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Oculus Quest

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オキュラス クエスト
Oculus Quest
Oculus Quest
開発元かいはつもと Oculus VR
種別しゅべつ バーチャル・リアリティヘッドセット
世代せだい だいいち世代せだい
発売はつばい 2019ねん5がつ21にち
標準ひょうじゅん価格かかく 49,800えん(64GB)
62,800えん(128GB)[1]
販売はんばい終了しゅうりょう 2020ねん9がつ
OS AndroidソースコードベースのOculus Questシステムソフトウェア[2]
SoC Snapdragon 835
CPU 4 Kryo 280 Gold (ARM Cortex-A73 ベース) @ 2.45 GHz + 4 Kryo 280 Silver (ARM Cortex-A73 ベース) @ 1.9 GHz
メモリ 4GB[3]
ストレージ 64GB、128GB
ディスプレイ ペンタイル OLED 1440 × 1600(片目かためあたり) @ 72 Hzへるつ
グラフィック Adreno 540
サウンド
外部がいぶ接続せつぞく
オンラインサービス Oculus Store
次世代じせだいハード Oculus Quest 2
関連かんれん商品しょうひん Oculus Rift S
ウェブサイト 公式こうしきウェブサイト

Oculus Quest(オキュラス クエスト)は、Facebookいち部門ぶもんであるOculus VR開発かいはつしたバーチャル・リアリティヘッドセットである。このデバイスは完全かんぜんなスタンドアローンがたで、6DoF(6自由じゆう)のコントローラーを2つ使用しようし、Qualcomm Snapdragon 835 SoC (システムオンチップ)で実行じっこうされている。2020ねん10がつ時点じてんでOculus Questの販売はんばい終了しゅうりょうしている[4]。2024ねん3がつ6にちにサポート終了しゅうりょうがアナウンスされた[5]

概要がいよう

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2016ねんのOculus Connect 3において、Facebook CEOであるマーク・ザッカーバーグが、「Santa Cruz」というコードネームのもとOculusがスタンドアローンがたのVRヘッドセットを開発かいはつちゅうであることをかした。

翌年よくねんのOculus Connect 4では、2018ねんにソフトウェア開発かいはつキットをおくすことを目指めざしているとOculusが発表はっぴょう。また、Oculus RiftのTouchコントローラーにたコントローラーを使用しようすることもあきらかにした。

2018ねんのConnect 5で、Oculusは、このシステムのセット価格かかくを49,800えんでとすることと、名称めいしょうが「Oculus Quest」であることを発表はっぴょうした。そして、2019ねんのF8で、Questの出荷しゅっか予定よていが2019ねん5がつ21にちとなることが発表はっぴょうされた。

Oculus Questの販売はんばいは2020ねん10がつ時点じてん終了しゅうりょうしている[4]

2020ねん10がつ13にち後継こうけいデバイス「Oculus Quest 2」が発売はつばいされ、2021ねんMeta (企業きぎょう)買収ばいしゅうされ、「Meta Quest 2」へ改名かいめいされた[6]

ハードウェア

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Oculus QuestのデザインはOculus Goにているが、より性能せいのうたかいグラフィックチップとアクティブ冷却れいきゃくそなえている。ヘッドセットの重量じゅうりょうは571g (20.1 oz)である(これにたいし、初代しょだいOculus Riftは470g (17 oz)であった)。バッテリー持続じぞく時間じかんやく2~3あいだでメモリは4GB[3]

スクリーンとレンズ

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Oculus Questでは、ダイヤモンドじょうのペンタイル配列はいれつのOLEDディスプレイを2つ使用しようしている。かくディスプレイの解像度かいぞうどは1440 × 1600、リフレッシュレートは72Hzへるつである。このヘッドセットには、レンズのスイートスポットを拡大かくだいできる「次世代じせだい」レンズ技術ぎじゅつ使用しようされているが、これはもともとOculus Goに導入どうにゅうされた技術ぎじゅつである。ゴッドレイ現象げんしょうなどの視覚しかくアーティファクトは軽減けいげんされたが、コントラストのたかいシーンではまだそれらがられる。物理ぶつりてき瞳孔どうこうあいだ距離きょり(IPD)の調整ちょうせい機能きのうもある。

Oculusインサイト

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Oculus Questには、Oculus Rift Sで使つかわれているのとどうじ、「Oculusインサイト」とばれるインサイドアウトトラッキングシステムがそなわっている。このシステムは、ヘッドセットの四隅よすみ配置はいちされている、ヘッドセットを空間くうかんてきにトラッキングするための広角こうかくカメラによって機能きのうしている。

音声おんせい

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Questのヘッドバンドには内蔵ないぞうヘッドホンがあるが、ヘッドセットに3.5mmのオーディオジャックが2つまれているため、ユーザーは手持てもちのヘッドホンをそとけすることもできる。

仕様しよう

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周辺しゅうへん機器きき

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Oculus Questにはヘッドホンが内蔵ないぞうされているが、Oculusから純正じゅんせいインナーイヤーがたヘッドホンを購入こうにゅうすることもできる。純正じゅんせい携帯けいたいようケースもある。

コントローラー

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Oculus Touchコントローラー(右手みぎてがわ)

Oculus Questでは、Oculus Rift Sで使用しようするのとおなだい2世代せだいのOculus Touchコントローラーを使用しようする。きゅうバージョンのOculus Touchコントローラーではトラッキングリングが裏側うらがわにあったが、あたらしいコントローラーでは、あたらしいインサイドアウトトラッキングシステムを収容しゅうようするためリングが上部じょうぶ移動いどうされた。これにより、ヘッドセット内蔵ないぞうのトラッキングカメラでリングを検知けんちできるようになった。

