Interface Builder

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Interface Builder
開発元かいはつもと Apple
最新さいしんばん
対応たいおうOS Mac OS X
種別しゅべつ ソフトウェア工学こうがく
ライセンス 商用しょうよう
公式こうしきサイト http://developer.apple.com/
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Interface Builder(インターフェイスビルダー)は、AppleMac OS Xソフトウェア開発かいはつアプリケーションである。このソフトはXcodeまえProject Builder)の一部いちぶであり、Apple Developer Connection開発かいはつツールセットである。Interface Builderはグラフィカルユーザインターフェース利用りようするアプリケーションようのインターフェースを制作せいさくするためにCocoaおよCarbon開発かいはつ可能かのうにしている。

できがったインターフェースは.nib ファイル[1]保存ほぞんされる。3.1以降いこうのバージョンでは.xib ファイル[2]保存ほぞんされている。

歴史れきし[編集へんしゅう]

オリジナルは、NeXT Step 0.8に付属ふぞくする開発かいはつ環境かんきょう中心ちゅうしんとなるソフトとして、1988ねんジャン=マリー・ヒューロットによって開発かいはつされた。かれによって開発かいはつされたMacintoshけのインターフェイス設計せっけいソフトのSOS Interface前身ぜんしんといえる[3]

Interface Builderはその、プロジェクト管理かんりやコード編集へんしゅうなどをになうProject Builderと役割やくわり分担ぶんたんし、開発かいはつ継続けいぞくされた。のちにMac OS Xに移植いしょくされ、Cocoa、Carbonりょうフレームワークに対応たいおうした総合そうごうリソース編集へんしゅう利用りようされるようになった。ほかにもWebObjectsのインターフェース設計せっけいなどにもちいられる。

実用じつようてきRADツールとしてはかなり初期しょき登場とうじょうした部類ぶるいはいり、DelphiVisual Basicすくなからぬ影響えいきょうあたえている。

Mac OS X v10.3以降いこう、Project BuilderはXcode移行いこうしたが、Interface Builderの役割やくわりわっていない。

Xcode 4.0になり、Interface BuilderはXcodeに統合とうごうされ、IDEのアプリケーションとしては消滅しょうめつした。

機能きのう[編集へんしゅう]

ボタンやメニュー、ウィンドウなどのGUIコンポーネントをマウスによって配置はいちすることのできるRADツールである。 ほかにも、使用しようできるGUIコンポーネントには、テキストフィールドやデータテーブル、スライダー、ポップアップメニューなどがある。

これらのGUIコンポーネントをマウスでドラッグし、パレットにドロップすることで、インタフェースを簡単かんたん作成さくせいすることができる。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

Interface Builder単体たんたいではソフトウェアを開発かいはつできないため、その役割やくわりはリソースエディタにている。

しかし、GUIの単体たんたいテストができるてん、クラスの設計せっけいやコード生成せいせい機能きのうまでをふくてん、パレットとばれる自作じさくコンポーネントをめるてんから、どちらかといえば内部ないぶ / ユーザーりょうインターフェースのプロトタイピングをおこなうツールにちかい。

nibファイルもまた、たんにリソース情報じょうほう保持ほじしているのではなく、実際じっさい動作どうさするオブジェクトをシリアライズしたものである。

互換ごかんソフト[編集へんしゅう]

  • GNUstepには、Interface BuilderのクローンであるGormが存在そんざいする。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  1. ^ NeXT interface builder
  2. ^ Xcode interface builder
  3. ^ The NeXTonian