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(は、えい: tooth)は、口腔こうくううちにある咀嚼そしゃくするためのいち番目ばんめ器官きかん

おおくの脊椎動物せきついどうぶつつ。ヒト乳歯にゅうし永久歯えいきゅうしくみつが(なませい)、ネズミのようにいちくみつづける動物どうぶつもいれば(一生いっしょうせい)、サメのように、週間しゅうかんいちくみずつあたらしいつくられていく動物どうぶつもいる(多生たしょうせい)。化石かせきした哺乳類ほにゅうるいにおいてもっとも特徴とくちょうてき部位ぶいであり、生物せいぶつ学者がくしゃたち化石かせき種類しゅるい関係かんけい鑑別かんべつするのにしばしば使つかう。

摂食せっしょくさい重要じゅうよう構造こうぞうであり、そのかたちえさのタイプとつよむすびついている。

虫歯むしばになると、治療ちりょうをしていても、2カリストになり最終さいしゅうてき抜歯ばっしになってしまう。【はじめに虫歯むしばになってからおよそ45ねん。】

動物どうぶつ[編集へんしゅう]

動物どうぶつ一般いっぱん[編集へんしゅう]

動物どうぶつ一般いっぱんにおけるは、くち周辺しゅうへん、あるいは内部ないぶにある構造こうぞうで、ちいさくてかたく、その表面ひょうめんていて、その動物どうぶつ摂食せっしょくさい役立やくだつとかんがえられるものである。細長ほそながいものはとげなどとわれ、としてあつかわない。脊椎動物せきついどうぶつ以外いがいわれる部位ぶいれいとしては、多毛たもうるいヤムシるいなどがある。

また、節足動物せっそくどうぶつ口器こうきでは、その硬化こうか部分ぶぶんにギザギザした突起とっきがある場合ばあい、これをというれいもある。クモやっとこかく昆虫こんちゅうだいあごなどにれいがある。

その軟体動物なんたいどうぶつではしたじょう構造こうぞううえならしたっている。

脊椎動物せきついどうぶつ[編集へんしゅう]

ニホンイノシシの

脊椎動物せきついどうぶつでは、つものは数多かずおおい。人間にんげんあごほねつよ固定こていされているが、両者りょうしゃむすびつきはそれほどふるいことではない。このようにつよむすびついているのは、ほぼ乳類にゅうるい特徴とくちょうである。

サメるいにおいてはなんれつにもならんでおり、けるとすぐさまつぎれつから補充ほじゅうされる。これはほぼそのままに皮膚ひふつながっており、うろこから進化しんかしたことがうかがえる。このような皮膚ひふかるうずもれているだけで、たやすくがれる。また、そのためにこのような動作どうさだけではみつぶしたりいたりという用途ようとには使つかいがたい。このってえさっかかり、全身ぜんしん運動うんどういちぎるようにする、あるいはまるみにするのが普通ふつうである。一部いちぶ動物どうぶつとりかめなど)ではくちえん硬化こうかしてくちばし形成けいせいし、うしなっている。

虫類ちゅうるい一部いちぶ歯根しこんち、よりしっかりと固定こていされたることが出来できるが、は虫類ちゅうるい単一たんいつ形態けいたいしかたない。かたちしょうじるのもほ乳類にゅうるい特徴とくちょうである。しかし、このような強固きょうこ代償だいしょうに、ほ乳類にゅうるいだい部分ぶぶんのものは、一旦いったん永久歯えいきゅうしうしなうと再度さいどえることはい。例外れいがいとしてネズミウサギいちくみ生涯しょうがいつづける。

象牙ぞうげ食物しょくもつし、たたかうために使つかわれるきりである。

ヒトの[編集へんしゅう]

成年せいねん男性だんせい
内側うちがわからのCG画像がぞう
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人体じんたいでもっともかたく、遺体いたいではその治療ちりょうじょうきょうによって人物じんぶつ特定とくてい重要じゅうよう手掛てがかりとなる。人工じんこう区別くべつする意味いみ天然てんねんうこともある。歯学しがくでは歯牙しが(しが)とったが使つかわない傾向けいこうにある。

形態けいたい[編集へんしゅう]

