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ジェイ・キャスト

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出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
（J-CASTニュースから転送てんそう）
曖昧さ回避 航空こうくう準備じゅんび会社かいしゃ「ジェイ・キャス」あるいは番組ばんぐみ制作せいさく会社かいしゃ「ジェイキャスト」とは異ことなります。
株式会社かぶしきがいしゃジェイ・キャスト
J-CAST, Inc.
種類しゅるい 株式会社かぶしきがいしゃ
本社ほんしゃ所在地しょざいち 日本の旗 日本にっぽん
〒102-0084
東京とうきょう都と千代田ちよだ区く二番にばん町まち12-8
ロイヤルビルディング1F
設立せつりつ 1997年ねん8月がつ25日にち
業種ぎょうしゅ 情報じょうほう・通信つうしん業ぎょう
法人ほうじん番号ばんごう 5010001019471 ウィキデータを編集
事業じぎょう内容ないよう インターネットコンサルティング
代表だいひょう者しゃ 蜷川にながわ真夫まさお（代表だいひょう取締役とりしまりやく会長かいちょう）
資本しほん金きん 3億おく3025万まん円えん（2012年ねん4月がつ現在げんざい）[1]
純じゅん利益りえき 1386万まん9000円えん
（2022年ねん03月がつ31日にち時点じてん）[2]
総そう資産しさん 4億おく9156万まん8000円えん
（2022年ねん03月がつ31日にち時点じてん）[2]
主要しゅよう子会社こがいしゃ スタディボックス、あどえりあ
関係かんけいする人物じんぶつ 大森おおもり千明ちあき（取締役とりしまりやく社長しゃちょう・執行しっこう役員やくいん）[1]
外部がいぶリンク www.j-cast.co.jp
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株式会社かぶしきがいしゃジェイ・キャスト（英語えいご：J-CAST, Inc.）は、日本にっぽんのネットニュースサイト運営うんえい会社かいしゃ。

J-CASTニュースの運営うんえいと配信はいしん、eラーニングサービス事業じぎょう、メディアサービス事業じぎょう、Web制作せいさく事業じぎょうなどを行おこなっている。

歴史れきし[編集へんしゅう]

ジェイ・キャストは1997年ねん8月がつ25日にちに、雑誌ざっし『AERA』元もと編集へんしゅう長ちょう・発行はっこう人じんの蜷川にながわ真夫まさおによって設立せつりつされた。ジェイはJapanや情報じょうほうの略りゃく[3]。

1998年ねんの長野ながのオリンピックではsalon.comと共同きょうどうで実験じっけん的てきなニュース配信はいしんを行おこない、これが「1.5次じ情報じょうほう」のコンセプトにつながった。

その後ごは『日経にっけいネットナビ』『週刊しゅうかん東洋とうよう経済けいざい』などの雑誌ざっし編集へんしゅうの受託じゅたく作業さぎょう[4]や、eラーニング、ライコス日本語にほんご版ばんの製作せいさく[5]などを行おこなっていたが、2005年ねんにJapan Information Networkの英文えいぶんビジネスニュースを受託じゅたくした。

JINは社団しゃだん法人ほうじん「海外かいがい広報こうほう協会きょうかい」のポータルサイトからスピンオフした民間みんかん会社かいしゃであり、これを契機けいきに日本語にほんごニュースサイトの構想こうそうが始はじまった。

2006年ねんからは「J-CASTニュース」と改名かいめいし、現在げんざいは月つきに1100万まん人にん以上いじょうの読者どくしゃが訪おとずれるニュースサイトに成長せいちょうしている。2009年ねんからはエリア・ターゲティング事業じぎょう[6]や「東京とうきょうバーゲンマニア」や「BOOKウォッチ」などを手てがけている。

J-CASTニュース[編集へんしゅう]

J-CASTニュース
URL www.j-cast.com
言語げんご 日本語にほんご
タイプ ニュースサイト
運営うんえい者しゃ 株式会社かぶしきがいしゃジェイ・キャスト
設立せつりつ者しゃ 株式会社かぶしきがいしゃジェイ・キャスト
スローガン ビジネス&メディアウォッチ
営利えいり性せい 営利えいり
開始かいし 2005年ねん9月1日にち
現在げんざいの状態じょうたい ユニークユーザー約やく1111万まん人にん/月つき
ページビュー約やく7952万まん/月つき
（2011年ねん8月がつ 携帯けいたい含ふくむ）[7]

