呂りょ纂

涼りょう靈れい帝みかど
統治とうち	399年ねん-401年ねん
出生しゅっしょう	？
逝世	401年ねん
安やす葬そう	白石しらいし陵りょう
年號ねんごう 咸宁：399年ねん十二月じゅうにがつ-401年ねん正月しょうがつ 谥号 灵皇帝こうてい 庙号 --
政せい权	後こう涼りょう

涼りょう靈れい帝みかど呂りょ纂（4世紀せいき？—401年ねん），字じ永えい緒いとぐち，略りゃく陽ひ（今いま甘肅かんせい天水てんすい）氐人ひと。十じゅう六ろく國こく時期じき後こう涼りょう國くに君主くんしゅ，後ご涼りょう開國かいこく君主くんしゅ呂りょ光こう庶長子ちょうし，母親ははおや是ぜ趙ちょう淑よし媛ひめ，隱かくれ王おう呂りょ紹兄あに。呂りょ纂在呂りょ光こう死後しご不ふ久ひさ即そく以政變せいへん逼死呂りょ紹登位い，但ただし在位ざいい一いち年ねん多た就在呂りょ超ちょう等ひとし人的じんてき變亂へんらん被ひ殺ころせ。

生平おいだいら

入いれ涼すずし為ため將はた

呂りょ纂年少時しょうじ已やめ熟練じゅくれん弓馬きゅうば，雖然入にゅう了りょう太ふとし學がく，但ただし不ふ愛讀あいどく書しょ，只ただ會かい交結公おおやけ侯こう。淝水之の戰たたかえ後のち前ぜん秦はた國くに亂みだれ，呂りょ纂逃到上じょう邽（今こん甘肅かんせい天水てんすい市し），至いたり太ふとし安やす元年がんねん（386年ねん）才ざい到達とうたつ後ご涼すずし都城みやこのじょう姑しゅうと臧（今こん甘肅かんせい武威ぶい市し），拜はい虎とら賁中郎ろう將しょう。麟嘉四よん年ねん（392年ねん），呂りょ光こう派は了りょう呂りょ纂進攻しんこう南みなみ羌彭奚念ねん，但ただし在ざい盤ばん夷えびす大敗たいはい而還。呂りょ光こう遂とげ親おや率りつ大軍たいぐん再さい攻おさむ，讓ゆずる呂りょ纂及楊軌、沮渠羅ら仇かたき進軍しんぐん左ひだり南みなみ（今いま青海あおみ西にし寧やすし市し東ひがし），逼得彭奚念ねん憑湟河自じ守もり，然しか呂りょ光こう還かえ是ぜ派兵はへい渡わたり過か湟河，攻おさむ下か枹なら罕（今いま甘肅かんせい臨夏市し），令れい彭奚念ねん敗走はいそう甘あま松まつ（今こん甘肅かんせい叠部縣けん東南とうなん）。

