Dong Guan Han Ji : 紀二 : 顯宗孝明皇帝

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《顯宗けんそう孝明たかあき皇帝こうてい》

1 Jump to dictionary Show parallel passages	顯宗けんそう孝明たかあき... :	孝明たかあき皇帝こうてい諱いみな陽ひ，一いち名めい莊そう，世せい祖そ之の中子なかご也。建たて武たけし四よん年ねん五ご月がつ甲かぶと申さる，皇子おうじ陽ひ生せい，豐ゆたか下か銳するど上じょう，顏かお赤色あかいろ，有ゆう似に於堯，上うえ以赤色しょく名めい之の曰陽。年とし十じゅう歲さい通どおり春秋しゅんじゅう，上うえ循其頭あたま曰「吳ご季子としこ」。陽ひ對たい曰：「愚ぐ戇無比ひ。」及阿乳母うば以問師傅しふ，曰：「少しょう推誠對たい。」師傅しふ無む以易其辭。母はは光こう烈れつ皇后こうごう，初はつ讓ゆずる尊みこと位い為ため貴人きじん，故こ帝みかど年ねん十じゅう二以皇子立為東海公，三さん歲さい進すすむ爵為王おう。幼よう而聰明そうめい叡智えいち，容貌ようぼう壯麗そうれい，世せい祖そ異い焉，數すう問もん以政議ぎ，應對おうたい敏さと達たち，謀はかりごと謨甚深ふか。溫ぬる恭きょう好學こうがく，敬愛けいあい師傅しふ，所しょ以承事ごと兄弟きょうだい，親密しんみつ九族きゅうぞく，內外周しゅう洽ひろし。世よ祖そ愈いよいよ珍めずらし上德かみとく，以為宜むべ承うけたまわ先せん序じょ。建たて武たけし十じゅう七なな年ねん十じゅう月がつ，詔みことのり廢はい郭かく皇后こうごう，立たて陰かげ貴き人為じんい皇后こうごう，以上いじょう為ため皇太子こうたいし，治ち尚書しょうしょ，備師法ほう，兼けん通どおり四よん經けい，略りゃく舉大義たいぎ，博はく觀かん群ぐん書しょ，以助術じゅつ學がく，無む所しょ不ふ照あきら。中元ちゅうげん二に年ねん二に月がつ，世せい祖そ崩くずれ，皇太子こうたいし即位そくい。帝みかど即そく祚。長ちょう思おもえ遠どお慕，至いたり踰年，乃率諸しょ王侯おうこう、公主こうしゅ、外戚がいせき、郡ぐん國こく計けい吏上陵りょう，如會殿どの前ぜん禮れい。正月しょうがつ，上うえ謁原陵りょう，夢ゆめ先帝せんてい、太ふとし后きさき如平生せい，親おや率りつ百官ひゃっかん上じょう陵りょう，其日降くだ甘露かんろ，積せき於樹，百官ひゃっかん取と以薦。會かい畢，上伏うえぶせ御床みとこ視し太ふとし后きさき鏡きょう奩中物ぶつ，感動かんどう悲涕，令れい易えき脂あぶら澤さわ妝具。左右さゆう皆みな泣，莫能仰視ぎょうし。長ちょう水みず校こう尉じょう樊鯈奏そう言ごと，先帝せんてい大業おおわざ，當とう以時施行しこう，欲よく使し諸しょ儒共正せい經けい義よし，頗令學者がくしゃ得とく以自助すけ。於是下太しもふと常つね、將軍しょうぐん、大夫たいふ、博士はかせ、議ぎ郎ろう、郎ろう官かん及諸王おう諸しょ儒會白虎びゃっこ觀かん，講こう議ぎ五經ごきょう同どう異こと。