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伝説でんせつのチャンピオン

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We Are The Championsから転送てんそう
伝説でんせつのチャンピオン」
クイーンシングル
初出しょしゅつアルバム『世界せかいささ
Bめん ウィ・ウィル・ロック・ユー
リリース
ジャンル スタジアム・ロック
時間じかん
レーベル イギリスの旗EMI
アメリカ合衆国の旗Elektra
日本の旗ワーナー・パイオニアエレクトラ
作詞さくし作曲さっきょく フレディ・マーキュリー
プロデュース マイク・ストーン
チャート最高さいこう順位じゅんい
クイーン シングル 年表ねんぴょう
ロング・アウェイ
1977ねん
伝説でんせつのチャンピオン / ウィ・ウィル・ロック・ユー
(1977ねん
永遠えいえんつばさ
1978ねん
ミュージックビデオ
「We Are the Champions」 - YouTube
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「ユー・アー・ザ・チャンピオンズ」
クイーン + アダム・ランバートシングル
リリース
録音ろくおん 2020ねん
ジャンル ロック
時間じかん
レーベル ヴァージンEMI
作詞さくし作曲さっきょく フレディ・マーキュリー
プロデュース ブライアン・メイ
ロジャー・テイラー
クイーン + アダム・ランバート シングル 年表ねんぴょう
ユー・アー・ザ・チャンピオンズ
2020ねん
ショウ・マスト・ゴー・オン (Live At The O2, London, UK, 04/07/2018)
(2020ねん
ミュージックビデオ
「You Are the Champions」 - YouTube
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伝説でんせつのチャンピオン」(でんせつのチャンピオン、英語えいご: We Are the Champions)は、イギリスロックバンドクイーン楽曲がっきょく作詞さくし作曲さっきょくは、フレディ・マーキュリー日本にっぽんでも、しばしば原題げんだいわせて「ウィー・アー・ザ・チャンピオンズ」とばれることもある。

解説かいせつ

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初出しょしゅつアルバムは、1977ねんの『世界せかいささ[3]楽曲がっきょく自体じたいは、1975ねんリリースの『オペラよる収録しゅうろくの「ボヘミアン・ラプソディ」よりもさき完成かんせいしていたが、フレディの「時期じきはやすぎる」という判断はんだんで、発表はっぴょう先送さきおくりにされた。1985ねんロンドンウェンブリー・スタジアムにて開催かいさいされたチャリティー・コンサート「ライヴエイド出演しゅつえん演奏えんそうされた楽曲がっきょくひと[4]ほん公演こうえんでの音源おんげんは、映画えいがボヘミアン・ラプソディ』で使用しようされ、ほんさくサウンドトラックばんボヘミアン・ラプソディ (オリジナル・サウンドトラック)』に収録しゅうろくされている。

先行せんこうシングルとしてリリースされ、ぜんえい最高さいこう2全米ぜんべい最高さいこう4、カナダで3のヒットを記録きろくし、アメリカにおいては、その時点じてんもっとれたクイーンの楽曲がっきょくとなった[5] [6]ほん楽曲がっきょくと「ウィ・ウィル・ロック・ユー」の2きょくは、両者りょうしゃラジオつづけてながされることのおおかったアメリカを中心ちゅうしんに、つながった1きょく解釈かいしゃくされることがおおく、発表はっぴょう以降いこうのクイーンのライブでも、まって最後さいごに2きょくつづけて演奏えんそうされるテーマソングてき地位ちいめることとなった。1986ねん、アルバム『カインド・オブ・マジック』のリリースにあわせて開催かいさいされた「マジック・ツアー」では、りょうきょくあいだに、「しんきずな」をはさむかたちで演奏えんそうされた。

シングルがリリースされた当時とうじは、「歌詞かしの『チャンピオン』は、自分じぶんたちのことをし、自分じぶんたちが世界一せかいいちだとおもがっているのではないか」と批判ひはんされたが、のちブライアン・メイは、「このきょく自分じぶんたちをチャンピオンだとうたっているのではなく、世界中せかいじゅう一人ひとりひとりがチャンピオンなのだとうたっている」と反論はんろんしている。

