トップガン (映画えいが)

トップガン
Top Gun
監督かんとく	トニー・スコット
脚本きゃくほん	ジム・キャッシュ ジャック・エップス・ジュニア
製作せいさく	ドン・シンプソン ジェリー・ブラッカイマー
製作せいさく総そう指揮しき	ビル・バダラート
出演しゅつえん者しゃ	トム・クルーズ ケリー・マクギリス ヴァル・キルマー アンソニー・エドワーズ トム・スケリット マイケル・アイアンサイド ジョン・ストックウェル
音楽おんがく	ハロルド・フォルターメイヤー ジョルジオ・モロダー
撮影さつえい	ジェフリー・L・キンボール
編集へんしゅう	ビリー・ウェバー クリス・レベンゾン
配給はいきゅう	パラマウント・ピクチャーズ UIP
公開こうかい	1986年ねん5月がつ16日にち 1986年ねん12月6日にち
上映じょうえい時間じかん	110分ふん
製作せいさく国こく	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご	英語えいご
製作せいさく費ひ	$15,000,000
興行こうぎょう収入しゅうにゅう	$357,288,178 $180,258,178 67億おく円えん
配給はいきゅう収入しゅうにゅう	39億おく5000万まん円えん
次つぎ作さく	トップガン マーヴェリック

『トップガン』（原題げんだい: Top Gun）は、1986年ねんのアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのアクションドラマ映画えいが。監督かんとくはトニー・スコット、製作せいさくはドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマー、脚本きゃくほんはジム・キャッシュとジャック・エップス・ジュニアが務つとめた。出演しゅつえんはトム・クルーズ、ケリー・マクギリス、ヴァル・キルマー、アンソニー・エドワーズ、トム・スケリットなど。クルーズが演えんじるのは、空母くうぼエンタープライズに乗船じょうせんする若わかき海軍かいぐん飛行ひこう士しピート・“マーベリック”・ミッチェル大尉たいい。

1986年ねんの全米ぜんべい興行こうぎょう成績せいせき1位いを記録きろくし、主演しゅえんのトム・クルーズは一躍いちやくトップスターの仲間入なかまいりを果はたした。助演じょえんのヴァル・キルマー、メグ・ライアン、アンソニー・エドワーズ、ティム・ロビンスら、若手わかて俳優はいゆうの出世しゅっせ作さくとしても知しられる。

製作せいさくにはアメリカ海軍かいぐんが全面ぜんめん協力きょうりょくし、ミラマー海軍かいぐん航空こうくう基地きちや空母くうぼ「レンジャー」内ないで撮影さつえいが行おこなわれた（作中さくちゅうでは「エンタープライズ」として登場とうじょうしている）。また、俳優はいゆう達たちはF-14トムキャットの後のち席せきで体験たいけん訓練くんれん飛行ひこうをした。

ストーリー

劇げき中ちゅうに登場とうじょうするF-14 トムキャットの同型どうけい機き

本ほん作さくの撮影さつえい
（1985年ねん7月がつ5日にち、カチンコの記載きさいによる）

ピート・ミッチェル（コールサイン：マーヴェリック）はアメリカ海軍かいぐんの艦上かんじょう戦闘せんとう機き・F-14のパイロット。秘匿ひとく事項じこうとされた父親ちちおやデューク・ミッチェルの謎なぞの死しの影かげを引ひきずり、野生やせいの勘かんを頼たよりに無鉄砲むてっぽうで型破かたやぶりな操縦そうじゅうを行おこなうパイロットである。

天才てんさい的てきな直感ちょっかん力りょくと技量ぎりょうを持もつ彼かれは、自みずからとは全まったく対照たいしょう的てきな心しん優やさしく陽気ようきな性格せいかくのレーダー要員よういんグースを相棒あいぼうとして、クーガー/マーリン組ぐみが乗のり込こむ僚機と共ともに、インド洋いんどよう上うえで国籍こくせき不明ふめいのMiG-28と空中くうちゅう戦せんに陥おちいった。

クーガー機きの背後はいごに執拗しつように張はり付ついたMIG-28の頭上ずじょうで、マーヴェリック機きはバックトゥバックによる双方そうほうの操縦そうじゅう席せきのニアミスを行おこない、敵てきパイロットに向むかってファックサインを見みせつけ、更さらに後こう席せきのグースがポラロイドカメラで敵てき機きパイロットを撮影さつえいしてみせ、敵てき機きはそのまま離脱りだつしていった。

母艦ぼかんへの帰路きろについたマーヴェリック機きであったが、先さきの空戦くうせんの恐怖きょうふによりパニック状態じょうたいとなったクーガーの変調へんちょうに気きづき、1度どは着き艦かん体制たいせいに入はいるものの、タッチアンドゴー（着陸ちゃくりく後ごに素早すばやく離陸りりく体勢たいせいに入はいり再度さいど離陸りりく）した上うえで、操縦そうじゅうが乱みだれていたクーガーに適切てきせつな助言じょげんを繰くり返かえして無事ぶじ帰投きとうさせることができた。クーガーはこの恐怖きょうふ心しんを払拭ふっしょくできずパイロットを自主じしゅ退官たいかんし、マーヴェリックとグースは思おもいがけなくもミラマー海軍かいぐん航空こうくう基地きちに所在しょざいするアメリカ海軍かいぐん戦闘せんとう機き兵器へいき学校がっこう（通称つうしょう：トップガン）への派遣はけんを艦長かんちょうより命令めいれいされ、航空こうくう戦せん技わざの神髄しんずいであるACM（空中くうちゅう戦闘せんとう機動きどう）すなわちドッグファイトの戦せん技わざを磨みがくために教育きょういくを受うけることとなる。

訓練くんれん開始かいし前まえに催もよおされた非公式ひこうしきな歓迎かんげいパーティでは、幾いく人にんかの戦闘せんとう機きパイロットやレーダー要員よういんの他ほかに、民間みんかん人じん専門せんもん技術ぎじゅつ者しゃ（宇宙うちゅう航空こうくう物理ぶつり学がく）も参加さんかしていた。マーヴェリックは教官きょうかんとは知しらずに近ちかづいたシャーロット（チャーリー）に一目惚ひとめぼれし、彼女かのじょにとっても自分じぶんの専門せんもん領域りょういきであるMiG-28の性能せいのう情報じょうほうを目めの前まえで見みているマーヴェリックとは、いつの日ひか立場たちばを超こえて恋愛れんあい関係かんけいを持もつようになる。