明あかり帝みかど封ふうじ太ぶと后きさき弟おとうと陰かげ興きょう子こ慶けい為ため鮦陽侯こう，子こ博はく隱かくれ強きょう侯こう，陰かげ盛もり為ため無む錫すず侯こう，楚すわえ王おう舅しゅうと子こ許もと昌あきら龍りゅう舒侯。永なが平たいら二に年ねん正月しょうがつ，上うえ宗はじめ祀まつ光武みつたけ皇帝こうてい於明堂どう，上うえ及公卿くぎょう列侯れっこう始はじめ服ふく冕冠、衣裳いしょう。祀まつ畢，登とう靈れい臺だい。三月さんがつ，上うえ初はつ臨辟雍，行ぎょう大だい射しゃ禮れい。十じゅう月がつ，上うえ幸みゆき辟雍，初はつ行ぎょう養老ようろう禮あや。詔みことのり曰：「十じゅう月がつ元日がんじつ，始はじめ尊みこと事ごと三さん老ろう，兄事けいじ五更ごこう，安やす車しゃ狈輪，朕ちん親おや袒割牲，祝しゅく哽在前まえ，祝しゅく噎むせ在ざい後ご。三老常山李躬，年ねん耆學明あきら，以二に千せん石せき祿ろく養やしなえ終身しゅうしん。五更ごこう沛國桓榮，以尚書しょ教きょう朕ちん十じゅう有餘ゆうよ年ねん，其賜爵關內侯，食しょく邑五千せん戶こ。」甲子きのえね，上うえ幸長よしなが安やす，祠ほこら高だか廟びょう，遂とげ有事ゆうじ十じゅう一いち陵りょう。歷れき覽らん館かん舍しゃ邑居舊きゅう處しょ，會かい郡ぐん縣けん吏，勞ろう賜たまもの作樂さくら。有ゆう縣けん三さん老ろう大言たいげん：「陛下へいか入にゅう東都とうと，臣しん望もち顏色かおいろ容儀ようぎ，類似るいじ先帝せんてい，臣しん一いち驩喜。百官嚴設如舊時，臣しん二に驩喜。見み吏賞賜しょうし，識先帝せんてい時事じじ，臣しん三さん驩喜。陛下へいか聽用直ちょく諫，默然もくぜん受之，臣しん四よん驩喜。陛下へいか至いたり明あきら，懲艾酷吏こくり，視し人じん如赤子こ，臣しん五ご驩喜。進すすむ賢けん用よう能のう，各かく得とく其所，臣しん六ろく驩喜。天下てんか太平たいへい，德合とくあい於堯，臣しん七なな驩喜。」帝みかど令れい上殿かみどの，欲よく觀かん上衣うわぎ，因いん舉虎頭あたま衣ころも以畏三さん老ろう。上うえ曰：「屬ぞく者しゃ所しょ言げん我わが堯，削そぎ章あきら不ふ如飽飯めし。」十じゅう一いち月がつ，詔みことのり京きょう兆ちょう、右みぎ扶風以中牢ろう祠ほこら蕭しょう何なに、霍光，出いで郡ぐん錢ぜに穀こく給きゅう蕭しょう何なん子孫しそん，在ざい三さん百ひゃく里さと內者，悉令侍さむらい祠ほこら。永なが平たいら三さん年ねん詔みことのり曰：「登とう靈れい臺だい，正儀まさき度ど。」春はる二に月がつ，圖ず二に十じゅう八はち將しょう於雲臺だい，冊さつ曰：「部ぶ符ふ封ふう侯こう，或ある以德顯あらわ。」秋あき八はち月がつ，詔みことのり曰：「琁璣鈐曰：『有ゆう帝みかど漢かん出で，德とく洽あまね作樂さくら，名めい予よ。』」會かい明あきら帝みかど改あらため其名，郊廟樂らく曰太予よ樂らく，正せい樂らく官かん曰太予よ樂らく官かん，以應圖ず讖。十じゅう月がつ，上うえ與あずか皇太后こうたいごう幸さいわい南陽なんよう章あきら陵りょう，周しゅう觀かん舊きゅう廬いおり，召見陰かげ、鄧故人じん。