Sd Kfz 233

Sd.Kfz. 233
基礎きそデータ
全長ぜんちょう	5.85 m
全幅ぜんぷく	2.2 m
全ぜん高こう	2.25 m
重量じゅうりょう	8.58 t
乗員じょういん数すう	3 名めい
装甲そうこう・武装ぶそう
装甲そうこう	5.5〜30 mm
主しゅ武装ぶそう	24口径こうけい7.5cm突撃とつげき加か農のう砲ほう StuK 37
副ふく武装ぶそう	7.92mm MG34
機動きどう力りょく
速度そくど	85 km/h
エンジン	ビュッシング-NAG L8V ; 水冷すいれいガソリンエンジン; 180hp
懸架けんか・駆動くどう	リーフスプリング装そう輪わ式しき
行動こうどう距離きょり	300 km
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Sd Kfz 233 は、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんにドイツの装甲そうこう捜索そうさく大隊だいたいに火力かりょく支援しえん車輌しゃりょうとして配備はいびされた8輪りん重じゅう装甲車そうこうしゃである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

ドイツ陸軍りくぐんに配備はいびされた装甲車そうこうしゃの最もっとも大だい火力かりょくの武装ぶそうは、威力いりょく偵察ていさつに用もちいる2cm機関きかん砲ほうだった。しかしこれは東部とうぶ戦線せんせん（独どくソ戦せん）において、対戦たいせん車しゃ戦闘せんとうや火力かりょく支援しえんには全まったくの威力いりょく不足ふそくであるとして問題もんだいとなった。そこでSd.Kfz.263重じゅう装甲そうこう無線むせん車しゃ用ようの車体しゃたいを用もちい、上部じょうぶ構造こうぞう物ぶつを付つけずオープントップとなった戦闘せんとう室しつに7.5cm砲ほうを搭載とうさいし、火力かりょく支援しえん用ようとして開発かいはつされたのがSd.Kfz.233である。

操縦そうじゅう手しゅ席せき前面ぜんめん装甲そうこうの右側みぎがわをカット、突撃とつげき砲ほう用ようの24口径こうけい7.5cm砲ほう StuK.37と砲ほう架か、Sfl.ZF1照準しょうじゅん器きはそのまま流用りゅうようされ、砲ほうの旋回せんかい角かくは左右さゆう各かく12度どずつ、俯仰ふぎょう角かくは－10～＋12度どであり、これは火力かりょく支援しえん用よう装甲そうこうハーフトラックであるSd.kfz.251/9の前期ぜんき型がたと同おなじ搭載とうさい方式ほうしきだった。砲手ほうしゅを守まもる防ぼう盾たては主砲しゅほう前面ぜんめんにのみ付つけられていたが、後のちに側面そくめん上部じょうぶ装甲そうこう板ばんが追加ついかされている。

搭載とうさいされた7.5cm砲弾ほうだんは榴弾りゅうだん・徹とおる甲きのえ弾だん・成形せいけい炸薬さくやく弾だんの合計ごうけい32発はつであり、副ふく武装ぶそうの7.92mm機関きかん銃じゅうMG34またはMG42の弾薬だんやくが1,500発はつ、9mm機関きかん短銃たんじゅうMP40の弾薬だんやくが192発はつであった。

乗員じょういんは車くるま長ちょう兼けん装填そうてん手しゅ、砲手ほうしゅ、操縦そうじゅう手しゅの計けい3名めい。Sd.Kfz.231重じゅう装甲そうこう偵察ていさつ車しゃシリーズと車体しゃたい寸法すんぽうは変かわらないが砲塔ほうとうが無ないため全高ぜんこう2.25mと低ひくくなり、戦闘せんとう重量じゅうりょうは8.58tと若干じゃっかん重おもくなっている。

本ほん車しゃはエルビンクのシッヒャウ社しゃで生産せいさんされ、1942年ねん10月がつにSd.Kfz.263重じゅう装甲そうこう無線むせん車しゃから10輌りょうを改造かいぞう、同年どうねん11月がつから年末ねんまつまでに9輌りょう、さらに1943年ねんに100輌りょうの、計けい119輌りょうが生産せいさんされ、車体しゃたい製造せいぞう番号ばんごうは85615～87267である。

Sd.Kfz.263重じゅう装甲そうこう無線むせん車しゃ改造かいぞうの10両りょうは前面ぜんめん装甲そうこう厚あつが18mmだったが、以後いごの量産りょうさん型がたでは30mmに強化きょうかされたSd.Kfz.231/232同様どうようの新しん車体しゃたいとなり、エンジンも180馬力ばりきの出力しゅつりょく増大ぞうだい型がたに変更へんこうされている。