概要がいよう[編集へんしゅう]

J-CASTニュースは、ミドルメディア的てきな独立どくりつ系けいニュースサイトである。発行はっこう人じんは『AERA』元もと編集へんしゅう長ちょうの蜷川にながわ真夫まさお（現げん・会長かいちょう[8]）で[6]、初代しょだい編集へんしゅう長ちょうは雑誌ざっし『週刊しゅうかん朝日あさひ』元もと編集へんしゅう長ちょうの大森おおもり千明ちあきである。以降いこう、編集へんしゅう長ちょうは朝日新聞あさひしんぶんで取締役とりしまりやく・編集へんしゅう担当たんとうだった杉浦すぎうら信之のぶゆき（現げん・取締役とりしまりやく社長しゃちょう[9]）、『AERA』編集へんしゅう長ちょうや朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん社長しゃちょうなどを務つとめた宇留間あいだ和かず基はじめとなっている[10]。過去かこには『ニコニコニュース』編集へんしゅう長ちょうの亀かめ松太郎まつたろうが副ふく編集へんしゅう長ちょうだったこともある[11]。ウェブサイトは「ニュース」「テレビウォッチ」（編集へんしゅう長ちょう・関口せきぐち一いち喜き）「トレンド」（同どう・荻おぎ仁ひとし）「会社かいしゃウォッチ」（同どう・高橋たかはし勉つとむ）「ショップ」「ブログ」「がんばろう日本にっぽん」に分わかれている。この他ほかに「BOOKウォッチ」や「東京とうきょうバーゲンマニア」などがあり、日本語にほんご版ばんのほかに英語えいご・中国ちゅうごく語ご版はんの「J-CAST Business News」がある。一部いちぶのニュースはポータルサイトなどに有料ゆうりょう配信はいしんされており[12]、広告こうこく掲載けいさいやオンラインショップも収益しゅうえき源げんである。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

コンテンツの特徴とくちょうは、第だい一いちに“一いち・五ご次じ情報じょうほう”である。 「一いち次じ情報じょうほう」である新聞しんぶん・ニュースをもとに、二に次じ情報じょうほうである週刊しゅうかん誌し的てきな切きり口くちで記事きじを作成さくせいする方法ほうほうと称しょうしており、自みずからの調査ちょうさ報道ほうどうは殆ほとんどないが、独自どくじコンテンツもある[13]。第だい二にはインターネットから各種かくしゅメディアまで幅広はばひろいソースのメディア・ウォッチである。一般いっぱんのメディアが取とり上あげないような新聞しんぶんや週刊しゅうかん誌しのスクープ記事きじ、テレビのワイドショー、ブログや2ちゃんねるなどネット上じょう[14]の「炎上えんじょう」「祭まつり」も記事きじとして取とり上あげている。 これらの特徴とくちょうから、イエロージャーナリズムと評ひょうされる。

基本きほん的てきに取材しゅざいは電話でんわ取材しゅざいのみで運営うんえいは低ていコストである。当初とうしょは記者きしゃが3〜4人にん、コンテンツ管理かんりシステムはMovable Typeを改良かいりょうしてスタートした。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