上うえ在ざい于道所しょ幸こう見み吏，勞ろう賜たまもの省しょう事ごと畢，步行ほこう觀かん部署ぶしょ，不用ふよう輦。甲かぶと夜よる讀眾書しょ，乙夜いつや盡つき乃寐，先さき五ご鼓こ起おこり，率りつ常つね如此。四よん年ねん，詔書しょうしょ曰：「朕ちん親おや耕こう於藉田た，以祈農事のうじ。」五ご年ねん十じゅう月がつ，上うえ幸みゆき鄴，趙ちょう王おう栩會鄴，賜たまもの錢ぜに百ひゃく萬まん。六ろく年ねん，廬いおり江こう太守たいしゅ獻けんじ寶たから鼎かなえ，出で王おう雒山，納おさめ於太廟びょう。詔みことのり曰：「易えき鼎かなえ足あし象ぞう三公みつきみ，豈あに非ひ公卿くぎょう奉職ほうしょく得とく理り乎？太ふとし常つね其以礿祭之の日にち陳ちん鼎かなえ於廟，以備器用きよう。」七なな年ねん，公卿くぎょう以芝生前せいぜん殿どの，奉たてまつ觴上壽じょうじゅ。八はち年ねん十じゅう月がつ，上うえ臨辟雍，養やしなえ三さん老ろう、五更ごこう。禮れい畢，上手じょうず書しょ赦令，尚書しょうしょ僕ぼく射しゃ持じ節ぶし詔みことのり三さん公おおやけ。九きゅう年ねん，詔みことのり為ため四姓しせい小しょう侯こう置おけ學がく。十じゅう年ねん閨ねや月がつ，行幸ぎょうこう南陽なんよう，祠ほこら章あきら陵りょう。以日北きた至いたり，復ふく祠ほこら於舊宅たく。禮れい畢，召校官かん弟子でし作さく雅樂ががく，奏そう鹿しか鳴な，上うえ自じ御ご塤箎和之かずゆき，以娛嘉よしみ賓まろうど。至いたり南みなみ頓とみ，勞ろう饗きょう三さん老ろう、官かん屬ぞく。是ぜ時じ天下てんか安平あびら，人にん無む徭役，歲さい比ひ登のぼり稔みのる，百姓ひゃくしょう殷いん富とみ，粟あわ斛三さん十じゅう，牛うし被ひ野の。十じゅう二に年ねん，以益州しゅう徼外哀あい牢ろう王おう率りつ眾慕化か，地ち曠遠，置おけ永昌えいしょう郡ぐん。十じゅう三さん年ねん二に月がつ，上うえ耕こう藉田畢，賜たまもの觀かん者しゃ食しょく。有ゆう一諸生前舉手曰：「
2 Jump to dictionary Show parallel passages	顯宗けんそう孝明たかあき... :	善哉ぜんざい！文ぶん王おう之の遇ぐう太ふと公也きみや。」上書うわがき板ばん曰：「生なま非ひ太ふとし公おおやけ，予よ亦また非ひ文ぶん王おう也。」有司ゆうし奏そう楚すわえ王おう英えい聚姦猾。十じゅう四よん年ねん，帝みかど作さく壽ことぶき陵りょう，陵りょう東北とうほく作さく廡，長三ちょうぞう丈たけ，五步出外為小廚，財ざい足あし祠ほこら祀まつ。明あかり帝みかど自制じせい石槨せっかく，廣こう丈たけ二に尺しゃく，長二ちょうじ丈たけ五ご。十じゅう五ご年ねん二に月がつ，東ひがし巡じゅん狩かり。癸みずのと亥い，帝みかど耕こう於下おした邳。三月さんがつ，幸さいわい孔子こうし宅たく，祠ほこら孔子こうし及七なな十じゅう二に弟子でし。御ご講堂こうどう，命いのち太子たいし、諸王しょおう說經せっきょう。幸こう東平とうへい王宮おうきゅう。上うえ憐廣陵りょう侯こう兄弟きょうだい，賜たまもの以服御ご之これ物ぶつ，又また以皇子おうじ輿こし馬ば，悉賦予よ之の。