十じゅう翼つばさ

《十じゅう翼つばさ》，亦また稱たたえ為ため《易えき傳でん》（汉语拼音：yì zhuàn），是ぜ包括ほうかつ〈彖傳〉〈象ぞう傳でん〉〈繫辭傳でん〉〈說せつ卦け傳でん〉〈序じょ卦け傳でん〉〈雜ざつ卦け傳でん〉及〈文言もんごん傳でん〉等とう文ぶん篇へん，因いん〈彖辞〉〈象ぞう辞じ〉〈系けい辞じ〉各かく分ぶん上下じょうげ两篇，所以ゆえん统共为十じゅう篇へん，旧称きゅうしょう《十じゅう翼つばさ》。传是ぜ对经的てき解かい释。
古人こじん說せつ的てき《易えき經けい》，常つね把わ“易えき傳でん”也涵括くく在ざい內。根據こんきょ史書ししょ，孔子こうし作さく《十じゅう翼つばさ》，但ただし也有やゆう學者がくしゃ認みとめ為ため不完全ふかんぜん出自しゅつじ同どう一人ひとり，部ぶ份篇章へんしょう也可能かのう是ぜ集しゅう體からだ創作そうさく的てき成果せいか。

典籍てんせき組成そせい

孔子こうし當年とうねん贊さん《周しゅう易えき》有ゆう「十じゅう翼つばさ」之の稱たたえ，今こん所存しょぞん者しゃ，僅〈繫辭〉〈說せつ卦け〉〈序じょ卦け〉〈雜ざつ卦け〉四よん者しゃ而已，後人こうじん將はた〈文言もんごん〉〈彖〉〈象ぞう〉湊みなと成しげる「十じゅう翼つばさ」之これ數すう。 名めい為ため《易えき傳でん》：

1. 〈彖傳〉上下じょうげ兩りょう篇へん——

   《易えき經けい》六ろく十じゅう四よん卦け，每まい卦け都と有ゆう"彖辭"，其後接せっ著ちょ才ざい是ぜ“彖曰”，以解釋かいしゃく"彖辭"，這部份才是ぜ〈彖傳〉的てき內容。

   “彖”是ぜ“斷だん”的てき意思いし，“彖辭”則のり是ぜ用よう來らい論斷ろんだん一いち卦け的てき卦け象ぞう、卦け德和とくわ六ろく爻的排列はいれつ。

2. 〈象ぞう傳でん〉上下じょうげ兩りょう篇へん——

   六ろく十じゅう四よん卦け每ごと卦け“彖曰”後ご面めん，緊接著ちょ是ぜ“象ぞう曰”，稱しょう為ため“大だい象ぞう”，總論そうろん這一卦け的てき象ぞう。

   每まい一いち卦け有ゆう六ろく爻，爻辭後ご面めん的てき“象ぞう曰”，叫さけべ做“小しょう象ぞう”，分ふん論ろん這六ろく爻的象ぞう。

   象ぞう的てき功こう能のう，在ざい模擬もぎ萬物型態和事理。

3. 〈繫辭傳でん〉上下じょうげ兩りょう篇へん——

   “繫”的てき意思いし是ぜ聯絡れんらく，把わ易えき道どう的てき義理ぎり聯れん繫起來らい，相當そうとう於《易えき經けい》的てき總論そうろん或ある通論つうろん。

   上うえ篇へん以形而上けいじじょう的てき道みち體たい為ため主ぬし，下した篇へん以形而下けいじか的てき器用きよう為ため主ぬし，合ごう起おこり來き可か以稱為ため“易えき大傳だいでん”。

4. 〈說せつ卦け傳でん〉一いち篇へん——說明せつめい八卦はっけ所ところ代表だいひょう的てき意義いぎ，以及八卦はっけ相しょう重じゅう的てき由來ゆらい。
5. 〈序じょ卦け傳でん〉一いち篇へん——說明せつめい六ろく十じゅう四よん卦け的てき次序じじょ，和わ排列はいれつ的てき理由りゆう。
6. 〈雜ざつ卦け傳でん〉一いち篇へん——以另一種形式來解釋六十四卦的卦名。
7. 〈文言もんごん傳でん〉一いち篇へん——就乾いぬい卦け與あずか坤ひつじさる卦け作さく充分じゅうぶん詳細しょうさい解說かいせつ。可能かのう是ぜ後世こうせい易学えきがく家いえ的てき見解けんかい所しょ輯錄而成。

以上いじょう七なな個こ部ぶ份，共有きょうゆう十じゅう篇へん，稱しょう為ため《十じゅう翼つばさ》。“翼つばさ”是ぜ“助すけ”的てき意思いし，表示ひょうじ輔助易學えきがく的てき十じゅう肢し翅膀。

