DOOM

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Doom

ジャンル	ファーストパーソン・シューティングゲーム
対応たいおう機種きしゅ	MS-DOS 対応たいおう機種きしゅ一覧いちらん Microsoft Windows Classic Mac OS スーパー32X Atari Jaguar AmigaOS PC-98 スーパーファミコン PlayStation 3DO セガサターン Acorn Archimedes ゲームボーイアドバンス Xbox 360 PlayStation 3 Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One Stadia iOS Android
開発元かいはつもと	id Software
発売はつばい元もと	ベセスダ・ソフトワークス（再さいリリース版ばん） 過去かこの日本にっぽん発売はつばい元もと一覧いちらん イマジニア（PC-98・SFC） セガ（スーパー32X） ソフトバンク（SS・PS）
デザイナー	ジョン・ロメロ トム・ホール サンディ・ピーターセン
プログラマー	ジョン・D・カーマック ジョン・ロメロ デイブ・テイラー
音楽おんがく	ボビー・プリンス
美術びじゅつ	エイドリアン・カーマック ケヴィン・クラウド
シリーズ	Doom
人数にんずう	1〜4人にん
発売はつばい日び	MS-DOS 199312101993年ねん12月がつ10日とおか 発売はつばい日び一覧いちらん PC-98 199412091994年ねん12月9日にち SFC/SNES 199509011995年ねん9月がつ1日にち 199510261995年ねん10月がつ26日にち 199603011996年ねん3月がつ1日にち PS 199511161995年ねん11月16日にち 199512011995年ねん12月1日にち 199604191996年ねん4月がつ19日にち SS 199703311997年ねん3月がつ31日にち 1997年ねん 199707111997年ねん7月がつ11日にち iOS INT 200910302009年ねん10月がつ30日にち Android,Switch,PS4,XBOne（再さいリリース版ばん） INT 201907262019年ねん7月がつ26日にち
対象たいしょう年齢ねんれい	CERO：C（15才さい以上いじょう対象たいしょう） ESRB：M（17歳さい以上いじょう） PEGI：16
エンジン	id Tech 1

『DOOM』（ドゥーム）は id Softwareが開発かいはつしたビデオゲームである。ジャンルはファーストパーソン・シューティングゲーム（FPS）であり、1993年ねん12月がつ10日とおかにMS-DOS向むけのシェアウェアとして発売はつばいされた。

本ほん作さくは、プレイヤーキャラクターの一人称いちにんしょう視点してんでゲームが進行しんこうし、そのほとんどが敵てきを撃うち殺ころすことに費ついやされる一方いっぽう、探索たんさくをはじめとするアドベンチャーゲームとしての要素ようそもある。

Doomシリーズの第だい一いち作さくである本ほん作さくは、FPSというジャンルの代表だいひょう作さくとして知しられており、その人気にんきは後発こうはつのFPSに多大ただいな影響えいきょうを与あたえ、オンラインゲームの発展はってんにも寄与きよしている。その一方いっぽうで、本ほん作さくの暴力ぼうりょく的てきな表現ひょうげんが問題もんだい視しされ、常つねに論争ろんそうの的まととなってきた。

内容ないよう

本ほん作さくは、プレイヤーキャラクターの一人称いちにんしょう視点してんでゲーム進行しんこうし、そのほとんどが敵てきを撃うち殺ころすことに費ついやされるファーストパーソン・シューティングゲームであるが、単純たんじゅんなアクションゲーム然しかとしたものではなく、秘密ひみつの部屋へやや隠かくされたアイテムを見みつけたり、次つぎのエリアに進すすむために鍵かぎや遠隔えんかく操作そうさの開閉かいへい装置そうちを操作そうさしたりすることが必要ひつようとなる、アドベンチャーゲーム的てきな探索たんさくの要素ようそも持もっている。