初日しょにちの飛行ひこう実技じつぎ訓練くんれん終了しゅうりょう後ごには、飛行ひこう教官きょうかんのヴァイパーやジェスターから規則きそくや協調きょうちょう性せいの重要じゅうよう性せいについて叱責しっせきを受うけつつも、日ひを追おう毎ごとに厳きびしさを増ます飛行ひこう実技じつぎ訓練くんれんや座ざ学がくによる様々さまざまな戦せん技わざ理論りろん講義こうぎ・飛行ひこう実技じつぎ後ごの検討けんとう講義こうぎ・筆記ひっき試験しけんを重かさねて、ライバルのアイスマン達たちと訓練くんれん成績せいせきを競きそい合あっていった。ある日ひ、編隊へんたい飛行ひこうでの攻撃こうげき訓練くんれん中ちゅうに、マーヴェリック機きはアイスマン機きのジェット後ご気流きりゅうを受うけたことによりエンジン・ストールが発生はっせいして操縦そうじゅう不能ふのうのきりもみ状態じょうたいに陥おちいってしまい、機体きたいからの緊急きんきゅう脱出だっしゅつを余儀よぎなくされる。そして、この脱出だっしゅつ時じに起おきたキャノピーとの衝突しょうとつ事故じこによりグースが死亡しぼうし、マーヴェリックは激はげしい自責じせきの念ねんにさいなまれる。

事故じこ調査ちょうさ委員いいん会かいによる査問さもんで、マーヴェリックのパイロットとしての責任せきにんは問とわれなかったが、「彼かれを飛とばし続つづけろ」と言いうヴァイパーの願ねがいも空むなしく、マーヴェリックは自信じしんを喪失そうしつし、かつてのような攻撃こうげき性せいを失うしなった弱気よわきな戦闘せんとう機きパイロットに変貌へんぼうする。ワシントンD.C.での就職しゅうしょくを決きめたチャーリーからは、失望しつぼうの意いを告つげられて去さられてしまう。

野獣やじゅうのような激はげしさは影かげを潜ひそめ、このまま流ながされてトップガンはおろか、アメリカ海軍かいぐんを辞やめるか、在学ざいがく中ちゅうに貯ため込こんだ好こう成績せいせき点てんと事故じこ後ごの成績せいせき不振ふしんとを相殺そうさいして、生前せいぜんグースが望のぞんでいたように平凡へいぼんな成績せいせきでもいいからトップガンを卒業そつぎょうして、その後ごには普通ふつう退役たいえきするか迷まようマーヴェリックに対たいし、かつて彼かれの父親ちちおやの戦友せんゆうでもあったヴァイパーは、父ちちの死しは軍事ぐんじ境界きょうかい線せんを越こえた上空じょうくうでの交戦こうせんによるために国家こっか機密きみつ扱あつかいとされたものの、実じつは友軍ゆうぐん機きを救すくうために多数たすうの敵てき機きの攻撃こうげきに晒さらされて、その犠牲ぎせいとなった英雄えいゆう的てき行為こういであったという真相しんそうを知しらせて励はげまし、復活ふっかつを促うながす。

周囲しゅういの励はげましもあってマーヴェリックはトップガンの卒業そつぎょう式しきに出でるが、その謝恩しゃおん会かい中ちゅうにインド洋いんどよう上じょうでの情報じょうほう収集しゅうしゅう活動かつどう中ちゅうの巡洋艦じゅんようかん援護えんごの緊急きんきゅう出撃しゅつげき命令めいれいが彼かれを含ふくむ幾いく人にんかに届とどく。レーダー要員よういんの決きまっていないマーヴェリックに、ヴァイパーは自分じぶんが一緒いっしょに飛とんでもいいとまで言いって彼かれを励はげました。ヴァイパー自身じしんについても、実技じつぎ飛行ひこう初日しょにちの午後ごごにジェスターと話はなし合あったように、デュークを失うしなったときに何なにもできなかったことを悔くやんでいたことへの決着けっちゃくをつけるつもりであった。

トップガンでのマーヴェリックの弱気よわきぶりが聞きこえていた空母くうぼ飛行ひこう隊長たいちょうは、作戦さくせんブリーフィングで彼かれをバックアップにまわし、先鋒せんぽうに発たつアイスマンの不信ふしん感かんを無理むりに押おさえつける。2機き対たい2機きの互角ごかくと見積みつもっていたが実際じっさいは6機きであり、数かずで圧倒的あっとうてきに勝まさる敵てき機きによってアイスマンらは苦戦くせんを強しいられ、とうとうハリウッド/ウルフマン機きが撃墜げきついされるに及およんで、マーヴェリックは自みずからに自信じしんが持もてないままで出撃しゅつげきを余儀よぎなくされる。

超ちょう音速おんそく飛行ひこうでやってきた戦闘せんとう域いきで、アイスマン/スライダー機き1機きに対たいする敵てき機き5機きのローリング・シザー機動きどうによる猛烈もうれつな攻撃こうげきを目まの当あたりにしてマーヴェリックは愕然がくぜんとしていたが、後方こうほうからの1機きに気きを取とられて、知しらない間あいだに自分じぶんらの前方ぜんぽうから向むかってきた1機きがすれ違ちがいざまに起おこした乱気流らんきりゅうによって一時いちじ的てきな機きの制御せいぎょ不能ふのう状態じょうたいに陥おちいる。マーヴェリックはからくも制御せいぎょ不能ふのう状態じょうたいから回復かいふくはしたもののグースを失うしなった恐怖きょうふの記憶きおくが甦よみがえり、怖気付おじけづいてしまって戦闘せんとう域いきから逃にげ出だした。

空母くうぼ戦闘せんとう指揮しき所内しょないで、無線むせん会話かいわをモニタリング中ちゅうだった飛行ひこう隊長たいちょうの罵ののし怒声どせいは届とどかないまでも、レーダー要員よういんであるマーリンの叱咤しったやグースの認識にんしき票ひょうを握にぎりしめ、まるで後部こうぶ席せきに彼かれがいるかのようにいつもの台詞せりふの「教おしえてくれ。教おしえてくれ、グース…」と、祈いのるかのように呟つぶやきながらマーヴェリックは戦闘せんとう復帰ふっきを果はたし、苦戦くせんするアイスマン/スライダー機きと協調きょうちょうして敵てき機きを4機き撃墜げきつい、1機きを撤退てったいさせることに成功せいこう。撃墜げきついされたハリウッドらも無事ぶじに生還せいかんして、アイスマンらとフライトデッキ上じょうでわだかまりを解消かいしょうさせた。

