RAP FREAKS

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RAP FREAKS』(ラップフリークス)は1999ねんコナミ発表はっぴょうした音楽おんがくシミュレーションゲーム。

BEMANIシリーズひとつ。シリーズはつこころみとして、プレイヤー自身じしんの「音声おんせいラップ」を利用りようする。二人ふたり同時どうじでのプレイが可能かのう

ロケーションテストおこなわれた作品さくひんであるが、市場いちば出回でまわらなかったまぼろしのBEMANIシリーズ作品さくひんである。

筐体きょうたい概要がいよう[編集へんしゅう]

筐体きょうたい外観がいかん画面がめんレイアウトとうは、どう時期じき開発かいはつはじまっていた『ダンスマニアックス』に類似るいじしている。

筐体きょうたい前面ぜんめんのテーブルじょうに「ハンドクラップ」とばれる入力にゅうりょく機器きき左手ひだりて右手みぎてよう二人ふたりぶん用意よういされている。筐体きょうたい左右さゆうにはプレイヤーの「音声おんせい」を録音ろくおんするためのマイクがある。 スタート・セレクトボタンの上方かみがたには、録音ろくおんした「音声おんせい」に特殊とくしゅ効果こうかあたえる「エフェクトスライダー」がある。

ゲームモードの内容ないようなど詳細しょうさい一切いっさい不明ふめいだが、筐体きょうたいのレイアウトから判断はんだんすると、『ダンスマニアックス』のように、中央ちゅうおう2つにある入力にゅうりょく機器きき使つかう「センタープレイ」が搭載とうさいされていた可能かのうせいがある。

あそかた[編集へんしゅう]

  1. クレジットを投入とうにゅう、スタートボタンをす。
  2. 「ハンドクラップ」を両手りょうてにはめる。
  3. きょく選択せんたくするとプレイ開始かいし
  4. 選択せんたくしたきょく前奏ぜんそう部分ぶぶんながれる。
  5. 画面がめんじょうに「REC」(録音ろくおん)と表示ひょうじされる。筐体きょうたい付属ふぞくのマイクにかって音声おんせい録音ろくおんする。
    画面がめん歌詞かし表示ひょうじされるが、判定はんてい影響えいきょうされないので適当てきとう音声おんせい入力にゅうりょくしてもかまわない。
  6. きょく本編ほんぺんながれる。
    画面がめんからオブジェクトが上昇じょうしょうする。オブジェクトには「たたく」と「る」の2種類しゅるい存在そんざい。「たたく」は筐体きょうたい正面しょうめんのテーブルじょう平面へいめんたたく、または自分じぶんからだたたいてリズムをってもい。
    オブジェクトがながれてくるラインは左手ひだりてよう右手みぎてようの2ライン。両手りょうて同時どうじ指示しじ場合ばあいは、完全かんぜん同時どうじ筐体きょうたいたたくか、両手りょうてわせるようにたたくアクションが必要ひつようになる。
    オブジェクトがクラップゾーンにかさなった瞬間しゅんかん「ハンドクラップ」をただしくうごかすと、事前じぜん録音ろくおんした音声おんせいが「ラップ」としてながれる。のシリーズ同様どうよう、タイミングがえばグルーヴゲージが上昇じょうしょうする。
    プレイちゅう筐体きょうたいの「エフェクトスライダー」を左右さゆううごかすと、音声おんせい特殊とくしゅ効果こうかあたえることが出来できる(判定はんてい影響えいきょうはない)。
  7. グルーヴゲージがなくなるとゲームオーバー。

問題もんだいてん[編集へんしゅう]

二人ふたり同時どうじプレイのさいりょうサイドにおな指示しじている場合ばあいは、かいってハイタッチのようにたがいのはたわせることでもタイミングをれるようつくられていた。AMショーのさいでは係員かかりいんがそれを推奨すいしょうするあそかた説明せつめいおこなっており、手遊てあそのように2人ふたりぐみたのしむコンセプトをねらっていたとおもわれる。しかし、いきのあったうごきをめることができたコンビはきわめてすくなく、相方あいかたなぐりつけてしまう光景こうけいられた。

また、ハンドクラップの装着そうちゃくにはマジックテープ使用しようする形状けいじょうだったため、1人ひとりでは両手りょうて装着そうちゃくすることが困難こんなん片手かたて装着そうちゃくした時点じてんで、もう片方かたがたのマジックテープをつかめない。AMショー出展しゅってんには係員かかりいん装着そうちゃく手伝てつだっていた。)、さらにはハンドクラップを装着そうちゃくするとゆび自由じゆう制限せいげんされるためエフェクトスライダーの操作そうさ困難こんなんになるなど、インターフェース設計せっけいあまさが散見さんけんされた。

その[編集へんしゅう]

AMショーとうかくゲームイベントで公開こうかい。そのはコナミ直営ちょくえいゲームセンター「チルコポルト」(現存げんそんせず)にてロケテストを実施じっし

しかし、AMショーとうではまわりの雰囲気ふんいきせられるかたちでプレイするひと多数たすうたが、「チルコポルト」とう一般いっぱんのゲームセンターに設置せっちされると、両手りょうてうごきのはげしさと自分じぶんの「音声おんせい」がながされるというずかしさも手伝てつだって、ロケテストでありながら、ほとんどプレイするひとなかった。

結局けっきょく、「チルコポルト」かく店舗てんぽでのロケテストで公開こうかいされたのち、コナミは市場いちばへの発売はつばい断念だんねんした。

AMショー直前ちょくぜんのプレスリリースには収録しゅうろく予定よていきょくとして「S,Y,S」「ブラジリア!」「ライフセイバー」「サムライソード」の4きょく掲載けいさいされていたが、それ以外いがいのオリジナルきょくについては情報じょうほうのこっておらず不明ふめい。コナミのコンポーサーの一人ひとりであるTOMOSUKEのちにtwitterじょう収録しゅうろくきょくのうち3きょく担当たんとうしたとあきらかにしており、それらのきょくすべておぞうりとなりいまいたるまで作品さくひん流用りゅうようはされていないとかたっている。また、すくなくとも「軍隊ぐんたい」「ゴジラ」「病院びょういんのICU」「UFOが地球ちきゅう侵略しんりゃく」「サムライ」「ターザン」「サンバカーニバル」とうをテーマにした楽曲がっきょくぐん存在そんざいしたとされ[1]、「ライフセイバー」はそのうちのひとつで病院びょういんでの蘇生そせいをテーマにした楽曲がっきょくであり妹尾せのお和浩かずひろによる作曲さっきょくだったことあきらかにしている[2]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]