  • 2004年ねん - 日本にっぽんの産業さんぎょう情報じょうほうサイトを開始かいし[15]
  • 2005年ねん9月がつ1日にち - 『JINビジネスニュース』を開設かいせつ
  • 2006年ねん
    • 7月がつ26日にち - 『J-CASTニュース』としてリニューアル
    • 12月 - テレビウォッチを開始かいし[16]
  • 2007年ねん
    • 7月がつ - 携帯けいたい電話でんわ用ようサイト『J-CASTモバイル』を開設かいせつ
    • 11月 - モノウォッチを開始かいし[17]
  • 2008年ねん
  • 2009年ねん
    • 8月がつ - オンラインショップ「ニュースショップ」を開始かいし[19][20]
    • 9月 - 外務省がいむしょうの記者きしゃ会見かいけんオープン化かの対象たいしょうに指定していされた
    • 10月 - サイトリニューアル[21]。2カラムから3カラムのデザインになった
  • 2010年ねん
    • 1月がつ - 総務そうむ省しょうの記者きしゃ会見かいけんオープン化かの対象たいしょうに指定していされた
    • 2月がつ - livedoor Blog ASPを利用りようした企業きぎょう向むけ有料ゆうりょうブログサービスを開始かいし[22]
    • 12月 -東京とうきょうバーゲンマニアを開設かいせつ[23]
  • 2011年ねん
    • 3月 - がんばろう日本にっぽんを開始かいし[24]
    • 6月がつ - キーワード早分はやわかりを開始かいし[25]。これは記事きじの後のちに関連かんれんキーワードや関連かんれん記事きじなどを表示ひょうじするもので、記事きじの前後ぜんごにはツイッターなどのソーシャルボタンも追加ついかした
    • 12月 - BOOKウォッチを開始かいし[26]
  • 2013年ねん4月がつ - かつて朝日新聞あさひしんぶんで連載れんさいされていた4コマ漫画まんが『フジ三太郎さんたろう』の再さい掲載けいさいを開始かいし

ミドルメディア説せつ[編集へんしゅう]

フリージャーナリストの藤代ふじしろ裕之ひろゆきは、J-CASTニュースのような掲示板けいじばんやブログの情報じょうほうをまとめるメディアを、CGMとマスメディアの中間ちゅうかんという意味いみで「ミドルメディア」と定義ていぎしている[27]。蜷川にながわはこれに対たいし“独自どくじコンテンツを作つくっており、Googleニュースのような単たんなるニュース・アグリゲーターではない”と異議いぎを唱となえている[13]。

炎上えんじょうメディア問題もんだい[編集へんしゅう]

J-CASTニュースは「2ちゃんねるやブログをニュースソースとし、テレビのワイドショーの感想かんそうや、取材しゅざいもせずにコピー・アンド・ペーストで軽かるいネタをそのまま報道ほうどうする“ゴミカスのようなメディア”」という意味いみで、蔑称べっしょうとして「Jカス」[28][29]、また、“炎上えんじょう”している話題わだいを報道ほうどうして騒動そうどうを煽あおるメディアという意味いみで炎上えんじょうメディアと呼よばれることもある[30]。藤代ふじしろは、

  • J-CASTニュースの公式こうしきスタートから約やく4か月げつ間あいだに、ネットの炎上えんじょうを10本ほん以上いじょう報ほうじている
  • 「何なんでも炎上えんじょうにするな」「書かくから炎上えんじょうするのではないか」という声こえが、ネットユーザーから上あがっている
  • 報道ほうどうによってネットユーザーのアテンションを集約しゅうやくし（注目ちゅうもくを集あつめ）、アクセス数すうの急増きゅうぞうと延焼えんしょうを招まねいている

と論ろんじている[27]。

なお、この「Jカス」の蔑称べっしょうを逆手さかてに取とる形かたちで、2014年ねんにJ-CASTニュースの公式こうしきイメージキャラクターとして「カス丸まる」が誕生たんじょうした[29][31]。「自虐じぎゃく的てきで炎上えんじょうを恐おそれない」キャラクターと位置付いちづけられている[31]。

このようなメディアのあり方かたに対たいして、報道ほうどうされる側がわは特とくに反発はんぱつすることがある。例たとえば、松本まつもと人志ひとしの発言はつげんとネットの反応はんのうを報ほうじた記事きじについて、松本まつもとの所属しょぞく事務所じむしょである吉本興業よしもとこうぎょうは、「放送ほうそうの一部いちぶを恣意しい的てきに切きり取とったものであり、ネット上じょうの個人こじんの無責任むせきにんな発言はつげんをいたずらに流布るふする報道ほうどう姿勢しせい」として抗議こうぎした[32]。PJニュースはこの件けんについて「事実じじつ関係かんけいを疑問ぎもん視しし反発はんぱつする声こえでJ−CAST自体じたいが炎上えんじょう」と報ほうじた[33]。またテレビ東京てれびとうきょう「経済けいざいドキュメンタリードラマ ルビコンの決断けつだん」の「ソニー ウォークマンの逆襲ぎゃくしゅう」（2010年ねん1月がつ20日はつか放送ほうそう）について「ソニーをヨイショし過すぎで公平こうへい性せいに欠かける」と書かき、テレビ東京てれびとうきょうから取材しゅざいを拒否きょひされた[34]。