この一戦いっせんによって、マーヴェリックは一匹狼いっぴきおおかみからチームワークを知しる優秀ゆうしゅうなパイロットへ成長せいちょうしたばかりでなく、グースを失うしなった自責じせきの念ねんは克服こくふくされ、僚友りょうゆうの死しの悲かなしみを振ふり払はらうかのように認識にんしき票ひょうを大だい海原うなばらに放ひり投なげ、彼かれなりの弔ちょういを行おこなった。世界中せかいじゅうに報道ほうどうされた戦果せんかでもあったことにより、これに気きを良よくした軍ぐん上層じょうそう部ぶの計はからいによって、マーヴェリックは教官きょうかんとしてトップガンへ戻もどり、さらにその知しらせを聞きいて、ワシントンD.C.から戻もどっていたチャーリーと、2人ふたりの出会であいのきっかけとなった思おもい出での曲きょくに包つつまれながら劇的げきてきな再会さいかいを果はたす。

キャスト

• ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル 海軍かいぐん大尉たいい - トム・クルーズ
• シャーロット・“チャーリー”・ブラックウッド - ケリー・マクギリス
• トム・“アイスマン”・カザンスキー 海軍かいぐん大尉たいい - ヴァル・キルマー
• ニック・“グース”・ブラッドショウ 海軍かいぐん中尉ちゅうい - アンソニー・エドワーズ
• マイク・“ヴァイパー”・メットカーフ 海軍かいぐん中佐ちゅうさ - トム・スケリット
• リック・“ジェスター”・ヘザーリー 海軍かいぐん少佐しょうさ - マイケル・アイアンサイド
• ビル・“クーガー”・コーテル 海軍かいぐん大尉たいい - ジョン・ストックウェル
• レオナルド・“ウルフマン”・ウルフ 海軍かいぐん中尉ちゅうい - バリー・タブ
• ロン・“スライダー”・カーナー 海軍かいぐん中尉ちゅうい - リック・ロソヴィッチ
• サム・“マーリン”・ウェルズ 海軍かいぐん中尉ちゅうい - ティム・ロビンス
• マーカス・“サンダウン”・ウィリアムズ 海軍かいぐん中尉ちゅうい - クラレンス・ギルヤード・Jr
• リック・“ハリウッド”・ネヴン 海軍かいぐん大尉たいい - ウィップ・ヒューブリー
• トム・“スティンガー”・ジャーディアン 海軍かいぐん中佐ちゅうさ - ジェームズ・トールカン
• キャロル・ブラッドショウ - メグ・ライアン
• チャールズ・“チッパー”・パイパー 海軍かいぐん大尉たいい - エイドリアン・パスダー

日本語にほんご吹替

役名やくめい	俳優はいゆう	日本語にほんご吹替
		フジテレビ版はん	日本にほんテレビ版はん	ソフト版ばん	テレビ東京てれびとうきょう版はん （追加ついか収録しゅうろく部分ぶぶん）
マーヴェリック	トム・クルーズ	渡辺わたなべ裕之ひろゆき	高橋たかはし広樹ひろき	塚本つかもと高史たかし	森川もりかわ智之としゆき
チャーリー	ケリー・マクギリス	吉田よしだ理保子りほこ	日野ひの由ゆかり利加りか	湯屋ゆや敦子あつこ	安藤あんどう麻吹あさぶき
アイスマン	ヴァル・キルマー	谷口たにぐち節たかし	桐本きりもと琢也たくや	森川もりかわ智之としゆき	東ひがし地ち宏樹ひろき
グース	アンソニー・エドワーズ	江原えばら正ただし士し	高木たかぎ渉わたる	小森こもり創はじめ介かい	平田ひらた広明ひろあき
ヴァイパー	トム・スケリット	前田まえだ昌明まさあき	磯部いそべ勉つとむ	野島のじま昭生あきお	小川おがわ真司しんじ （佐々木ささき睦あつし）
ジェスター	マイケル・アイアンサイド	麦人ばくじん	岩崎いわさきひろし	水内みずうち清光きよみつ	土師はじ孝也たかや
クーガー	ジョン・ストックウェル	曽我部そがべ和恭かずゆき	宮内みやうち敦士あつし	津田つだ健次郎けんじろう	加瀬かせ康之やすゆき
ウルフマン	バリー・タブ	荒川あらかわ太郎たろう	阪口さかぐち周平しゅうへい	佐藤さとう淳あつし	荻野おぎの晴朗せいろう
スライダー	リック・ロソヴィッチ	幹みき本雄もとお之これ	楠くすのき大典たいてん	木内きうち秀信ひでのぶ	山野井やまのい仁ひとし
マーリン	ティム・ロビンス	小野おの健一けんいち	坂さか詰つめ貴之たかゆき	竹たけ若わか拓磨たくま	斉藤さいとう瑞樹みずき （羽鳥はとり佑たすく）
サンダウン	クラレンス・ギルヤード・Jr	吉村よしむらよう	大家だいけ仁志ひとし	鉄てつ野の正豊まさとよ	竹田たけだ雅則まさのり
ハリウッド	ウィップ・ヒューブリー	大塚おおつか芳忠よしただ	松山まつやま鷹たか志こころざし	神かみ奈延年ねん	坂さか詰つめ貴之たかゆき
スティンガー	ジェームズ・トールカン	小林こばやし修おさむ	池田いけだ勝まさる	西村にしむら知道ともみち	麦人ばくじん
キャロル	メグ・ライアン	井上いのうえ瑤よう	雨あめ蘭らん咲さき木子きご	はしのえみ	斎藤さいとう恵理えり
ブラッドリー	アーロン・ワイズ アダム・ワイズ （ノンクレジット）		鎌田かまた梢こずえ	川田かわた妙子たえこ
ジョンソン管制かんせい官かん	デューク・ストラウド	石森いしもり達いたる幸こう	内田うちだ直哉なおや		青山あおやま穣みのる
メットカーフ夫人ふじん	リンダ・レイ・ジャージェンズ	藤ふじ夏子なつこ	深沢ふかざわエミ	島宗しまむねりつこ	瑚海みどり
冒頭ぼうとうナレーション	-	前田まえだ昌明まさあき	磯部いそべ勉つとむ	-	青山あおやま穣みのる
その他た		村越むらこし伊知郎いちろう 小島こじま敏彦としひこ 秋元あきもと羊ひつじ介かい 古田ふるた信幸のぶゆき 小室こむろ正幸まさゆき	清水しみず明彦あきひこ 小島こじま敏彦としひこ 小形おがた満みつる	蓮池はすいけ龍三りゅうぞう 世古せこ陽ひ丸まる 入江いりえ崇史たかふみ	木村きむら雅史まさし 佐藤さとう健輔けんすけ 居きょ谷たに四郎しろう 真ま仲なか恵めぐみ吾われ 中ちゅう司つかさ優花ゆか
日本語にほんご版ばん制作せいさくスタッフ
演出えんしゅつ		小山こやま悟さとる	木村きむら絵理子えりこ	中野なかの洋志ひろし	伊達だて康かん将すすむ
翻訳ほんやく	戸田とだ奈津子なつこ（ソフト版ばん） 森本もりもと務つとむ（プレミアムシネマ版はん）	木原きはらたけし	松崎まつざき広幸ひろゆき	久保くぼ喜昭よしあき	松崎まつざき広幸ひろゆき
調整ちょうせい		小野おの敦志あつし	田中たなか和成かずなり	菊池きくち悟史さとし	阿部あべ直子なおこ
効果こうか		リレーション	サウンドボックス		リレーション
担当たんとう			稲毛いなげ弘之ひろゆき 奥本おくもと敬たかし大だい		河村かわむら常つね平たいら 伊藤いとう哲あきら
プロデューサー		山形やまがた淳二じゅんじ	宮崎みやざき啓子けいこ 北島きたじま有子ゆうこ		遠藤えんどう幸子さちこ 五十嵐いがらし智之としゆき
プロデューサー補ほ			野地のち玲子れいこ 村井むらい多恵子たえこ
スタジオ			オムニバス・ジャパン	ACスタジオ
制作せいさく		東北新社とうほくしんしゃ		ACクリエイト	東北新社とうほくしんしゃ テレビ東京てれびとうきょう
初回しょかい放送ほうそう		1989年ねん10月7日にち 21:00-23:14 『ゴールデン洋画ようが劇場げきじょう』 ※ノーカット	2005年ねん7月がつ1日にち 21:03-22:54 『金曜きんようロードショー』		2009年ねん3月19日にち 21:00-22:54 『木曜もくよう洋画ようが劇場げきじょう』

