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足元(アシモト)とは？ 意味や使い方 - コトバンク

足元あしもと（読よみ）アシモト

デジタル大辞泉だいじせん 「足元あしもと」の意味いみ・読よみ・例文れいぶん・類語るいご

あし‐もと【足元あしもと／足下あしもと／足あし▽許もと】

１ 足あしが地ちについている所ところ。また、その周まわり。「暗くらいから―に注意ちゅういして下ください」「―に犬いぬがうずくまる」
２ 足あしの下部かぶ。「―に泥どろはねを上あげる」「―が寒さむい」
３ ある人ひとの、ごく身近みぢかな所ところ。身辺しんぺん。「まず―を固かためて仕事しごとにかかる」
４ 足あしの運はこび方かた。歩あるきぶり。足あしどり。「―がふらつく」「―がおぼつかない」
５ 苦くるしい立場たちば。差さし迫せまった状況じょうきょう。弱点じゃくてん。弱よわみ。「―につけ込こむ」
６ 物事ものごとを行おこなうためのよりどころ。立脚りっきゃく地ち。足掛あしがかり。足場あしば。「事業じぎょうの―を固かためる」
７ 家屋かおくの地面じめんに近ちかい部分ぶぶん。縁えんの下したや土台どだいなど。
８ 近ちかいこと。直近ちょっきん。最近さいきん。「―金利きんりの安定あんてい」「―の企業きぎょう業績ぎょうせきは好調こうちょう」「―の搭乗とうじょう率りつは平均へいきんでも5割わり程度ていど」
９ 「足元あしもと瓦かわらあしもとがわら」の略りゃく。
[補ほ説せつ]「足あしを掬きくすくう」との混同こんどうで、「足下あしもとを掬すくう」とするのは誤あやまり。
[類語るいご]（3）手て近ちかい・程近ほどちかい・近ちかい・間近まぢかい・間近まぢか・じき・すぐ・至近しきん・目前もくぜん・鼻先はなさき・手てが届とどく・指呼しこしこ・咫尺しせきしせき・目睫もくしょうもくしょうの間あいだかん・目めと鼻はなの先さき・側がわ・傍かたわら・近ちかく・近辺きんぺん・付近ふきん・わき・はた・許もともと・手元てもと・身近みぢか・手近てぢか・卑近ひきん・身辺しんぺん・横よこ・片方かたがたかたえ・近傍きんぼう・近所きんじょ・最寄もより・座右ざゆう・左右さゆう・手回てまわり・身みの回まわり・まのあたり・目睫もくしょうもくしょう・面前めんぜん・目めの前まえ・眼前がんぜん・現前げんぜん・目先めさき・鼻面はなづらはなづら・鼻はなっ面めんつら・前面ぜんめん・正面しょうめん・真まん前まえ・手前てまえ・先方せんぽう・直前ちょくぜん

あ‐もと【▽足元あしもと／▽足下あしもと】

その人ひとの家柄いえがらや身分みぶん。
「―アル者ものヂャ」〈日にち葡〉

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精選せいせん版ばん 日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてん 「足元あしもと」の意味いみ・読よみ・例文れいぶん・類語るいご

あし‐もと【足元あしもと・足許あしもと・足下あしもと】

  1. 〘 名詞めいし 〙
  2. ① 立たっている、または歩あるいている足あしのあたり。
    1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「遠とおき所ところも出ででたつあしもとよりはじまりて」(出典しゅってん：古今ここん和歌集わかしゅう（905‐914）仮名かめい序じょ)
  3. ② 足あしの下部かぶ。
    1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「いろいろの姿すがたども着ぎこぼして、足あしもとしたためつつ」(出典しゅってん：狭せま衣ころも物語ものがたり（1069‐77頃ころか）四よん)
  4. ③ 歩あるき方かた。足あしつき。
    1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「懸想けそう人じんのいとものげなきあしもとを見みつけられて侍はべらむ時じ」(出典しゅってん：源氏物語げんじものがたり（1001‐14頃ごろ）夕顔ゆうがお)
    2. 「袈裟けさ(けさ)かづきて走はしりつらむ足あしもと思おぼし出でづるに」(出典しゅってん：狭せま衣ころも物語ものがたり（1069‐77頃ころか）一いち)
  5. ④ その人ひとのごく身近みぢかのあたり。また、その状況じょうきょう。身辺しんぺん。
    1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「事ことあり顔がおなる面おももち、足あしもとなどの見みやらるる、いとをかしきに」(出典しゅってん：栄花物語えいがものがたり（1028‐92頃ごろ）若水わかみず)
    2. 「足あしもとにかかる事ことを、今いま迄までしらぬ事ことの残念ざんねん」(出典しゅってん：浮世草子うきよぞうし・日本にっぽん永代えいたい蔵ぞう（1688）三さん)
  6. ⑤ 座ざの位置いち。席順せきじゅん。
    1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「酒宴しゅえんの座席ざせきにては、貧ひんけならん人じんをは、上うえにもあれ、下したにもあれ、ことはを懸かかて、坐すわの下したにもあらんをは、『是ぜへ是ぜへ』と請しょうすへし。足あし本ほんをわくへからす」(出典しゅってん：六ろく波は羅ら殿御とのご家訓かくん（１３Ｃ中なか）八はち条じょう)
  7. ⑥ 家屋かおくの脚あし部ぶ。家屋かおくの根太ねぶとから土台どだいに至いたる部分ぶぶんをいう。
  8. ⑦ はきもの。おもに、劇場げきじょう等ひとしの用語ようごとして用もちいられる。
  9. ⑧ 劇場げきじょうで、俳優はいゆうが楽屋がくや、舞台裏ぶたいうらを通とおる時とき、その足あしのあたりを照てらすあかり。
  10. ⑨ 稲いねこきの時とき、足あしのあたりに落おちた穀物こくもつ。がんぞ。とどろ。
  11. ⑩ 鰭ひれ(ひれ)をいう。

あ‐もと【足元あしもと・足下あしもと】

  1. 〘 名詞めいし 〙
  2. ① あしもと（足元あしもと）。
  3. ② その人ひとの家柄いえがらや身分みぶん。
    1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「Amoto(アモト) アル モノヂャ」(出典しゅってん：日にち葡辞書しょ（1603‐04）)

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