戦闘せんとうは銃撃じゅうげき戦せんが主体しゅたいであり、散弾さんだん銃じゅうや拳銃けんじゅうといった現実げんじつにある銃器じゅうきからBFG9000の様ような架空かくうの銃器じゅうきまでを駆使くしして、敵てきを倒たおしていく。本ほん作さくは狭せまい屋内おくないでの戦たたかいが多おおく、銃撃じゅうげき戦せんを主体しゅたいとしながらも数すうメートルの間合まあいで撃うち合あう事ことが多おおい。更さらに主人公しゅじんこうの移動いどう速度そくどが極きわめて速はやく、敵てきの弾たまの多おおくは見みてから避さけられる遅おそさである事ことも相あいまって、FPSでありながら近接きんせつ戦闘せんとうを中心ちゅうしんとしたゲームプレイが展開てんかいされる。

敵てきは主おもに、火星かせい基地きちに住すんでいた海兵かいへい隊員たいいんが地獄じごくの悪魔あくまに寄生きせいされてゾンビ化かした者ものと、インプやサイバーデーモンなどといった地獄じごくの悪魔あくま達いたるそのものに大別たいべつされる。悪魔あくまの中なかにはサイボーグ化かされた者ものもおり、科学かがくとオカルトが入はいり混まじった本ほん作さく独自どくじの趣おもむきを演出えんしゅつしている。

美術びじゅつや音楽おんがくはヘヴィメタルの影響えいきょうを強つよく受うけており、特とくに地獄じごくの環境かんきょうや悪魔あくまの描写びょうしゃにおいて、影響えいきょうが顕著けんちょに表あらわれている。

また、スタンドアローンでの単独たんどくプレイの他ほかに、ネットワークを利用りようした2～4人にんプレイ用ようのゲームモードがあり、協力きょうりょくプレイ「co-operative」モードと対戦たいせんプレイ「deathmatch」モードの二ふたつを楽たのしむことができる。このネットワークを介かいした対戦たいせんマルチプレイヤーは、本ほん作さくの後のちにidが手掛てがけた『Quake』シリーズによってFPSおよびシュータージャンルにおける標準ひょうじゅん的てきなゲームモードとなった。

DOOMにも、当時とうじの他ほかのPCゲームと同様どうようにチートコードが存在そんざいし、不死身ふじみ、全ぜん武器ぶき入手にゅうしゅ、壁かべ抜ぬけなどの能力のうりょくを持もつことができる。

物語ものがたり

構成こうせい

本ほん作さくは「Knee-Deep in the Dead」、「Shores of Hell」、「Inferno」の三みっつのシナリオ（エピソード）から成なり、それぞれ隠かくしステージとボスステージを含ふくむ 9つのステージで構成こうせいされている。シェアウェア版ばんでは、第だい1エピソード「Knee-Deep in the Dead」を無料むりょうでプレイすることができるが、第だい2エピソード「Shores of Hell」及および第だい3エピソード「Inferno」をプレイするためにはユーザ登録とうろくをするかパッケージ版ばんを購入こうにゅうするかしなければならなかった。

1995年ねんには、オリジナルの『DOOM』と追加ついかシナリオ「Thy Flesh Consumed」を収録しゅうろくした『The Ultimate DOOM』がパッケージ発売はつばいされた。「Thy Flesh Consumed」は、1994年ねんに発売はつばいされた『DOOM 2』よりも後のちに発表はっぴょうされた事こともあり、他たの三みっつのエピソードよりも難易なんい度どが高たかい。

2021年ねん現在げんざい出回でまわっている物ものは『The Ultimate DOOM』に準拠じゅんきょしており、四よっつのエピソードが全すべて含ふくまれている。

