宋景文公筆記 : 卷下 : 左誌

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《左ひだり誌し》

1 Jump to dictionary	左ひだり誌し:	祁之為ため名めい，宋そう之の為ため氏し。學がく也則儒，亦また顯あらわ其仕。行年ぎょうねん六ろく十じゅう有ゆう四よん，孤こ操みさお完かん履くつ。三さん封ふう之の南みなみ，葬そう從したがえ先さき子こ。**右みぎ銘めい生せい非ひ吾われ生せい，死し非ひ吾われ死し，吾われ亦また妄吾，要よう明あかり吾われ理り。
2 Jump to dictionary	左ひだり誌し:	吾われ侍さむらい上うえ講こう勸すすむ凡十じゅう七なな年ねん。上うえ頗記吾われ麵目姓名せいめい，然しか身み後ご不ふ得とく妄丐恩澤おんたく為ため無む厭いや事ごと。若わか等とう兄弟きょうだい十じゅう四よん人にん，惟おもんみ二孺兒未經任子，此以諉莒國こく公こう。莒公在ざい，若わか等とう不為ふため孤こ矣。孔子こうし稱しょう天下でんか有ゆう至德しとく要よう道みち謂いい之孝ゆきたか，故こ自作じさく經けい一いち篇へん，以教後人こうじん必到於善，謂いい曰至莫不切きり於事，謂いい曰要舉一孝こう，百ひゃく行ぎょう罔不該焉。故こ吾われ以此教きょう若わか等とう，凡孝於親則そく悌於長ちょう、友とも於少、慈於幼よう，出で於事君くん則そく為ため忠ちゅう，於朋友則とものり為信ためのぶ，於事為ため無む不敬ふけい，無む不敬ふけい則そく庶乎成人せいじん矣。若わか等とう兄弟きょうだい十じゅう四よん人にん雖有異母いぼ者しゃ，但ただし古人こじん謂いい四海しかい之の內皆兄弟きょうだい，況きょう同どう父ちち均ひとし氣き乎？《詩し》稱しょう「死し喪も之の戚，兄弟きょうだい孔あな懷ふところ」，不可ふか不念ぶねん也。兄弟きょうだい之の不ふ懷ふところ，求もとめ合あい他人たにん，他人たにん渠みぞ肯信哉のぶや；縱たて陽ひ合あい之の，彼かれ應おう背せ憎にく也。若わか等とう視し吾われ事ごと莒公，莒公友とも吾われ，雲くも何なん可か以為法ほう矣。大抵たいてい人じん不可ふか以無學がく，至いたり於章奏そう箋記隨ずい宜むべ為之ためゆき。天分てんぶん自じ有ゆう所しょ稟，不可ふか強きょう也。要よう得とく數すう百ひゃく卷かん書しょ在ざい胸中きょうちゅう，則のり不為ふため人じん所しょ輕けい誚矣。

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