NCSA Mosaic

NCSA Mosaic（エヌシーエスエー・モザイク）は、米べい国立こくりつスーパーコンピュータ応用おうよう研究所けんきゅうじょ (NCSA) から、1993年ねんにリリースされたウェブブラウザ。

概要がいよう

欧州おうしゅう原子核げんしかく研究けんきゅう機構きこう (CERN) が World Wide Web (WWW) の利用りようを解放かいほうした年としである1993年ねんに、イリノイ大学だいがくの米べい国立こくりつスーパーコンピュータ応用おうよう研究所けんきゅうじょ (NCSA) に所属しょぞくするマーク・アンドリーセンらが、革新かくしん的てきな Webブラウザである NCSA Mosaic を開発かいはつ・リリースした。NCSA Mosaic は、テキストと画像がぞうを同一どういつのウインドウ内ないに混在こんざいして表示ひょうじさせることができる最初さいしょのウェブブラウザである。それ以前いぜんのウェブブラウザにおいては、テキストと画像がぞうは別べつウインドウに表示ひょうじされていた。

なお通信つうしんプロトコルとしてはHTTP以外いがいにFTP、NNTP、Gopherにも対応たいおうしている。従したがってウェブブラウザ以外いがいにFTPクライアントやネットニュースリーダーの機能きのうも持もっていた。

NCSA Mosaic は、新あらたな諸しょ機能きのうを実現じつげんし、また、同どう時期じきに全米ぜんべい科学かがく財団ざいだんネットワーク (NSFnet) の商用しょうよう利用りようが解禁かいきんされたことも追おい風かぜとなり、一般いっぱん社会しゃかいにおけるインターネット普及ふきゅうの基礎きそを築きずいた。NCSA Mosaic リリース直後ちょくごの日本にっぽん（インターネットが民間みんかんに先行せんこうして大学だいがくや国くにの研究けんきゅう機関きかんなどで普及ふきゅう）においては、ウェブを閲覧えつらんすることを「Mosaic する」などと言いっていた^[1]。

NCSA Mosaic の系譜けいふ

開発かいはつに携たずさわったマーク・アンドリーセンらは、シリコングラフィックス社しゃの創立そうりつ者しゃジム・クラークとともにモザイク・コミュニケーションズ社しゃ（後ごのネットスケープコミュニケーションズ社しゃ）を立たち上あげ、Netscape Navigator（Beta 版ばんでは Mosaic Navigator）を開発かいはつする。