「十じゅう翼つばさ」稱名しょうみょう的てき由來ゆらい，實じつ是ぜ源げん於〈繫辭〉的てき分ぶん章あきら，如綱要こうよう、釋しゃく名めい、釋義しゃくぎ、釋しゃく用よう、釋しゃく道みち、釋しゃく數すう、釋しゃく辭じ、釋しゃく神かみ、釋しゃく化か、釋しゃく例れい等とう十じゅう章しょう。

作者さくしゃ

根據こんきょ史書ししょ記載きさい，孔子こうし作さく《十じゅう翼つばさ》，但ただし也有やゆう學者がくしゃ認みとめ為ため不完全ふかんぜん出自しゅつじ同どう一人ひとり（並なみ未み否定ひてい孔子こうし的てき貢獻こうけん），部ぶ份篇章へんしょう也可能かのう是ぜ集しゅう體からだ創作そうさく的てき成果せいか。

盛もり唐から以前いぜん的てき記述きじゅつ

西にし漢かん司馬しば遷《史ふみ记·孔子こうし世よ家か》：「孔子こうし晚ばん而喜《易えき》，序じょ〈彖〉〈系けい〉〈象ぞう〉〈说卦〉〈文言もんごん〉。讀易，韋編三さん絕ぜっ。曰：『假かり我が數すう年ねん，若わか是ぜ，我わが於易則そく彬あきら彬あきら矣。』」

唐とう代だい陸りく德明のりあき録ろく《经典释文·注解ちゅうかい传述人じん》：“文ぶん王おう拘かかわ于羑里さと作さく卦け辞やめ，周しゅう公こう作さく爻辞，孔子こうし作さく彖辞、象ぞう辞やめ、文言もんごん、繫辞、说卦、序じょ卦け、杂卦，谓之十じゅう翼つばさ”。

北きた宋そう學者がくしゃ的てき看み法ほう

北きた宋そう歐おう陽ひ修おさむ一方いっぽう面相めんそう信しんじ〈彖傳〉上下じょうげ、〈象ぞう傳でん〉上下じょうげ，是ぜ“聖人せいじん之の言げん”，但ただし另一方面對於其他諸如〈繫辭〉上下じょうげ、〈文言もんごん〉〈說せつ卦け〉〈序じょ卦け〉〈雜ざつ卦け〉五者有不同的看法——他た認みとめ為ため應おう看み作さく是ぜ古代こだい講師こうし們解經けい的てき「大傳だいでん」，其中既すんで有ゆう口こう耳みみ相傳そうでん的てき聖人せいじん之の言げん，也有やゆう夾雜きょうざつ講師こうし加か上うえ的てき解釋かいしゃく（非ひ聖人せいじん之の言げん）。整體せいたい而言，一方面這些易傳不可偏廢，另一方面則強調學者須明辨之、有ゆう所しょ取捨しゅしゃ。

北きた宋そう曾盛行せいこう“疑うたぐ古いにしえ”學風がくふう，“儒者じゅしゃ競きおい以己意い說經せっきょう”。甚至有ゆう些新進しんしん的てき初學しょがく者しゃ還かえ不ふ很明瞭めいりょう古人こじん經典きょうてん的てき完かん整せい全貌ぜんぼう，聽到當代とうだい的てき學者がくしゃ們發表はっぴょう各自かくじ論述ろんじゅつ，卻不經けい思考しこう地ち斷章だんしょう取と義よし、以偏概がい全ぜん，忽ゆるがせ視し了りょう謹守規矩きく、遵循體制たいせい的てき求もとめ學がく態度たいど，卻把聽來片へん段だん的てき一いち面めん之の詞し、加か上じょう一些猜測的謠言，就以為ため是ぜ抓つめ到いた精華せいか要點ようてん……一些學者對此學術風氣不以為然。

