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Sがたほし

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

Sがたほし[1](S-type star[1])はスペクトル分類ぶんるいSの後期こうき巨星きょせいである。スペクトルせんちゅうに、それぞれKがたとMがた特徴とくちょうてき酸化さんかジルコニウム酸化さんかチタンのバンドをせる[2]酸化さんかイットリウムテクネチウムのようなそのs過程かてい元素げんそ増加ぞうかし、中性子ちゅうせいし捕獲ほかくきていることをしめしている。ジシアンリチウム特徴とくちょうつ。おおくはちょう周期しゅうき変光星へんこうせいである[3]

ほとんどのSかたぼしはMがた漸近ぜんきん巨星きょせいぶんえだがC-Nがた炭素たんそぼし変換へんかんするさい途中とちゅう段階だんかいであるというせつがかつて提案ていあんされていた。通常つうじょう漸近ぜんきん巨星きょせいぶんえだ活性かっせいかく水素すいそからでのかく融合ゆうごうによりエネルギーを供給きょうきゅうされるが、ねつパルスのあいだにはヘリウムからかく融合ゆうごう支配しはいてきになる[4]。また、外因がいいんせいSがたほしばれるべつのタイプのSがたほしもあり、これはつめたいバリウムぼしで、スペクトルちゅうえる炭素たんそやS過程かてい元素げんそれんぼしけいからの質量しつりょう転移てんい遺物いぶつである。このようなけいでは、現在げんざい観測かんそくされるSかたぼし自身じしんでは過剰かじょうりょう炭素たんそやS過程かてい元素げんそ生成せいせいせず、これらは当時とうじ炭素たんそぼしであったともぼし過去かこ生産せいさんされたものである。質量しつりょう転移てんいわってなが時間じかんってから観測かんそくされるため、ともぼし白色はくしょく矮星になってしまい、検出けんしゅつされないことがおおい。

Sかたぼし通常つうじょうおなじくらいのひかりだま温度おんどつKがたせいやMかたぼしよりもあかえる。ミラがた変光星へんこうせいであるはくちょうχかいほしは(最大さいだい光度こうどにあるときには)、ぜんてんもっとあかるいSかたぼしである。またおおぐまSほしもSかたぼしである。HR 1105は、外因がいいんせいSかたぼしれいである。

出典しゅってん

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  1. ^ a b 天文学てんもんがくだい事典じてん』(初版しょはんだい1はんじんしょかん、68ぺーじぺーじISBN 978-4-8052-0787-1 
  2. ^ p. 77, Observing Variable Stars, Gerry A. Good, Springer, 2003, ISBN 1852334983.
  3. ^ S star, The Internet Encyclopedia of Science, David Darling. Accessed on line September 9, 2008.
  4. ^ page 284 in Robert D. McClure: The carbon and related stars

外部がいぶリンク

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