これに対たいして蜷川にながわは以下いかのような趣旨しゅしの弁明べんめいをしている。

  • ウェブでは軽かるいネタが好このまれる。ウェブコンテンツの宿命しゅくめいである[13]。
  • 取材しゅざいやコストを省力しょうりょく化かした簡易かんいメディアは新あたらしいメディアのモデルである[13]。「ハフィントン・ポスト」のようにアメリカでも流行はやっており、現在げんざいのネット広告こうこくの価格かかく水準すいじゅんではコストはかけられないためとしている[13]。

また同業どうぎょう他社たしゃの社員しゃいんの破廉恥はれんち行為こうい（主しゅとして痴漢ちかん）は積極せっきょく的てきに記事きじにしながら、自社じしゃ社員しゃいんのそれはたとえ事実じじつでも黙殺もくさつする、という批判ひはんを受うけている[35][36]。

批判ひはんされた記事きじ[編集へんしゅう]

2021年ねん6月11日にち、「J-CAST テレビウォッチ」において『藤川ふじかわ球児きゅうじと上原うえはら浩ひろし治ち、元もと一流いちりゅうピッチャーによる投手とうしゅ心理しんり解説かいせつの面白おもしろさ』と題だいした記事きじを公開こうかい[37]。記事きじでは上原うえはら浩ひろし治ちの容姿ようしを指さして「顔かおが苦手にがて」「余あまり好意こういをもっていなかった」などと執筆しっぴつ者しゃの黄き蘭らん（麻生あそう千晶ちあき）が言及げんきゅうしていた[37]。その後ご、記事きじの存在そんざいを知しった上原うえはらはSNS上じょうで「これは、産うんでくれた親おやに失礼しつれいだと思おもいます」「俺おれにも家族かぞくがいる。産うんでくれた親おやがいる」等とうと述のべ、他人たにんの容姿ようしを否定ひていするような表現ひょうげんを掲載けいさいしたJ-CASTを批判ひはんした[37]。これがSNSや各種かくしゅメディア等とうで取とり上あげられると、J-CASTは容姿ようしについて言及げんきゅうした部分ぶぶんを削除さくじょ・再さい編集へんしゅうし、上原うえはらに対たいする謝罪しゃざい文ぶんを掲載けいさいした[38]。のちに、当該とうがいコラム「てれび見み朱しゅ蘭らん」の無む期限きげん休止きゅうしを発表はっぴょうし、過去かこの全ぜん記事きじを削除さくじょした[39]。

誤訳ごやく記事きじ[編集へんしゅう]

2022年ねん10月21日にち、ブルームバーグ通信つうしんが中国人ちゅうごくじん観光かんこう客きゃくを「彼かれらの大群たいぐん」と表現ひょうげんしたうえで、中国人ちゅうごくじん観光かんこう客きゃくが押おし寄よせる前まえに伊勢丹いせたん新宿しんじゅく店てんにぜひ行いっておくよう勧すすめているとする記事きじを掲載けいさいした[40]。しかし、実際じっさいのブルームバーグの記事きじには「彼かれらの大群たいぐんが押おし寄よせる前まえにぜひ行いっておくように」に該当がいとうする部分ぶぶんは存在そんざいせず、「コロナ以前いぜんには日本にっぽんの美容びよう製品せいひんやスパ製品せいひんが中国人ちゅうごくじんや他たのアジア人じん観光かんこう客きゃくを強つよく惹ひきつけていた」とあるのみである[41]。

コンテンツ[編集へんしゅう]

ジェイ・キャストは企業きぎょう向むけの広報こうほう誌しや教科書きょうかしょなどを製作せいさくしている編集へんしゅうプロダクションでもあり、J-CASTニュースのコンテンツも専用せんようの書かき下おろし記事きじが大半たいはんを占しめているとされている[42]。カテゴリーごとに毎日まいにち数すう十じゅう本ほん[43]の記事きじを配信はいしんしていると言いう。