エナメルしつ
かんむり表面ひょうめんおおうきわめてかた物質ぶっしつからだなかもっとかた組織そしき)。やく96%がヒドロキシアパタイト主成分しゅせいぶんとする無機質むきしつのこりの4%がみず有機物ゆうきぶつである。
表面ひょうめん、および象牙ぞうげしつ近傍きんぼうのぞき、ふとさ5-7µmのエナメルしょうばしらにより構成こうせいされている。ヒトにおいては4のエナメル細胞さいぼうにより1ほんのエナメルしょうばしら形成けいせいされるとかんがえられている[1]
象牙ぞうげしつ
主体しゅたいをなすかた組織そしきやく70%がヒドロキシアパタイトを主成分しゅせいぶんとする無機質むきしつ、20%が有機物ゆうきぶつ、10%がみずからできている[2]
だい部分ぶぶん石灰せっかいしたコラーゲン線維せんいである石灰せっかい象牙ぞうげしつからなり、歯髄しずいがわには象牙ぞうげぜんしつ (predentin) とばれる石灰せっかい領域りょういき存在そんざいする[3]
セメントしつ
歯根しこん全面ぜんめんおおかた組織そしきやく60%がヒドロキシアパタイトを主成分しゅせいぶんとする無機質むきしつ、25%が有機物ゆうきぶつ、15%がみずからできている[4]
歯髄しずい
中央ちゅうおう存在そんざいする外形がいけいとほぼ一致いっちしている空洞くうどう歯髄しずいたされており、神経しんけい血管けっかん存在そんざいする。

なお、歯肉はにく歯根しこんまく歯槽しそうこつセメントしつしゅう組織そしきという。

形成けいせい[編集へんしゅう]

発生はっせい[編集へんしゅう]

  1. つぼみじょう
    胎生たいせい5~6しゅうごろ口腔こうくう上皮じょうひ内部ないぶ肥厚ひこうすることによってつつみができる。このつつみ一部いちぶあいだ組織そしきかい増殖ぞうしょくしてつぼみばれる球状きゅうじょう結節けっせつ形成けいせいする。
  2. ぼうじょう
    つぼみ成長せいちょう帽子ぼうしじょうになりエナメルとなる(エナメルかこんでいる内部ないぶ乳頭にゅうとうといい、エナメル乳頭にゅうとうかこ組織そしきをあわせてしょう嚢という[5])。
  3. かねじょう
    エナメルがさらに成長せいちょうおちい凹がふかかねじょうになる。エナメルにはそとエナメル上皮じょうひほしじょうもう中間なかまそううちエナメル上皮じょうひの4そうがみとめられるようになる。
  4. 象牙ぞうげしつ形成けいせい
    うちエナメル上皮じょうひ隣接りんせつする乳頭にゅうとう細胞さいぼうが1そうなら象牙ぞうげ細胞さいぼう分化ぶんか[5]し、象牙ぞうげしつつくっていく。
  5. エナメルしつ形成けいせい
    うちエナメル上皮じょうひからエナメル細胞さいぼう分化ぶんかし、きりえん、咬頭のがわからエナメルしつ形成けいせいしていく。
歯根しこん形成けいせい[編集へんしゅう]

エナメルあたりえんうちエナメル上皮じょうひそとエナメル上皮じょうひ移行いこう)の上皮じょうひからヘルトウィッヒ上皮じょうひさや形成けいせいされる。ヘルトウィッヒ上皮じょうひさやとんが方向ほうこうへとすす象牙ぞうげしつ形成けいせいうながし、歯根しこん形成けいせいする[5]

セメントしつ形成けいせい[編集へんしゅう]

ある程度ていど歯根しこん象牙ぞうげしつつくられたころ、ヘルトウィッヒ上皮じょうひさや分断ぶんだんされる。その隙間すきまからしょう嚢の細胞さいぼう移動いどうしセメント細胞さいぼうとなりセメントしつ形成けいせいしていく。分断ぶんだんされたヘルトウィッヒ上皮じょうひさやしょう嚢から分化ぶんかしたしゅう靱帯じんたいなかのこりマラッセの上皮じょうひのこざん残存ざんそん上皮じょうひ)となる。