• 続編ぞくへん『トップガン マーヴェリック』でのマーベリック役やくのトム・クルーズをはじめとした続投ぞくとうキャストの吹替にはソフト版ばんではなくテレビ東京とうきょう版ばんの声優せいゆう陣じんが採用さいようされた。
• 2020年ねん以降いこうの映像えいぞうソフトにおける日本語にほんご吹替はテレビ東京てれびとうきょう版ばんに追加ついか録音ろくおんを施ほどこしてノーカット化かしたものの収録しゅうろくが通例つうれいとなり、ソフト版ばんの吹替音声おんせいは削除さくじょされている。

製作せいさく

撮影さつえいで実際じっさいに空戦くうせんシーンを演えんじたF-14とF-5E/Fの編隊へんたい。
“MiG-28”はF-5E/Fが演えんじた。

本ほん作さくに登場とうじょうする航空機こうくうきは基本きほん的てきに全すべて実機じっきであり、実機じっきの航空こうくうアクションシーンは冒頭ぼうとうの背面はいめん飛行ひこうシーンのワンカットを除のぞき、アメリカ海軍かいぐんの協力きょうりょくの下したで現用げんよう戦闘せんとう機きを飛とばして撮影さつえいされている。

俳優はいゆうの飛行ひこうシーンも実際じっさいにF-14に乗のせて撮影さつえいされたものの、トム・クルーズ以外いがいの俳優はいゆうは訓練くんれんが不十分ふじゅうぶんのため嘔吐おうとするなど映像えいぞうは使つかい物ものにならなかった。代かわりにスタジオに作つくられた、実物じつぶつのF-14のコクピットを再さい利用りようしたジンバル（リング状じょうのレールに固定こていされた、好すきな角度かくどに回転かいてんできるセット）により撮影さつえいされている。ドッグファイト中ちゅうにF-14やMiG-28が撃墜げきついされるシーンでは、大おおきさが異ことなる数種類すうしゅるいの模型もけいが使用しようされた。また、現実味げんじつみのある背景はいけい（本物ほんものの空そら）にこだわり、屋外おくがいで実際じっさいに火薬かやくを使つかい爆破ばくはして撮影さつえいされた。

敵てき機きとして登場とうじょうする「MiG-28」は架空かくう機きであり、冷戦れいせん最中さいちゅうの撮影さつえい当時とうじ、ソビエト連邦れんぽう製せいの戦闘せんとう機きを調達ちょうたつできなかったことから、MiG-21に似にた特徴とくちょうを持もち、実際じっさいにトップガンなどの訓練くんれんでアグレッサー部隊ぶたいの仮想かそう敵てき機きとして使つかわれたノースロップ・F-5を使用しようしている。

エピソード

脚本きゃくほん

脚本きゃくほんは本ほん作さく公開こうかいの3年ねん前まえに『カリフォルニア』誌しに掲載けいさいされた、エフード・ヨネイが二に人にんのパイロットを中心ちゅうしんに、戦闘せんとう機き搭乗とうじょう員いん養成ようせいを行おこなう「トップガン課程かてい」のことを描写びょうしゃした「Top Guns」という記事きじに着想ちゃくそうを得えている。その内容ないようは、第だい1戦闘せんとう飛行ひこう隊たいに所属しょぞくするF-14パイロットのアレックス・“ヨギ”・ナーキス大尉たいいとデイヴ・“ポッサム”・カリー大尉たいいがミラマー基地きちでトップガン課程かていに参加さんかするまでのあらましと、トップガン課程かていでどのようなことを行おこない課程かていを終おえたかを記しるしたレポートだった。ジェリー・ブラッカイマーはこの記事きじを読よんで海軍かいぐんの派手はでな空中くうちゅう戦せんを描えがいた映画えいが製作せいさくを思おもい立たった。