「ニュース」（ビジネス&メディアウォッチ）は長文ちょうぶんのニュースと短文たんぶんのトピックスで構成こうせいされ、メディア、経済けいざい、ファイナンス、社会しゃかい（政治せいじ）、IT、エンタメ記事きじを掲載けいさいしている。「ひと登場とうじょう」のようなインタビュー記事きじもあり、「東京とうきょうめたりっく通信つうしん物語ものがたり」[44]や「テレビ崩壊ほうかい」[45]、『元もと「お妃ひ選えらび班はん記者きしゃ」が推理すいりする「テニスコートの恋こい」の「真相しんそう」』[46]のような連載れんさい記事きじも時々ときどき掲載けいさいしている。「モノウォッチ」は新しん商品しょうひんやイベントを紹介しょうかいするカテゴリーである。書籍しょせきなど9つのジャンルの記事きじがあり、Yahoo!ショッピングなどの売うれ筋すじや共同きょうどう購入こうにゅうクーポンなどの情報じょうほうも掲載けいさいしている。「会社かいしゃウォッチ」は会社かいしゃ内ないの人間にんげん関係かんけいをテーマにしたカテゴリーであり、長文ちょうぶんの特集とくしゅうと短文たんぶんのトピックスの他ほかに、署名しょめいコラムで構成こうせいされている。城じょう繁幸しげゆき[47]、野崎のさき大輔だいすけ[47]、高橋たかはし洋一よういち[48]、井上いのうえトシユキ、小田切おだぎり尚登なおとなどの外部がいぶの専門せんもん家かが招まねかれ論陣ろんじんを張はっている。「ニュースショップ」はオンラインショップであり、グッドデザイン賞しょうを受賞じゅしょうした商品しょうひん[49]などを販売はんばいしている。メディアサービス事業じぎょう部ぶが出版しゅっぱんした「針はり聞書ききがき 虫ちゅうの知しらせ」[50]や「週刊しゅうかん 松本まつもと清張せいちょう」[51]を販売はんばいしたり、「大学だいがく崩壊ほうかい」[52]や「テレビ崩壊ほうかい」[45]のようなJ-CASTニュースの連載れんさいを書籍しょせき化かして販売はんばいするメディアミックスを試こころみた時代じだいもあった。

配信はいしん[編集へんしゅう]

J-CASTニュースはYahoo! JAPANなどのポータルサイトやMobageなどの携帯けいたいサイト、夕刊ゆうかんフジやBlue Ocean（TOKYO-FM）などのマスメディア、中国ちゅうごく経済けいざい日報にっぽうネットなどの海外かいがいメディアにニュースを配信はいしんしている[53]。

アクセス数すう[編集へんしゅう]

2006年ねん7月がつにJ-CASTニュースを開始かいしした当初とうしょは、広告こうこくビジネスが成立せいりつする最低さいてい条件じょうけんである1000万まんページビュー/月つきを目標もくひょうとした。最初さいしょはライブドアやエキサイトなどからハイパーリンクをクリックして訪おとずれる読者どくしゃが多おおかったと言いう[13]。一方いっぽうでこの時期じきは炎上えんじょう報道ほうどうが多おおく、2ちゃんねるにはジェイキャストの記事きじをソースとしたスレッドが熱心ねっしんに立たてられたとも言いわれる[65]。SEOは行おこなわなかったが知名度ちめいどが上あがったことで、googleなどの検索けんさくエンジンからの訪問ほうもんも増ふえ、1年ねん後ごの2007年ねん7月がつには目標もくひょうを達成たっせいした[13]。2007年ねん9月がつからはYahoo!ニュースへの配信はいしんを開始かいしした。ちょうどこの頃ころ、日本にっぽんでは世帯せたいの過半数かはんすうがブロードバンドを利用りようするようになり[66]、コンテンツが求もとめられていた。ジェイキャストの読者どくしゃは急増きゅうぞうし（2008年ねん3月がつ）[67]、1年ねんで3倍ばいの約やく500万まん人にんに達たっした[68]。その後ごも順調じゅんちょうに読者どくしゃ数すうを伸のばしており、最近さいきんの読者どくしゃ数すうは約やく1111万まん人にん/月つきに及およぶという（2011年ねん8月がつ）[7]。パソコンからの閲覧えつらんが多おおく、フィーチャーフォンの割合わりあいは約やく1割わり（2011年ねん8月がつ）[7]だと言いうが、スマートフォンの割合わりあいが15%を記録きろくしたこともあると言いう（2011年ねん10月がつ）[69]。