萌出もえでにはまだ歯根しこん未完成みかんせいであり、これが完成かんせいするのは萌出もえでしばらく経過けいかしてからである。また、萌出もえでにはこのときにはすでにエナメル細胞さいぼう存在そんざいしないが、象牙ぞうげ細胞さいぼうはかつて乳頭にゅうとうであった歯髄しずいなか存在そんざいし、象牙ぞうげしつつくつづけている。

成長せいちょうせん[編集へんしゅう]

成長せいちょうせんとは、肉眼にくがんまたは顕微鏡けんびきょうがくてき表面ひょうめんえるせんじょうこんである。おもに、形成けいせいし(たとえば石灰せっかい)でせんじょうになることがおおい。また、種類しゅるい年齢ねんれいによりできる成長せいちょうせんちがう。

  • 新産しんさんせん - 新産しんさんせん (neonatal line) とは、成長せいちょうせんひとつで、出生しゅっしょうにより、胎内たいない安定あんていした環境かんきょうから外部がいぶることによる環境かんきょう変動へんどうのために、出生しゅっしょうつくられている石灰せっかい出生しゅっしょうまえ石灰せっかいより低下ていかすることによりつく。そのため、出生しゅっしょうすでつくられはじめている乳歯にゅうしおよだい一大いちだい臼歯きゅうしのみで確認かくにんできる。
  • レチウスじょう
  • ハンターシュレーゲルじょう - ハンターシュレーゲルじょうHunter-Schreger band)とは、エナメルしつ研磨けんま切片せっぺんにおいて、エナメルしょうばしら走行そうこう規則きそくてき研磨けんまめんたいして「直交ちょっこう」する状態じょうたいと「平行へいこう」な状態じょうたいとをかえためあらわれる模様もよう[6]である。エナメルしつ内層ないそう1/2~1/3にわたってびている。
  • エブネルせん - エブネルせん(incremental line of von Ebner) とは象牙ぞうげしつにあらわれる最小さいしょう単位たんい成長せいちょうせんである。血清けっせいカルシウムやpHの日内ひない変動へんどうなどによりしょうじるものとかんがえられている。かんむりでは平均へいきん6µm、歯根しこんでは平均へいきん3.5µm間隔かんかくしま模様もようとしてみられる。しかし、この1にち単位たんい成長せいちょうせん認識にんしきすることはむずかしく、数日すうじつ単位たんいよりなるやく20µm間隔かんかく成長せいちょうせんみとめられる。このせんアンドレーゼンせん (Andresen's line) ともばれる[7]
  • オウエンの外形がいけいせん - オウエンの外形がいけいせん(contour line of Owen) は病気びょうき栄養えいよう不良ふりょうによる石灰せっかい不全ふぜんともな出現しゅつげんする[7]

構成こうせい[編集へんしゅう]

ヒトの口腔こうくうないにあるぜんれつという[8]上顎じょうがくがわなら上顎じょうがくれつゆみしもあごがわならしたあごれつゆみという[8]ひと一生いっしょうのうちに乳歯にゅうしれつ永久歯えいきゅうしれつという2つのれつをもつ[8]

部位ぶいしめすために、内側うちがわしたがわ口蓋こうがいがわ外側そとがわくちびるがわほおがわ正中せいちゅうちかほうきんしん反対はんたいがわ遠心えんしん上端じょうたん[註 1]せつえん咬合めんという。

乳歯にゅうし[編集へんしゅう]

乳歯にゅうしだい一生いっしょう)は乳児にゅうじにみられるである。乳歯にゅうし生後せいご6~8ヶ月かげつごろよりおおくの場合ばあいしもあご前歯まえばからえてくる。

乳歯にゅうしれつは2さいから6さいごろにかけてえそろい、かず上顎じょうがくがわなら上顎じょうがくれつゆみの10しもあごがわならしたあごれつゆみの10そう20である[8]人間にんげん乳歯にゅうしおおきく乳切ちぎりちち犬歯けんしちち臼歯きゅうしの3しゅけることができる[8]前方ぜんぽうからちち中切なかぎりちちがわきりちち犬歯けんしだいいちちち臼歯きゅうしだいちち臼歯きゅうしじゅんなら[8]乳歯にゅうし永久歯えいきゅうしくらべてエナメルしつ象牙ぞうげしつあつみがうすやわらかい。全体ぜんたいてきちいさく、あおしろ乳白色にゅうはくしょくしめす。石灰せっかいひくいため、う蝕になりやすい。また、乳歯にゅうしには骨髄こつづい臍帯さいたいくらべて高密度こうみつどみき細胞さいぼうふくまれており、近親きんしんしゃ移植いしょくできる可能かのうせいもあることから、ほねなどの再生さいせい実用じつようけた研究けんきゅうすすめられている。

