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カウボーイブーツ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブーツジャックとブーツプル(フックじょうもの

カウボーイブーツ(cowboy boots)とは、カウボーイが使用しようする乗馬じょうばくつあぶみ(ステラップ)にあしとおやすくするため爪先つまさきするど形状けいじょうにし、落馬らくばさいあしけやすくするため、かかとたかつくられている。 一般いっぱんにはウエスタンブーツばれる。

西部せいぶげきなどでは、カウボーイ服装ふくそうとして登場とうじょうする。乗馬じょうばするときには、拍車はくしゃをつける。

カウボーイブーツのストラップには、ブーツプルという器具きぐっかけることで、やすくするという役割やくわりがある。

有名ゆうめいなブランドにはトニーラマ、ルケーシー、ジャスティンなどがある。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

カウボーイブーツはアメリカカウボーイ使用しようしていた乗馬じょうばくつである。たかかかととがった爪先つまさき、10~18インチのながどう(シャフト)をち、伝統でんとうてきにはくつひもやベルトをたない。基本きほんてきには牛革ぎゅうかわ(カウハイド)で作成さくせいされていたが、近年きんねんはそれ以外いがいにも様々さまざま素材そざい作成さくせいされる。またどう装飾そうしょくてきなステッチ、インレイ細工ざいくカービングがあるデザイン、あしかぶと特徴とくちょうてきなステッチ(メダリオン)や装飾そうしょくてき穿孔せんこう(パーフォレーション、ブローグ)がなされているデザインもある。

牛革ぎゅうかわ以外いがい使用しようされる素材そざいうま水牛すいぎゅう鹿しか(エルク)またはエキゾチックレザー(アリゲーターパイソンリザードオーストリッチサメエイウナギぞうキリンカバセンザンコウ…)である。

また、カウボーイブーツにもちいる付属ふぞくひんとして、拍車はくしゃ(スパー)がある。

カウボーイブーツには基本きほんてきなスタイルとして、「ウエスタンスタイル(クラシックスタイル)」と「ローパースタイル」がある。

カウボーイヒール(ひだり)とウォーキングヒール(みぎいずれもななめにけずられている。
ローパースタイルのカウボーイブーツ。かかとひくく、直角ちょっかくである。

ウエスタンスタイルはななめにけずられた1インチ以上いじょうたかさをつ「カウボーイ」ヒール、またはもうすこひくい「ウォーキング」ヒールをつ。また、爪先つまさき様々さまざまにカスタマイズされるが、伝統でんとうてきにはほそとがったつまさきつ。

ローパースタイルは「ローパー」ヒールとばれるそれほどたかくない(1インチ以下いか直角ちょっかくのヒールをち、どうもウエスタンスタイルよりもひくく、つまさきはラウンドトゥが基本きほんである。(近年きんねんはスクエアトゥのデザインもある。)また、近年きんねんではフィットせいたかめるためくつひもがあるデザインもある。

カウボーイブーツの爪先つまさきあぶみ簡単かんたん爪先つまさきとおすためのデザインである。初期しょきのデザインはラウンドトゥ、または細身ほそみのラウンドトゥであったが、1940ねんころとがった爪先つまさき流行りゅうこうした。

カウボーイブーツのかかとたかいのは落馬らくばあぶみかかとからまないためのデザインである。うまならし作業さぎょう落馬らくばあぶみあしからまった場合ばあいきづられ、いのちとすこともある。

また、カウボーイブーツのどう(シャフト)がながいのは、くつひもやベルトなしに適度てきどなフィッティングをるためである。ブーツがくつひもやベルトでかかと固定こていされていないため、あぶみあしからまった場合ばあいでも簡単かんたんにブーツが安全あんぜんである。また、ながどう乗馬じょうばにも、牧場ぼくじょうでの作業さぎょうにもいしとげからあしまもる。

カルガリー毎年まいとし7がつ開催かいさいされ、国際こくさいてきによくられているロデオの祭典さいてんカルガリー・スタンピード」でのカーフ・ローピングの様子ようす

ローパーブーツは近代きんだいロデオ競技きょうぎとくにカーフ・ローピング(ロデオ競技きょうぎひとつ。馬上もうえのカウボーイがげるうしにロープをけ、つかまえてあししばるまでの時間じかんきそう。)のためにデザインされた。この競技きょうぎではうししばるためはやはしることが重要じゅうようであり、よりはしりやすいかかと爪先つまさきのデザインとなっている。またどうみじかいのはより容易よういにブーツをぐためである。(または使用しようするかわすくなくし、より安価あんかにブーツを作成さくせいするためである。)よりはやはしるため、ローパーブーツにはくつひもがある場合ばあいもあるが、そのスタイルの場合ばあいあぶみあしからむリスクもあり危険きけんである。

カウボーイブーツの装飾そうしょくのバリエーションは様々さまざまである。これはカウボーイが装飾そうしょくてきなブーツをさがし、きそったためであるが、ワイルド・ウェスト・ショー西部せいぶげき映画えいが出演しゅつえんしていたカウボーイが装飾そうしょくてきなブーツをいていたため、ひろ一般いっぱんてきになったとかんがえられている。

歴史れきし[編集へんしゅう]

カウボーイブーツはアメリカのカウボーイが使用しようしていた乗馬じょうばくつである。西部せいぶ開拓かいたく時代じだい初期しょきには様々さまざま手作てづくりの乗馬じょうばくつがあり、それぞれの文化ぶんかけんのスタイルをっていた。それらスタイルはスペインの牧者ぼくしゃ使用しようされていた伝統でんとうてきなブーツや、騎兵隊きへいたい使用しようしていた軍事ぐんじよう乗馬じょうばくつ基本きほんになっている。その、1860年代ねんだい産業さんぎょう革命かくめいにブーツの大量たいりょう生産せいさんはじまり、当時とうじ作成さくせいされたウエリントンブーツがアメリカのカウボーイの主流しゅりゅうとなった。その時代じだいにカウボーイたちは作業さぎょう使用しようするブーツ以外いがいまちようのドレスブーツをつようになった。1850~60ねんごろのアメリカファッションではブーツの装飾そうしょくてきなステッチやインレイ細工ざいくがなされたカウボーイブーツが紹介しょうかいされている。

それらアメリカスタイルのブーツはキャトル・ドライブ(牛追うしおい)がおこなわれてたテキサスしゅうカンザスしゅうオクラホマしゅうつくられていた。それら初期しょきのブーツメーカでもっと有名ゆうめいであったのはカンザスしゅうオレイサの「Hyer Brothers Boots」とテキサスしゅうノコナの「Justin Boots」である。Justinのくつ職人しょくにんH. J. "Big Daddy Joe" Justinはその工場こうじょうダラス移動いどうするが、長女ちょうじょのEnid Justin Stelzerはおっととノコナでブーツづくりをつづけ、「Olsen-Stelzer Boots」となる。

カウボーイブーツの一覧いちらん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]