あらすじ

火星かせいの軍事ぐんじ企業きぎょうUnion Aerospace Corporation（UAC）は、火星かせいの衛星えいせいフォボスとダイモス間あいだで秘密裏ひみつりに瞬間しゅんかん移動いどう装置そうちの実験じっけんを行おこなっていたが、その実験じっけん中ちゅうに偶然ぐうぜん地獄じごくへのゲートが開ひらく。基地きちのセキュリティシステムは、ゲートからやってくる地獄じごくの悪魔あくま達たちを阻止そしすることが出来できず、基地きちの人員じんいんは瞬またたく間まに殺ころされゾンビと化かし、火星かせいから事件じけんの調査ちょうさのために派遣はけんされたUACの部隊ぶたいもすぐに音信いんしん不通ふつうとなってしまう。 UAC部隊ぶたいの唯一ゆいいつの生いき残のこりとなった主人公しゅじんこうの宇宙うちゅう海兵かいへい隊員たいいん（ドゥームガイ）は、基地きちからの脱出だっしゅつを図はかる。

開発かいはつ

詳細しょうさいは「Doomの開発かいはつ」を参照さんしょう

NeXTstation

『Wolfenstein 3D』発売はつばい後ごの1992年ねん11月、id Softwareはファーストパーソンシューターゲーム「DOOM」の開発かいはつを決定けっていした。 チームの一員いちいんであるトム・ホールは背景はいけい設定せっていや基本きほん仕様しようを記載きさいした書類しょるいを作成さくせいしており、この時点じてんでは開発かいはつチームが親したしんでいた『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に似にた内容ないようになる予定よていだった。ところが、ジョン・カーマックとホールの間あいだで意見いけんの相違そういがあり、結局けっきょくホールの案あんは取とり下さげられた。

議論ぎろんによって、非ひ直線ちょくせん的てきな壁かべの導入どうにゅうや、床ゆかや天井てんじょうの高たかさに差異さいを持もたせるといった基本きほん的てきな仕様しようが決定けっていした。 また、本ほん作さくのワークステーションには前年ぜんねん購入こうにゅうしたNeXTcubeが用もちいられたほか、ゲームデザイン及およびレベルデザインは、アメリカン・マギーが担当たんとうした。 カーマックは本ほん作さくの開発かいはつにおいて、バイナリ空間くうかん分割ぶんかつによる衝突しょうとつ判定はんていを作成さくせいした。

本ほん作さくは、「E2M7」と「Hanger」という最初さいしょ期きのバージョンを経へて1993年ねん2月がつ4日にちにプレαあるふぁ版ばんが出来上できあがった。 その後ご、スーパーファミコン版ばん『Wolfenstein 3D』の移植いしょくトラブルの対処たいしょのため、一時いちじ本ほん作さくの開発かいはつが休止きゅうしされたものの、1993年ねん4月がつにはαあるふぁ版ばんが完成かんせいした。

さらにその後ごホールが退社たいしゃし、発売はつばいから10週間しゅうかん前まえに入社にゅうしゃしたサンディ・ピーターセンがホールの残のこしたマップの調整ちょうせいや、新規しんきマップの自作じさくを担当たんとうした。 1993年ねん10月がつにはプレス向むけのバージョンが完成かんせいし、その2か月げつ後ごの12月10日にち、本ほん作さくの製品せいひん版ばんが発売はつばいされた。

美術びじゅつ

スパイダー・マスターマインドの模型もけい。

本ほん作さくにおいては、新あらたな挑戦ちょうせんも行おこなわれた。 たとえば、敵てきキャラクターのグラフィックは、コンセプトアートをもとにクレイモデルを作つくり、それをビデオ撮影さつえいした後のち、パソコンに取とり込こんで加工かこうするという方式ほうしきが取とられた。 また、BFG9000などの武器ぶき類るいは、スタッフが玩具おもちゃ店てんで購入こうにゅうしたおもちゃの映像えいぞうを合成ごうせいする形かたちで作つくられた。 さらに、エイドリアン・カーマックの手てにより、本ほん作さくでは肉片にくへんが飛とび散ちる様子ようすが描えがかれており、この表現ひょうげんはエイドリアンから「ギブズ」（Gibs）と呼よばれている。 一方いっぽうで、本ほん作さくの敵てきキャラクターのグラフィックは平面へいめんで描えがかれており、3Dのポリゴンの導入どうにゅうは『Quake』を待まつことになる。 加くわえて、カーマックが懸念けねんしていたポリゴン数すうの過多かたは後のちにDOOMエンジンにおける動作どうさ遅延ちえん問題もんだいとして表面ひょうめん化かするものの、カーマックはグラフィックの質しつを下さげることはせず、別べつの方法ほうほうで解決かいけつに持もち込こんだ。