乳歯にゅうし最終さいしゅうてきに12さいから13さいごろまでにはすべて永久歯えいきゅうしへと転換てんかんするため脱落だつらくともいう[8]

乳歯にゅうしれつ[9]
名称めいしょう パーマーしき 国際こくさい歯科しか連盟れんめいしき アメリカしき
みぎ ひだり みぎ ひだり
上顎じょうがく
上顎じょうがくちち中切なかぎり A 51 61 E F
上顎じょうがくちちがわきり B 52 62 D G
上顎じょうがくちち犬歯けんし C 53 63 C H
上顎じょうがくだいいちちち臼歯きゅうし D 54 64 B I
上顎じょうがくだいちち臼歯きゅうし E 55 65 A J
しもあご
しもあごちち中切なかぎり A 81 71 P O
しもあごちちがわきり B 82 72 Q N
しもあごちち犬歯けんし C 83 73 R M
しもあごだいいちちち臼歯きゅうし D 84 74 S L
しもあごだいちち臼歯きゅうし E 85 75 T K
  • 歯科しか記録きろく患者かんじゃとうかっての位置いちしめされるためチャートではひだり右側みぎがわみぎ左側ひだりがわとなる[10]
  • パーマーしきでは上下じょうげ左右さゆう対称たいしょう位置いちおな番号ばんごうになるため、L字形じけい特殊とくしゅ括弧かっこ番号ばんごうけ、そのきで位置いち特定とくていする[9]

永久歯えいきゅうし[編集へんしゅう]

永久歯えいきゅうし乳歯にゅうしわってえてくるである。永久歯えいきゅうしはじめるのは6さいごろである。

永久歯えいきゅうしれつだいれつ)のかず上顎じょうがくがわなら上顎じょうがくれつゆみの16しもあごがわならしたあごれつゆみの16そう32である[8]親知おやしらずをのぞくと28ほんである)。

人間にんげん永久歯えいきゅうしおおきくきり犬歯けんししょう臼歯きゅうしだい臼歯きゅうしの4しゅけることができる[8]きり正中せいちゅう中央ちゅうおう)に隣接りんせつして存在そんざいし、そのがわかたにそれぞれがわきりがある[8]きり中切なかぎりがわきりの2種類しゅるい上下じょうげけい8ほんある。がわきりおくには犬歯けんし上下じょうげけい4ほんある[8]臼歯きゅうしけい20ほん存在そんざいし、しょう臼歯きゅうしだい1しょう臼歯きゅうしだい2しょう臼歯きゅうし)とだい臼歯きゅうしだい1だい臼歯きゅうしだい2だい臼歯きゅうしだい3だい臼歯きゅうし)にけられる[8]乳歯にゅうし脱落だつらくえてくる、中切なかぎりだいしょう臼歯きゅうしまでをだいなまだいなまとよび、乳歯にゅうし存在そんざいしないだい臼歯きゅうし加生かしょうぶ。まず、だい1だい臼歯きゅうし(6さい臼歯きゅうしともばれる)からはじめ、その徐々じょじょわっていく。大体だいたい13さいごろには前歯まえばからだい2だい臼歯きゅうしまでの28ほんえそろっている。だい3だい臼歯きゅうしえてくるのがおそく、また、えてこないこともあり「親知おやしらず」(知歯ちし智歯ちし)ともよばれる。

永久歯えいきゅうしはきちんとケアをすればぬまで使つかうことができる。また、高齢こうれいしゃへの調査ちょうさで、おお存続そんぞくしているほど活動かつどうてきであることがわかっている。