十じゅう七なな年ねん春はる，甘露かんろ仍降，樹き枝えだ內附，芝生しばふ前まえ殿どの，神かみ雀すずめ五ご色しょく，翔しょう集しゅう京師けいし。是ぜ夜よる，上うえ夢見ゆめみ先帝せんてい、太ふとし后きさき，夢中むちゅう喜き覺さとし，因いん悲不能ふのう寐。明あきら旦だん上うえ陵りょう，百官ひゃっかん、胡えびす客きゃく悉會，太ふとし常つね丞すすむ上じょう言げん陵りょう樹じゅ華はな有ゆう甘露かんろ，上うえ令れい百官ひゃっかん採と甘露かんろ。受賜畢，罷やめ，上うえ從したがえ席せき前ぜん伏ふく御ご床ゆか，視し太ふとし后きさき鏡きょう奩中物ぶつ，流涕りゅうてい，敕易奩中脂あぶら澤さわ妝具。自じ帝みかど即位そくい，遵奉じゅんぽう建たて武之たけゆき政せい，有加ゆか而無損そん。初はつ，世せい祖そ閔傷前世ぜんせい權臣けんしん太ふとし盛もり，外そと戚預政せい，上うえ濁にご明主めいしゅ，下しも危臣子こ，漢かん家中興かちゅうこう，唯ただ宣せん帝みかど取と法ほう。至いたり於建武たけ，朝あさ無む權臣けんしん，外そと族ぞく陰かげ、郭かく之これ家か，不ふ過か九きゅう卿きょう，親おや屬ぞく勢ぜい位い，不能ふのう及許、史ふみ、王おう氏し之の半はん。至いたり永なが平たいら，后妃こうひ外がい家か貴たか者しゃ，裁たっ家か一いち人にん備列將校しょうこう尉じょう，在ざい兵馬へいば官かん，充たかし奉たてまつ宿衛しゅくえい，闔門而已無む封ふう侯こう豫よ朝政ちょうせい者しゃ。自じ皇子おうじ之の封ふうじ，皆みな減げん舊制きゅうせい。嘗案輿地よち圖ず，皇后こうごう在ざい傍はた，言げん鉅鹿、樂らく成なり、廣平ひろへい各かく數すう縣けん，租穀百ひゃく萬まん，帝みかど令れい滿まん二に千せん萬まん止とめ。諸しょ小しょう王おう皆みな當とう略りゃく與あずか楚すわえ、淮陽相しょう比ひ，什減三さん四よん，曰：「我子わがこ不當ふとう與あずか先帝せんてい子こ等とう。」又また國遠くにとお而小於王，善ぜん節約せつやく謙けん儉如此。八はち月がつ，帝みかど崩くずし于東宮前みやまえ殿どの，在位ざいい十じゅう八はち年ねん，時じ年ねん四よん十じゅう八はち，謚曰孝明たかあき皇帝こうてい，葬そう顯あらわ節ぶし陵りょう。十二月じゅうにがつ，有司ゆうし奏上そうじょう尊號そんごう曰顯宗むね，廟びょう與あずか世よ宗廟そうびょう同日どうじつ而祠，祫祭於世祖そ之の堂どう，共進きょうしん武德ぶとく之の舞まえ，如孝文ぶん皇帝こうてい祫祭高だか廟びょう故事こじ。孝明たかあき皇帝こうてい尤ゆう垂たれ意い於經學がく，即位そくい，刪定擬なずらえ議ぎ，稽合圖ず讖，封ふう師し太ふとし常つね桓榮為ため關せき內侯，親おや自制じせい作さく五ご行ぎょう章句しょうく。每まい饗きょう射い禮れい畢，正坐せいざ自じ講こう，諸しょ儒並聽，四方しほう欣欣きんきん。是ぜ時じ學者がくしゃ尤ゆう盛もり，冠かん帶たい搢紳遊ゆう辟雍而觀化か者しゃ以億おく萬まん計けい。

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