移植いしょく版ばん

詳細しょうさいは「Doomの公式こうしき版ばん」を参照さんしょう

オリジナルである PC-DOS版ばんの他ほか、PC-9801＆9821、Microsoft Windows、QNX、Irix、NeXTSTEP、Linux、Classic Mac OS、スーパーファミコン、スーパー32X、PlayStation、ゲームボーイアドバンス、Atari Jaguar、セガサターン、3DOなど、多数たすうのプラットフォームに移植いしょくされている。但ただしその全すべてがオリジナル版ばんからの完全かんぜん移植いしょくというわけではなく、スーパーファミコン版ばんではハードウェア性能せいのうの都合つごうでグラフィックの質しつを下さげている。

また、日本にっぽん国内こくないにおいては、イマジニアからPC-9801＆9821版はんとスーパーファミコン版ばんが発売はつばいされたほか、セガ・エンタープライゼスからスーパー32X版ばんが発売はつばいされ、ソフトバンクからセガサターン版ばんとPlayStation版ばんが続編ぞくへん『Doom II』が収録しゅうろくしたカプリング移植いしょくで発売はつばいされた。PlayStation版ばんでは通信つうしんケーブルを使つかった「対戦たいせんプレイ」や「協力きょうりょくプレイ」が可能かのう。

その後ご、1990年代ねんだい後半こうはんにオリジナルのソースコードがGNU General Public License下したで公開こうかいされ、ファンの手てによって様々さまざまな移植いしょく、改変かいへんがなされた。

2019年ねん7月がつ26日にちに、idの親会社おやがいしゃであるベセスダソフトワークスより、Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One、Android向むけに再さいリリース版ばんが発売はつばいされた。

DOOM 64

『DOOM 64』は、ミッドウェイゲームズが開発かいはつしidが監修かんしゅうした、1997年ねんに発売はつばいされたNINTENDO64用ようソフトである。 同どう作さくは、グラフィックやマップが大幅おおはばにリニューアルされ、ストーリーもオリジナル版ばんからの続つづきであるため、本ほん作さくおよび『DOOM II』の続編ぞくへんに相当そうとうする。 また、『DOOM』一いち作さく目めのラスボスがスパイダー・マスターマインドだったのに対たいし、『DOOM 64』では、モンスターを生うみ出だす母体ぼたい・マザーデーモンに変更へんこうされている。

同どう作さくの日本語にほんご版ばんには、日本語にほんごの説明せつめい書しょが付属ふぞくしている一方いっぽう、ゲーム内ないにおける日本語にほんごはアイテムを入手にゅうしゅした際さいなどに表示ひょうじされるメッセージのみで、字じもカタカナであり、血ちの色いろが赤あかから緑みどりに変更へんこうされている（敵てきにダメージを与あたえた時ときの出血しゅっけつのみ）。

2020年ねん3月がつ、Nightdive Studiosにより、Windows、Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One向むけに復刻ふっこく移植いしょくされた。日本にっぽんでも発売はつばいされているが、日本語にほんごには対応たいおうしていない。ただし、血ちの色いろが赤あかになった（オプションで緑みどりに変更へんこう可能かのう）。

