F7U (航空機 )
F7U カットラス
F7U カットラス(Chance Vought F7U Cutlass )は、アメリカのチャンス・ヴォート
概要
[1945
これらの
F7U-3は、1954
わずか3
派生 型
[F7U Cutlass[2]
- XF7U-1
試作 機 。3機 製造 。ウェスティングハウス・エレクトリック(WH) J34-WE-22 エンジンを使用 。事故 により全 損 。- F7U-1
前期 量産 型 。14機 製造 。試験 にのみ使用 。武装 は機体 下部 の20mm機関 砲 4門 のみ。- F7U-2
計画 のみ。WH J34-WE-42 エンジンに換 装 。- F7U-3
後期 量産 型 。WH J46-WE-8 エンジン(アフターバーナー付 )に換 装 、主翼 と垂直 尾翼 の拡大 など。152機 製造 。武装 は20mm機関 砲 4門 および2.75インチ空 対空 ロケット弾 32発 、爆 弾 2.5t。- F7U-3M
- レーダーをAPG-30からAPG-51に
換 装 し、AAM-N-2 スパローIを最大 4発 搭載 可能 としたもの。98機 製造 。武装 はインテイク直上 の20mm機関 砲 4門 および2.75インチ空 対空 ロケット弾 32発 爆 弾 2.5tまたは空 対空 ミサイル4発 。 - F7U-3P
写真 偵察 型 。機首 を63.5cm延長 し、その中 にカメラを装備 したもの。20mm機関 砲 を40mm照明 弾 発射 機 に換 装 。12機 製造 。試験 のみ。- A2U-1
- 1951
年 提案 。WH J46-WE-18 エンジンに換 装 など。50機 発注 されるも1954年 にキャンセル。計画 のみ。
諸 元
[F7U-1[3] | |
39ft 7in (12.07m) | |
38ft 8in (11.79m) | |
11ft 10in (3.61m) | |
496ft2 (46.1m2) | |
12,837lbs (5,823kg) | |
23,387lbs (10,608kg) | |
エンジン | Westinghouse XJ-34-WE-32 ( |
602kn/S.L. (1,115km/h | |
15,100ft/m S.L. (76.7m/s | |
50,000ft (15,240m) | |
1,420n.mile (2,630km) ※2×250galタンク | |
AN-M3 20mm |
現存 する機体
[F7U-3 | 128451 | アメリカ カリフォルニア |
ノースアイランド |
||||
F7U-3 | 129554 | アメリカ アリゾナ |
アル・キャスビー (Al Casby) |
||||
F7U-3 | 129565 | アメリカ ワシントン |
スノホミッシュ |
||||
F7U-3 | 129622 | アメリカ インディアナ |
フレッド・シブリー |
||||
F7U-3 | 129642 | アメリカ ペンシルヴェニア |
[2] | ||||
F7U-3 | 129655 | アメリカ フロリダ |
|||||
F7U-3 | 129685 | アメリカ オハイオ |
ウォーリー・ソプラタ |
登場 作品
[小説
[- 『ARIEL』(
笹本 祐一 のSF小説 およびそれを原作 としたアニメ) - SCEBAI(
国立 科学 研究所 )の連絡 機 として登場 。 - 『
征途 』(佐藤 大輔 の架空 戦記 ) 日本 が南北 に分断 された世界 において海上 自衛隊 の航空 護衛 艦 (空母 )艦載 機 として採用 され、ベトナム戦争 で航空 護衛 艦 「かが」搭載 機 が北 ベトナムに義勇 航空 隊 として派遣 された日本 民主 主義 人民 共和 国 人民 空軍 のMIG-21と交戦 する。主人公 の一人 である人民 空軍 パイロットからは「古 い機体 」「発着 艦 時 の事故 が多 いことから合衆国 が当 の昔 にお払 い箱 にしてしまった艦上 戦闘 機 」と評 された。- その