また、本ほん作さくの公開こうかい直後ちょくご、続編ぞくへんの脚本きゃくほんは完成かんせいされていた。内容ないようはマーヴェリックがトップガンアカデミーの教官きょうかんとしてさらなる危険きけんな冒険ぼうけんを追おったものだった。ヒロインはチャーリーではなく、過去かこの自分じぶんを連想れんそうさせる生意気なまいきなキャラクター・ツイストが加くわわる予定よていだった。実際じっさいに36年ねん後ごに公開こうかいされた続編ぞくへん映画えいが「トップガン マーヴェリック」の脚本きゃくほんとは内容ないようが異ことなっている。

キャスティング

当初とうしょトム・クルーズはマーヴェリック役やくを断たっていたが、そのことを知しった海軍かいぐんはクルーズを基地きちに招待しょうたいし、パイロットが受うける様々さまざまな訓練くんれんを体験たいけんさせた。その結果けっか、クルーズは役やくを受うけることを決きめた。

本ほん作さく以降いこうのトム・クルーズは様々さまざまな映画えいがでオートバイに跨またがり自みずからスタントまでこなすが、オートバイを運転うんてんしたのは本ほん作さくの撮影さつえいが初はじめてである。

マーヴェリック役やくがクルーズに決定けっていする前まえは、マシュー・モディーン、ジョン・キューザック、ニコラス・ケイジ、ジョン・トラボルタ、ショーン・ペン、トム・ハンクスにもオファーの声こえが掛かかっていたがいずれも断ことわられた。ジム・キャリー、ロバート・ダウニー・ジュニアも候補こうほに上あがっていた。なお、ニコラス・ケイジは後年こうねんに戦闘せんとうヘリに搭乗とうじょうするパイロットを描えがいた映画えいが『アパッチ』に出演しゅつえんした。アリー・シーディはチャーリー役やくをオファーされ、「誰だれもパイロットの映画えいがには興味きょうみを持もたない」と断ことわったが、後のちに彼女かのじょはとても後悔こうかいしたという。

アイスマン役やくのヴァル・キルマーは、本ほん作さくの政治せいじ色しょくを理由りゆうに一いち度ど出演しゅつえんを断ことわったが、契約けいやく上じょうの理由りゆうで出演しゅつえんした。

主人公しゅじんこうとヒロインの身長しんちょう差さ

本ほん作さくでトム・クルーズはヒールの高たかいウエスタンブーツを愛用あいようしているが、これはクルーズの身長しんちょう170cmに対たいして相手あいて役やくのケリー・マクギリスの身長しんちょうが178cmと女性じょせいとしては高こう身長しんちょうのためである。

チャーリーの髪かみの色いろ

エレベーターでマーヴェリックとチャーリーが会あうシーンでは、チャーリー役やくのケリー・マクギリスが黒くろいキャップを被こうむっている。 これは、このシーンが追加ついか撮影さつえいされたシーンであり、マクギリスが既すでに次つぎの出演しゅつえん映画えいがの為ために髪かみの色いろを本ほん作さくのブロンドからブラウンに変更へんこうしていたためである。 ベッドシーンも同様どうように追加ついか撮影さつえいによるものであるが、上記じょうきと同様どうように髪かみの色いろを誤魔化ごまかすために全体ぜんたい的てきにブルーの色調しきちょうにされており、それがかえって甘あまい雰囲気ふんいきを演出えんしゅつすることになった。

撮影さつえい中ちゅうの事故じこ

飛行ひこうシーンの撮影さつえい中ちゅう、スタントパイロットのアート・スコールがクラッシュにより太平洋たいへいように突つっ込こみ、命いのちを落おとしてしまった。エンドクレジットに彼かれを追悼ついとうする文章ぶんしょうが追加ついかされた。

公開こうかい

劇場げきじょう公開こうかい

1986年ねん5月がつ12日にちにニューヨークでプレミアが開催かいさいされ、5月15日にちにはサンディエゴでも開催かいさいされた。

アメリカとカナダでは、1986年ねん5月がつ16日にち、戦没せんぼつ将兵しょうへい追悼ついとう記念きねん日びの週末しゅうまつの1週間しゅうかん前まえに、1028館かんで公開こうかいされた。

IMAX 3Dの再さい公開こうかい

2013年ねん2月がつ8日にちから6日間にちかん、IMAX 3Dで再さい公開こうかいされた。

2021年ねんの再さい公開こうかい

2021年ねん5月13日にちにAMCシアターズによって153スクリーンで再さい公開こうかい・上映じょうえいされた。最初さいしょの週末しゅうまつには合計ごうけい24万まん8000ドルの興行こうぎょう収入しゅうにゅうを上あげ、10位いにランクインした。10日とおか間あいだで合計ごうけい43万まん3000ドルの興行こうぎょう収入しゅうにゅうを記録きろくした。

興行こうぎょう成績せいせき

公開こうかい後ごすぐに成功せいこうを収おさめ、1986年ねんの最高さいこう興行こうぎょう収入しゅうにゅうを記録きろくした。最初さいしょの週末しゅうまつの興行こうぎょう成績せいせきは819万まん3052ドルで1位いとなり、国内こくない総そう興行こうぎょう成績せいせきは1億おく7678万まん1728ドル、海外かいがいでは1億おく7703万まんドル、世界せかい総そう興行こうぎょう成績せいせきは3億おく5381万まん1728ドルとなった。

2013年ねんにIMAXで再さい公開こうかいされた際さいには、さらに301万まん8873ドルの興行こうぎょう収入しゅうにゅうを記録きろくし、国内こくない興行こうぎょう収入しゅうにゅうは1億おく7980万まん601ドル、世界せかい興行こうぎょう収入しゅうにゅうは3億おく5683万まん601ドルに達たっした。