ソフトウェア

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ソフトウェアの互換ごかんせい

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Oculusはヘッドセットと同時どうじに50ちょうのゲームを発売はつばいした。『Beat Saber』、『VRChat』、『Superhot VR』、『Moss』、『Robo Recall』など、新作しんさくゲームも、すでにられたタイトルもある。『Rec Room』や『VRChat』などの一部いちぶのゲームは、クロスプラットフォームやマルチプレイヤーでプレイできる。

ガーディアン

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Oculus Quest装着そうちゃくかべ家具かぐとうへの衝突しょうとつけるため、ガーディアンとばれるプレイエリアの作成さくせいおこなえる。 装着そうちゃくしゃ本人ほんにん、あるいはコントローラーがプレイエリアはし接近せっきんすると、格子こうしじょう境界きょうかいせん表示ひょうじしてエリアからの逸脱いつだつ警告けいこくする。 ガーディアンはルームスケールと静止せいしモードを任意にんい可能かのうで、着座ちゃくざ状態じょうたいでは静止せいしモードを使用しようする。

パススルー

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Oculusパススルーは、ユーザーが内蔵ないぞうカメラをつうじて白黒しろくろ平面へいめんじつ世界せかいることができる、Oculus Questの機能きのうである。これはおも安全あんぜん機能きのうとして使用しようされる。ユーザーが既定きていのプレイエリアからると、ディスプレイがVRからパススルーにわる。Oculus Connect 6では、このパススルーシステムをOculus Rift Sとおなじパススルー+にアップグレードして立体りったいおよび立体りったい補正ほせいにするという、Questのアップデートが発表はっぴょうされた。 またOculusでは、ボタンをすだけでパススルーをすばやく起動きどうできる機能きのう「パススルーオンデマンド」を、2019ねん後半こうはん追加ついかする計画けいかくだ。

Oculus Connect 6で、Oculusは2019ねん11月にOculus Linkを導入どうにゅうすることを発表はっぴょう。これは、Questを一般いっぱんてきなUSB Type-CケーブルでPCにつなぎ、OculusゲームとSteamVRゲームの両方りょうほうふくむPC VRゲームをプレイできるようにするものである。Oculus Linkには一般いっぱんてきなUSB 3.0ケーブルで使用しようできるが、Oculusはこのために独自どくじの5mのひかりファイバーケーブルを発売はつばいする。2019ねん11月12にち、この機能きのうはQuestソフトウェアのバージョン11でついにリリースされた。現在げんざいのところ、Oculus LinkはNVIDIAの1060MやAMDの200または300シリーズGPUとの互換ごかんせいがない。

ハンドトラッキング

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Oculus Connect 6で、2020ねん前半ぜんはんにソフトウェアをつうじてQuestにハンドトラッキング機能きのう追加ついかすることが発表はっぴょうされた。しかし、2019ねん12月9にち、Oculusは完全かんぜん独立どくりつしたハンドトラッキングのデモばん公開こうかいするとともに、ハンドトラッキングを利用りようするためのSDKのアップデートをリリースし、最終さいしゅうてきには12月11にちにソフトウェアバージョン12.0でデモばんをリリースした。この機能きのうにより、ユーザーは自分じぶん使つかってバーチャル世界せかいはたらきかけることができる。このシステムは、機械きかい学習がくしゅう使用しようして4つのカメラからのインプットを分析ぶんせきすることで、ユーザーの位置いち姿勢しせい認識にんしきする。

評価ひょうか

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Questにたいする評価ひょうかがいして肯定こうていてきであった。評論ひょうろんはQuestのシステムを画期的かっきてきなVRヘッドセットであると称賛しょうさんし、批判ひはんだい部分ぶぶんおおきなボディや価格かかくかんするものだった。発売はつばいから2週間しゅうかん、OculusはOculus Questけのコンテンツの売上うりあげだかが500まんあめりかドルにたっしたことを発表はっぴょう。Oculus Connect 6では、Oculusのぜんプラットフォームでられた収益しゅうえきの20%以上いじょうをQuestけがめ、総額そうがくは2,000まんあめりかドルにのぼることが発表はっぴょうされた。また、Oculusのぜんヘッドセットのうち、Questのリテンションりつけてたかいこともどうイベントで報告ほうこくされた。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 一体いったいがたVRヘッドセット「Oculus Quest」とPCけVRヘッドセット「Oculus Rift S」本日ほんじつ発売はつばい”. Game Watch (2019ねん5がつ21にち). 2020ねん1がつ2にち閲覧えつらん
  2. ^ Oculus Device Specifications | Oculus Developers”. developer.oculus.com. 2020ねん9がつ16にち閲覧えつらん
  3. ^ a b Oculus Quest 2にはせま日本にっぽん家屋かおく間取まどりを大幅おおはば変更へんこうするだけの価値かちがあるTechcrunch(2020ねん10がつ4にち).2020ねん10がつ25にち閲覧えつらん
  4. ^ a b Oculus Quest: オールインワンがたVRヘッドセット | Oculus”. www.oculus.com. 2020ねん10がつ25にち閲覧えつらん
  5. ^ 📣 End of Quest 1 Support - March 2024”. www.oculus.com. 2024ねん3がつ31にち閲覧えつらん
  6. ^ Oculusブランド消滅しょうめつ。VRヘッドセットは『Meta Quest』へ - Engadget 日本にっぽんばん”. Engadget JP. 2021ねん10がつ28にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2022ねん4がつ1にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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