永久歯えいきゅうしれつ[9]
名称めいしょう パーマーしき 国際こくさい歯科しか連盟れんめいしき アメリカしき
みぎ ひだり みぎ ひだり
上顎じょうがく
上顎じょうがく中切なかぎり 1 11 21 8 9
上顎じょうがくがわきり 2 12 22 7 10
上顎じょうがく犬歯けんし 3 13 23 6 11
上顎じょうがくだいいちしょう臼歯きゅうし 4 14 24 5 12
上顎じょうがくだいしょう臼歯きゅうし 5 15 25 4 13
上顎じょうがくだい一大いちだい臼歯きゅうし 6 16 26 3 14
上顎じょうがくだいだい臼歯きゅうし 7 17 27 2 15
上顎じょうがくだいさんだい臼歯きゅうし 8 18 28 1 16
しもあご
しもあご中切なかぎり 1 41 31 25 24
しもあごがわきり 2 42 32 26 23
しもあご犬歯けんし 3 43 33 27 22
しもあごだいいちしょう臼歯きゅうし 4 44 34 28 21
しもあごだいしょう臼歯きゅうし 5 45 35 29 20
しもあごだい一大いちだい臼歯きゅうし 6 46 36 30 19
しもあごだいだい臼歯きゅうし 7 47 37 31 18
しもあごだいさんだい臼歯きゅうし 8 48 38 32 17
  • 歯科しか記録きろく患者かんじゃとうかっての位置いちしめされるためチャートではひだり右側みぎがわみぎ左側ひだりがわとなる[10]
  • パーマーしきでは上下じょうげ左右さゆう対称たいしょう位置いちおな番号ばんごうになるため、L字形じけい特殊とくしゅ括弧かっこ番号ばんごうけ、そのきで位置いち特定とくていする[9]

異常いじょう[編集へんしゅう]

異常いじょうとしては以下いかものられている。

文化ぶんか[編集へんしゅう]

18世紀せいきまで中東ちゅうとうやヨーロッパでは虫歯むしばなかにはTooth worm英語えいごばんというむしひそんでいるとかんがえられていた。
  • 愛知あいちけんから発掘はっくつされた縄文じょうもん時代じだい遺骨いこつには、抜歯ばっし上前うわまえみぞまたじょうけんという風習ふうしゅう確認かくにんできる[28]
  • ひがしアジアけんには、既婚きこん女性じょせいがそのしるしとして、また虫歯むしば予防よぼうとしてくろ歯黒はぐろという文化ぶんかった。
  • みなみアフリカ共和きょうわこくのケープタウンのわか男女だんじょあいだでは上前うわまえ抜歯ばっしがおしゃれとされている[29]
  • デンテイル英語えいごばんかざり) - ギリシア建築けんちくからられるようになったかべ上部じょうぶおびコーニス装飾そうしょくするくしじょうならんだかざり。

義歯ぎし[編集へんしゅう]

人工じんこう一般いっぱんてきだが天然てんねん材料ざいりょうとしても使つかわれた[30]。ジョージ・ワシントンは生涯しょうがい4つの使つかったが、1つしたけた自分じぶん使つかったという[31]

人間にんげんによる動物どうぶつ利用りよう[編集へんしゅう]

かつての人類じんるいは、りでらえたマンモスなど大型おおがた動物どうぶつやりや鏃、おのなどに加工かこうして利用りようしていた。また、するど加工かこうしなくてもそのままナイフとしてもちいられる場合ばあいもあったようである。

現在げんざいでは、象牙ぞうげなどが工芸こうげいひん利用りようされているが、絶滅ぜつめつのおそれのある野生やせい動植物どうしょくぶつたね国際こくさい取引とりひきかんする条約じょうやく(ワシントン条約じょうやく)により取引とりひき現在げんざい中止ちゅうしされている。

鹿しか、セイウチとうとしても使つかわれる。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ しもあご場合ばあい上顎じょうがく場合ばあい下端かたん