日本にっぽんでも1987年度ねんどの洋画ようが配給はいきゅう収入しゅうにゅう1位いを記録きろくした。

批評ひひょう家かの反応はんのう

本ほん作さくが公開こうかいされた当初とうしょ、批評ひひょう家かの反応はんのうは様々さまざまだった。インターネット登場とうじょう以降いこうの評価ひょうかとしては、Rotten Tomatoesでは、59人にんの評論ひょうろん家かのレビューをもとに、58％の支持しじ率りつを獲得かくとくし、平均へいきん評価ひょうかは5.90/10だった。Metacriticでは、15人にんの批評ひひょう家かによる加重かじゅう平均へいきんスコアは100点てん満点まんてん中ちゅう50点てんで、「賛否さんぴ両論りょうろん、または平均へいきん的てきな評価ひょうか」となっている。CinemaScoreで調査ちょうさされた観客かんきゃくは、A+からFまでの評価ひょうかで平均へいきん「A」を与あたえている。

受賞じゅしょう

音響おんきょうや効果こうかを中心ちゅうしんに多おおくの賞しょうにノミネート、受賞じゅしょうした。

年とし	賞しょう	部門ぶもん	対象たいしょう
1986	エーペックス・スクロール賞しょう	サウンドエフェクト
1987	ASCAPフィルム＆テレビジョン・ミュージック賞しょう	歌曲かきょく（映画えいが部門ぶもん）	ジョルジオ・モロダー、トム・ウィットロック『Take My Breath Away』
1987	アカデミー賞しょう	歌曲かきょく	ジョルジオ・モロダー、トム・ウィットロック『Take My Breath Away』
1987	ブリット・アワード	サウンドトラック
1987	ゴールデングローブ賞しょう	オリジナル楽曲がっきょく（映画えいが部門ぶもん）	ジョルジオ・モロダー、トム・ウィットロック『Take My Breath Away』
1987	ゴールデン・スクリーン賞しょう
1987	グラミー賞しょう	ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス	ハロルド・ファルターマイヤー、スティーブ・スティーブンス『Top Gun Anthem』
1987	音響おんきょう効果こうか監督かんとく組合くみあい賞しょう	ゴールデン・リール賞しょう 最優秀さいゆうしゅう音響おんきょう編集へんしゅう
		音響おんきょう編集へんしゅう（サウンドエフェクト部門ぶもん）
1987	批評ひひょう家か選出せんしゅつ賞しょう	お気きに入いりの映画えいが
1988	日本にっぽんアカデミー賞しょう	外国がいこく作品さくひん

その後ご

劇げき中ちゅうでグースがピアノを弾ひくシーンの他ほか、ラストシーンでの撮影さつえいに使つかわれた、カンザスシティー・バーベキュー

公開こうかい後ごに海軍かいぐんへの志願しがん者しゃが激増げきぞうしたほか、映画えいがの影響えいきょうで戦闘せんとう機きパイロットの道みちに進すすんだ者ものも多おおいが、アメリカ海軍かいぐん戦闘せんとう機き兵器へいき学校がっこうでは映画えいがの台詞せりふを口くちにすることは「プロ意識いしきに欠かける」とされ、ペナルティとして5ドルの罰金ばっきんをその場ばで払はらう罰則ばっそくがあったという。

サンディエゴのダウンタウン、マーケットストリート沿ぞいにあるカンザスシティー・バーベキューはラストシーンでチャーリーがかけたジュークボックスを保存ほぞんするなど、本ほん映画えいがの撮影さつえいに使つかわれた当時とうじの風景ふうけいを保存ほぞんして営業えいぎょうを続つづけている（2008年ねん6月26日にちの火事かじにより休きゅう店てんしていたが、現在げんざいは営業えいぎょう再開さいかいしている）。

これだけの人気にんき作品さくひんであるにもかかわらず続編ぞくへんが製作せいさくされないままだったのは、この作品さくひんの出来できを非常ひじょうに気きに入いった主演しゅえんのトム・クルーズが、続編ぞくへんが製作せいさくされることで本ほん作さくの価値かちが低下ていかすることを嫌きらって（実際じっさいに公開こうかい直後ちょくごに続編ぞくへんの製作せいさくが企画きかくされていたとの一部いちぶ報道ほうどうがある）、自みずから続編ぞくへん製作せいさく権けんを買かい取とってしまったためである。

2008年ねん7月がつには続編ぞくへんの製作せいさくが計画けいかくされていると一部いちぶで報道ほうどうされ、その後ご、続編ぞくへん『トップガン マーヴェリック』（2022年ねん公開こうかい）の制作せいさくが発表はっぴょうされた。

テレビ放送ほうそう

地上波ちじょうは放送ほうそう履歴りれき

回数かいすう	放送ほうそう局きょく	放送ほうそう枠わく	放送ほうそう日び	吹替版ばん	平均へいきん世帯せたい 視聴しちょう率りつ	備考びこう
1	フジテレビ	ゴールデン洋画ようが劇場げきじょう	1989年ねん10月7日にち	フジテレビ版ばん
2			1991年ねん4月がつ6日にち
3	日本にほんテレビ	金曜きんようロードショー	1992年ねん9月25日にち
4	テレビ東京てれびとうきょう	木曜もくよう洋画ようが劇場げきじょう	1996年ねん10月17日にち
5			2002年ねん8月がつ8日にち
6	日本にほんテレビ	金曜きんようロードショー	2005年ねん7月がつ1日にち	日本にほんテレビ版ばん
7	テレビ東京てれびとうきょう	木曜もくよう洋画ようが劇場げきじょう	2009年ねん3月19日にち	テレビ東京てれびとうきょう版ばん
8		午後ごごのロードショー	2018年ねん2月がつ8日にち		1.7%
9	フジテレビ	土曜どようプレミアム	2021年ねん11月20日にち		6.8%
10	テレビ東京てれびとうきょう	メガヒット！シネマSP	2023年ねん1月がつ25日にち		4.4%	Twitterでは「トップガン」が世界せかいトレンド1位いを記録きろくした。

