか閲覧えつらん
  20. ^ 静止せいし気象きしょう衛星えいせいかんする懇談こんだんかい」(れいもと年度ねんど~)とりまとめの概要がいよう” (PDF). 静止せいし気象きしょう衛星えいせいかんする懇談こんだんかい (2023ねん7がつ31にち). 2023ねん8がつ9にち閲覧えつらん
  21. ^ WNI 気象きしょう技術ぎじゅつ・プロジェクト 〜世界せかい最高さいこう品質ひんしつ予報よほう精度せいど追究ついきゅう”. ウェザーニューズ株式会社かぶしきがいしゃ. 2023ねん2がつ18にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]