清しん代だい學者がくしゃ的てき看み法ほう

清しん代だい學者がくしゃ對たい於《十じゅう翼つばさ》是ぜ否ひ為ため孔子こうし之の言げん，仍有爭議そうぎ。姚际恒つね《易えき传通论》与あずか康かん有ゆう为《新しん学がく伪经考こう》都と认为《易えき传》非ひ出自しゅつじ孔子こうし之の手て。戴璉璋あきら闡述：“近きん人ひと如錢せん穆きよし、馮友蘭らん、顧頡剛つよし、李り鏡池かがみいけ、高こう亨とおる、戴君仁ひとし……他た們一致いっち否定ひてい孔子こうし作さく《十じゅう翼つばさ》的てき說法せっぽう，所持しょじ的てき理由りゆう中ちゅう，最さい值得注意ちゅうい的てき是ぜ《易えき傳でん》與あずか《論語ろんご》在ざい思想しそう上じょう有ゆう顯著けんちょ的てき差異さい。……《易えき傳でん》與あずか《論語ろんご》除じょ了りょう思想しそう上じょう有ゆう差さ距以外がい，在ざい語法ごほう方面ほうめん也有やゆう顯著けんちょ的てき不同ふどう；此外〈文言もんごん〉多用たよう對偶たいぐう句く子こ，與あずか《荀子》風格ふうかく相近すけちか；〈彖〉〈象ぞう〉兩りょう傳つて韻語いんご通どおり押的現象げんしょう，與あずか《詩經しきょう》及《荀子》《老子ろうし》及《楚すわえ辭じ》中ちゅう屈こごめ、宋そう兩家りょうけ作品さくひん。這些現象げんしょう也都可か以作為さくい《易えき傳でん》並なみ非ひ完全かんぜん出で於孔子こ之の手て的てき理り據よりどころ。”

近きん现代学者がくしゃ的てき看み法ほう

冯友兰明あかり确否认孔子こ为《十じゅう翼つばさ》作者さくしゃ。“在ざい《十じゅう翼つばさ》中ちゅう，有ゆう许多地方ちほう据すえ说是引孔子こ的てき话，冠かん以‘子こ曰’二に字じ。有ゆう这两字じ的てき话是不ふ是ぜ真ま是ぜ孔子こうし说的，还要待まち考こう证。不ふ过这可か以反证，没ぼつ有ゆう这两个的话，显然就不是ぜ孔子こうし说的了りょう。《十じゅう翼つばさ》中ちゅう的てき思想しそう，有ゆう许多显然是ぜ战国时期才ざい可能かのう有ゆう的てき。老子ろうし说‘道みち常つね无名朴ほお。’又また说：‘朴ほお散ち则为器き。’道みち与あずか器うつわ是ぜ相しょう对的。《系けい辞じ》也说‘形而上けいじじょう者しゃ谓之道どう，形而下けいじか者しゃ谓之器き。’，道みち与あずか器うつわ也是相しょう对的。这一对术语是战国以前所没有的。”据すえ此，冯友兰认为《十じゅう翼つばさ》并不是ぜ一いち个人的てき作品さくひん，成なり书年代だい也各不ふ相あい同どう，其作者しゃ应为战国末すえ至いたり秦しん汉之际的儒家じゅか学者がくしゃ。

近代きんだい的てき發現はつげん

随ずい着ぎ帛书《易えき传》及郭かく店てん楚すわえ墓はか竹ちく简的てき出土しゅつど，多た认为孔子こうし于《易えき》的てき关系是ぜ很密切きり的てき。

《易えき經けい證しょう釋しゃく》的てき〈繫辭講義こうぎ〉有ゆう提ひっさげ到いた「考こう　夫子ふうし原はら來らい授門弟子でし者しゃ，即そく以〈繫辭〉為重ためしげ，而在〈繫辭〉中ちゅう約分やくぶん十じゅう章しょう，此「十じゅう翼つばさ」稱名しょうみょう由來ゆらい。」「所謂いわゆる贊さん《易えき》即そく此〈繫辭〉，而前後ご多た訛なまり脫だつ錯亂さくらん，非ひ復ふく當時とうじ原本げんぽん。以章節ぶし言げん，亦また有ゆう不足ふそく原ばら數すう，不ふ獨どく文句もんく顛倒てんとう遺脫いだつ已やめ也。大概たいがい內分『綱要こうよう』、『釋しゃく名めい』、『釋義しゃくぎ』、『釋しゃく用よう』、『釋しゃく道みち』、『釋しゃく數すう』、『釋しゃく辭じ』、『釋しゃく神かみ』、『釋しゃく化か』、『釋しゃく例れい』各かく章しょう。」

近代きんだい考古こうこ研究けんきゅう

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《周しゅう易えき》相關そうかん註本書目しょもく

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外部がいぶ連結れんけつ及文獻ぶんけん

• 李り學まなぶ勤つとむ：《周しゅう易えき溯源さくげん》（成都せいと：巴ともえ蜀しょく書しょ社しゃ，2006）。
• 李り学まなぶ勤つとむ：《初はつ识清华简》（上海しゃんはい：中西なかにし书局，2013）。
• 夏なつ含夷：〈帛書《繫辭傳でん》的てき編纂へんさん（页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）〉。
• 廖名春はる：《周しゅう易えき经传与易学えきがく史し新しん论》（济南：齐鲁书社，2001）。
• 易えき程ほど傳つて（伊川いがわ易えき傳でん）. 易學えきがく網もう. [2014-07-05]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2020-09-19） （中ちゅう文ぶん（臺灣たいわん））.