龍りゅう飛ひ元年がんねん（396年ねん），呂りょ光こう稱しょう天王てんのう，以呂纂為太ふとし原はら公こう。次つぎ年ねん，呂りょ光こう攻おさむ西にし秦しん，派は呂りょ纂、楊軌及竇苟等率りつ三さん萬兵まんひょう攻おさむ金城きんじょう（今こん甘肅かんせい蘭あららぎ州しゅう市し），攻おさむ陷おちい了りょう金城きんじょう。同年どうねん，呂りょ光こう殺ころせ沮渠羅ら仇かたき及沮渠みぞ麴粥，令れい得とく羅ら仇かたき侄沮渠みぞ蒙こうむ遜へりくだ反はん叛。蒙こうむ遜へりくだ堂どう兄けい沮渠男成おとこなり也推了りょう建たて康やすし太守たいしゅ段だん業ぎょう為ため主ぬし，呂りょ纂奉命いのち討伐とうばつ段だん業ぎょう，然しか而因為ため沮渠蒙こうむ遜へりくだ率りつ眾到臨洮為ため聲援せいえん段だん業ぎょう，呂りょ纂在合ごう離はなれ大敗たいはい給きゅう段だん業ぎょう。同時どうじ，太ふとし常つね郭かく黁在ざい姑しゅうと臧作亂みだれ，呂りょ光こう立りつ即そく召回呂りょ纂，當時とうじ諸しょ將しょう顧慮こりょ段だん業ぎょう會かい乘じょう大軍たいぐん撤退てったい而從後ご跟隨，建議けんぎ乘じょう夜よる暗中あんちゅう撤走，不ふ過か呂りょ纂看准じゅん段だん業ぎょう無む謀略ぼうりゃく，乘じょう夜よる退すさ走はし只ただ會かい助長じょちょう敵てき人じん，於是在ざい退すさ兵へい時じ前まえ派は了りょう使者ししゃ向こう段だん業ぎょう說せつ：「郭かく黁作亂みだれ，吾われ今いま還かえ都と。卿きょう能のう決けつ者しゃ，可か出だし戰せん。」段だん業ぎょう果然かぜん不ふ敢追擊げき。郭かく黁派軍ぐん於白石しらいし邀擊ようげき呂りょ纂，呂りょ纂大敗たいはい，但ただし不ふ久ひさ因よし西安しーあん太守たいしゅ石元いしもと良りょう率りつ兵へい援救才ざい得とく以擊敗はい郭かく黁，攻おさむ入にゅう姑しゅうと臧。呂りょ纂隨後ご在ざい城西じょうさい擊破げきは郭かく黁將王おう斐，令れい郭かく黁勢力せいりょく開始かいし衰おとろえ敗はい。不ふ過か郭かく黁卻推了楊軌為ため盟主めいしゅ，讓ゆずる楊軌前ぜん赴姑臧支援しえん自己じこ。時とき呂りょ弘ひろし為ため段だん業ぎょう所しょ逼，呂りょ纂就前まえ去さ迎接げいせつ呂りょ弘ひろし，楊軌認みとめ為ため這是機會きかい，於是率りつ兵へい邀擊ようげき，但ただし卻為呂りょ纂所敗はい，郭かく黁於是ぜ出奔しゅっぽん西にし秦しん，楊軌隨ずい後ご亦また奔廉川がわ，亂らん事ごと終おわり告つげ平定へいてい。

龍りゅう飛ひ四よん年ねん（399年ねん），吕纂与弟おとうと弟おとうと太子たいし吕绍一同いちどう统兵攻おさむ打だ北きた凉天王てんのう段だん业，段だん业求救すくい于南みなみ凉天王てんのう秃发乌孤，秃发乌孤之の弟おとうと秃发利り鹿しか孤こ率りつ援军赶到，段だん业坚守もり不ふ战，吕纂、吕绍于是退すさ兵へい。

政變せいへん登とう位い

同年どうねん，呂りょ光こう病びょう重じゅう，立たて呂りょ紹為天王てんのう，以呂纂為太ふとし尉じょう，掌握しょうあく軍ぐん權けん。呂りょ光こう死し前ぜん曾向呂りょ纂及呂りょ弘ひろ說せつ：「永なが業ぎょう並なみ非ひ治ち理り亂世らんせい的てき人才じんさい，只ただ不ふ過か因いん嫡長的てき規ぶんまわし舉才讓ゆずる其處元首げんしゅ之の位くらい。現げん在外ざいがい有ゆう強きょう寇，人心じんしん不定ふてい，你們兄弟きょうだい和睦わぼく則そく會かい讓ゆずる國家こっか流傳りゅうでん萬まん世せい；若わか果はて自己じこ內鬥，則のり禍か亂立らんりつ即そく就會來らい了りょう。」另也特別とくべつ對たい呂りょ纂說：「你本性せい粗ほぼ豪ごう勇武ゆうぶ，很令我わが擔心。開ひらき展てん基もと業ぎょう本來ほんらい就艱難なん，守成しゅせい也不容易ようい。好こう好こう輔助永なが業ぎょう，不要ふよう聽讒言ざんげん呀。」不ふ久ひさ呂りょ光こう去さ世よ，呂りょ紹懼怕呂纂，曾經想おもえ要よう讓位じょうい給きゅう呂りょ纂，然しか而呂纂以嫡庶之の別べつ拒絕きょぜつ；另呂光こう侄呂りょ超ちょう又また勸すすむ呂りょ紹殺了りょう呂りょ纂，但ただし呂りょ紹不肯。可か是ぜ不ふ久ひさ吕纂就在呂りょ弘ひろし的てき煽動せんどう下か反はん叛，夜よる裏うら率りつ壯士そうし數すう百ひゃく進攻しんこう廣こう夏なつ門もん，守まもり融とおる明あかり觀かん的てき齊ひとし從したがえ抽劍攻擊こうげき呂りょ纂，擊げき中ちゅう其額，但ただし為ため呂りょ纂部眾制服ふく。呂りょ紹所派は部隊ぶたい因いん懼怕呂りょ纂而潰つぶせ散ち，吕紹被ひ逼自殺じさつ。呂りょ纂遂即そく天王てんのう位い，改あらため年號ねんごう咸寧。