エリア・ターゲティング事業じぎょう[編集へんしゅう]

ジェイ・キャストはネット利用りよう者しゃを都道府県とどうふけん別べつに判別はんべつして、広告こうこくなどを都道府県とどうふけん別べつに表示ひょうじする「エリア・ターゲティング」の特許とっきょを持もっている。ダブルクリックなどのインターネット広告こうこく会社かいしゃや広告こうこく代理だいり店てん、日刊にっかんスポーツや産経さんけいデジタルなどの新聞しんぶん社しゃで使つかわれている[70]。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

  • 2008年ねん3月がつ -「ウェブ情報じょうほう提供ていきょう方法ほうほうおよびウェブサーバ」が特許とっきょ登録とうろくされた[71]
  • 2009年ねん
    • 4月がつ - J-CASTニュースでコアラのマーチ天気てんき予報よほうを開始かいしした。都道府県とどうふけんごとにご当地とうちコアラを表示ひょうじし、ネーミングライツ広告こうこくでもある[72]
    • 12月 - 電通でんつうと共同きょうどうで地域ちいきターゲティング事業じぎょうの新しん会社かいしゃ「あどえりあ」を設立せつりつ[70]
  • 2010年ねん
  • 2018年ねん6月がつ - 同どう特許とっきょが6月がつ26日にちをもって特許とっきょ存続そんぞく期間きかん満了まんりょう[75]
  • 2019年ねん2月がつ - ジェイ・キャストがあどえりあを吸収きゅうしゅう合併がっぺいすると官報かんぽう（平成へいせい31年ねん2月がつ22日にち 号外ごうがい第だい34号ごう）に合併がっぺい公告こうこくを開示かいじ