反響はんきょう

評価ひょうか
集計しゅうけい結果けっか 媒体ばいたい 結果けっか GameRankings SNES: 54% PS: 84% GBA: 80% X360: 80% iOS: 83% Metacritic GBA: 81/100 X360: 82/100 iOS: 84/100 レビュー結果けっか 媒体ばいたい 結果けっか オールゲーム Computer and Video Games 93 ドラゴン Edge 7 / 10 GamesMaster 90% GameSpot 9 /10 Next Generation (Jaguar) TouchArcade iOS: Total! SNES: 93%
受賞じゅしょう 媒体ばいたい 受賞じゅしょう Computer Gaming World 1994 Game of the Year #5, 150 Best Games of All Time #3, 15 Most Innovative Computer Games GameSpy #1, Top 50 Games of All Time IGN #44, Top 100 Games of All Time (2003) #39, Top 100 Games (2005) #2, Top 100 Shooters Retro Gamer #9, Top Retro Games Library of Congress Game canon GameTrailers #1, Top Ten Breakthrough PC Games Game Informer #7, Top 200 Games of All Time TIME All-TIME 100 Video Games GameSpot The Greatest Games of All Time PC Gamer UK #3, Top 50 Games of All Time

「Doomの改造かいぞう」および「Doomのソース移植いしょく一覧いちらん」も参照さんしょう

本ほん作さくは大だいヒットし、ロメロがある大学だいがくのサーバに本ほん作さくをアップロードしようとした際さいに、うわさを聞きいたファンからのアクセスがサーバに殺到さっとうしてダウンするという出来事できごとも発生はっせいした。

その後ご、開発かいはつ者しゃであるジョン・ロメロらがソースコードを公開こうかいしたことにより、ユーザーによってDOOM WAD（「Where's All the Data?」の頭字かしらじ語ご。現在げんざいで言いうトータルコンバージョンMOD）と呼よばれる様々さまざまな拡張かくちょうデータの制作せいさくも行おこなわれた。 また、1990年代ねんだい中頃なかごろからは、『Duke Nukem 3D』をはじめとする、「DOOMクローン」と呼よばれる亜種あしゅも多数たすう作つくられている。

日本にっぽんにおける反響はんきょう

本ほん作さくが販売はんばいされた1993年ねん当時とうじの日本にっぽんではインターネットがあまり一般いっぱん的てきではなく、日本人にっぽんじんが海外かいがいのゲームの情報じょうほうを入手にゅうしゅするのは簡単かんたんではなかった。それでも、ニフティサーブなどのパソコン通信つうしんサービスにおける海外かいがいゲームのフォーラムにて本ほん作さくのシェアウェア版ばん（体験たいけん版ばんに相当そうとう）が公開こうかいされており、DWANGOでの対戦たいせんプレイを楽たのしんだり、WADをダウンロードして遊あそぶファンもいた。

また、日本にっぽんにおいては、FPSという単語たんごが一般いっぱん的てきではなかったことから、これらのゲームは「DOOM系けい」と呼よばれていた。

4Gamer.netの奥谷おくたに海人かいじんは2013年ねんの記事きじの中なかで、LANによるマルチプレイモードやWADの存在そんざいが画期的かっきてきだったと述のべている。

売うり上あげ

本ほん作さくの売うり上あげにより、id Softwareには毎日まいにちのように10万まんドルの利益りえきが入はいるようになった 。

売うり上あげこそ150万まん本ほんにとどまり、1200万まん本ほん以上いじょうを売うり上あげた『MYST』などに及およばなかったものの、シェアウェア版ばん（ダウンロード販売はんばい）の利用りよう者しゃは1500万まん人にんから2000万まん人にんにのぼると言いわれている。 開発かいはつスタッフの一人ひとりであるサンディ・ピーターセンは、最初さいしょの1年ねんでの売うり上あげは数すう十じゅう万まん本ほん程度ていどだったとし、海賊版かいぞくばんの横行おうこうによって頭打あたまうちになったのだろうと推測すいそくしている。