後 は不明 だが、交戦 した主人公 が「東京 政府 が排水 量 75000トンの新型 空母 を完成 させるまで新 しい艦上 戦闘 機 を導入 しないという話 は本当 だったらしい」と独白 しており、その新型 空母 「しょうかく型 」が60年代 末 に予算 措置 が決定 されて建造 され、湾岸 戦争 時 には海上 自衛隊 はその艦載 機 としてF-14を運用 していることから、F-14によって置 き換 えられたと思 われる。 - 『ニカウンガの
砲声 』(吉岡 平 の軍事 アクション小説 ) 主人公 が操縦 し、運用 試験 中 のアメリカ空母 オリスカニーへの着 艦 テストを行 う。
ゲーム
[- 『World of Warplanes』(ウォーゲーミング
社 のコンピュータゲーム) - アメリカ
軍 のTier10に登場 。
脚注
[注釈
[- ^ ロケット
弾 パックは横列 の16連装 で、1基 の発射 筒 には前後 に2発 のロケット弾 を装弾 し、総数 32発 を搭載 する。発射 筒 の中央 には開閉 式 の隔壁 と発射 炎 排気 口 が設 けられ、前後 のロケット弾 を分離 していた。 - ^
主翼 後 縁 の動 翼 を下 げ舵 にすると、揚力 を増 やすと共 に機首 下 げモーメントを生 じさせてしまうため。水平 尾翼 ないしカナード翼 (先 尾翼 )を装備 した機体 ならば、主翼 後 縁 のフラップを下 げた際 に生 じる機首 下 げモーメントを水平 尾翼 (昇降 舵 )ないしカナード翼 の機首 上 げモーメントにより相殺 できるが、無 尾翼 機 では相殺 することができない。本 機 に限 らず無 尾翼 機 の主翼 後 縁 には、ピッチング制御 用 の昇降 舵 とローリング制御 用 の補助 翼 を兼用 するエレボンを装備 するのが一般 的 である。 - ^
同 じく無 尾翼 形式 のため離着陸 時 に迎 え角 を大 きく取 るコンコルドは、機首 を下方 に折 り曲 げるという手法 で(特 に着陸 時 の)前方 視界 を確保 している。 - ^ フランス
海軍 の場合 、自国 産 の戦闘 機 であるミラージュIIIがあったがF7Uと同 じく無 尾翼 形式 であるため艦上 機 には向 かず、アメリカよりF-8 クルセイダーを輸入 し艦上 機 とした。F-8クルセイダーとシュペルエタンダールの後継 機 となったラファールMも無 尾翼 機 ではあるが、水平 尾翼 の代 わりにカナード翼 (前尾 翼 )を装備 しており、主翼 後 縁 の動 翼 を下 げて後 縁 フラップとすることで揚力 を稼 ぐ際 に生 じる機首 下 げモーメントを、カナード翼 を上 げ舵 にしての機首 上 げモーメントにより相殺 できる。 - ^
搭載 可能 燃料 は機体 内 燃料 タンクに971gal (3,676ℓ)、落下 増 槽 タンクを250gal (946ℓ) ×2の合計 1,471gal (5,568ℓ) - ^ NORMAL:13.43kN、MILITARY:14.99kN、MILITARY A/B:21.8kN
- ^
航続 距離 は燃料 消費 量 +5%の補正 後 に算出 されている
出典
[- ^ アメリカ
軍用 機 カタログU.S.AIR POWER 1945〜1980(KKワールドフォトプレス) - ^ Appendix 1: Aircraft Data--Technical Information and Drawings, BG to F9F (F-9) ドキュメント
番号 21 - ^ F7U-1 Cutlass Specifications STANDARD AIRCRAFT CHARACTERISTICS
参考 文献
[- 『
世界 の傑作 機 (No.132) チャンスヴォート F7U カットラス』 (ISBN 978-4893191748)文 林堂 :刊 2009年