NMEは、ほん楽曲がっきょくイギリスなかサッカー試合しあい使用しようされるようになったことをけ、「あのきょく世界中せかいじゅうのサッカーファンのためにつくられたようなものだよ。あっというにスタンドせきでヒットするだろうね。バカなやつらにはピッタリな作戦さくせんだ」と批判ひはん記事きじ掲載けいさいした。さらに、パンク世界せかいてきにブームになりはじめた1977ねん以降いこうには、「時代遅じだいおくれ」として非難ひなんし、アルバム『ジャズ』がリリースされたさいには「あなたに聴覚ちょうかく障害しょうがい親戚しんせきがいたら、是非ぜひクリスマスのおくものには『ジャズ』をげてください」とひょうした。

2011ねん、イギリス・ゴールドスミス大学だいがく研究けんきゅうチームは、音楽おんがく心理しんり分析ぶんせきがく観点かんてんから、ほん楽曲がっきょくは、ポップ・ミュージック史上しじょうもっともキャッチーなきょくだという研究けんきゅう結果けっか発表はっぴょうした。被験者ひけんしゃ使つかった実験じっけんつうじて、一緒いっしょくちずさみたくなるようなヒットきょくは、そうじてつぎのような要素ようそつことを見出みいだした。

  1. ながくて起伏きふくささやかなフレーズふくんでいること。
  2. きょくのフックとなるところでは、ピッチ高低こうてい急激きゅうげき変化へんかすること。
  3. ボーカル男性だんせいであること。
  4. 男性だんせいボーカルが高音こうおん特徴とくちょうてきなボーカルをかせること。

そして、これらの4要素ようそもっともよくそなえたきょくは「伝説でんせつのチャンピオン」だとし、これにつづくものとして、ヴィレッジ・ピープルの「Y.M.C.A.」、ヨーロッパの「ファイナル・カウントダウン」、ジ・オートマティック英語えいごばんの「モンスター英語えいごばん」をげた[7][8]

短調たんちょう(Cマイナー)でピアノとボーカルのみのがたりからスタートし、前半ぜんはんいたバラード調しらべ。そのきょくのタイトルを歌詞かしにした長調ちょうちょう(Fメジャー)に転調てんちょうしてサビうつる。これを2コーラスかえし、最後さいごふたたびサビにうつってエンディングをむかえる。

スタジオ音源おんげん最後さいごは、"We are the champions…" という歌詞かしのちらされるCメジャーのおとでカットアウトされてわっているが、ライヴでは "of the world" までうたいきって、Fメジャーの完全かんぜん終止しゅうしがたわることがおおい。

ミュージックビデオでは、ステージで演奏えんそうしているメンバーと、しろくろタイツけたマーキュリーが、スタンドマイクでうた様子ようすおさめられている。きょく後半こうはんには、観客かんきゃくをバックにうえからのカメラにかってマーキュリーがうたい、カメラが一気いっきにマーキュリーをしたから見上みあげるようにうつすのと同時どうじに、マーキュリーと観客かんきゃくたからかにげている。きょく最後さいごには、Cメジャーのおとなか観客かんきゃくさわてている様子ようすしずかにうつされる。このミュージックビデオでは、クイーンのファンクラブのメンバーが観客かんきゃくとして出演しゅつえんしており、撮影さつえい終了しゅうりょうには特別とくべつコンサートがおこなわれた。

2020ねんには、クイーン + アダム・ランバート名義めいぎしんバージョン「ユー・アー・ザ・チャンピオンズ」を発表はっぴょうした[9]

パーソネル

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シングル収録しゅうろくきょく

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7インチシングル(1977ねん発売はつばい
#タイトル作詞さくし作曲さっきょく時間じかん
1.伝説でんせつのチャンピオン(We Are the Champions)Mercury
2.ウィ・ウィル・ロック・ユー(We Will Rock You)May
合計ごうけい時間じかん:
3インチシングル(1988ねん発売はつばい
#タイトル作詞さくし作曲さっきょく時間じかん
1.伝説でんせつのチャンピオン(We Are the Champions)Mercury
2.ウィ・ウィル・ロック・ユー(We Will Rock You)May
3.ファット・ボトムド・ガールズ(Fat Bottomed Girls)May
合計ごうけい時間じかん:
CDシングル(1992ねん発売はつばい
#タイトル作詞さくし作曲さっきょく時間じかん
1.伝説でんせつのチャンピオン(We Are the Champions)Mercury
2.ウィ・ウィル・ロック・ユー / 伝説でんせつのチャンピオン(We Will Rock You/We Are the Champions)May/Mercury
合計ごうけい時間じかん:

楽曲がっきょく使用しよう

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その歌詞かしから、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」とならんでサッカーをはじめとした、世界せかいてきなスポーツ・イベントでもちいられることもおおい。

  • 矢野やの顕子あきこは、1979ねんにインストゥルメンタルでカバーしている。「QUEEN SONGS」(1993ねん8がつ21にち収録しゅうろく
  • アンジェラ・アキは、かねてからライブで自分じぶんのテンションをたかめようと、このきょくをはじめクイーンのきょくをカバーしていたという。2006ねん日本武道館にほんぶどうかんのライブでもほん楽曲がっきょくをカバーした。
  • アメリカのロックバンドであるグリーン・デイも、2005ねんLIVE 8のライブでほん楽曲がっきょくをカバーした。
  • アコーディオニスト・cobaがインストゥルメンタルとしてカバーした。
  • オペラ歌手かしゅ錦織にしきおりけんが、NHKの「スタジオパークからこんにちは」に出演しゅつえんしたさい(2006ねん2がつ21にち)、歌唱かしょうした。錦織にしきおり高校こうこう時代じだいにバンドでクイーンのコピーをしていた。
  • 1992ねんフレディ・マーキュリー追悼ついとうコンサートでは、ライザ・ミネリとフレディをのぞくクイーンメンバー、そしてその出演しゅつえんしゃ全員ぜんいんによってうたわれ、コンサートの掉尾ちょうびかざった。
  • 女王じょおうさまパッパラー河合かわいサンプラザ中野なかのくん)が、「われ横綱よこづな」なるタイトルをつけ、日本にっぽんてき解釈かいしゃくによる直訳ちょくやくでカバーしたこともある。クイーンを直訳ちょくやくカバーしたメドレーきょく女王じょおうさま物語ものがたり」(1996ねん1がつ21にち)に収録しゅうろくされている。
  • NHK Eテレの「コレナンデ商会しょうかい」でもカバーされたことがあり、このとき全部ぜんぶ英語えいご歌詞かしで、ジェイが熱唱ねっしょうした。ブルブルとキーウィとターキーはコーラスを担当たんとうした。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ UK Singles Chart Chartstats.com (2019ねん1がつ2にち閲覧えつらん)
  2. ^ Billboard allmusic.com (2019ねん1がつ2にち閲覧えつらん)
  3. ^ BRITs 25 Song Award: We Are The Champions – Queen BBC2019ねん1がつ2にち閲覧えつらん
  4. ^ "Sacha Baron Cohen to play Freddie Mercury" BBC News 2019ねん1がつ2にち閲覧えつらん
  5. ^ BRITs 25 Song Award: We Are The Champions – Queen BBC Retrieved 2 April 2021
  6. ^ We Are the Champions: Song Review AllMusic Retrieved 2 April 2021
  7. ^ NME.COM / IPC Media (2011ねん10がつ3にち). “音楽おんがく史上しじょうもっとおぼえやすいキャッチーなきょく」にクィーンの“伝説でんせつのチャンピオン”が認定にんてい”. RO69. ロッキング・オン. 2013ねん9がつ8にち閲覧えつらん
  8. ^ We Are The Champions voted catchiest pop song of all time... by scientists” (英語えいご). Daily Mail (2011ねん9がつ29にち). 2013ねん9がつ8にち閲覧えつらん
  9. ^ “クイーン+アダム・ランバート「ユー・アー・ザ・チャンピオンズ」 緊急きんきゅうリリース!”. ユニバーサルミュージック. (2020ねん5がつ1にち). https://www.universal-music.co.jp/queen/news/2020-05-01/ 2020ねん10がつ28にち閲覧えつらん