専門せんもん家かは1999年ねんの時点じてんにおけるパッケージ版ばんの売うり上あげは約やく2、300万まん本ほんだろうとしている。 PC Zoneは全ぜん世界せかいで約やく600万まん人にんが遊あそんだと推測すいそくしている一方いっぽう、発売はつばいから2年間ねんかんで1000～2000万まん人にんが遊あそんだとみる者ものもいる

評価ひょうか

雑誌ざっしドラゴンでは、5つ星ほしが付つけられ、『Wolfenstein 3D』からハイスピードなアーケード調ちょうのシューターに進化しんかした点てんや、オンラインプレイに対応たいおうしている点てんなどが評価ひょうかされた 。 Computer and Video Gamesでの評価ひょうかは93%であり、テクスチャマッピングで構成こうせいされたステージが怖こわくて刺激しげき的てき （"the level of texture-mapped detail and the sense of scale is awe inspiring"）だとした一方いっぽうで、過剰かじょうな暴力ぼうりょく表現ひょうげんや、同おなじことの繰くり返かえしになる点てんを指摘してきしている。 日本にっぽんのライター・片山かたやま裕ひろしもパソコン雑誌ざっしインターネットマガジンで組くんだ本ほん作さくの特集とくしゅう記事きじの中なかで、爽快そうかい感かんや面白おもしろさについて触ふれると同時どうじに、残酷ざんこく表現ひょうげんについても指摘してきし、子こどもに見みせるべきではないとしている。

"Computer Gaming World"誌しのアンケート "Playing Lately?"（「最近さいきん何なに遊あそんだ？」の意味いみ）では、1994年ねん2月がつ号ごう分ぶんで本ほん作さくが1位いとなり、「ワルな仲間なかまたちと4人にんで遊あそぶ『NetDoom』ほど病やみつきになるものはない！…ぶっ通とおしで72時じ間あいだも遊あそんだのはこんなのが初はじめて」（"No other game even compares to the addictiveness of NetDoom with four devious players! ... The only game I've stayed up 72+ straight hours to play"）や、「4人にんプレイできる『DOOM』は生産せいさん的てきで退屈たいくつな仕事しごとをぶち壊こわす手てっ取とり早ばやい手段しゅだんだ」（"Linking four people together for a game of Doom is the quickest way to destroy a productive, boring evening of work".）といった読者どくしゃからのコメントが寄よせられた。 また、同誌どうしではネットワーク対戦たいせんなどを評価ひょうかする記事きじが掲載けいさいされた一方いっぽう、翌月よくげつ号ごうのレビューではグラフィックなどを称賛しょうさんしつつもラスボスがぬるいといった指摘してきも寄よせられた。

『エッジ』はゲームシステムが単純たんじゅんだとしたものの、グラフィックやステージ構成こうせいなどを称賛しょうさんした 。

受賞じゅしょう

1994年ねんにはPC Gamer、Computer Gaming Worldの両りょう誌しにおいてGame of the Yearに輝かがやいた。さらにPC MagazineのTechnical Excellence Award、Academy of Interactive Arts & Sciences の Best Action Adventure Gameを受賞じゅしょうし、2004年ねん4月がつのPC Gamer10周年しゅうねん記念きねん号ごうにおいてもっとも影響えいきょう力りょくのあるゲームの一ひとつに数かぞえられた。

また、2007年ねん3月がつ12日にち、ニューヨークタイムズは、本ほん作さくが時代じだいを象徴しょうちょうするゲーム「ゲームカノン」の一ひとつに選えらばれたと報ほうじ 、のちに本ほん作さくは他たのゲームカノンとともにアメリカ議会ぎかい図書館としょかんに保管ほかんされた。