サウンドトラック

主題歌しゅだいか・挿入歌そうにゅうかといった歌曲かきょくを集あつめたソングアルバム（歌うた以外いがいも1曲きょくのみ収録しゅうろく）が「オリジナル・サウンドトラック盤ばん」として繰くり返かえし発売はつばいされているだけでなく、最近さいきんでは、歌うた以外いがいの劇げき中ちゅう音楽おんがくやオマージュ曲きょく、登場とうじょう人物じんぶつが劇げき中ちゅうで歌うたった『Great Ball Of Fire』『You've Lost That Lovin' Feeling』の原曲げんきょくなどを収録しゅうろくしたデラックスエディションも発売はつばいされている。一方いっぽう、そのソングアルバムに収おさめられた「トップガン〜賛美さんびの世界せかい〜（原題げんだいTOPGUN ANTHEM（トップガン・アンセム））」は、劇げき中ちゅうに使用しようされたものとは別べつの演奏えんそうである。なお、『デンジャー･ゾーン〜TOP GUN THEME』は、全日本ぜんにほんプロレスのプロレスラー・渕ふち正信まさのぶの入場にゅうじょう曲きょくに採用さいようされている。

プロデューサーのドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマーが手てがけた『フラッシュダンス』や『ビバリーヒルズコップ』と同様どうように、本ほん作さくもMTV感覚かんかくの映像えいぞう作品さくひんとしてロックやポップ・ミュージックをBGMに使用しようしている。これらを収録しゅうろくしたサウンドトラックも大だいヒットし、ビルボードアルバムチャート1位い、日本にっぽんではオリコン洋楽ようがくアルバムチャートで1986年ねん12月22日にち付づけから11週しゅう連続れんぞく1位いを獲得かくとく。ベルリンが歌うたう挿入歌そうにゅうか「愛あいは吐息といきのように」（Take My Breath Away）もシングルチャート1位いを記録きろくし、アカデミー賞しょうとゴールデングローブ賞しょうにおいてアカデミー歌曲かきょく賞しょうおよびゴールデングローブ賞しょう 主題歌しゅだいか賞しょうを受賞じゅしょうした。

カナダのポップ・ロック歌手かしゅ、コリー・ハートも映画えいが関係かんけい者しゃから『トップガン』のサントラのオファーがあったが、すでに出来上できあがっていたものであったために、詞しも曲きょくもすべて自分じぶんで書かくと決きめてていたポリシーに反はんするために断ことわったとされる。

#	曲名きょくめい	歌唱かしょう・演奏えんそう	曲きょく長ちょう
1	デンジャー･ゾーン〜TOP GUN THEME	ケニー・ロギンス	3:33
2	マイティ・ウィングス	チープ・トリック	3:50
3	真昼まひるのゲーム	ケニー・ロギンス	3:56
4	リード・ミー・オン	ティーナ・マリー	3:44
5	愛あいは吐息といきのように～TOP GUN LOVE THEME	ベルリン	4:12
6	ホット・サマー・ナイト	マイアミ・サウンド・マシーン	3:36
7	ヘブン・イン・ユア・アイズ	ラヴァーボーイ	4:04
8	炎ほのおをぬけて	ラリー・グリーン	3:42
9	行いき先さきのない旅たび	マリータ	3:46
10	トップガン〜賛美さんびの世界せかい〜	ハロルド・フォルターメイヤー&スティーヴ・スティーヴンス	4:12
11	ドック・オブ・ザ・ベイ	オーティス・レディング	2:43
12	メモリーズ	ハロルド・フォルターメイヤー	2:56
13	グレート・ボールズ・オブ・ファイア	ジェリー・リー・ルイス	1:53
14	ユーヴ・ロスト・ザット・ラヴィン・フィーリング	ライチャス・ブラザーズ	3:45
15	真昼まひるのゲーム（ダンス・ミックス）	ケニー・ロギンス	6:42
16	涙なみだのフィーリング	REO スピードワゴン
17	ブロークン・ウィングズ	ヴァリアス
18	ファイナル・カウントダウン	ヨーロッパ
19	愛あいはとまらない	スターシップ
20	パワー・オブ・ラブ	ジェニファー・ラッシュ

Blu-ray/DVD

パラマウント ジャパンよりBlu-ray DiscとDVDが発売はつばい。2016年ねん以降いこうNBCユニバーサルが販売はんばい。

• Blu-ray
  • トップガン スペシャル・コレクターズ・エディション　品番ひんばん：PPWB-110105　発売はつばい日び：2009年ねん4月がつ24日にち
  • トップガン スペシャル・コレクターズ・エディション　品番ひんばん：PBW-110105　発売はつばい日び：2010年ねん9月16日にち
  • トップガン 3D&2Dブルーレイセット　品番ひんばん：PPCM-1002　発売はつばい日び：2013年ねん6月21日にち
  • トップガン スペシャル・コレクターズ・エディション　品番ひんばん：PBH-110105　発売はつばい日び：2014年ねん9月がつ10日とおか
  • トップガン スペシャル・コレクターズ・エディション スチールケース仕様しよう　品番ひんばん：PBXC-110105　発売はつばい日び：2015年ねん6月がつ10日とおか
  • トップガン スペシャル・コレクターズ・エディション　品番ひんばん：PJXF-1257　発売はつばい日び：2019年ねん4月がつ24日にち
    • ソフト版ばん吹替が収録しゅうろくされた最後さいごの円盤えんばんとなった。
  • トップガン パラマウント 思おもい出での復刻ふっこく版ばん ブルーレイ　品番ひんばん：PJXF-1354　発売はつばい日び：2020年ねん6月24日にち
    • フジテレビ放送ほうそう版ばん（1989年ねん）、テレビ東京てれびとうきょう放送ほうそう版ばん（2009年ねん）の2バージョンの日本語にほんご吹替を収録しゅうろく。テレビ東京てれびとうきょう版ばんは放映ほうえい時じにカットされたシーンを追録ついろくした完全かんぜん版ばん。この盤ばんからソフト版ばん吹替は削除さくじょされる。
  • トップガン TV吹替初はつ収録しゅうろく特別とくべつ版ばん 4K Ultra HD+ブルーレイ　品番ひんばん：PJXF-1353　発売はつばい日び：2020年ねん6月がつ24日にち
    • 吹替は「思おもい出での復刻ふっこく版ばん ブルーレイ」と同一どういつ内容ないようを収録しゅうろく。
  • トップガン&トップガン マーヴェリック 4K Ultra HD+ブルーレイ セット (4枚まい組ぐみ)[4K ULTRA HD + Blu-ray]　発売はつばい日び：2022年ねん11月02日にち
    • 吹替はテレビ東京てれびとうきょう版ばんの完全かんぜん版ばんを収録しゅうろく。
• DVD
  • トップガン スペシャル・エディション　品番ひんばん：PHNE-110105　発売はつばい日び：2011年ねん4月がつ28日にち