咸寧二に年ねん（400年ねん），呂りょ弘ひろ舉兵反はん叛，但ただし為ため呂りょ纂將焦こげ辨べん擊げき敗はい，出奔しゅっぽん廣こう武ぶ（今こん甘肅かんせい永えい登のぼる縣けん），不ふ久ひさし為ため呂りょ方かた所ところ捕と，被ひ殺ころせ。呂りょ纂隨後ご縱たて兵へい大だい掠かすめ，以原屬ぞく呂りょ弘ひろし的てき東ひがし苑えん中ちゅう之の婦女ふじょ賞しょう給きゅう軍ぐん士し，呂りょ弘ひろし的てき妻つま兒じ都と被ひ士し兵へい侵おかせ辱はずかしめ。呂りょ纂笑著ちょ對たい群臣ぐんしん說せつ：「今日きょう一いち戰せん怎樣呀？」侍さむらい中ちゅう房ぼう晷卻答：「天てん要よう降くだ禍わざわい給きゅう涼りょう室しつ，故こ藩はん王おう起おこり兵へい釁。先帝せんてい駕が崩くずし不ふ久ひさ，隱かくれ王おう幽かそけ逼而死し，山陵さんりょう才ざい剛つよし建たて好よしみ，大だい司馬しば就因驚おどろき懼疑惑而反はん叛肆逆ぎゃく，京きょう邑成了りょう兄弟きょうだい交戰こうせん的てき戰場せんじょう。雖然呂りょ弘ひろし自じ取と滅亡めつぼう，亦また是ぜ因いん為ため陛下へいか沒ぼつ有ゆう棠棣はねず所說しょせつ的てき兄弟きょうだい之の義ぎ。現在げんざい應おう該反思おもえ自省じせい，以為向こう百姓ひゃくしょう謝しゃ過か，卻反而縱容よう士し兵へい大だい肆掠奪りゃくだつ，侮辱ぶじょく士し女おんな。兵へい釁因呂りょ弘ひろ而起，百姓ひゃくしょう有ゆう甚麼いんも錯！而且呂りょ弘ひろし的てき妻子さいし是ぜ陛下へいか的てき弟おとうと婦ふ，女兒じょじ也是陛下へいか的てき姪めい女おんな，怎能讓ゆずる她們成なり為ため無賴ぶらい小人こども的てき婢妾。天地神明てんちしんめい怎會忍にん心こころ見み到いた這樣！」呂りょ纂聽後向うしろむき房ぼう晷道歉，又また接せっ回かい呂りょ弘ひろし的てき妻つま兒じ到いた東宮とうぐう。

隨ずい後ご，呂りょ纂不顧中書ちゅうしょ令れい楊穎反對はんたい堅けん決けつ攻おさむ伐き南みなみ涼すずか，卻為南みなみ涼すずし將はた禿かぶろ髮かみ傉檀所ところ敗はい。呂りょ纂不久ひさし又また不ふ聽姜紀き諫言而攻北きた涼すずか，圍かこえ攻おさむ張ちょう掖わき（今こん甘肅かんせい張ちょう掖わき）並なみ攻略こうりゃく建たて康やすし郡ぐん地ち，然しか而禿髮かみ傉檀果はて如姜紀き所しょ言げん進攻しんこう姑しゅうと臧，呂りょ纂亦被ひ逼退兵へい。呂りょ纂在位い時じ沉溺於酒色しょく，又また常常つねづね出獵しゅつりょう，諸しょ大臣だいじん皆みな曾勸阻，然しか而呂纂皆不能ふのう聽從ちょうじゅう。