批判ひはん

画像がぞう外部がいぶリンク
en:File:Doom gibs.png - プレイヤーの攻撃こうげきによって、敵てきが肉にく塊かたまりとなる様子ようす。

本ほん作さくが発売はつばいされた当時とうじは、前年ぜんねんに発売はつばいされた『モータルコンバット』をはじめとするゲームにおける残酷ざんこく表現ひょうげんが問題もんだい視しされており、スーパー32X版ばんはその表現ひょうげんからESRBによってM指定してい（Mature,17歳さい以上いじょう対象たいしょう）にされた 。 また、本ほん作さくに用もちいられていたハードロックのBGMや悪魔あくまをモチーフとしたデザインから反はんキリストが連想れんそうされることもあった。 さらに、1999年ねんに発生はっせいしたコロンバイン高校こうこう銃じゅう乱射らんしゃ事件じけんの実行じっこう犯はんが本ほん作さくのファンだったことが報ほうじられた結果けっか、本ほん作さくは若者わかものに害がいを及およぼす「殺人さつじんシミュレータ」とみなされ、FPSそのものが銃じゅう乱射らんしゃ事件じけんと結むすび付つけられた。

また、本ほん作さくが仕事しごとに対たいする重大じゅうだいな脅威きょういとなり、オンライン対戦たいせんやシェアウェアのダウンロードによってネットワークが妨さまたげられたとするいくつかの報告ほうこく書しょが存在そんざいしており、実際じっさいこれらの問題もんだいのためにインテル などの企業きぎょうや一部いちぶ大学だいがくでは勤務きんむ時間じかん中ちゅうのゲームプレイを禁止きんしするという措置そちが取とられた。

関連かんれん商品しょうひん

ゲーム

• Quake シリーズ - DOOMの後継こうけいシリーズ。
• ライセンス供与きょうよされた DOOMエンジンを採用さいようしたFPS
  • 『Heretic』
  • 『Hexen』 - PS版ばん、SS版ばん、N64版はんの日本語にほんご版ばんはDoomのPS版ばん、SS版ばん、N64版はんの日本語にほんご版ばんと同どうじ、ゲームバンクから発売はつばいされた。
  • 『Strife』
  • 『HacX』
• 『Marine Doom』 - DOOM II を基もとにアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく海兵かいへい隊たいが開発かいはつした訓練くんれん用ようソフト。
• 『Doom: The Boardgame』 - 2005年ねん1月がつ31日にちに発売はつばいされたボードゲーム。

小説しょうせつ

いずれも Dafydd Ab Hugh と Brad Linaweaver の共同きょうどう執筆しっぴつ

• Knee-Deep in the Dead
• Hell on Earth
• Infernal Sky
• Endgame

参考さんこう文献ぶんけん

雑誌ざっし記事きじ

• 片山かたやま裕ひろし「すごいネットワークゲームがやって来きた！DOOM」（PDF）『インターネットマガジン』1994年ねん10月がつ号ごう、インプレス、1994年ねん10月がつ、113-116頁ぺーじ、2020年ねん6月がつ4日にち閲覧えつらん。 

その他た

• Consalvo, Mia (2016). Atari to Zelda: Japan's Videogames in Global Contexts. MIT Press. ISBN 978-0-262-03439-5 
• Pinchbeck, Dan (2013). Doom: Scarydarkfast. University of Michigan Press. ISBN 978-0-472-05191-5 
• Kushner, David (2004). Masters of Doom: How Two Guys Created an Empire and Transformed Pop Culture. Random House. ISBN 978-0-8129-7215-3 
• Mendoza, Jonathan (1994). The Official DOOM Survivor's Strategies and Secrets. Sybex. ISBN 978-0-7821-1546-8. https://archive.org/details/officialdoomsurv00mend 
• Slaven, Andy (2002). Video Game Bible, 1985-2002. Trafford Publishing. ISBN 978-1-55369-731-2 

外部がいぶリンク

• メーカー公式こうしきサイト