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b “会社かいしゃ概要がいよう”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  2. ^ a b 株式会社かぶしきがいしゃジェイ・キャスト 第だい25期き決算けっさん公告こうこく
  3. ^ “企業きぎょう理念りねん”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  4. ^ “雑誌ざっし・マニュアル”. メディアサービス事業じぎょう. ジェイ・キャスト. 2010年ねん3月がつ18日にち閲覧えつらん。
  5. ^ “LYCOS”. ジェイ・キャスト. 2010年ねん3月がつ18日にち閲覧えつらん。
  6. ^ a b 蜷川にながわ真夫まさお (2009年ねん7月がつ27日にち). “編集へんしゅう長ちょうからの手紙てがみ 「ネットにも地方ちほう分権ぶんけんを!」 J-CASTニュース3周年しゅうねんで志向しこうする”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). https://www.j-cast.com/2009/07/27046062.html 2010年ねん3月がつ16日にち閲覧えつらん。 
  7. ^ a b c “J-CASTニュース、月間げっかん訪問ほうもん者しゃ数すう1100万まん人にんを突破とっぱ”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  8. ^ “会社かいしゃ概要がいよう｜株式会社かぶしきがいしゃジェイ・キャスト”. 株式会社かぶしきがいしゃジェイ・キャスト. http://www.j-cast.co.jp/company/summary.html 2018年ねん8月がつ19日にち閲覧えつらん。 
  9. ^ “新しん社長しゃちょう就任しゅうにんのお知しらせ｜株式会社かぶしきがいしゃジェイ・キャスト”. 株式会社かぶしきがいしゃジェイ・キャスト. http://www.j-cast.co.jp/2018/06/29000850.html 2018年ねん8月がつ19日にち閲覧えつらん。 
  10. ^ “「J-CASTニュース」新しん編集へんしゅう長ちょう就任しゅうにんのお知しらせ｜株式会社かぶしきがいしゃジェイ・キャスト”. 株式会社かぶしきがいしゃジェイ・キャスト. http://www.j-cast.co.jp/2017/06/30000821.html 2018年ねん8月がつ19日にち閲覧えつらん。 
  11. ^ “メディアリポート【ネット】ニコニコニュースが挑いどむネットニュースの新あたらしい可能かのう性せい”. 2012年ねん4月がつ21日にち閲覧えつらん。
  12. ^ a b 『『J-CAST ニュース』ビッグローブでも配信はいしん開始かいし!』（プレスリリース）ジェイ・キャスト、2006年ねん12月1日にち。http://www.j-cast.co.jp/2006/12/jcast_2.html。2008年ねん12月27日にち閲覧えつらん。 
  13. ^ a b c d e f g 蜷川にながわ真夫まさお「ネットの炎上えんじょう力りょく」
  14. ^ 蜷川にながわ真夫まさお (2008年ねん7月がつ26日にち). “編集へんしゅう長ちょうからの手紙てがみ J-CASTニュース開設かいせつ2周年しゅうねん、ネットメディアの展望てんぼうは?”. J-CAST. 2012年ねん10月がつ4日にち閲覧えつらん。
  15. ^ “「J-CASTニュース」を本格ほんかく展開てんかい、ユニークな視点してんで注目ちゅうもくされる”. ウェブ事業じぎょう. ジェイ・キャスト. 2010年ねん3月がつ18日にち閲覧えつらん。
  16. ^ “『J-CASTテレビウォッチ』が本日ほんじつスタート!”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  17. ^ “J-CASTモノウォッチ、ECナビと提携ていけい 1,400万まん点てんの商品しょうひんの「価格かかく比較ひかく」が可能かのうに!”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  18. ^ “J-CAST、会社かいしゃの人間にんげん関係かんけいをテーマにした新しんサイト「会社かいしゃウォッチ」を開設かいせつ!”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  19. ^ “J-CASTニュースショップ 本格ほんかくオープン オープニングキャンペーンも開催かいさい!”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  20. ^ “『J-CASTニュース』3周年しゅうねん記念きねん 8月がつ3日にちから読者どくしゃにお得とくな会員かいいんサービスを開始かいし”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  21. ^ “J-CASTニュース、全ぜんサイトをリニューアル”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  22. ^ “J-CASTニュースが「読よまれる企業きぎょうブログサービス」を開始かいし”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  23. ^ “オトナ女子じょしのための、おトク情報じょうほうサイト「東京とうきょうバーゲンマニア」誕生たんじょう”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  24. ^ “『J-CASTニュース』が震災しんさい特設とくせつページ『がんばろう日本にっぽん』開設かいせつ エリアターゲティング技術ぎじゅつを利用りようし、地域ちいきごとにトップページを自動じどう切きり替かえ”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  25. ^ “J-CASTニュースに「キーワード早分はやわかり」を追加ついか”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  26. ^ “J-CAST「BOOKウォッチ」新規しんきOPEN”. 2012年ねん4月がつ8日にち閲覧えつらん。
  27. ^ a b 藤代ふじしろ裕之ひろゆき (2006年ねん11月30日にち). “「炎上えんじょう」の発火はっか源げん?・マスコミとブログつなぐ新しんメディアの台頭たいとう【コラム】”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん. オリジナルの2008年ねん9月がつ12日にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080912204653/http://it.nikkei.co.jp/internet/column/gatoh.aspx?ichiran=True&n=MMIT11000029112006 2012年ねん4月がつ21日にち閲覧えつらん。 
  28. ^ 『ネット炎上えんじょう力りょく』 58頁ぺーじ。
  29. ^ a b “J-CASTが「Jカス」呼よばわりを自みずからネタ化か ゆるキャラ「カス丸まる」誕生たんじょう”. ITmedia NEWS. (2014年ねん2月がつ20日はつか). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1402/20/news068.html 2021年ねん6月がつ14日にち閲覧えつらん。 
  30. ^ 『ネット炎上えんじょう力りょく』 128頁ぺーじ。
  31. ^ a b J-CASTニュースのキャラクター「カス丸まる」誕生たんじょう J-CASTニュース2014年ねん2月がつ19日にち
  32. ^ “吉本興業よしもとこうぎょうがJ-CASTに抗議こうぎ 松本まつもと人志ひとしさんのラジオ発言はつげんに関かんする報道ほうどうで”. ITmedia News (ITmedia). (2008年ねん5月がつ13日にち). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0805/13/news126.html 2010年ねん3月がつ18日にち閲覧えつらん。 
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 蜷川にながわ真夫まさお『ネットの炎上えんじょう力りょく』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう〈文春ぶんしゅん新書しんしょ〉（原著げんちょ2010年ねん2月がつ19日にち）。ISBN 9784166607396。 

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

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