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 須田すだ 2007, p. 40.
  2. ^ 中塚なかつか 2004, p. 68.
  3. ^ 須田すだ 2007, p. 42.
  4. ^ 中塚なかつか 2004, p. 72.
  5. ^ a b c 中塚なかつか 2004, p. 80.
  6. ^ 中塚なかつか 2004, p. 66.
  7. ^ a b 須田すだ 2007, p. 46.
  8. ^ a b c d e f g h i j k l リッケン・C・シャイド、ガブリエラ・ワイス『ウォールフェルの歯科しか解剖かいぼうがく図鑑ずかん 最新さいしんだい8はん ペーパーバック普及ふきゅうばん』2015ねん、4ぺーじ 
  9. ^ a b c d リッケン・C・シャイド、ガブリエラ・ワイス『ウォールフェルの歯科しか解剖かいぼうがく図鑑ずかん 最新さいしんだい8はん ペーパーバック普及ふきゅうばん』2015ねん、10ぺーじ 
  10. ^ a b リッケン・C・シャイド、ガブリエラ・ワイス『ウォールフェルの歯科しか解剖かいぼうがく図鑑ずかん 最新さいしんだい8はん ペーパーバック普及ふきゅうばん』2015ねん、7-10ぺーじ 
  11. ^ 赤井あかい, pp.134-135
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 中塚なかつか 2004, p. 64.
  13. ^ 赤井あかい 2000, p. 135.
  14. ^ 赤井あかい 2000, p. 143.
  15. ^ 赤井あかい 2000, pp. 138–140.
  16. ^ a b c 赤井あかい 2000, p. 136.
  17. ^ a b 赤井あかい 2000, p. 137.
  18. ^ 赤井あかい 2000, pp. 136–137.
  19. ^ 赤井あかい 2000, p. 140.
  20. ^ 赤井あかい 2000, pp. 140–141.
  21. ^ 赤井あかい 2000, p. 141.
  22. ^ a b 赤井あかい 2000, p. 142.
  23. ^ 赤井あかい 2000, pp. 142–143.
  24. ^ 赤井あかい 2000, p. 146.
  25. ^ 赤井あかい 2000, p. 133.
  26. ^ 中塚なかつか 2004, p. 63.
  27. ^ a b 赤井あかい 2000, p. 134.
  28. ^ またじょうけんのある縄文じょうもん時代じだい頭蓋骨ずがいこつ
  29. ^ 海外かいがいみなみアフリカ】ちょうクール!?前歯まえば抜歯ばっしがアフリカ南部なんぶながきにわたって流行りゅうこうちゅう!! 日刊にっかんテラフォー
  30. ^ ワーテルローのたたかいからうまれた「」 Dental Now!インプラントやホワイトニングとう総合そうごう情報じょうほうサイト
  31. ^ 歴史れきし若葉わかば歯科しか医院いいん調布ちょうふ仙川せんがわ

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 赤井あかい三千男みちお ちょだい5しょう 異常いじょう」、赤井あかい三千男みちお へん解剖かいぼうがく入門にゅうもん』(だい1はんだい6さつ医歯薬出版いしやくしゅっぱん東京とうきょう文京ぶんきょう、2000ねん10がつ31にち、131-148ぺーじISBN 4-263-40572-2 
  • 田中たなか昭夫あきお ちょだい1しょう しゅう疾患しっかんただしく理解りかいするための基礎きそ知識ちしき 2.しゅう組織そしき構造こうぞう組織そしきがく」、和泉いずみ雄一ゆういち沼部ぬまべ幸博ゆきひろ山本やまもと松男まつお木下きのしたあつしはく へん『ザ・ペリオドントロジー』(だい1はん永末ながすえ書店しょてん京都きょうと上京かみぎょう、2009ねん10がつ14にち、24-29ぺーじISBN 978-4-8160-1208-2NCID BA9190312X 
  • 中塚なかつか敏弘としひろ口腔こうくう解剖かいぼうがくサイドリーダー -歯科しかのためのあたま頚部けいぶ解剖かいぼうがく口腔こうくう解剖かいぼうがくようせつ-』(だい1はんだい4さつがくけん書院しょいん東京とうきょう文京ぶんきょう、2004ねん6がつ10日とおかISBN 4-7624-0106-4 
  • 須田すだ立雄りつお小澤おざわ英浩えいこう高橋たかはしさかえあきら田中たなかさかえ中村なかむらひろしあきらもりさとししんほね科学かがく医歯薬出版いしやくしゅっぱん、2007ねんISBN 978-4-263-45609-5 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

歯科しか金属きんぞく金属きんぞくせいもの)をしているひとアルミホイルなどをむときにおぼえる不快ふかいかんの、原因げんいんとなる微弱びじゃく直流ちょくりゅう電流でんりゅうルイージ・ガルヴァーニにちなむ。