2007年ねん10月がつ26日にちにHD DVD版はんを発売はつばい。Blu-ray Disc版はんは当初とうしょ同年どうねん10月がつの発売はつばいを予定よていしていたが、発売はつばい元もとパラマウントのHD DVD支持しじの方針ほうしん転換てんかんにより、8月がつ21日にちにBlu-ray版ばん発売はつばい中止ちゅうしが発表はっぴょうされた。その後ご再度さいどの方針ほうしん転換てんかんにより、2009年ねん1月がつ27日にちに改あらためてBlu-ray版ばんのリリースを発表はっぴょうし、同年どうねん4月がつ24日にちに発売はつばい。

Blu-ray版ばんは本編ほんぺんの他ほかにトップガンの舞台裏ぶたいうらや、ストーリーボード、ミュージック・ビデオ（Kenny Loggins “Danger Zone”、Berlin “Take My Breath Away”、Loverboy “Heaven In Your Eyes”、Harold Faltermeyer ＆ Steve Stevens “Top Gun Anthem”）やトム・クルーズ秘蔵ひぞうインタビューなどの特典とくてん映像えいぞうを収録しゅうろく。さらにBlu-ray版ばんのみの特典とくてん映像えいぞうも収録しゅうろくしている。

シューティングゲーム

• トップガン（1987年ねん・コナミ・FC）
• トップガンデュアルファイターズ（1989年ねん・コナミ・FC）
• Top Gun: Guts and Glory（1993年ねん・コナミ・GB・日本にっぽん未み発売はつばい）
• トップ ガン ファイア アット ウィル (1997年ねん・メディアクエスト・PS)
• Top Gun: Firestorm (2001年ねん・Titus Interactive・GBC／GBA・日本にっぽん未み発売はつばい)
• Top Gun: Combat Zones (2001年ねん・Titus Interactive・GBA・日本にっぽん未み発売はつばい)
• トップガンエースオブザスカイ（2002年ねん・タイタスジャパン・PS2／GC）
• トップガン（2006年ねん・タイトー・DS）
• Top Gun（2007年ねん・ Atomic Planet Entertainment・PS2・日本にっぽん未み発売はつばい）
• Top Gun（2009年ねん・ Freeverse Inc.・PSP・日本にっぽん未み発売はつばい）
• Top Gun（2010年ねん・ Doublesix・PS3・日本にっぽん未み発売はつばい）
• トップガンハードロック（2012年ねん・505ゲームズ・PS3・日本にっぽん未み発売はつばい）

参考さんこう文献ぶんけん

• “トップガン (1986)”. allcinema. 2016年ねん3月がつ3日にち閲覧えつらん。
• “トップガン”. キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ. 2016年ねん3月がつ3日にち閲覧えつらん。

関連かんれん項目こうもく

• 映画えいが
  • ホット・ショット - チャーリー・シーン主演しゅえん。『トップガン』のパロディシーンが多数たすう登場とうじょうする。（1991年ねんアメリカ）
  • BEST GUY - （1990年ねん、東映とうえい）航空こうくう自衛隊じえいたいの撮影さつえい協力きょうりょくで、日本にっぽん版ばん『トップガン』を意識いしきして製作せいさくされた。主演しゅえんは織田おだ裕二ゆうじ。
  • プレーンズ - 2013年ねんのディズニートゥーン・スタジオの映画えいが。主人公しゅじんこうのダスティをエスコートする役やくでエコーとブラボーが登場とうじょうする。エコーの声こえをヴァル・キルマーが、ブラボーの声こえをアンソニー・エドワーズが充あてている。
  • トップガン マーヴェリック - 続編ぞくへん。2022年ねん公開こうかい。
• ゲーム
  • アフターバーナーシリーズ - 本ほん作さくをモデルに作つくられている、セガのシューティングゲームシリーズ。1作さく目めは1987年ねんに稼働かどう開始かいし。
• アニメ・特撮とくさつ
  • 機動きどう戦士せんしガンダム0083 STARDUST MEMORY - ヒロインの設定せっていや容姿ようしなど、本ほん作さくを意識いしきして制作せいさくされているOVAアニメ作品さくひん。
  • マクロスプラス - 本ほん作さくの設定せっていやストーリーの一部いちぶや、戦闘せんとう機きのドッグファイトなどを意識いしきして制作せいさくされているOVAアニメ作品さくひん。
  • ウルトラマンダイナ - 1997年ねんに放送ほうそうされたウルトラシリーズの作品さくひん。防衛ぼうえいチームであるスーパーGUTSへ入隊にゅうたいするための人材じんざいを育成いくせいする、養成ようせい機関きかんZEROは本ほん作さくがモチーフとなっている。また、作品さくひんの主人公しゅじんこうであるアスカ・シンも本ほん作さくのマーベリックをモチーフとしたキャラクターである。主演しゅえんはつるの剛士たけし。
• その他た
  • F-14に関連かんれんする作品さくひんの一覧いちらん
  • A-4 - 劇げき中ちゅうの教官きょうかん機きとして登場とうじょう。
  • F-5 - 劇げき中ちゅうでMiG-28を演えんじた。
  • カワサキGPZ900R - 主人公しゅじんこうマーベリックが乗のっていたオートバイとされていたが、劇げき中ちゅうのカラーリングがGPZ900Rのあらゆる年代ねんだいのモデルに存在そんざいせず、長年ながねんの謎なぞであった。実際じっさいは在ざい日米にちべい軍ぐんの軍人ぐんじんが帰国きこくの際さいに米国べいこくに持もち帰かえった同社どうしゃのGPZ750Rである。
  • Theatre Of Strings - "TOP GUN ANTHEM"のカバーを収録しゅうろく
  • ジョン・マケイン - A-4の元もとパイロット。党派とうはにとらわれない議会ぎかい活動かつどうからmaverickと形容けいようされる。

外部がいぶリンク

• Top Gun Movie Official Website | Trailers and Gallery | Paramount Pictures（英語えいご）
• トップガン - allcinema
• トップガン - KINENOTE
• Top Gun - オールムービー（英語えいご）
• Top Gun - IMDb（英語えいご）
• Top Gun - The Internet Movie Plane Database（英語えいご）