胡えびす奴やつ斫頭

咸寧三さん年ねん（401年ねん）呂りょ纂因番ばん禾太守たいしゅ呂りょ超ちょう擅攻鮮卑思おもえ盤ばん一事召呂超及思盤入朝，呂りょ超ちょう因いん恐懼きょうく而事先さき結ゆい交了殿中でんちゅう監かん杜もり尚ひさし。呂りょ纂憤怒ふんぬ地ち斥責呂りょ超ちょう，更さら聲ごえ言げん「要よう當とう斬き卿きょう，然しか後天こうてん下か可か定じょう」，嚇得呂りょ超ちょう叩頭こうとう稱たたえ不ふ敢。不ふ過か呂りょ纂及後ご就和呂りょ超ちょう及眾大臣だいじん宴會えんかい，呂りょ超ちょう兄あに呂りょ隆たかし於是頻頻ひんぴん向こう呂りょ纂勸酒しゅ要よう灌醉他た。呂りょ纂飲至いたり昏醉便乘びんじょう坐すわ步ふ輓車與あずか呂りょ超ちょう等とう人じん在ざい宮みや內遊走はし，在ざい到いた琨華殿どの東ひがし閤ごう時じ步ふ輓車過か不ふ了りょう去さ，呂りょ纂親將しょう竇川及駱騰於是放下ほうか配はい劍けん推車。呂りょ超ちょう乘じょう此機會かい拿起二人配劍襲擊呂纂，呂りょ纂試圖ず下車げしゃ抓つめ住じゅう呂りょ超ちょう但ただし被ひ對たい方かた刺とげ穿ほじ胸部きょうぶ；呂りょ超ちょう又また殺ころせ了りょう竇川和わ駱騰。呂りょ纂皇后こうごう楊氏下か令れい禁きん軍ぐん討伐とうばつ呂りょ超ちょう，但ただし杜もり尚なお卻命禁きん軍ぐん放下ほうか武器ぶき。將軍しょうぐん魏ぎ益えき多た遂とげ斬き下呂げろ纂的頭あたま，聲こえ言ごと：「呂りょ纂違反いはん先帝せんてい遺命いめい，殺害さつがい太子たいし、沉溺飲酒いんしゅ和田わだ獵りょう、親近しんきん小人こども、輕易けいい殺害さつがい忠良ただよし、視し百姓ひゃくしょう為ため草くさ芥あくた。番ばん禾太守たいしゅ呂りょ超ちょう以骨肉こつにく之の親おや，恐懼きょうく國家こっか傾かたぶけ覆くつがえ，已やめ經けい除去じょきょ他た了りょう。上うえ可か以安寧あんねい宗廟そうびょう，下した可か為ため太子たいし報ほう仇かたき。但ただし凡國人じん都と應おう歡慶。」

陵墓りょうぼ

呂りょ隆たかし不ふ久ひさ繼つぎ位い，諡おくりな呂りょ纂為靈れい皇帝こうてい，葬そう白石しらいし陵りょう。

逸事いつじ

• 即そく序じょ胡えびす安やす據よりどころ曾盜張ちょう駿しゅん的てき墓はか，獲得かくとく大量たいりょう珍寶ちんぽう，呂りょ纂誅殺ちゅうさつ安やす據よりどころ和わ其親黨とう五ご十じゅう多た家人かじん，派は使者ししゃ弔ちょう祭さい張ちょう駿しゅん，並なみ復ふく修おさむ其陵墓ぼ。
• 咸寧二に年ねん，有ゆう母はは豬生下か小しょう豬，一身いっしん三さん頭とう，又また有ゆう飛ひ龍りゅう夜よる裡うら從したがえ東ひがし廂ひさし的てき井中いなか出現しゅつげん，名僧めいそう鳩ばと摩ま羅ら什以為不祥ふしょう，勸すすむ纂廣施ほどこせ仁德にんとく。一日羅什與呂纂玩博戲，呂りょ纂吃多子おいご，玩笑道どう：“砍胡奴やつ頭あたま！”羅ら什糾正せい說せつ：“不ふ斫胡奴やつ頭あたま，胡えびす奴やつ斫人頭あたま。”預言よげん了りょう呂りょ纂因小字こあざ「胡えびす奴やつ」的てき呂りょ超ちょう而被殺ころせ的てき命運めいうん。

妻子さいし

• 杨皇后こうごう

延伸えんしん阅读

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《晉すすむ書しょ·卷まき122》，出自しゅつじ房ぼう玄げん齡よわい《晉すすむ書しょ》

參考さんこう資料しりょう

• 《資し治ち通どおり鑑かん》（卷まき一いち百ひゃく零れい八はち至いたり一いち百ひゃく一いち十じゅう二に）
• 《晉すすむ書しょ·載の記き·呂りょ纂傳》

前任ぜんにん： 弟おとうと隱かくれ王おう呂りょ紹

後こう涼りょう君主くんしゅ 399-401

繼つぎ任にん： 堂どう弟おとうと建たて康やすし公おおやけ呂りょ隆たかし